更新日:2026年03月24日
毎日シャンプーで髪を洗うと、ハゲる可能性があるという話を聞いたことがある人もいるかもしれません。毎日シャンプーをしても、正しい方法で洗髪していればハゲる原因になる可能性は低いでしょう。ただし、洗浄力の強いシャンプーを使ったり爪を立てて洗ったりすると、頭皮環境の悪化や抜け毛の増加を招く可能性があります。
この記事では、毎日シャンプーをするとハゲる可能性があるのかについて解説します。あわせて、適切なシャンプーの回数や時間帯、抜け毛を防ぐシャンプー方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
シャンプー時には、1日の抜け毛の多くがまとめて抜けるため、多く感じやすいとされています。1日で生じる抜け毛の本数は、約50〜100本が正常な範囲とされているため、シャンプーによる抜け毛は30〜60本程度です。
この本数に、男女差はありません。シャンプー時の抜け毛が気になる場合は、排水口などにたまっている髪の毛の本数を確認してみましょう。
ここでは、シャンプーで抜け毛が増えると言われている理由6つについて解説します。 シャンプー自体が抜け毛を生じさせるというより、自然に抜ける毛が洗髪時に目立ちやすいと考えられます。
それぞれの理由について見ていきましょう。
シャンプーで抜け毛が増える原因として、シャンプーが肌に合っていない可能性があります。肌に合わないシャンプーを使うことで生じる症状は、次のとおりです。
シャンプーには、頭皮の皮脂汚れを取り除くために界面活性剤という洗浄成分が含まれています。洗浄成分が強すぎて肌に合わない場合、頭皮に刺激を与え、抜け毛やかゆみ、フケなどの頭皮トラブルを引き起こすため注意が必要です。
また、敏感肌や乾燥肌、アトピー体質の場合はシャンプーの刺激を受けやすいため、自分に合うシャンプーを慎重に選びましょう。
シャンプーのやり方が悪いと、抜け毛の原因になります。シャンプーの際に注意したいのは、次の2点です。
シャンプーの際に爪を立てると、頭皮を傷つける恐れがあります。頭皮が傷つくと炎症を起こし、髪の成長が妨げられて抜け毛の原因になりかねません。
また、髪の毛が絡まったままシャンプーをすることもやめましょう。髪の毛が絡まった状態でシャンプーをすると、髪を根元から引っ張ることになるため、健康な髪の毛を抜いてしまう原因になります。
シャンプーをする際は、あらかじめ髪をブラッシングしておき、頭皮はやさしく洗うことが大切です。
ストレスや生活習慣の乱れも、抜け毛の原因のひとつです。
頭皮の血管は、ストレスを感じることによって収縮します。慢性的なストレスが続くと、自律神経の影響で血流が低下する可能性があります。血管が収縮すると酸素や栄養が行き渡りにくくなるため、頭皮環境が悪化して抜け毛につながる恐れがあるでしょう。

この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
また、食生活の乱れによる栄養不足や睡眠不足も頭皮環境を悪化させます。シャンプー中の抜け毛を防ぐために、日頃からストレス管理や生活習慣に気を配りましょう。
シャンプーの際に多量の抜け毛が発生して収まる気配がない場合には、脱毛症の可能性があります。疑われる脱毛症は、次のとおりです。
成人男性の場合、まず疑われるのが男性型脱毛症(AGA)です。AGAは男性ホルモンや遺伝などが原因で起こる脱毛症で、生え際や頭頂部から薄毛が始まります。抜け毛の増加のみでAGAと断定することはできず、進行パターンや毛の細さなど総合的な判断が必要です。
脂漏性皮膚炎は、炎症性の皮膚疾患の一種です。頭皮の常在菌であるマラセチアが大量繁殖することで起こります。マラセチアは皮脂をエサとして繁殖し、全身の中でも頭皮は皮脂の分泌量が多い場所であるため、脂漏性皮膚炎が起こりやすいとされています。
シャンプー時に抜け毛が増えたと感じる場合、抜け毛が増えやすい時期である可能性もあります。抜け毛の本数にはサイクルがあり、一年を通して同じではありません。個人差はありますが、夏から秋にかけて抜け毛が一時的に増えることがあります。
夏から秋にかけて抜け毛が増える原因は次のとおりです。
季節性の抜け毛は一時的なもので、時間の経過とともに落ち着くのが特徴です。一定期間経っても抜け毛の本数が減らない場合は脱毛症などの可能性があるため、病院で受診することをおすすめします。
シャンプーの際に抜け毛が増えている原因が、単に髪が抜け落ちるサイクルに該当しているケースも考えられます。
髪の毛は、成長期→退行期→休止期というサイクルで生え変わりを繰り返すのが特徴です。毛母細胞が寿命を迎え退行期に入ると髪の成長は止まり、あとは自然に抜け落ちます。
シャンプー中の抜け毛が増えたタイミングが、髪の成長サイクルにおいて抜け落ちるタイミングの可能性もあるため、しばらく様子を見るとよいでしょう。
抜け毛には、正常に抜け落ちた毛や異常なヘアサイクルを経て抜け落ちた毛があります。
正しいヘアサイクルを経た抜け毛は、しっかりした太さと長さがあるでしょう。しかし、ヘアサイクルが乱れていた場合には成長段階で抜け落ちるため、細くて短い状態の抜け毛になります。
また、抜け毛の毛根が白く丸みを帯びてマッチ棒の先のような状態のときは、正常な抜け毛です。抜け毛の毛根の色が黒色や白濁色で、とがった形やギザギザした形になっていたりすると異常な抜け毛の可能性があります。
抜け毛が増えたと感じる場合は、抜け毛の太さや長さ、毛根の色・形を観察してみるとよいでしょう。
毎日シャンプーしても、必ずハゲるわけではありません。ただし、シャンプーには適切な回数と時間帯があります。髪を洗わなかったり洗いすぎたりすると、頭皮環境の悪化を招き、ハゲる原因になるため注意が必要です。
ここでは、適切なシャンプーの回数・時間帯について解説します。
シャンプーの回数は、基本的に1日に1回で問題ありません。髪を頻繁に洗いすぎると、頭皮が乾燥して頭皮環境の悪化を招き、抜け毛の原因になる可能性があるため注意しましょう。
ただし、頭皮環境や髪の毛の状態は人によって異なるため、適切なシャンプーの頻度も人それぞれです。ここでは、毎日シャンプーするのがおすすめの人と、2日に1回がおすすめの人についてそれぞれ解説します。
毎日シャンプーするのがおすすめの人は、以下のとおりです。
皮脂分泌が活発な人は、毛穴に余分な皮脂や汚れがたまりやすくなっています。また、日頃から運動する人も、汗をかくため運動後にシャンプーをして頭皮環境を清潔に保つようにしましょう。
次に、2日に1回がおすすめの人は以下のとおりです。
乾燥肌の人の場合、シャンプーを毎日すると、頭皮や髪の毛のうるおいが不足する可能性があります。また、髪の毛が傷んでいる場合も、適度なうるおいを保つため、シャンプーを2日に1回にするのも一つの方法です。
皮脂や汚れを落とす目的から、就寝前に洗髪する人も多いとされていますシャンプーをせずに寝ると、毛穴に詰まった皮脂汚れなどによって髪の成長が妨げられる可能性があります。
抜け毛を防ぐためには、寝る前に髪の毛を洗い、頭皮と髪を清潔な状態にすることが大切です。
抜け毛によりハゲることを防ぐためには、正しい方法でシャンプーをすることが大切です。抜け毛を防ぐシャンプーの流れは、次の通りです。
シャンプー中の抜け毛が気になる場合は、洗い方に問題がないか確認しましょう。
いきなりシャンプーをするのではなく、シャンプーの前にブラシを使って髪をとかしましょう。ブラッシングで髪の毛の絡まりをほどくことや、髪の毛についたホコリや汚れを落とすことが目的です。
髪の毛が絡まったままだとシャンプー時に根元に力がかかり、抜け毛につながりやすいため、髪の毛の絡まりがなくなるようあらかじめブラッシングをしましょう。
ブラッシング後は、湯洗いをします。湯洗いとは、シャンプーなどは使わずにお湯のみで頭皮と髪の毛を洗うことです。
湯洗いをしっかり行うことで得られる効果は、2つあります。
なお、湯洗いの際は40度以下のぬるま湯で洗うことや、頭皮と髪全体をしっかり濡らすことを心がけましょう。
湯洗いで髪を濡らしたら、シャンプーを手のひらで泡立てましょう。シャンプーを泡立てる際のポイントは、手のひらの上でお湯と混ぜて泡立てることです。
シャンプーは泡で髪や頭皮の汚れ・皮脂などを吸着して落とす性質があるため、シャンプーの泡が泡立っていて数が多いほど、洗い落とす効果が高まります。そのため、髪にシャンプーをつける前に泡立てておくのがおすすめです。
頭皮や髪の毛を洗う際には、指の腹を使って頭皮をもみほぐすようにやさしく洗いましょう。髪の毛を洗うのではなく、頭皮を洗うイメージです。
このとき、指に力を入れてゴシゴシと洗ったり、髪の毛を引っ張ったりしないよう気をつけましょう。
シャンプーのすすぎ残しはかゆみやニオイなどを引き起こす原因になるため、しっかりとすすぐようにしてください。ただし、しっかりすすぐことに意識がいきすぎて、髪の毛をゴシゴシ洗ったり引っ張ったりしないよう気を付けましょう。
洗髪後にしっかりと髪を乾かすことも、抜け毛対策に効果的です。抜け毛の原因は、シャンプーの仕方だけではありません。髪が長時間濡れていると、湿気で頭皮に雑菌が繁殖しやすくなります。
頭皮環境が悪化すると、抜け毛やフケ、かゆみの原因となるため、洗髪後はすぐに髪を乾かすことがポイントです。髪の毛をタオルでやさしく挟むイメージで水分を拭き取り、髪の根元からドライヤーをかけて素早く乾かしましょう。
最後に、抜け毛を予防する方法について解説します。おすすめの予防方法は、次の5つです。
それぞれの方法について見ていきましょう。
抜け毛を防ぐには、現在の洗髪習慣の見直しが大切です。もし、頭皮をゴシゴシと洗っていたり長時間髪を乾かさずに放置していたりする場合には、記事で紹介した方法を実践してみてください。
抜け毛を防ぐには、自分に合うシャンプーを使うことも重要です。シャンプーが自分の頭皮や髪の毛に合っていないと、頭皮環境の悪化を招き、抜け毛を促進させてしまいます。
シャンプー選びにおいて重要なポイントは、洗浄力と成分の2点です。自分に合ったシャンプーを選んで、抜け毛対策を行いましょう。
シャンプー選びの1つめのポイントが、洗浄力です。
健康な髪の毛を育てるには、適度な皮脂が残っている必要があります。シャンプーの洗浄力が強すぎると、必要な皮脂まで除去してしまうため注意しましょう。
シャンプーの洗浄成分は、石けん系や高級アルコール系、アミノ酸系、ベタイン系にわけられます。抜け毛が気になる人には、洗い上がりがやさしいアミノ酸系のシャンプーがおすすめです。
シャンプーの洗浄成分を把握して、自分に合ったシャンプーを選びましょう。
2つめのポイントが、シャンプーに配合されている成分です。シャンプーに配合されている成分には、抜け毛・薄毛対策効果が期待できるものや、抗炎症作用をもつもの、殺菌・炎症を抑える作用をもつものなどがあります。
それぞれの成分は、次のとおりです。
<頭皮環境を整える目的で配合される成分>
<抗炎症作用(フケやかゆみ防止)>
<頭皮の殺菌、炎症を抑える作用>
抜け毛が気になる場合は、頭皮へ刺激を与える添加物がシャンプーに含まれていないかも確認しましょう。頭皮へ刺激を与える可能性がある添加物には、シリコン合成香料や防腐剤、エタノール、合成着色料などがあります。 ※これらの成分に、AGAの進行を止める医学的効果が証明されているわけではありません
シャンプーをしすぎると、必要な皮脂まで除去してしまい、頭皮の乾燥や炎症を招いて薄毛・抜け毛につなる恐れがあります。
1日に何回もシャンプーすることは避け、1日1回までにしましょう。
抜け毛を防ぎたい場合、育毛剤やサプリメントを活用するのも一つの方法です。育毛剤の使用によって頭皮環境を整えることで、健康な髪が育ちやすくなる可能性があります。また、サプリメントを活用することで、髪の成長に必要な栄養を補う際に役立つでしょう。
ただし、育毛剤は頭皮環境を整えることが目的で、サプリメントは栄養補給が目的のため発毛効果はない点に注意しましょう。
記事で紹介したことを試しても抜け毛が改善しない場合には、病院を受診することをおすすめします。
抜け毛の増加は、AGAが原因の可能性があります。AGA(男性型脱毛症)とは、男性ホルモンや遺伝などにより発症する進行性の脱毛症です。治療を早く開始すれば治療の期間や費用の負担を減らせるため、抜け毛に悩んでいる場合は病院へ行きましょう。
病院に行く時間がない、待合室で知人に会うのを避けたいという人や、通院が難しい場合には、オンライン診療という選択肢もあります。オンライン診療では、スマートフォンやパソコンを使用し、インターネットを介して医師の診察を受けられます。通院時間や周りの目を気にすることなく診察を受けられる点がメリットです。
毎日シャンプーをしても、正しい方法で洗髪していればハゲる原因になる可能性は低いでしょう。ただし、シャンプーを1日に何度もすることは、必要な皮脂まで除去することになるため、頭皮環境の悪化を招いてハゲる原因になる恐れがあります。そのほか、シャンプーが自分に合っていなかったり、シャンプーのやり方が悪かったりすることでも抜け毛が増えると考えられるため、注意しましょう。
シャンプーの方法や回数、種類を見直しても抜け毛が減らない場合は、脱毛症を発症している可能性があるため、病院へ行くことをおすすめします。男性特有の脱毛症であるAGAの場合、治療によって抜け毛・薄毛を改善することが可能です。
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