更新日:2026年03月11日
鏡で見たり手で触ったりしたとき、髪や頭皮に違和感を抱くと「はげ始めているのでは?」と不安になるかもしれません。はげ方にはM字型・U字型・O字型といったパターンがあります。
本記事では、形状におけるはげ方のパターンと、進行度合いにおけるはげ方の7パターンについて解説します。はげ・薄毛の主な原因やAGAの兆候をつかむ方法についても解説するので、早めに対処できるようぜひ参考にしてください。
男性のはげ方のパターンは、形状によってM字型・U字型・O字型の3つに大きく分類できます。それぞれのはげ方の特徴や対処の必要性について、以下で解説します。
M字型は、左右のこめかみ部分の生え際が後退して中央の髪が残り、前から見てアルファベットのMのように見えるタイプです。
M字型のはげ方は、すべての年代において起こる可能性があります。30代以降だけでなく、10代~20代といった若い世代にもみられるタイプです。
M字型のはげ方は、男性ホルモンの影響によるAGA(男性型脱毛症)の初期症状で多くみられます。薄毛の改善を目指す際は、そのままにせず早めに対処することが大切です。
U字型は、額から頭頂部にかけて生え際が後退し、上から見るとアルファベットのUのように見えるタイプです。M字型のはげが進行することで後退した部分が広がり、U字のはげ方になります。U字型のはげ方は、40~50代に多い傾向がありますが、発症年齢には個人差があります。
O字型のはげと併発すると、薄毛が頭部の広範囲に及びます。M字型のはげ方と同様に、改善を目指すなら早めに治療を行うことが大切です。
O字型は、頭頂部の髪が薄くなることで、上から見るとアルファベットのOに見えるタイプです。つむじ周辺から進行するため、「てっぺんはげ」「つむじはげ」と呼ばれることもあります。日本人に多いタイプのはげ方で、40代から50代以降の中年層に多くみられます。
O字型のはげは自分で見つけにくいため、気付いたときには症状が進行していることも少なくありません。日ごろからつむじ周辺をチェックすることで、早めにO字型のはげに気付けるでしょう。
AGAの進行度合いの判定に用いられる指標に、「ハミルトン・ノーウッド分類」があります。主にAGAの進行度評価を目的として用いられ、はげ方・薄毛のパターンを7つの段階に分けて示しています。
それぞれの段階のはげ方について、以下でみていきましょう。
Ⅰ型は、生え際がやや後退している状態です。見た目の変化はまだあまりないため、はげの進行に気付かない人が多いでしょう。AGAの初期段階といえます。
Ⅱ型は、Ⅰ型が進行して生え際がさらに後退し、見た目に変化が表れ始める状態です。ただし、はげの進行に気付かない人がまだ多くいる段階です。左右のこめかみの生え際が、M字型に後退し始めます。前頭部の生え際全体が薄くなり始める、「Ⅱ a型」に該当する場合もあります。
Ⅱ型の状態で、かつ頭頂部の薄毛が進行し始めている「Ⅱ vertex型」も、Ⅱ型の1つのパターンです。Ⅱ vertex型は日本人に多くみられます。
Ⅲ型は、Ⅱ型からさらに進行し、生え際のM字部分が明確になる段階です。Ⅲ型になると、髪全体のボリュームダウンも感じ始める方が多いでしょう。特に前頭部中央の薄毛が目立つ場合は、「Ⅲ a型」と呼ばれることがあります。
Ⅲ型の状態で、なおかつ頭頂部の薄毛が目立ち地肌が透けて見え始める「Ⅲ vertex型」もあります。
Ⅳ型は、Ⅲ型が進行して生え際がさらに後退し、頭頂部の髪も薄くなり始めている状態です。
前頭部の薄毛が進行することで、M字の中央部分の髪が薄くなる「Ⅳ a型」になる人もいます。
Ⅴ型は、Ⅳ型が進行して生え際がより後退し、頭頂部の髪も減った状態です。前頭部から頭頂部にかけては頭皮が見え始めます。人によっては、額の部分に髪が残っている場合もあります。生え際の後退が頭頂部の薄毛部分とつながりはじめる、「Ⅴ a型」に該当する場合も少なくありません。
Ⅵ型は、Ⅴ型が進行して、前頭部から後頭部近くまで生え際が後退した状態です。多くの場合、地肌が見えた状態になります。
Ⅶ型は、頭頂部から後頭部まで薄毛が進行し、頭部の広い範囲で地肌が見えている状態です。側頭部や後頭部には毛髪が残っているものの、毛量は少なくなっています。後頭部を除いて、発毛もほとんどありません。
男性のはげを引き起こす主な原因は、AGA(男性型脱毛症)です。ただし、AGAであっても、はげ方のパターンや薄毛の症状は人によってさまざまです。
AGAは、男性ホルモンのテストステロンが、毛根にある酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)に変化することで起こります。DHTが頭皮にある男性ホルモン受容体と結合することで、髪の産生や成長が抑制されます。その結果、薄毛や生え際の後退が起こった状態がAGAです。
AGAが発症する原因としては、遺伝的な要素も大きいと考えられています。男性ホルモン受容体は遺伝的要素が関与すると考えられており、特に母方の家系の影響が指摘されることがあります。

この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
AGAを改善するためには、早めに治療に取り掛かることが大切です。しかし、AGAと気付かなければ対処するタイミングは遅れ、症状が進行します。
以下では、AGAによるはげの兆候をつかむために、日ごろからできるチェック方法を紹介します。
多くの場合で、AGAによるはげは前頭部から進行するため、まずは生え際や前髪をチェックすることが大切です。
手で髪をかき上げて、生え際の後退はないか、前髪の髪の毛が細くなっていないかを鏡を見て確認しましょう。
前髪を手で触った感触も、重要な確認ポイントです。ボリュームが減っていると感じたら、はげの兆候かもしれません。
頭頂部はO字型のはげが進行する部分であるため、チェックが欠かせません。
自分では確認しにくい部分であるため、家族など身近な人に見てもらったり、美容院で髪を切ってもらう際に見てもらったりするとよいでしょう。人に見てもらうことに抵抗がある場合は、鏡を使ったり、スマートフォンのカメラ機能で撮影したりすることも有効です。
つむじが大きくなっていたり、毛量が少なくなっていたりしたら、O字型のはげが始まっているサインの可能性があります。
髪や頭皮を手で触り、髪の量や太さ、地肌の感触を確認することも、はげの兆候をつかむために有効な方法です。生え際や前髪のボリュームが減っていたり、髪が細くなっていたりする場合は、はげの兆候である可能性があります。
ブラッシングやスタイリングなど、日ごろのケアもはげの兆候をつかめる機会です。毛量の少なさを感じる、地肌に触れる感触があるという場合は、はげが進行しているサインかもしれません。スタイリングがうまく決まらない場合も、生え際の後退や毛量の減少が影響していることが考えられます。
抜け毛・フケ・べたつき・においなど、これまでになかった異変がないか確認することも大切です。
髪を洗うときやブラッシング・スタイリングをする際に、抜け毛の量が増えていないかを確かめましょう。抜け毛は、1日に50本から100本が正常といわれています。季節や体調によって一時的に増減することもあります。床に落ちる抜け毛のほか、枕についた抜け毛やシャンプーをしたときの抜け毛も気にかけ、明らかに多い場合は受診を検討しましょう。
AGAになると、ヘアサイクルの乱れにより頭皮環境が悪化することがあります。皮脂の分泌が増えてべたつきを感じたり、不快なにおいがしたりすることも少なくありません。フケが増える場合もあるため、頭皮を指で触ってフケがつくかを確認することも大切です。
こうした異変に早く気付いて適切に対処することで、AGAの進行を抑制できます。日ごろから、髪や頭皮の状態を気にしておきましょう。
はげを引き起こす原因は、AGAだけではありません。次のことが原因で、はげが引き起こされる場合もあります。
脂漏性脱毛症は、脂漏性皮膚炎に伴う脱毛症と説明されることもあり、頭皮の皮脂が過剰に分泌されることで起こります。皮脂によって毛穴のつまりや炎症が引き起こされると、ヘアサイクルが乱れて髪が十分に成長しないまま抜けてしまいます。
円形脱毛症は、円形または楕円形の脱毛が見られるために「10円はげ」と呼ばれることもある症状です。自己免疫疾患の1つとされており、自分の髪の毛をつくるための細胞を、免疫機能によって破壊してしまうことで起こります。ストレスや、疲労をきっかけに起こることが多いとされる症状です。
牽引性脱毛症は、ヘアスタイルや帽子の着用などによって髪が引っ張られ、頭皮に負担がかかることで起こります。ポニーテールや三つ編みなどによって女性が発症することが多いものの、男性もオールバックや分け目が同じ髪型を続けることで発症する場合があります。
はげ方の主なパターンは、M字はげ・U字はげ・O字はげの3種類です。はげの進行度合いを示す指標にはハミルトン・ノーウッド分類があり、7段階のパターンがあります。はげ方は違っても、その原因は男性ホルモンによって起こるAGAであることが多いでしょう。ただし、脂漏性脱毛症・円形脱毛症・牽引性脱毛症といった別の原因も考えられます。
AGAは進行する脱毛症であり、自然治癒は期待できません。はげの兆候に気付き不安を感じたら、皮膚科やAGA専門の医療機関を受診し、早めに対処することが大切です。
通院が難しい場合には、オンライン診療という選択肢もあります。受診しているところを知り合いに見られる心配がなく、都合の良い時間に自宅で診察を受けられます。
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