更新日:2026年03月18日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
「シャンプーのたびに排水口に溜まる抜け毛が増えてきた」「これはハゲの前兆なのだろうか」と不安に感じている方もいるかもしれません。しかし、健康な成人で1日50~100本程度の抜け毛は自然なヘアサイクルの一部であり、シャンプー時に抜け毛が多く見えるのは珍しいことではありません。本記事では、健康な人の平均的な抜け毛量や、シャンプー時に抜け毛が多く見える理由、AGAの可能性を見分けるポイントを解説します。さらに、頭皮に優しいシャンプー選びと正しい洗髪方法もご紹介します。
シャンプー時に排水口に溜まる抜け毛を見て、「最近抜け毛が増えたかも...」と不安になる方もいるかもしれません。日々のストレスや生活習慣の変化で、髪の状態が気になることもあるでしょう。まずは髪の毛が抜ける目安の量を知ることが大切です。
健康な人の場合も、毎日一定量の髪の毛が抜けています。これは頭皮の健康を保つための自然なサイクルによるもので、ある程度の抜け毛であれば気にする必要はありません。
健康な成人の場合、1日あたりの抜け毛は平均で50~100本程度とされています。
髪の毛には「成長期」「退行期」「休止期」という3つの成長サイクルがあり、このサイクルによって自然に抜け落ちるのです。成長期は2~6年続き、その後退行期を経て、休止期に入った髪の毛が抜け落ちます。
そのため、1日の抜け毛が100本を超えていたとしても、一時的なものであれば問題ない場合が多いでしょう。ただし、長期間にわたって明らかに抜け毛が増えている場合は、何らかの原因が考えられるため、医師に相談するのがおすすめです。
シャンプーをした時に目立つ抜け毛の多くは、すでに成長サイクルが終わって抜ける準備ができていた髪の毛です。これを「自然脱毛」と呼びます。
抜ける準備ができていた髪の毛は、毛穴や周囲の髪の毛に絡みつくなどして、すぐには抜け落ちずに頭皮に留まっていることが一般的です。
そして、シャンプーの際の水流や摩擦がきっかけで、すでに抜ける準備ができていた髪の毛が一度にまとまって抜け落ちます。
そのため、本来は日中に少しずつ抜けるはずだった髪の毛が、洗髪時にまとめて排水溝に集まることで、一時的に抜け毛の量が多く見えることがあるのです。
「最近シャンプーのたびに抜け毛が増えた気がする」という場合は、シャンプーの頻度やAGAなどが影響している可能性が考えられます。ここでは、「シャンプー時の抜け毛がいつもより増えた?」と感じる場合の原因について解説するので、ぜひご一読ください。
シャンプーをしない日が続くと、本来なら日々少しずつ抜けるはずの髪の毛が頭皮に残ったままになります。そのため、次にシャンプーした際に一気に抜け落ちて、「急に抜け毛が増えた」と感じることがあるのです。たとえば、毎日シャンプーしていた方が2日に1回に変えると、1回の洗髪で見える抜け毛の量は約2倍になるイメージです。
また、以下のような生活習慣が影響している可能性もあります。
そのほか、長時間髪を強く結んでいる場合、髪に過度な張力がかかり、「牽引性脱毛症」を引き起こす可能性があります。その結果、髪をほどいてシャンプーをしたときにまとまって髪の毛が抜け落ちます。日常的に髪をまとめている時間が長い方は注意が必要です。
1日の抜け毛が明らかに増加し、以下のような症状がある場合は、AGA(男性型脱毛症)の可能性があります。
記事を読んでAGAの治療に関心を持ったものの、こんな不安やお悩みはありませんか?
オンライン診療サービス「レバクリ」なら、医師の診察からお薬の処方まで、すべてスマホひとつで完結できます。
AGA治療は、主に内服薬・外用薬で行われます。
| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド・デュタステリド | 内服薬 | 抜け毛の進行を食い止める |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
効果実感には個人差がありますが、ヘアサイクル改善のため3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
AGA治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1ヶ月数千円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。
気になる症状が見られたら、早期に専門の医師に相談しましょう。適切な診断と対策を行うことで、進行を食い止められる場合もあります。
AGAについて詳しく知りたい方は、「AGA治療は効果がない?治療する前に知っておくべき5つの原因と3つの対処法」の記事もあわせて参考にしてみてください。

AGAは進行性のため、気になる場合は医師に相談しましょう。AGAは進行性であるため、早期発見・早期治療が重要です。専門クリニックでは、ヘアサイクルを正常に整える内服薬や発毛を促進する外用薬など、症状に合わせた対応が可能です。
抜け毛を最小限に抑えるためには、頭皮に優しいシャンプー選びと正しい洗髪方法が欠かせません。特に男性は女性よりも皮脂の分泌量が多い傾向にあるため、適切な頭皮ケアが必要です。
ここでは、頭皮の状態にあわせたシャンプーの選び方と髪の毛の正しい洗い方について解説します。
抜け毛を最小限に抑え、健康な髪を育むためには、自分の頭皮悩みに合わせたシャンプー選びが大切です。具体的なおすすめのシャンプータイプは以下のとおりです。
| シャンプータイプ | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| アミノ酸系 | 低刺激で頭皮に優しい | 敏感肌の方、頭皮トラブルがある方 |
| スカルプケア系 | 皮脂コントロール効果あり | 脂性肌の方、フケや痒みがある方 |
| ノンシリコン | 頭皮に余分な成分が残りにくい | 頭皮のべたつきや毛穴の詰まりを避けたい方 |
| 薬用シャンプー | 有効成分配合で頭皮改善がある | 深刻な頭皮トラブルがある方 |
上記の表で紹介した薬用シャンプーは医薬部外品で、フケやかゆみ、脱毛の予防などに効果・効能が認められた有効成分が配合されているのが特徴です。これらの有効成分が、通常のシャンプーでは対応しきれない頭皮環境の乱れや炎症に作用し、髪が健康に育つ土台を整えます。
通常のシャンプーを使っていても頭皮の状態に改善が見られない場合は、薬用シャンプーを選んでみることも効果的な対策の一つになるでしょう。
どれだけ良いシャンプーを選んでも、洗い方が適切でなければその効果は半減してしまいます。抜け毛を予防し健康な頭皮環境を保つために、今日から実践できる正しい洗髪のステップを紹介します。
シャンプー前にブラッシングをすることで、髪の絡まりをほどき、洗髪時の摩擦ダメージを減らせます。また、すでに抜ける準備ができていた髪を事前に取り除けるため、シャンプー中の抜け毛減少も期待できます。
ブラッシングは、毛先の絡まりを取ってから徐々に根元をとかし、ブラシを優しく通すように行いましょう。髪の毛への摩擦を最小限に抑えながら、マッサージ効果で血行も促進されます。
シャンプー前に38℃程度のぬるま湯で十分に予洗いすることで、頭皮と髪の汚れや余分な皮脂を落とします。予洗いするだけでも、頭皮の汚れはある程度除去できるとされています。
予洗いの時間は最低1分以上取り、指の腹でやさしく頭皮をマッサージするように洗いましょう。熱過ぎるお湯は頭皮に必要な皮脂まで奪い、乾燥や皮脂の過剰分泌を招く可能性があるため、避けるのがおすすめです。
シャンプーは直接頭に付けず、必ず手のひらで十分に泡立ててから使いましょう。適量は500円玉大くらいが目安で、少量のぬるま湯を加えて手のひらで空気を含ませるように泡立てるのがポイントです。きめ細かく弾力のある泡は、毛穴の奥の皮脂や汚れを吸着しやすくする効果もあります。
泡で髪と頭皮を包み込むように洗うことで、洗浄力が頭全体に均一に行き届くほか、指先と頭皮の余分な摩擦が減るため、髪や頭皮へのダメージも軽減できます。
シャンプーの時は爪を立てず、必ず指の腹を使って洗いましょう。頭皮を傷つけてしまうと、炎症を起こす原因になります。
頭皮を洗うポイントは以下のとおりです。
上記のポイントを意識してシャンプーすることで、頭皮へのダメージを防ぎ、炎症やフケ・かゆみの発生を抑えることができます。皮脂の多い部分を中心に頭皮全体をマッサージするように洗い、健やかな髪が育つ土台を整えましょう。
シャンプー後のすすぎは、頭皮トラブルを防ぐために重要なポイントのひとつです。シャンプーの成分が頭皮に残ると、炎症やかゆみ、抜け毛などトラブルの原因になるため、シャンプー後のすすぎは念入りに行いましょう。
「きちんと流せた」と思っていても、すすぎが不十分な場合も考えられます。特に頭頂部や首筋、耳のうしろなどは、すすぎ残しが発生しやすい部分です。泡が完全に消えてから、さらに30秒以上かけて意識的にすすぐことを意識してみましょう。
シャンプー時に見られる抜け毛の多くは、自然な脱毛サイクルの一部であり、1日50~100本程度の抜け毛は正常な範囲内です。しかし、明らかに増えている場合は、生活習慣の見直しやAGAの可能性も考慮する必要があります。
頭皮に優しい洗髪方法を身につけることで、不必要な抜け毛を防ぎ、健康な頭皮環境を保つことができます。ブラッシング、予洗い、シャンプーの泡立て、優しい洗髪、十分なすすぎを順番どおり丁寧に行いましょう。
また、バランスの取れた食事や適度な運動、質の良い睡眠、ストレス管理といった生活習慣の改善も、健康な髪を保つために重要です。
抜け毛が気になる場合は、まず自分の生活習慣とヘアケアの方法を見直してみましょう。それでも改善が見られない場合は、早めの専門医への相談をおすすめします。
オンライン診療とは、スマホやPCを使い、ご自宅など好きな場所から医師の診察を受け、お薬を配送してもらえるサービスです。従来のAGA治療における「通院の負担」「待ち時間」「人目」といった課題を解決します。
「レバクリ」は、AGA治療の「始めやすさ」と「続けやすさ」を重視し、オンライン診療のメリットを最大限に活かしたサービスを提供しています。