更新日:2025年09月03日
「髪が細い」「急に髪が細くなった」と感じ、原因や対処法が気になっている方もいるかもしれません。髪が細い場合、原因として遺伝や加齢、ストレス、生活習慣の乱れ、病気などが考えられます。とくに、男性はAGAによって髪の毛が細くなることがあり、注意が必要です。
本記事では、一般的な髪の太さや髪が細い人の特徴、髪が細い原因を解説します。髪が細い場合の改善方法も紹介するため、参考にしてください。
髪の毛の太さは人によって異なり、もともと髪の毛が細い人もいれば、太い人もいます。ここでは、一般的な髪の毛の太さや髪の毛が細い人の特徴を確認しましょう。
日本人の場合、一般的な髪の毛の太さは0.07mm〜0.08mmほどとされています。また、髪の太さが0.04mm未満であれば軟毛、0.06mm以上であれば硬毛といわれています。
髪の毛の太さは人種や性別、年齢によっても異なり、一般的に日本人よりも欧米人のほうが髪が細い傾向があります。
また、多くの場合、髪の毛が太いのは子どもよりも大人です。髪の太さは、男性であれば20歳前後、女性であれば30歳前後がピークで、その後、徐々に細くなる傾向があります。
髪の毛の太さを自分で正確に測るのは難しいかもしれませんが、髪の毛が細いのか太いのかをチェックすることは可能です。10cm〜15cmの髪の毛1本の一端を、地面と水平になるように指で持ちます。この際、髪の毛がまっすぐで水平であれば太く、先が垂れると髪が細いと考えられます。
髪の毛が細い人の主な特徴は、次のとおりです。
髪が細いとボリュームが出にくく、全体的にペタンとしてしまい、ふんわりとしたスタイルを作りにくくなります。また、ハリやコシが少なく、絡まりやすいのも特徴です。髪が細いことで、髪の密度が低くなって地肌が見える場合もあります。
髪の毛が細い主な原因は、次の6つです。
それぞれの原因について解説します。
髪の毛の太さは遺伝の影響を受けるとされており、親の髪が細い場合、子どもの髪も細くなりやすいといわれています。遺伝によって髪が細い場合、劇的に太くすることは難しいでしょう。ただし、適切なヘアケアによって、ある程度改善することは可能です。
髪が細いと「将来薄毛になるのでは」と心配になる人もいるかもしれませんが、髪の毛が細いことと薄毛のなりやすさは、直接の関係はありません。
年齢を重ねることで、髪の毛は細くなる傾向があります。髪が細いと感じやすくなるのは、加齢により血行が悪くなり、毛母細胞(髪の毛を作る細胞)に十分な栄養が行き届かなくなるのが原因です。栄養不足の状態では、健康な髪の毛が育つのは難しいでしょう。
ストレスも髪の毛が細くなる原因のひとつです。強いストレスを受けると、自律神経が乱れ、交感神経が優位に働きます。交感神経が優位になると血管が収縮し、血行不良になって十分な栄養が頭皮に運ばれません。
また、自律神経の乱れにより皮脂腺や汗腺の活動が活発化し、頭皮環境に悪影響を及ぼします。ストレスにより髪が細いと感じている場合は、ストレス解消を図ったりストレスの原因をできる限り取り除いたりすることが大切です。
間違ったヘアケアで、髪の毛が細くなる場合があります。たとえば、洗浄力の強すぎるシャンプーの使用やドライヤーの過度な使用、頻繁なヘアカラーなどは、髪の毛に負担がかかるでしょう。
また、「頭皮を清潔にするため」と1日に2回以上シャンプーをすると、必要な皮脂まで洗い流し、乾燥を招いて頭皮環境が悪くなるおそれがあります。髪が細いと感じたときは、普段のヘアケアを見直してみましょう。
生活習慣の乱れも、髪の毛が細くなる原因の一つです。過度なダイエットや偏った食生活、睡眠不足などは、髪が細い原因になるほか、身体にもよくありません。食事においては、とくにタンパク質やビタミン、ミネラルといった髪の生成に必要な栄養素が不足すると、健康な髪を維持するのが難しくなります。
不規則な生活リズムや睡眠不足は血流悪化や成長ホルモンの分泌低下の要因となり、髪が細くなりやすいでしょう。
脱毛症や甲状腺の疾患などが原因で、髪の毛が細くなることもあります。男性の場合はAGA(男性型脱毛症)によって髪が細いと感じることがあるため、注意が必要です。
AGAは進行性の疾患で、通常、髪の毛が細くなったり抜け毛が増えたりします。髪が細いと感じて不安な場合は、自己判断せず、医療機関を受診するのがおすすめです。
女性の場合は、びまん性脱毛症(FAGA)や甲状腺疾患などが、髪の毛が細くなる原因として考えられます。突然髪の毛が細くなったり抜け毛が増えたりした場合は、単なる加齢や生活習慣の問題ではなく、病気の可能性があることを念頭に置きましょう。
細い髪の毛を太くするには、ヘアケアや生活習慣を見直すことが大切です。髪が細いと感じている場合は、次の4つの方法で改善を図りましょう。
それぞれの内容について解説します。
細い髪の毛を太くするには、生活習慣を整えることが大切です。とくに、食生活においては、栄養バランスのとれた食事を心掛けつつ、髪の毛の成長を助ける栄養素を意識的に摂取しましょう。髪の毛の健康に欠かせないのが、タンパク質とビタミン、ミネラルです。
タンパク質は髪の毛を構成する成分で、ビタミンは髪の毛を健康に保つ働きがあります。ミネラルは、髪の毛の生成に関わる成分です。ミネラルにはさまざまな種類がありますが、髪の毛にとって特に大切なのは亜鉛です。
以下の栄養素・食材を意識的に摂りましょう。
ほかにも、髪が細いと感じる場合は質の良い睡眠をとることや適度な運動も心掛けましょう。良質な睡眠により、髪の毛の成長に大切な成長ホルモンの分泌を促進できます。また、適度な運動をすることで血行がよくなり、栄養が頭皮に行き渡ります。
髪が細いと感じる場合、頭皮マッサージを行うのも一つの方法です。頭皮マッサージを行うことで血流がよくなり、髪の毛に必要な栄養が届きやすくなります。
1日1回程度、3~5分かけて指の腹で優しく頭皮を揉みほぐしましょう。頭皮マッサージはやりすぎると逆効果になるほか、爪を立てると頭皮が傷ついて頭皮環境が悪化するおそれがあるため、注意しましょう。入浴中や就寝前など、リラックスした状態で行うと、より高い効果を期待できます。
髪が細い場合、髪の毛の成長をサポートするために、発毛剤や育毛剤を利用してもよいでしょう。発毛剤は医薬品、育毛剤は医薬部外品で、いずれもドラッグストアで購入できます。
髪が細いと感じておりAGAの可能性がある場合、クリニックで医師に相談してみましょう。AGAは進行性の疾患のため、放置すると症状は悪化します。自然に治ることはないため、髪が細いと感じる場合は、皮膚科やAGA専門の医療機関で早めに治療を始めるのがおすすめです。
AGAの治療を行いたい場合、オンライン診療が便利です。オンライン診療であれば、スマートフォンやパソコンを使って自宅にいながら診察を受けられ、治療薬も届けてもらえます。医療機関によっては定期配送もあり、負担を減らして治療薬が受け取れるのもメリットです。
忙しくて病院に行けない方や近くにAGAのクリニックがない方、治療のことを周りに知られたくない方も利用しやすいでしょう。
髪が細い・太いかは人種や性別、年齢によって異なります。もともと髪の毛が太い人でも、加齢やストレス、間違ったヘアケア、病気などが原因で髪の毛が細くなる場合があるでしょう。髪が細い状態を改善するには、生活習慣の改善や頭皮マッサージなどが有効です。
男性の場合は、AGAによって髪の毛が細くなる場合があります。AGAは進行性の疾患で自然には治らないため、髪が細い状態が気になりAGAの可能性があるときは、早めに受診しましょう。
AGAの診療におすすめなのが、オンライン診療です。オンライン診療のレバクリであれば、自宅にいながら診察を受けられ、治療薬が自宅に届きます。忙しくてクリニックに行けない方や近くにAGAのクリニックがない方などにおすすめです。AGAの治療に、ぜひオンライン診療のレバクリをご活用ください。
この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)