更新日:2026年03月24日
AGA治療薬のフィナステリドの服用を検討し、服用中の薬との併用やサプリとの飲み合わせが問題ないか気になっている方もいるかもしれません。フィナステリドは、飲み合わせできない薬・サプリはないとされています。
本記事では、フィナステリドとサプリ・食べ物・飲み物との飲み合わせや、服用にあたって気をつけるべきことを解説します。フィナステリドの服用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
フィナステリドに併用禁忌の薬はありませんが、服用できないケースに該当する場合は服用を避ける必要があります。
ここでは、フィナステリドと併用できない薬の有無やフィナステリドを服用できない人について見ていきましょう。
フィナステリドに併用禁忌の薬はなく、風邪薬や鎮痛剤、抗生物質などとの併用が可能です。ただし、フィナステリドを安全に服用して治療効果を得られるよう、受診時に服用中の薬や治療中の病気があるときは医師に伝えましょう。
なお、フィナステリドを服用すると、前立腺がんの診断に用いられるPSA(前立腺特異抗原)の値が低下する傾向があります。そのため、前立腺がん検診を受けるときや前立腺がんの治療中の方は、フィナステリドを服用している旨を医師に必ず申告しましょう。
フィナステリドは20歳以上の男性が服用できる医薬品で、以下に該当する方は禁忌です。
フィナステリドは女性への有効性が確認されておらず、とくに妊娠中や妊娠の可能性がある方は、男子胎児の生殖器の発育に影響を及ぼす恐れがあるため禁忌とされています。また、20歳未満の方に対する安全性は確立されていないため、20歳未満の方も服用できません。
フィナステリドとサプリの併用は可能です。サプリは医薬品ではなく「食品」に分類されており、医薬品同士で起こるような相互作用のリスクは低いと考えられています。
サプリで髪の成長に不可欠な栄養素を補うことは、健やかな髪を育む上で役立ちます。たとえば、ミネラルの一種である「亜鉛」は、髪の主成分であるケラチンを合成する過程で重要な役割を担う栄養素です。
しかし、亜鉛は体内で合成されないため、食事から摂取しなければなりません。普段の食事だけでは不足しやすい場合は、サプリで補うのも一つの方法です。
ただし、サプリメントを摂りすぎるのは禁物です。栄養素によっては、推奨される量を超えて摂り続けると、肝臓に負担がかかるなどかえって健康を損ねる可能性があります。商品のパッケージに記載されている目安量を守り、過剰摂取は避けましょう。
フィナステリドに限らず、医薬品を服用するときは、食べ物や飲み物との飲み合わせにも注意が必要です。
ここでは、医薬品との飲み合わせで注意が必要とされているグレープフルーツやアルコールについて、フィナステリドとの飲み合わせが問題ないか解説します。
グレープフルーツは薬を分解する酵素の働きを弱める作用があり、グレープフルーツとの飲み合わせにより薬の血中濃度が高くなる可能性があります。実際、血圧を下げる薬や一部の免疫抑制薬などでは副作用が起きやすくなるため、グレープフルーツとの飲み合わせを避けるよう注意喚起されています。
フィナステリドに関しては、このようなグレープフルーツによる影響は確認されていません。薬の説明書である添付文書などでも、グレープフルーツに関する注意はとくに記載されていないため、日常生活で食べる程度であれば過度に心配する必要はないでしょう。
フィナステリドを含むAGA治療薬は、一般的にアルコールの影響を大きく受けません。そのため、適量の飲酒であれば飲み合わせは問題ないと考えられます。
ただし、注意したいのはフィナステリドとアルコールはどちらも肝臓で処理されるという点です。フィナステリドの服用中に過度な飲酒を続けると、肝臓への負担が重なり、肝機能が低下するリスクがあります。さらに、アルコールを分解する際、体内のビタミンやミネラルが消費され、髪の健康に必要な栄養素が不足するおそれもあります。
フィナステリドによる治療効果をしっかりと得るため、また自身の健康を維持するためにも、アルコールは適量にし休肝日を作るなどして飲みすぎないよう心がけましょう。

この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
ミノキシジルは、AGAの治療に用いられる代表的な薬の一つです。フィナステリドの服用中にミノキシジルを併用できるのか気になる方もいるかもしれません。
結論として、フィナステリドとミノキシジルは併用できます。作用の異なる薬を併用することで、AGAの原因に多角的にアプローチできるため、より高い治療効果が期待できます。
フィナステリドは、AGA(男性型脱毛症)の原因となるジヒドロテストステロンの産生を抑える作用があり、ヘアサイクルを整えることで抜け毛を減らすのが主な役割です。一方で、ミノキシジルは頭皮の血管を拡げて血流を促す働きがあり、発毛効果があります。
フィナステリドの服用中は以下のポイントを押さえましょう。
それぞれのポイントについて解説します。
フィナステリドを服用するときは、用法・用量を守りましょう。
フィナステリドの用法・用量は1日1回1錠です。服用するタイミングは朝・夜などいつでも問題ありませんが、飲み忘れを防ぐためにも毎日同じ時間に服用する習慣をつけるとよいでしょう。
また、効果を実感するまでに、少なくとも6か月以上の継続服用が必要です。途中で服用を中断すると再び薄毛が進行するため、根気強く続けましょう。
なお、フィナステリドは服用してからおよそ24時間効果が持続するため、1日に何回も服用する必要はありません。早く効果を実感したいからと、1日に複数回服用したり一度に複数の錠剤を服用したりするのはやめましょう。
フィナステリドの妊活中の服用は慎重に判断したほうがよいでしょう。
フィナステリドを服用した際に性欲減退や勃起機能の低下、射精障害、精液量の減少などの副作用が出ることがあり、妊活に悪影響を及ぼすことがあるためです。 安心して妊活に取り組むためには、フィナステリドの服用を一時的に中断するのが選択肢となります。一時的に中断した場合は、妊活が無事に終わった後に医師に相談して再開しましょう。
フィナステリドの服用により、以下の副作用が出る場合があります。
これらの副作用が発生する頻度は、決して高くはありません。しかし、フィナステリドの服用を開始してから、上記のような症状が出て気になるときは、すみやかに処方を受けた医師に相談してください。
そのほか、フィナステリドの服用を開始すると、一時的に抜け毛の量が増える「初期脱毛」が起こる場合があります。
乱れていたヘアサイクルが正常化する過程で、古く弱々しい髪の毛が新しく生えてくる健康な髪の毛に押し出されて起こる現象です。服用後、2週間から1か月半くらいの間に始まり、2か月程度で落ち着くことが多いようです。
初期脱毛が見られても、薬が効き始めている一つのサインと捉え、しばらく服用を続けて様子を見ましょう。ただし、脱毛があまりに長期間続く場合や、他に気になる症状がある場合は、念のため医師に相談することをおすすめします。
フィナステリドの効果を十分に引き出すには、生活習慣の見直しも欠かせません。髪の成長には日々の健康状態が大きく関わっており、睡眠不足や偏った食事、慢性的な疲労が続くと薄毛の改善が妨げられるためです。
たとえば、質のよい睡眠を取ることは、髪の成長を助ける成長ホルモンの分泌を促します。また、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどの栄養素をバランスよく含んだ食事を3食きちんととることも、髪にハリやコシを与えるために大切です。逆に、脂っこい食事が続くと頭皮環境の悪化につながりかねません。
フィナステリドによる薄毛治療をより効果的に進めるためにも、生活習慣を改善しましょう。
フィナステリドと飲み合わせできない薬やサプリはとくにありませんが、フィナステリドの服用を検討して受診した際は、服用中の薬について医師に必ず申告しましょう。
フィナステリドは、グレープフルーツやアルコールとの飲み合わせも基本的には問題ありません。ただし、アルコールは肝臓への負担を考えて節度ある摂取を心がけましょう。
また、薄毛の進行度によっては、フィナステリドとミノキシジルの併用で高い治療効果が期待できます。
フィナステリドは用法・用量を守って服用し、気になる副作用の症状が出た場合は医師に相談することが大切です。治療効果を高めるために、質のよい睡眠やバランスの取れた食事など生活習慣の見直しも行いましょう。
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