更新日:2025年12月23日
「前髪でハゲを隠したいのに、うまくいかない」という方もいるかもしれません。薄毛が気になる場合、前髪で隠したいと考えるかもしれませんが、前髪のすき間から肌が見えることで、かえって薄毛が目立つ可能性があります。
この記事では、前髪によるハゲ隠し以外の薄毛のカバー方法や、薄毛のタイプ別のおすすめの髪型を紹介します。薄毛の原因や対策もあわせて解説するので、ぜひ参考にしてください。
前髪によるハゲ隠しは、あまりおすすめできません。前髪のすき間から生え際や肌の色が見えると薄毛が目立ち、逆効果になりやすいためです。雨や風の影響でヘアセットが乱れたり、汗をかいて前髪が額にはりついたりすることで、薄毛が目立つこともあります。
前髪を伸ばして薄毛を隠そうとすると、見た目の印象が暗くなりやすく清潔感を出しにくいことも、前髪によるハゲ隠しのデメリットです。
薄毛の悩みを抱える方は「前髪でのハゲ隠しがよくないならほかの方法でカバーしたい」と考えているかもしれません。
ここでは、前髪でのハゲ隠しを避けつつ、薄毛を自然にカバーするための方法を5つ紹介します。
それぞれ見ていきましょう。
1つめは、あえて額を出すヘアスタイルにする方法です。
額を出すヘアスタイルにすることで、シルエットが縦長になります。生え際よりも高い位置に視線を集められるため、薄毛が目立ちにくくなる効果を期待できます。薄毛部分をあえて露出することで、清潔感がある印象につながりやすいこともメリットです。
ただし、「センター分け」のヘアスタイルは広くなった額に視線が集まりやすく、避けたほうがよいでしょう。
薄毛が進行していないサイドや、襟足の髪を短めにカットする方法も有効です。
たとえば前頭部や頭頂部の薄毛が進行している状態でサイドの髪を多く残したままでいると、横方向に偏ったボリュームが生じます。その結果、髪型の全体的なバランスが崩れるだけでなく、薄毛部分が目立ちやすくなります。
サイドや襟足の髪は定期的にカットし、横方向や下方向への髪の広がりを抑えましょう。
薄毛を隠すために、スタイリング剤でトップにボリュームを出すのも一案です。
スタイリング剤を使ってトップの髪の流れに動きをつけることで、髪のボリュームアップを図れます。ふんわりと空気が入るようにスタイリングして、無造作ヘアを意識することがポイントです。
ただし、油分や水分を多く含むスタイリング剤は髪のボリュームを出しにくいため、あまりおすすめできません。パウダーワックスなど、ソフトで軽い使い心地のスタイリング剤を選ぶとよいでしょう。
4つめは、くせ毛を活かして薄毛を自然にカバーする方法です。
髪のうねりを活かしたスタイリングはセットが崩れにくく、ボリュームも出しやすいため、薄毛カバーに役立ちます。サイドはスッキリ整え、トップにボリュームをもたせたスタイリングを意識しましょう。
スタイリングでくせ毛をコントロールしにくい場合、前髪をアップバングにして根元から立ち上げることがおすすめです。
一方、長めに伸ばしたくせ毛で薄毛部分をカバーしようとするとかえって目立ちやすくなるため、短めにカットするとよいでしょう。
薄毛を一時的にカバーしたい場合、以下のようなアイテムを使用するとよいでしょう。
薄毛隠し(増毛)スプレー・パウダーは、特殊な繊維を含んだ粉を髪の毛に付着させることで、薄毛をカモフラージュするアイテムです。ヘアスタイルを大きく変えることなく、薄毛が気になる部分をピンポイントでカバーしやすいメリットがあります。髪色にあった製品を選びましょう。
「髪がかなり薄い部分がある」「広範囲の薄毛が気になる」という場合は、かつらや部分ウィッグの使用や、帽子の着用を検討するとよいでしょう。ただし、蒸れによる頭皮環境の悪化を招かないよう注意することが大切です。

この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
髪型を変えることで、薄毛を自然にカバーしやすくなります。薄毛のタイプによって適した髪型は異なり、薄毛をカバーできるヘアスタイルについて美容師に相談してみるのも一つの方法です。
ここでは、薄毛に悩む男性におすすめの髪型を、薄毛のタイプ別に紹介します。
それぞれ見ていきましょう。
頭頂部やつむじの薄毛(O字ハゲ)が気になる場合、薄毛が進行していない部分の髪をうまく活かしましょう。
O字の薄毛カバーにとくにおすすめの髪型は、ショートヘアやオールバックです。ヘアスタイル別のポイントを紹介します。
ショートヘアは、全体的に髪を短くカットしたヘアスタイルです。
薄毛をカバーするためには、スタイリングでつむじの毛流れに沿って髪を立ち上げるとよいでしょう。スタイリングが苦手または面倒な場合、パーマをかけてボリュームを出すのも効果的です。
オールバックは、前髪も含めた髪を後ろに流し、額を出すヘアスタイルです。頭頂部の薄毛を自然にカバーしやすいメリットがあります。比較的、ヘアセットが簡単な点も魅力です。
薄毛をより目立たなくするために、サイドの髪を刈り上げて頭頂部のボリュームをアップさせるスタイルもおすすめです。
額の左右の生え際の薄毛(M字ハゲ)が気になる場合、あえて額を露出させるヘアスタイルにするとよいでしょう。
M字の薄毛カバーにとくにおすすめの髪型はツーブロックやショートレイヤーです。ヘアスタイル別のポイントを紹介します。
ツーブロックは、トップの髪は残し、こめかみ辺りから下の髪を刈り上げることで2つのブロックに分け、メリハリをつけるヘアスタイルです。サイドとトップの髪のボリューム差による錯視効果を期待でき、生え際の薄さが目立ちにくくなるメリットがあります。
M字型の薄毛をカバーするためには、髪を少し長めにし、七三分けにしたツーブロックスタイルがおすすめです。髪全体を水で濡らし、前髪から十分に乾かして、トップにふんわりとボリュームが出るようにスタイリングしましょう。
ショートレイヤーは、トップの髪は短く、毛先に向かって長めにカットしていくヘアスタイルです。ショートカットにレイヤー(段差)を入れることで、髪に動きを出しやすくなります。
トップにボリュームを出し、軽めの前髪でこめかみ部分をカバーすることで、生え際の薄毛を自然に隠しやすいことが魅力です。オールバックなどのヘアアレンジもしやすいでしょう。トップにふんわりとしたボリュームを出しづらい場合、パーマをかけるのもおすすめです。
前髪・生え際の両方の薄毛(U字ハゲ)が気になる場合、短めのカットで薄毛の印象を軽減しましょう。
U字の薄毛カバーにとくにおすすめの髪型は「おしゃれ坊主」やソフトモヒカンです。ヘアスタイル別のポイントを紹介します。
おしゃれ坊主は、髪全体を短くカットしたヘアスタイルです。思い切って1mm程度まで短くすることで、薄毛の印象を軽減できます。
毛量が多い部分と薄毛部分との差が目立たないように「サイドや襟足は0mmに刈り上げ、前頭部・頭頂部は1mm程度残す」など、グラデーションがかったスキンフェードの坊主スタイルがとくにおすすめです。
なお、坊主スタイルは頭皮が紫外線などの刺激を受けやすいため、しっかりと頭皮ケアを行いましょう。
ソフトモヒカンは、トップの髪は長めに残し、サイドと襟足を短めにカットしたヘアスタイルです。トップの髪は、頭頂部で立ち上げるように仕上げます。
頭頂部・前頭部に向かって両サイドから髪を集め、薄毛が気になる部分をナチュラルにカバーしましょう。前髪を立ち上げることで、ボリューム感のある縦長のシルエットを作れます。
薄毛が気になるときは、髪型でのカバー方法だけでなく、薄毛の原因を把握して対策を練ることも大切です。
「前髪でハゲを隠したい」という気持ちにつながる薄毛の原因は、主に以下の3つです。
それぞれ解説します。
薄毛につながる原因の1つめは、生活習慣の乱れです。
食生活の乱れは、髪の成長に必要なタンパク質やミネラルなどの栄養不足を招きます。また、糖分や脂質の過剰摂取は、皮脂の分泌過多による頭皮の炎症を引き起こすリスクがあり、健康な髪が育ちづらくなるおそれがあります。薄毛を改善するために、栄養バランスのよい食生活を心がけましょう。
また、睡眠不足は成長ホルモンの分泌減少を招き、髪の成長を妨げる要因になります。
過度な飲酒や喫煙も、薄毛につながる恐れがあるため注意が必要です。髪の主成分となるケラチンの材料はアミノ酸で、大量のアルコールを摂取すると肝臓での分解時にアミノ酸が多く消費されてしまいます。
また、タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があり、血行不良によって髪に酸素や栄養が届きづらくなると、健康な髪が育たず薄毛につながる恐れがあります。
薄毛対策として、生活習慣を見直すことが大切です。
薄毛につながる原因の2つめは、ストレスです。
ストレスを感じると交感神経が活性化し、血管が収縮します。血管収縮により血行が悪化すると、頭皮や毛根に栄養が届きにくくなるため、健康な髪が育ちづらくなって薄毛につながる恐れがあります。
適度に運動する、趣味を楽しむ、十分な睡眠をとるといった方法で、ストレス解消を心がけるとよいでしょう。
薄毛につながる原因の3つめは、AGA(男性型脱毛症)です。
AGAとは、髪が細く短い毛になる(軟毛化する)ことによる薄毛の状態です。AGAは、男性ホルモンや遺伝的素因との関連性が指摘されています。
30代~40代で発症するケースが多いものの、10代や20代の若年層も発症する可能性があります。男性ホルモンの影響を受けやすいとされる頭頂部の薄毛(O字型)や生え際の薄毛(M字型)が、AGAでよく見られるパターンです。
AGAは、内服薬・外用薬などによる治療が可能です。AGAによる薄毛の進行を遅らせるには早期発見と適切な治療が重要であるため、薄毛が気になる場合は早めにクリニックを受診することをおすすめします。
薄毛の原因がAGAの場合、早めに治療を開始することが大切です。
しかし、「薄毛の治療で通院していることを周囲に知られたくない」「忙しくて病院を受診する時間をとれない」といった方もいるかもしれません。
そのような方におすすめなのが、AGA治療を受けられるオンライン診療です。スマートフォンやPCを活用するオンライン診療であれば、時間や場所にとらわれずに医師の診察を受けられます。人目を気にすることなく、時間を有効活用して薄毛の悩みを医師に相談できるでしょう。医療機関によっては治療薬が自宅に届くため、薬局に行く手間も省いてAGA治療を受けられます。
薄毛が気になる場合、まずは気軽にオンライン診療で相談してみるとよいでしょう。
薄毛が気になる場合、つい前髪で隠したくなるかもしれません。しかし、前髪でのハゲ隠しは逆効果になりやすいため、避けることをおすすめします。
O字・M字・U字などの薄毛タイプにあわせた髪型やスタイリングで、自然にカバーするとよいでしょう。一時的な対策として、薄毛をカバーするアイテムの活用もおすすめです。
一方、髪型やアイテムによる薄毛カバーは、根本的な解決には至らない可能性が高いでしょう。健やかな髪を維持するためには、生活習慣の改善やストレス解消などを図り、薄毛の悪化を招く原因を取り除くことが大切です。
薄毛の原因がAGAである場合、適切な治療をできるだけ早めに行うことが重要です。通院が難しい方は、AGA治療に対応したオンライン診療を検討してみましょう。
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