更新日:2026年04月08日
「フィナステリドの服用をやめたらどうなる?」と気になっている方もいるかもしれません。フィナステリドの服用を中止した場合、抜け毛が再び進行したり治療に要した時間や費用が無駄になったりする可能性があります。
本記事では、フィナステリドの服用をやめたらどうなるか解説するほか、フィナステリドの服用をやめたほうがよいケース、服用やめたい場合の対処法などについて解説します。ぜひ参考にしてください。
フィナステリドは抜け毛の防止に効果があり、AGA治療薬に使われる成分です。フィナステリドを含有する薬には「プロペシア」と、そのジェネリック医薬品である「フィナステリド錠」があります。
フィナステリドの効果には個人差があり、AGAの進行度によっては効果を感じづらい場合があります。また、即効性はなく、AGA治療は長期的な取り組みが必要です。効果が感じられなかったり、長期にわたる治療で費用負担を重く感じたりするなどの理由で、フィナステリドの服用をやめようと考える方もいるかもしれません。
ここではフィナステリドをやめたらどのようなことが起こるのか解説します。
フィナステリドに限らず、服用していた薬をやめるとその薬の効果は失われます。フィナステリドによってある程度の抜け毛防止効果が得られていた場合、服用を中止したことで抜け毛が再び増える可能性があるでしょう。
AGAは、遺伝や男性ホルモンが原因とされています。とくに影響を与えているのは「ジヒドロテストステロン(DHT)」という男性ホルモンです。ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンの一種であるテストステロンと還元酵素「5αリダクターゼ」が結合したものです。
DHTが髪の成長を阻害し、髪の毛が十分に育たないうちに抜けて薄毛が目立つようになります。フィナステリドは、テストステロンをDHTに変換する還元酵素の働きを抑制する成分です。フィナステリドをやめると還元酵素の働きが盛んになり、DHTへの変換が進んで抜け毛が再び増える可能性があります。
フィナステリドといったAGA治療薬による治療開始から効果が現れるまでに、半年程度かかります。
フィナステリドの服用をある程度の期間続けたもののやめてしまうと、それまでに費やした時間とお金が無駄になります。AGA治療の費用はクリニックや薬の種類によって異なりますが、月2万円前後です。1年間服用を続けた場合、20万~30万円程度かかるでしょう。
薬による副作用がみられた場合、服用を中止することで副作用の改善が期待できます。フィナステリドの副作用として起こりうる主な症状は、以下のとおりです。
性欲や勃起に関する副作用があるのは、フィナステリドが男性ホルモンに働きかける成分であるためです。副作用の発現率は極めて低いといわれていますが、副作用の症状が出て心配な場合は、医療機関を受診しましょう。
フィナステリドの服用をやめたほうがよいケースもあります。ここでは、おもな事例を紹介します。
治療の効果を実感できない場合はそもそもAGAではない可能性があり、フィナステリドの服用はやめたほうがよいでしょう。
AGAでなければ、AGA治療薬は効きません。抜け毛や薄毛でも、円形脱毛症は男性ホルモンの影響ではないため、フィナステリドでは効果が得られないでしょう。円形脱毛症は、自分の免疫細胞が自らの体を攻撃してしまう自己免疫疾患の一種です。
その他にも、男性ホルモンとは関係のない抜け毛があります。皮脂の過剰分泌で頭皮環境が悪化して抜け毛が進む「脂漏性脱毛症」や、髪を強く引っ張る髪型をしている方がなりやすい「牽引性脱毛症」などです。
一定期間以上服用してもフィナステリドの効果がみられない場合は、AGAではない抜け毛の可能性があります。医師と相談して、他の治療法に切り替えるなどの対応を検討するとよいでしょう。
副作用を発症した場合も、フィナステリドの服用をやめたほうがよいケースです。フィナステリドの副作用には勃起不全や性欲減退のほか、肝機能障害などもあります。
フィナステリドの服用により副作用が起こる可能性は低いですが、ゼロではありません。気になる症状が現れた場合は、速やかに医師に相談しましょう。
AGA治療は、薬の服用を始めてから効果を実感できるまで6か月程度かかります。治療には継続が必須で、その間は費用が発生し続けるでしょう。
AGA治療にかかる費用の目安は月2万円程度で、フィナステリドの費用は月5,000円程度です。治療にかかる費用は、選ぶ薬剤や薬が先発品かジェネリックかなどによって変わるほか、クリニックによっても異なります。
通院や治療、薬剤にかかる費用負担が重いという場合には、医師と相談して治療方法の見直しを検討することをおすすめします。

この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
フィナステリドの副作用には、性欲減退・勃起不全・精液量の減少などがあります。とくに妊活中の場合、悪影響を心配することもあるでしょう。副作用が気になる場合は、医師に相談のうえ服用を中止するのも一案です。
個人輸入のフィナステリドを服用している場合も、やめたほうがよいケースです。本来フィナステリドには市販薬はなく、服用するには医師の処方が必要です。
海外から個人輸入でフィナステリドを調達できると宣伝しているサイトもありますが、送られてくる薬が本物であるかどうかわかりません。偽物や成分の異なる粗悪品が海外から送られ、それを服用して健康被害を起こす可能性もあります。
海外通販を利用して入手した薬で被害に遭うケースは、勃起不全の治療薬などでもみられます。副作用などで健康被害があったとしても補償は受けられず、政府の注意喚起によると、国の「医薬品副作用被害救済制度」も対象外です。フィナステリドを個人輸入することはやめましょう。
フィナステリドの服用をやめたい場合には、どうしたらよいでしょうか。
まずは、自己判断で中止せず医師に相談することが大切です。そのうえで、検討できる方法がいくつかあります。ここではフィナステリドの服用をやめたい場合の対処法について解説します。
フィナステリドの服用をやめたいと考えた場合、まずは医師に相談しましょう。
フィナステリドの服用を急にやめると、抜け毛が再び増えて後悔する可能性もあるため注意が必要です。医師との相談で正しい知識を得て、安全に薬の服用をやめましょう。
薬によるAGA治療では、フィナステリドに加えてミノキシジルを使用する方法もあります。フィナステリドのみを服用して効果が実感できない場合には、ミノキシジルの併用を検討するとよいでしょう。
男性ホルモンに働きかけるフィナステリドと異なり、ミノキシジルは頭皮の血流を改善して発毛を促す効果があります。併用することで、異なる2つのアプローチでAGA治療を進められます。
ミノキシジルの併用を検討する際にも、医師に相談しましょう。
副作用がある場合や、長期的なコスト負担を下げたい場合には、医師の判断のもと、減薬することも選択肢の1つです。フィナステリドは男性ホルモンの働きにかかわる薬であるため、自己判断で減薬するとホルモンバランスが乱れるおそれがあります。
副作用のリスクを抑えるため、医師の指示に基づいて薬の量を徐々に減らすとよいでしょう。
AGA治療には、デュタステリドという成分も使われています。デュタステリドを含有するAGA治療薬の先発医薬品は「ザガーロ」、後発医薬品は「デュタステリド」です。
デュタステリドはフィナステリドと同様に、テストステロンと結合してDHTを生成する還元酵素「5αリダクターゼ」の働きを阻害します。異なる点は、フィナステリドが5αリダクターゼの1型にのみ作用するのに対し、デュタステリドは1型と2型の両方に作用することです。
両方の型の還元酵素を阻害できるため、フィナステリドよりも高い効果が期待できます。フィナステリドで効果が出ない場合、デュタステリドへの切り替えは有効な選択肢です。ただし、デュタステリドでも性機能障害の副作用は報告されており、切り替えにあたっては医師との相談が必要です。
フィナステリドは、ドラッグストアなどでは販売されていません。服用するには、医師の診断と処方が必要です。フィナステリドの服用を開始したものの自分に合わないと感じたり、効果が実感できなかったりした場合も、自己判断で服用をやめず医師に相談することが大切です。
仕事が多忙な方や、AGA治療のクリニックに足を運ぶのに抵抗がある方には、オンラインクリニックでの受診をおすすめします。オンラインクリニックであれば、都合のよい時間にパソコンやスマートフォンを使って自宅で受診できます。
フィナステリドは、AGA治療薬に使用される成分です。効果が感じられないといった理由で服用を中止したいものの「やめたら後悔しないか心配」という場合、まずは医師に相談することをおすすめします。
自己判断で服用をやめると、リバウンドで抜け毛が再び増えたりホルモンバランスが乱れたりする可能性があります。費用負担の重さから服用をやめたい場合も、医師に相談して治療方針を検討することが大切です。
フィナステリドを服用するには、医師の処方が必要です。AGA治療のクリニックに足を運ぶ時間がない場合や、周りに知られたくないケースでは、オンラインクリニックを利用するとよいでしょう。
レバクリでは、AGA治療薬のオンライン処方を行っています。場所や時間にとらわれずにビデオチャットで診察が受けられ、処方された薬は自宅など好きな場所に届きます。診察料は無料なので、ぜひご予約ください。
政府広報オンライン「健康被害などリスクにご注意!海外からの医薬品の個人輸入」