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更新日:2024年02月28日

シャンプー時の抜け毛がひどい!抜け毛が起こる原因と対策について解説

この記事のまとめ
  • シャンプーで抜け毛が起こる原因の1つは、不適切なシャンプーの方法
  • 1日100本以上の抜け毛は、異常な抜け毛の可能性がある
  • シャンプー以外にも抜け毛の原因はある
  • 抜け毛対策には、アミノ酸系や保湿成分を含むシャンプーがおすすめ

「シャンプー時の抜け毛がひどい」「抜け毛が増えてきた」など、年齢とともに実感している人もいらっしゃるでしょう。1日100本程度の抜け毛であれば問題ありませんが、明らかに過剰な抜け毛には要注意です。この記事ではシャンプーによる抜け毛の原因や対策を詳しく紹介します。自宅でできるセルフケアやシャンプー以外の抜け毛対策も紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

シャンプーで抜け毛が起こる原因

人の頭髪は、1日に50本〜100本の抜け毛が起こっているため、シャンプーで数十本抜けることがあっても、それ自体が問題にはなりません。ただし、シャンプーのやり方によっては、抜け毛の原因になることもあります。誤ったシャンプーの方法は、以下のものです。

  • 力の入れすぎ
  • 洗浄力が強すぎるシャンプーの使用
  • シャンプーの洗い残し

それぞれ解説していきます。

力の入れすぎ

シャンプーをするとき、爪を立てたり強い力でゴシゴシ洗ったりしてしまうと、頭皮を傷つけ、抜け毛の原因となるおそれがあります。

指を寝かせて指の腹で洗うように意識すると、程よい力加減で洗うことができます。

洗浄力が強すぎるシャンプーの使用

男性用シャンプーの中には、爽快感があり洗浄力の強い成分が入ったものもありますが、頭皮の汚れや臭いを気にして洗浄力の強すぎるシャンプーを使用すると、頭皮への刺激や乾燥を引き起こし、抜け毛の原因となる可能性があります。

抜け毛が気になる人は、刺激が少なく程よい洗浄力のある、アミノ酸系の成分が入ったシャンプーを選ぶと良いでしょう。

シャンプーのすすぎ残し

シャンプーのすすぎが不十分で、頭皮や髪にシャンプー剤が残ったままになっていると、毛穴の詰まりや頭皮の炎症を引き起こし、抜け毛の原因となります。シャンプーに限らずリンスやコンディショナーも同様です。特に耳の後ろや生え際の辺りはしっかりすすぐことを習慣づけると、すすぎ残しが起きにくくなります。

朝シャンをするとはげるという噂について知りたい方は、「朝シャンするとはげるは嘘!朝シャンがはげるといわれる原因を解説」を参照してください。

異常な抜け毛を見分ける方法

通常のヘアサイクルでは、1日に50本〜100本ほど抜け毛が起こると言われています。それ以上の抜け毛が起きている場合、異常な脱け毛の場合があるので注意が必要です。ここでは、異常な抜け毛が起こっている場合の具体的な症状について解説します。

以前よりも脱け毛の本数が増えた

排水溝に短期間で髪の毛が溜まる、ドライヤー後に床に落ちている髪の毛が増えているといった場合は注意が必要です。抜け毛の本数を正確に数えるのは難しいですが、自宅内で自分の抜け毛が以前よりも目につくようになったと感じるときは、抜け毛の本数が増えている可能性があります。

髪が細い

日本人男性の髪の太さは平均0.08~0.1mm程度と言われています。多くの場合、髪は年齢とともに細くなっていくものですが、同年代の男性と比べて髪が細いと感じるようであれば、異常な抜け毛が起きている可能性があります。

毛根が細い、いびつな形をしている

通常の毛根は毛根に膨らみがあり、毛根鞘(もうこんしょう)とよばれる半透明の物質が付着しています。一方で、異常な毛根は膨らみがなく痩せていたり、いびつな形をしていたりします。また、毛根鞘がないことも多いです。抜け毛の状態をよく観察し、毛根の形状を確認してみると良いでしょう。

シャンプーによる抜け毛対策

ここからは、抜け毛予防としての正しいシャンプーの方法について解説していきます。シャンプーを正しく行うことで、抜け毛を対策するだけでなく、頭皮の健康状態を改善する効果も期待できます。

1.入浴前にブラッシングをする

入浴前に頭皮をブラッシングをすることで、毛穴の汚れや皮脂を浮かび上がらせ効率的に落とすことができます。また、髪の絡みを事前に取ることも、頭皮・頭髪への負担軽減に繋がります。ブラッシングは頭皮の血行促進を促すこともでき、頭皮環境の改善に繋がるでしょう。

2.予洗いをする

髪や頭皮の汚れは、お湯で3分以上洗うことで多くを落とすことができます。お湯で予洗いすることで、シャンプーの使用量や時間を減らすことができ、髪や頭皮への負担を減らすことにつながります。ただし、お湯の温度が高すぎると頭皮を乾燥させてしまうので、40度以下のぬるま湯で洗うようにしましょう。

3.よく泡立てる

シャンプー剤を直接頭に乗せて泡立てるのではなく、まずは手のひらでしっかり泡立ててから頭に乗せます。その後髪に空気を含ませるように泡立てることで、少ない力で頭皮をしっかり洗うことができます。頭皮を洗うときは、爪を立てず指を寝かせて指の腹を使って優しく洗うのがポイントです。

4.しっかり洗い落とす

すすぎはしっかり時間かけて行いましょう。3分を目安に、洗い残ししやすい耳の後ろや頭頂部を重点的に洗い落とします。シャンプー同様、リンスやコンディショナー、トリートメントなどを使用する場合も、しっかりと洗い落とすことを徹底しましょう。

5.しっかり乾かす

入浴後は時間を置かず、すぐにドライヤーで乾かします。濡れたまま長時間が経過したり半乾きだったりすると、頭皮の常在菌が繁殖し、頭皮環境を悪化させてしまいます。自然乾燥で済ませるのではなく、ドライヤーでしっかり乾かすことが重要です。

抜け毛対策に適したシャンプーの選び方

抜け毛がひどい場合、シャンプーを変えることで抜け毛対策ができることもあります。頭皮への刺激の少ないシャンプーや、頭皮ケアができるシャンプーを選んでみましょう。おすすめのシャンプーは、以下のとおりです。

  • 洗浄力がマイルドなアミノ酸系のシャンプー
  • 保湿成分が配合されたシャンプー
  • 血行促進成分が配合されたシャンプー

アミノ酸系のシャンプーは刺激が少ないため、毛髪・頭皮に優しく、ほど良い泡立ちと洗浄力も兼ね備えています。「ココイル〇〇」「ラウロイル〇〇」という洗浄成分が入ったものがアミノ酸系シャンプーなので、成分を確認して購入しましょう。

また、保湿成分や血行促進に効果がある成分を含むシャンプーも、抜け毛対策に有効です。保湿なら、セラミド・ヒアルロン酸・グリセリン・植物エキスなどが含まれたシャンプーが良いでしょう。

血行促進などの育毛効果を期待するなら、育毛成分が配合された医薬部外品の薬用シャンプーを選ぶことをおすすめします。

シャンプー以外の抜け毛の原因とその対策

シャンプー以外にも、抜け毛が起こる原因はあります。ここでは、シャンプー以外に考えられる原因と、その対策について解説していきます。

生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れは、抜け毛の原因となります。睡眠不足や運動不足、偏った食事によって生活習慣が乱れると、自律神経やホルモンバランスが崩れ血行が悪くなり、ヘアサイクルを乱します。睡眠不足、運動不足、偏った食事などが考えられないか、生活習慣を見直してみましょう。過度な飲酒や喫煙も抜け毛の一因となり得ますので、禁酒禁煙に取り組むこともおすすめします。

過度なストレス

過度なストレスも、生活習慣の乱れ同様、自律神経やホルモンバランスを崩す一因となります。そのため、日常生活でストレスになっていることを解消し、安定した生活を心がけましょう。ストレスの原因をすぐに取り除くことが難しい場合、1日の中でリラックスできる時間を少しでも増やせるよう、深呼吸やマッサージなど簡単なケアから取り入れてみるのもおすすめです。中でも、頭皮マッサージは頭皮の血行不良を改善するため、抜け毛対策にも繋がります。心地よいと感じる強さで頭皮を揉みほぐしてみましょう。

紫外線やヘアカラーによる刺激

毛髪や頭皮に物理的なダメージを与えていると、抜け毛の原因となります。例えば、ヘアカラー剤やパーマ剤の使用、紫外線といった刺激には注意が必要です。また、毎日使うシャンプーや整髪料なども頭皮への刺激となり得るので、使用量や使用方法に注意することはもちろん、毎日のシャンプーでしっかり洗い流すことも重要です。

AGA(男性型脱毛症)

抜け毛がひどい、前頭部が薄くなってきたという場合には、AGA(男性型脱毛症)という疾患の可能性があります。AGAは、主にDHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンの一種が、異常なヘアサイクルを引き起こすことによって発症します。思春期以降の男性が発症し、統計的に年齢が高いほど発症しやすくなります。

AGAは進行型の脱毛症で、治療なしに自然に治すことは難しいため、AGAが疑われる場合には早めに専門医へ相談することが大切です。

AGAについて詳しく知りたい方は、「AGAとは?抜け毛・薄毛が進行する男性型脱毛症について分かりやすく解説」も参考にしてみてください。

まとめ

本記事では、シャンプーが原因で起こる抜け毛の原因や対策を紹介しました。シャンプーによる抜け毛がひどい、増えたと感じる方は、原因を正しく理解し、すぐ始められるセルフケアから実践してみてはいかがでしょうか。

AGAの症状がみられる方は、治療薬を服用することで症状を改善することができます。

抜け毛がなかなか改善しない、悪化していると感じる場合には、専門医へ早めに相談すると良いでしょう。専門医の相談は、クリニックでの受診のほかに、手軽なオンライン診療も利用できるので、検討してみてください。