更新日:2026年04月08日
「ミノキシジルの副作用は?」と気になっている方もいるかもしれません。ミノキシジル内服薬の副作用は多毛症や血圧低下、ミノキシジル外用薬の副作用は頭皮のかゆみ・赤みなどが挙げられます。副作用のリスクを軽減するために、用法・用量を守って使用・服用することが大切です。
この記事では、ミノキシジルの効果や副作用、安全に使用するための注意点などについて解説します。
ミノキシジルは、AGA(男性型脱毛症)治療に用いられる薬です。血管拡張作用があり、もともとは血圧を下げる薬(降圧剤)として開発されました。その過程でミノキシジルを内服した方に体毛が濃くなる副作用が見られたため、AGA治療薬として再開発されました。
ミノキシジルに期待できる効果は、頭皮の血流を増やすことによる発毛の促進です。内服薬と外用薬があり、それぞれ効果や副作用が異なります。ここでは、ミノキシジルの効果や副作用、使用上の注意点について解説します。
血管拡張作用のあるミノキシジルに期待できる効果は、発毛の促進です。頭皮の血管を拡張させることで血流を改善し、毛包(毛髪をつくり出す器官)への栄養供給をサポートします。その結果、新しい毛髪を生成する毛母細胞の働きが活性化し、発毛が促されます。
さらに、毛乳頭細胞に働きかけて発毛促進因子を産生したり、ヘアサイクル(毛周期)を正常に維持したりする作用もあり、抜け毛の予防効果が見込めるでしょう。
ミノキシジルには、内服薬(タブレット)と外用薬(塗り薬)の2種類があります。
AGA治療薬としてのミノキシジルの内服薬は、日本をはじめ世界的に未承認です。服用する場合は、医師による適切な処方が欠かせません。内服することでミノキシジルが直接体内に取り込まれるため、高い効果が期待できる反面、血圧の異常や多毛症などの副作用のリスクもあります。
外用薬は頭皮に塗布するため、内服薬ほど多くのミノキシジルが体内に取り込まれることはないでしょう。そのため、副作用のリスクは低いと考えられますが、効果が表れるまでに時間がかかる場合があります。また、ミノキシジル外用薬は医療機関で処方してもらうほか、薬剤師のいるドラッグストアで購入可能です。
ミノキシジルには、具体的にどのような副作用があるのでしょうか。内服薬と外用薬では副作用が異なり、身体に異変が起きた際に適切に対処できるよう、起こりうる副作用についてあらかじめ理解しておくことが大切です。ここでは、内服薬と外用薬それぞれのミノキシジルの副作用について解説します。
ミノキシジル内服薬には、以下のような副作用が報告されています。
内服薬の副作用は、主に血管拡張作用によるものです。肝機能障害は、薬剤の代謝で肝臓に負担がかかることで起こります。ミノキシジルに限った症状ではなく、起こる頻度はまれですが、このような症状が起こる可能性があることを把握しておきしょう。
また、服用したミノキシジルは全身に行き渡るため、全身の体毛が濃くなる多毛症を引き起こす可能性もあります。これらの副作用は、ミノキシジルの内服を中止することで改善されます。
ミノキシジル外用薬の使用で起こりうる副作用は、以下のとおりです。
主な副作用は、皮膚のアレルギー反応です。重篤な症状に発展することはまれですが、放置すると脱毛につながる可能性があるため注意しなければなりません。副作用の症状が表れた場合、医師に相談しましょう。

この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
初期脱毛はミノキシジルの副作用の1つとされていますが、薬剤の効果が出ているサインでもあります。ミノキシジルのタイプを問わず、使用開始後2週間~1ヶ月程度で起こりうる症状です。ミノキシジルが毛母細胞に作用することでヘアサイクルが整い、現在休止期にある毛髪が抜け落ちる現象です。つまり、新しい毛髪が生えるために必要な過程といえるでしょう。
初期脱毛の継続期間に個人差はあるものの、一般的には1~3ヶ月程度でおさまるといわれています。
ミノキシジルは、内服薬・外用薬のどちらも20歳未満の人は使用できません。その他、以下に該当する場合、事前に医師や薬剤師への相談が必要です。
ミノキシジルには血管拡張作用があり、心臓の病気がある方や高血圧の治療中の方の使用には注意が必要です。また、肝機能障害や腎機能障害のある方の使用も、慎重を期す必要があります。
外用薬は内服薬と比較して副作用が少ない傾向がありますが、血圧や血管に影響を及ぼす可能性があります。ミノキシジル外用薬は市販されておりドラッグストアなどで購入できますが、安易に使用せず、医師や薬剤師に相談してから使用しましょう。
個人差はありますが、ミノキシジル内服薬の場合、服用開始から効果を実感するまでの期間は2〜3ヶ月程度です。また、ミノキシジル外用薬は3~6ヶ月程度の継続使用により効果を実感できると考えられます。
内服薬・外用薬のどちらも即効性はなく、継続使用により効果を実感できるため、根気よくAGA治療に取り組むことが大切です。
ミノキシジルの使用・服用に関しては、以下のような点に注意が必要です。
それぞれについて解説します。
ミノキシジルを使用・服用する際は、決められた用法・用量を守ることが重要です。ミノキシジルは、タブレット(内服薬)と外用薬でそれぞれ用法・用量が異なります。
ミノキシジルタブレットは、厚生労働省から認可されていない薬です。一般的には1日1〜2回、1錠~2錠を服用しますが、医師の指示に従いましょう。
ミノキシジル外用薬の場合は、1日2回、1回1mLを頭皮に塗布します。内服薬も外用薬も、多く飲んだり塗ったりしても効果が高まることはありません。副作用のリスクを高める可能性があるため、適量を守って使用することが大切です。
用法・用量を守って使用したものの副作用の症状が出てつらい場合は、速やかに医師に相談しましょう。
個人輸入の通販サイトなどでミノキシジルが販売されていることがありますが、品質や安全性が保証されていないため、購入するのはやめましょう。
ミノキシジルに限らず、個人輸入した医薬品は、偽造品や粗悪品が紛れている可能性があります。万が一、このような経路で入手した薬剤を使用し、入院治療が必要なほどの重大な副作用が表れたとしても、医薬品副作用被害救済制度は適用されません。
個人輸入の通販サイトを利用してミノキシジルを入手することはやめましょう。海外からの医薬品の個人輸入については政府広報オンラインでも注意喚起されているため、チェックしてみてください。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「医薬品副作用被害救済制度」
参考:政府広報オンライン「健康被害などリスクにご注意!海外からの医薬品の個人輸入」
ミノキシジルタブレットと飲み合わせに注意が必要なものは、以下のとおりです。
ミノキシジルタブレットは、降圧剤と一緒に服用すると血圧が下がりすぎる恐れがあります。イブプロフェンやイミグラン、ED治療薬との併用についても、血圧のコントロールに支障をきたしたり心臓に負担をかけたりする可能性が懸念されます。
また、ミノキシジルタブレットの服用中にアルコールを過剰摂取すると、過度な血圧の低下を招く可能性があるため注意しましょう。
ミノキシジル外用薬をドラッグストアで購入する際は、薬剤師から使用方法や副作用、注意点などの説明を受ける必要があります。ミノキシジル外用薬は、第一類医薬品に分類される薬です。第一類医薬品は購入時に薬剤師による確認と情報提供が義務付けられています。
なお、ネット通販を利用してミノキシジル外用薬を購入する際も、薬剤師による承認が必要です。メールや購入画面上で薬剤師から承認を受けることで、購入が可能となります。
ミノキシジル外用薬は頭皮を清潔にしてから塗ることで、薬の浸透が良くなるといわれています。頭皮に余分な皮脂や汚れがついていると、成分の吸収を妨げてしまうでしょう。
ミノキシジル外用薬を塗るタイミングは、洗髪後がおすすめです。まず、髪と頭皮をよく洗います。シャンプー後は、マッサージして頭皮の血行を促し、ドライヤーでよく乾かしてから薬剤を塗布しましょう。髪をしっかり乾かさないまま薬を塗ると、ミノキシジルが薄まって十分な効果が出にくくなることがあります。
また、塗った薬が取れないよう、頭皮マッサージは薬を塗る前に行いましょう。ミノキシジルを効果的に使用するためには、正しい方法で塗布することが大切です。
ミノキシジル以外のAGA治療薬には、以下の2種類があります。
どちらもAGAの原因となる男性ホルモンに作用して抜け毛を抑制する効果が期待できる成分で、ミノキシジルとの併用が可能です。ミノキシジルと併用することで、より高い効果が得られる可能性もあるため、医師と相談のうえ使用を検討するとよいでしょう。
フィナステリドは、AGAの原因となる男性ホルモン「DHT(ジヒドロテストステロン)」の生成を妨げる作用のある成分です。男性ホルモン「テストステロン」をDHTに変換させる酵素(5αリダクターゼ)の働きを阻害することで、DHTの生成を抑制します。
DHTは毛母細胞の働きを阻害し、ヘアサイクルを短縮させることで薄毛を進行させるホルモンです。フィナステリドの服用により、DHTの生成を抑制して抜け毛を減らし、AGAの進行を遅らせる効果が期待できます。
デュタステリドも、フィナステリドと同様にDHTの生成を阻害する成分です。
2つの成分の違いは、フィナステリドが5αリダクターゼ2型のみを阻害するのに対し、デュタステリドは1型と2型のどちらも阻害する点にあります。そのため、フィナステリドよりもデュタステリドのほうが、高い効果が期待できるといわれています。
デュタステリドは、フィナステリドで効果が不十分だった場合や、より高い効果を期待したい場合に選択される薬でしょう。
ミノキシジル外用薬は薬剤師がいる薬局やドラッグストアで購入できますが、内服薬は医師の処方が必要です。自身の症状に合ったAGA治療薬を使用するためにも、薄毛が気になるときはクリニックを受診することをおすすめします。
「忙しくてなかなか通院できない」「費用を抑えたい」「プライバシーに配慮したい」といった方は、オンラインクリニックの利用を視野に入れてみてはいかがでしょうか。
オンライン診療なら、自宅にいながらAGAの治療を進められ、ミノキシジルをはじめとする治療薬を自宅で受け取れます。通院の時間や手間、薬局での待ち時間が省けることが特徴です。
受診しやすいオンラインクリニックでAGAの治療を継続することで、症状改善を図りやすくなるでしょう。
ミノキシジルは、AGA治療に有効な成分です。ミノキシジルには副作用があり、内服薬は多毛症、外用薬は頭皮の赤み・かゆみなどが起こることがあります。ミノキシジルの効果を最大限に得るためにも、医師や薬剤師の指示に従って適切に使用することが重要です。
とくにミノキシジルタプレット(内服薬)は日本国内で未承認の医薬品であり、使用にあたっては医師の診察を受け処方してもらうことが大切です。個人輸入の通販サイトで販売されていることがありますが、粗悪品が送られるリスクがあるため、薬を安全に使用するためにもクリニックを受診して処方を受けましょう。
レバクリでは、AGA治療薬のオンライン処方を行っています。場所や時間にとらわれずにビデオチャットで診察が受けられ、処方された薬は自宅など好きな場所に届きます。診察料は無料なので、ぜひご予約ください。
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「医薬品副作用被害救済制度」
政府広報オンライン「健康被害などリスクにご注意!海外からの医薬品の個人輸入」