更新日：2025年12月23日
「はげ隠しのために坊主にすることを検討している」という方もいるかもしれません。坊主系のヘアスタイルにすれば、薄毛・はげ隠しになるだけでなく、清潔感のある印象を与えたりスタイリングの時間を節約したりできるメリットがあります。
本記事では、薄毛・はげ隠しにおすすめの坊主系ヘアスタイルのほか、はげ隠しで坊主にするメリット・デメリットについて解説します。薄毛対策についても解説するので、薄毛に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
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監修医師
牧野 潤
JUN MAKINO
慶應義塾大学医学部卒 日本形成外科学会認定専門医 「レバクリ」監修
坊主系のヘアスタイルは、薄毛・はげが目立ちにくい髪型の1つです。薄毛が目立つのは、毛量の多い部分と少ない部分の差がわかりやすいときです。全体的に短くカットする坊主であれば、毛量の差があまり出ず、薄毛が目立ちにくくなります。
ひと口に「坊主」といっても、長さやセットの仕方はさまざまです。以下で、薄毛・はげ隠しにおすすめの坊主系ヘアスタイルをご紹介します。
坊主系ヘアの代表的なものの1つが、「スキンヘッド」です。全体的に短く刈るスキンヘッドにすれば、部位ごとの毛量の差が目立ちません。一般的には、長さ5mm以下を坊主・スキンヘッドと呼びます。
バリカンで頭全体を刈ればよいため、自宅での調整も可能です。ただし、隠したい薄毛の部位によって、刈り高は変わります。
頭頂部の薄毛は目立ちやすいため、隠したい場合はなるべく短く刈り込みましょう。バリカンの刈り高は1mmがおすすめです。全体を1mmまで短くすることで、薄毛であることをわかりにくくできます。
額から「M字型」に薄毛が進行している人の場合、5mm程度の少し長めのスキンヘッドがおすすめです。やや長さを残すことで、毛流れを散らしてヘアスタイルをアレンジすることもできます。
全体的な薄毛が気になるものの1mmにするのは勇気がいる場合には、3mm程度の坊主にしてみましょう。
スキンヘッドまで短くするのは抵抗がある、という方には、ある程度髪の長さを残した部分と刈り上げを組み合わせたショートヘアがおすすめです。スポーティボウズとツーブロックショートは、いずれも両サイドを短く刈り上げます。
スポーティボウズは、スキンヘッドに比べトップに長さを残した点が特徴です。トップに束感を出したり、前髪を上げたりすることでヘアスタイルに変化をつけられます。
ツーブロックは、刈り上げたサイドとボリュームを持たせたトップの間で、段差を持たせた髪型です。トップを短めに調整したものを「ツーブロックショート」と呼びます。
これらの髪型は、薄毛を隠すだけでなく、おしゃれな雰囲気も出せる点がメリットです。トップに厚みが出るスタイルであるため、頭頂部の薄毛隠しに向いています。
ソフトモヒカンとは、頭の中心部の髪を残して立ち上げ、両サイドは短く刈り込んだヘアスタイルのことです。
トップを立ち上げる髪型であるため、頭頂部の薄さを目立ちにくくできます。中心部の長さや、サイドを刈り上げる高さによってバリエーションもつけられます。
フェードカットも両サイドを刈り上げ、トップにボリュームを持たせるスタイルです。刈り上げ部分の長さを、上から下へ向かって徐々に短くしていく点が、ソフトモヒカンなどと異なります。
刈り上げる位置の高さによってハイフェード、ミドルフェード、ローフェードに分かれます。フェードカットし、刈り上げの一番短い部分を0mmにしたものが「スキンフェード」です。
高く刈り上げるハイフェードやスキンフェードにすることで、生え際が後退する「M字型」や頭頂部などの薄毛を自然に隠せます。
はげ隠しで坊主にすると、薄毛を目立たなくできるほか、清潔な状態を保ったり髪型を整える時間を短縮できたりする利点もあります。以下で、それぞれについて説明します。
はげ隠しのために坊主にすると、薄毛が目立たなくなるでしょう。髪を伸ばすことで薄毛を隠そうと考える人もいるかもしれませんが、部位によって髪の量に差があると、薄毛は目立ちやすくなります。髪を短くして毛量の差が出ないようにすると、薄毛が目立たなくなります。
坊主のような短髪なら、髪を洗うのも手間が少なく、清潔な状態を保ちやすいメリットがあります。シャンプーやドライヤーを使う時間を短縮できれば、髪と頭皮に与える負担も少なくできます。
坊主にして頭皮の露出が多くなれば、育毛剤や保湿剤、皮膚炎の治療薬などを塗りやすくなるのも利点です。
髪が短ければ、ヘアスタイルの負担が減るでしょう。坊主ならスタイリング剤を使わずにすみ、寝ぐせもつきにくいメリットがあります。
スキンヘッドにする場合、自分でバリカンを使って刈り込むことも可能です。慣れは必要ですが、美容院や理容室に行く時間と費用を節約できます。
坊主の場合、シャンプーやコンディショナーなどは少量で済みます。ドライヤーを使う場合も短時間で済むため、時間や光熱費の節約にもつながるでしょう。
この記事の監修：
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
＜所属学会＞ 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
坊主系のヘアスタイルには、薄毛を隠せるほか、清潔感を保てたり準備の手間が減ったりすることもメリットです。その反面、坊主系のヘアスタイルにはデメリットもあります。
坊主にすると、顔の輪郭がはっきり現われます。人によっては、「怖い」といった印象を与えかねません。後頭部に丸みがなく平らになっている場合など、頭の形によっては坊主が似合わないこともあります。
坊主に限らず、髪を短くするヘアスタイルにはこまめなメンテナンスが不可欠です。髪が少し伸びることで、薄毛が目立つようになる可能性があります。
また、坊主にすると頭皮が常に露出している状態になり、紫外線や外部の刺激によるダメージを受けやすくなります。気温が低い日は寒いと感じる場合もあるでしょう。紫外線などの外的刺激から頭皮を守ったり寒さ対策を行ったりするため、外出する際は帽子をかぶるのも一つの方法です。
薄毛が気になり隠したいと考えている場合、薄毛対策に取り組み状況改善を図るのも一つの方法です。
薄毛の原因は栄養不足やストレスなど複数考えられはしますが、男性ホルモンや遺伝の影響によるAGAが代表的でしょう。
そのため、生活習慣を改善しても薄毛が進行する場合は医師に相談するとよいでしょう。以下の項で、坊主にする前に知っておきたい薄毛対策について解説します。
薄毛対策として、バランスのとれた食事をとることを心掛けましょう。そのうえで、髪の成長をサポートする栄養を意識的に摂るのも有効です。髪の毛の成長には、たんぱく質・亜鉛・鉄分・ビタミン類などの栄養素が必要です。毛髪はケラチンというたんぱく質で構成され、亜鉛・鉄分などのミネラルやビタミンがたんぱく質の合成を助けます。
睡眠不足は、健やかな髪の生育を阻害します。健康な髪が育つために必要な成長ホルモンは、睡眠中に多く分泌されるためです。
寝る直前までスマートフォンやパソコンを見ていると、睡眠の質が下がります。規則正しい生活を送り、寝る前はリラックスして過ごしましょう。
また、薄毛対策としてストレス解消も大切です。ストレスが溜まると自律神経が乱れ、交感神経が優位になって血管が収縮します。血管収縮により血流が悪くなって髪に栄養が届きにくくなると、健康な毛髪が育ちづらくなるでしょう。日々の生活でストレスを完全になくすのは難しいですが、運動する、カラオケに行くといったような自分なりの方法でストレスを解消し、薄毛の要因になりうる可能性を排除していきましょう。
髪のために行っているヘアケアが、逆に薄毛を促進させている可能性もあります。頭皮のかゆみや皮膚炎が絶えないといった場合には、シャンプーやコンディショナー、整髪料の成分でアレルギーを起こしていないか確認しましょう。
シャンプーをした際は、すすぎ残しがあるとフケやかゆみなどを招き、頭皮環境が悪化するおそれがあります。ワックスなどのスタイリング剤を使った日はしっかり落としましょう。
なお、頭皮を清潔にしたいからと、爪を立ててごしごし頭を洗うと、頭皮を傷つけてしまいます。爪を立てず、指の腹でやさしく洗うことが大切です。
成人男性の場合、AGA（男性型脱毛症）によって薄毛が進行していることも考えられます。AGAは、主に男性ホルモンの影響によって発症するのが特徴です。AGAは生活習慣の見直しだけでは進行を抑制できないため、薄毛が気になるときは医師に相談しましょう。
AGAは、男性ホルモンのテストステロンが還元酵素の働きによってジヒドロテストステロンに変換され、頭皮にあるアンドロゲンレセプターと結合することで起こります。
AGAは治療を行わないと症状が進行するため、薄毛が気になりAGAの可能性があるときは、早めに受診することが大切です。
薄毛治療のクリニックに行くのは抵抗感がある、仕事が多忙で病院に行く時間がなかなかとれないといった場合は、オンラインクリニックでの受診が便利です。オンラインクリニックであれば、自宅のパソコンやスマートフォンを使って都合のよい時間に診察が受けられ、処方された薬は自宅や薬局に配送されます。
薄毛・はげ隠しとして、坊主系のヘアスタイルをにすることは有効です。清潔感があり、セットの時間もかからないなどのメリットがあります。ただし、こまめにメンテナンスをしないとかえって薄毛が目立つことがあるため、注意が必要です。
AGA（男性型脱毛症）の影響で、薄毛が進行している可能性もあります。AGAは主に男性ホルモンの影響によって起こり、治療を行わないと症状が進行します。薄毛が気になり、AGAの可能性がある場合はクリニックの受診をおすすめします。
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