更新日:2026年07月24日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
薄毛や抜け毛の対策として頭皮マッサージを続けているものの、本当に効果があるのか気になる方もいるかもしれません。結論から言うと、頭皮マッサージだけでは、AGAが原因の薄毛を根本から改善することはできません。 この記事では、頭皮マッサージを続けた結果として期待できる効果やデメリット、正しいやり方を紹介するので、頭皮マッサージを続けている方は参考にしてみてください。
正しい方法で頭皮マッサージを続けると、頭皮の血行が促進され、髪が育ちやすい環境につながる可能性があります。ただし、髪そのものを増やす効果ではなく、頭皮環境を整えるセルフケアという位置づけです。ここでは、頭皮マッサージを続けることで期待できる効果を紹介します。
頭皮マッサージを続けると、頭皮の血行が促進され、髪が育つ土台づくりにつながる可能性があります。
健康な男性9人が1日4分の頭皮マッサージを24週間続けた小規模研究では、毛髪の太さが約0.085mmから約0.092mmへ増えたと報告されています。ただし、対象人数が少なく、また、毛髪密度や毛髪成長速度の有意な増加は示されていないため、頭皮マッサージによる発毛効果や育毛効果を示すものではありません。
参考:National Library of Medicine「Standardized Scalp Massage Results in Increased Hair Thickness by Inducing Stretching Forces to Dermal Papilla Cells in the Subcutaneous Tissue」
頭皮マッサージを続けると頭皮が柔らかくなり、髪が立ち上がってボリュームが出やすくなります。頭皮が硬いと髪が引っ張られて倒れやすくなりますが、柔らかくなると毛の角度が上がりやすくなるためです。本数が同じでも髪が立ち上がると、薄毛が目立ちにくく見える場合があります。見た目の印象を整えたい方にも取り入れやすいケアといえるでしょう。
頭皮マッサージを続けると、リラックスやストレス緩和につながります。頭皮マッサージは、指で頭皮を動かす物理的な刺激によって頭皮の血流が一時的に増加し、頭皮が温まったような心地良さを感じやすくなるためです。ただし、こうしたリラックス効果は一時的なもので、薄毛の改善を意味するものではない点に注意してください。

頭皮マッサージは、血行を促し頭皮環境を整えることにつながります。しかし、頭皮マッサージだけで薄毛を止めようとするのは難しいでしょう。「抜け毛が増えてきた」「生え際や頭頂部が気になる」という段階では、AGA(男性型脱毛症)が進んでいる可能性があります。マッサージは補助と割り切り、気になる変化があるうちに一度医師に相談することをおすすめします。
頭皮マッサージは正しく行えば問題ありませんが、誤った方法を続けた結果、頭皮や髪を傷つける場合があります。効果を求めて強い力で行うと、かえって逆効果になりかねません。ここでは、頭皮マッサージを続けるうえで起こりうるデメリットを紹介します。
強い力で頭皮マッサージを続けた結果、頭皮や毛髪を傷つける可能性があります。爪を立てる、強くこするといった方法は、摩擦で頭皮を刺激し過ぎるためです。効果を急いで力を入れるほど逆効果になりやすいため、注意しましょう。
頭皮マッサージを続けると、髪を傷つけて切れ毛や枝毛を招く場合もあります。髪の表面は硬いキューティクルで覆われていますが、必要以上の力が加わると壊れて内部までダメージが進むためです。
特に髪が濡れているときはキューティクルが開き、傷つきやすい状態になります。髪をこするのではなく、頭皮を動かす意識で行うと良いでしょう。
頻度や力加減を誤った頭皮マッサージを続けた結果、フケや抜け毛の原因になる場合があります。1日に何度も頭皮マッサージを行うと刺激が多過ぎて、かえって頭皮環境が乱れるためです。頭皮マッサージを行う場合は、1日数分程度にとどめておきましょう。
頭皮マッサージは、押して離す動きを心地良い力加減で続けることが大切です。ここでは、正しい頭皮マッサージのやり方を紹介します。
頭皮マッサージは、1ヶ所あたり5〜10秒押して離す動きを繰り返しましょう。額から上に向かう前頭筋、耳の上の側頭筋、後頭部の後頭筋をほぐすイメージで行います。
指の腹で押すのが基本ですが、指が疲れる場合は手の付け根のふくらみを使う方法もあります。一呼吸おいてまた押すリズムで進めると良いでしょう。
頭皮マッサージは長く行うほど良いわけではなく、1度のマッサージにつき、短時間(数分程度)を目安に1日1~2回程度にとどめるようにしましょう。
1度のマッサージを長時間かけて行うのではなく、時間を短くしたうえで継続してマッサージをすることが大切です。
頭皮マッサージは、自分が心地良いと感じる力加減で行いましょう。伸び縮みの刺激を長時間繰り返すと、炎症反応で頭皮環境が悪くなる場合があるためです。
押す・もむ・軽くこするなどの方法がありますが、こする動きは摩擦で抜け毛や切れ毛を招く恐れがあります。頭皮マッサージは、痛みを感じない範囲で行うようにしましょう。
頭皮マッサージは育毛剤と併用できます。ただし、育毛剤は、医薬品の発毛剤やAGA治療薬とは異なり、AGAの原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑える効果はありません。そのため、育毛剤だけでAGAによる薄毛を改善するのは難しいといえます。育毛剤を頭皮マッサージと一緒に使う場合は、役割を理解したうえで取り入れましょう。
頭皮マッサージ器は、手で行うマッサージと同じく頭皮の血行を促すのに役立ちます。手より力が安定し、握力に頼らず続けやすいのがメリットです。ここでは、器具を使う場合のポイントと注意点を紹介します。
頭皮マッサージ器を使い続けた結果として、血行促進や頭皮のコリの緩和が期待できます。先ほど紹介した毛髪が太くなったという研究も、マッサージ器を使って1日4分・24週間行ったものです。
一方、強い設定や長時間の使用は摩擦で頭皮を傷つける恐れがあるため、説明書の使用時間を守ることが大切です。なお、器具を使っても、頭皮マッサージだけではAGAが原因の薄毛を根本から改善することはできません。
参考:National Library of Medicine「Standardized Scalp Massage Results in Increased Hair Thickness by Inducing Stretching Forces to Dermal Papilla Cells in the Subcutaneous Tissue」
頭ほぐしは硬くなった頭皮をやわらげ、血流を促すためのケアです。まずは自分の頭皮が硬いかどうかを確かめてみましょう。 頭皮の硬さは、両手の指を開いて頭皮を円を描くように動かして確認できます。スムーズに動けば柔らかく、張りついて動きにくければ硬い状態です。
頭ほぐしは毎日少しずつ続けることで頭皮が柔らかくなりますが、硬いときに強い力で動かすと頭皮そのものを傷つけるため、力を入れ過ぎないようにしましょう。
頭皮マッサージは、AGAが原因の薄毛には根本的な効果がありません。AGAは男性ホルモンと遺伝が関わる脱毛症で、頭皮への刺激では原因にアプローチできないためです。
AGAは男性ホルモンのDHTが原因で進行するため、頭皮マッサージだけでは改善できません。テストステロンが頭皮の5αリダクターゼによってDHTに変換され、このDHTがアンドロゲンレセプターと結びついて脱毛因子をつくり、ヘアサイクルの成長期を短くするためです。頭皮マッサージによる物理的な刺激では、この男性ホルモンの働きを止めることはできません。
AGAは遺伝の影響もあるため、頭皮マッサージだけでは進行を抑えられません。DHTをつくる5αリダクターゼの働きやすさや、アンドロゲンレセプターの感受性は遺伝で決まる部分があるからです。生まれ持った体質が関わるため、セルフケアでの根本的な改善は難しいといえます。気になる場合は早めに治療を検討すると良いでしょう。
AGAによる薄毛を根本から改善したいなら、クリニックでの薬物治療がおすすめです。頭皮マッサージは頭皮環境を整える補助にはなりますが、それだけで進行を止めるのは難しいためです。AGA治療薬と併用することで、進行を抑制しつつ発毛を促進できます。

クリニックでは医師が頭皮や症状を診たうえで、一人ひとりに合った薬を処方します。頭皮マッサージは、こうした治療の効果を支える習慣として取り入れると良いでしょう。
通院の時間や人目が気になる場合は、オンライン診療という選択肢もあります。レバクリを通じたオンライン診療なら、スマホひとつで医師の診察から薬の配送手配まで完結を目指すことが可能です。忙しくて通院しにくい方も、すきま時間で治療を始めやすくなっています。
ここでは、頭皮マッサージを続けた結果に関するよくある質問をまとめました。Q&A形式で回答するので、ぜひご覧ください。
頭皮マッサージは毎日してもいいですか?
頭皮マッサージは、毎日続けて問題ありません。ただし、1日に何度も行うと刺激が多過ぎるため、1日数分を目安にしましょう。その際、自分が心地良いと感じる力加減で行うことが大切です。
頭皮マッサージで髪は生えますか?
薄毛の原因によりますが、AGAが原因の薄毛は頭皮マッサージだけで発毛を促すことはできません。AGAは男性ホルモンや遺伝が原因で発症するとされているためです。
AGAを改善するためには、薬による治療が必要です。
正しい方法で頭皮マッサージを続けた結果、血行促進やリラックスなど髪と頭皮に良い影響が期待できます。一方、強い力や誤ったやり方を続けると、頭皮や髪を傷つける逆効果になる場合があります。
薄毛の原因がAGAの場合は、頭皮マッサージだけで改善するのは難しいでしょう。根本的に薄毛を改善したい方はクリニックで薬を処方してもらい、薬による治療と並行して頭皮マッサージを補助的に取り入れてみましょう。レバクリのオンライン診療なら、初診・再診ともに診察料は発生しません。
National Library of Medicine「Standardized Scalp Massage Results in Increased Hair Thickness by Inducing Stretching Forces to Dermal Papilla Cells in the Subcutaneous Tissue」
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AGA治療は、主に内服薬・外用薬で行われます。
| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド・デュタステリド | 内服薬 | 抜け毛の進行を食い止める |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
効果実感には個人差がありますが、ヘアサイクル改善のため3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
AGA治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1ヶ月数千円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。時間や費用、人目などの通院の負担が、忙しい方にとって課題となる場合があります。
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