更新日:2025年10月28日
もしあなたが生理前のイライラや倦怠感、過食といったPMSのつらい症状に悩んでいるなら、ピルによって症状を改善できる可能性があります。この記事では、PMSの基本的な知識からピルがPMS症状に効くメカニズム、気になる種類や費用、副作用までを医師監修のもと解説します。また、ピル服用時の疑問や最適な処方方法も紹介します。生理前の不調に悩まされない毎日を過ごすために、ぜひ本記事をご覧ください。
多くの女性が経験するPMS(月経前症候群)について、概要と具体的な症状を解説します。
PMS(Premenstrual Syndrome)とは、月経が始まる3〜10日前に発症し月経開始とともに軽くなる精神的・身体的な不調です。原因は女性ホルモンの急激な変動が脳に影響するためと考えられています。PMSは多くの女性が経験する一般的な症状で、その程度は人それぞれです。
PMSの症状は200種類以上あるといわれます。主な症状は以下の通りです。
精神的な症状
身体的な症状
これらの症状が月経周期と連動して現れるならPMSである可能性が高いです。
PMSの症状について、詳しくは「生理前に子宮や下腹部が痛い原因は?PMSの主な症状や対処法を解説」でも解説しています。
ピルには、含まれるホルモンの種類や量によって様々な製品があります。ここではPMS治療で一般的に用いられるピルの種類と、その違いについて解説します。
低用量ピルはPMS治療に最も一般的に用いられるピルです。エストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンを配合しており、毎日服用することで体内のホルモンバランスを安定させます。これによりPMS症状や月経困難症(生理痛)の緩和、月経周期の安定、ニキビ改善など、様々な効果を発揮することがあります。
低用量ピルについて、詳しくは「低用量ピルとは?効果や種類、服用方法、副作用を詳しく解説」でも解説しています。
超低用量ピルは、低用量ピルよりもさらにホルモン量が少ないのが特徴です。そのため、ホルモン量が原因で起こる吐き気や頭痛などの副作用をより抑えたい場合に選択されることがあります。PMS治療における効果は低用量ピルと同様に期待でき、ホルモン変動の抑制による症状の改善が期待できます。月経困難症(生理痛)の治療薬としても用いられることが多く、体への負担を最小限に抑えたい方に向いています。
ピルには、これらの他にも低用量ピルや超低用量ピルよりもホルモン量が多く含まれている、中用量ピルがあります。これは月経移動や緊急避妊を目的に用いられることが多いです。ホルモン量が多く吐き気や頭痛などの副作用が出やすい傾向があるため、PMSの治療目的で日常的に用いられることはほとんどありません。
ピルがPMSに効果的なのは、女性ホルモンの変動を抑える働きがあるからです。PMSの原因は月経周期に伴うホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の急激な変動と考えられています。ピルを毎日決まった時間に服用することで、体内のホルモン分泌が一定に保たれ排卵が抑制されます。これによりPMSのつらい精神的・身体的症状が和らぎます。
またピルには月経周期を規則正しく整える効果もあります。いつPMSが始まるか予測できるようになり、精神的な負担が軽減されます。月経量の減少や月経痛の緩和も期待でき、月経困難症(生理痛)にも有効です。
またピルはもともと避妊薬として開発されたため、PMS治療で服用する場合でも避妊効果を同時に得られるという副次的なメリットもあります。
ピルの避妊効果については「低用量ピルの避妊効果はどれぐらい?避妊率や効果を得られる仕組みを解説」でも解説しているため、気になる方はご覧ください。
ピル以外にもPMSの症状を和らげる方法はありますが、重い症状には医療機関での相談が重要です。
漢方は体質や症状全体を捉え、根本からの改善を目指します。専門の医師や薬剤師に相談し、ご自身の体質や症状に合った漢方薬を選ぶことが重要です。効果を実感するまでには時間がかかることがありますが、副作用が少ない傾向にあるのも特徴です。
特に精神的な症状が強い場合にはカウンセリングが有効です。専門家との対話を通じてストレスの原因や対処法を具体的に学べます。認知行動療法など心の状態を改善するためのスキルを身につけることでPMSによる精神的な負担を軽減し、より前向きに対処できるようになります。
PMS症状の根本治療にはなりませんが、以下のような生活習慣の改善は心身の健康維持に役立ち症状の緩和に繋がります。
「ピルを飲んでいてもPMSの症状が治らない」と感じる場合、いくつかの原因が考えられます。
ピルには種類があり、ホルモン量や配合が異なります。服用中のピルが症状や体質に合っていない可能性があるので、医師に相談して種類の変更を検討しましょう。
PMDD(月経前不快気分障害)、うつ病、甲状腺機能異常、貧血など、PMSと似た症状を引き起こす他の病気が隠れている場合もあります。改善が見られない場合は婦人科で精密検査を受けることが重要です。
ピル服用中でも、カフェイン、アルコール、糖分などの過剰摂取はPMS症状を悪化させる可能性があります。これらの摂取量を控えることで症状が改善するケースもあります。
適切に服用すればピルは安全で効果的ですが、知っておくべきこともあります。
原則、生理開始1日目から1日1錠をできるだけ決まった時間に服用します。生理開始1日目に服用できない場合は、生理開始から最大5日目までに服用することも可能です。自己判断で服用を中止するとホルモンバランスが乱れ症状が再燃する可能性もあるため、必ず医師と相談しながら継続期間を決めましょう。
PMS治療目的の場合、ピルは基本的に保険適用外(自費診療)となることが多いです。1シートあたり2,000円〜3,500円程度が一般的です。ただし、月経困難症など別の診断名があれば保険適用となることもあります。その場合であれば3割の自己負担となり、1シートあたり1,000円〜2,500円程度の費用で済むことが多いです。事前にクリニックで費用を確認しましょう。
ピル服用開始時に一時的な副作用が現れることがあります。副作用の多くはホルモンバランスの変化に体が慣れるとともに数週間〜数ヶ月で自然に落ち着きます。
むくみや体重増加は、ホルモンバランスの変化による一時的な症状です。体内の水分貯留が原因であることが多く、ほとんどの場合数ヶ月で落ち着きます。食生活の見直しや適度な運動で対策することも有効です。
ピル服用による頭痛は、服用開始初期に現れることがあります。こちらも体が慣れると軽減することが多いです。持続する場合や痛みが強い場合は市販の鎮痛剤で対処するか、医師に相談してより適切なピルへの変更を検討することもあります。後述の血栓症による頭痛と区別することが重要です。
血栓症は最も注意すべき副作用ですが、発症率は非常に稀です(年間1万人に3~9人程度)。喫煙者、肥満、35歳以上の方などはリスクが高まります。激しい腹痛、胸の痛み、激しい頭痛、視力障害、ふくらはぎの痛み・むくみ(ACHES)などの症状があれば、すぐに服用を中止し医療機関を受診してください。
以上の身体的な副作用に加えて、うつ症状などが現れる可能性もあります。詳しくは「ピルの副作用でうつ症状が出ることがある?対処法や低用量ピルの効果も解説」でも解説していますので、気になる方はご覧ください。
以下に当てはまる方はピルを服用できない、または慎重な服用が必要です。必ず医師に正確に伝えましょう。
ピルは医師の診察と処方箋が必要です。
医師に症状をじっくりと相談して触診や内診、超音波検査などの詳細な診察を受けることができます。懸念点として通院の手間や待ち時間、人目を気にする方もいます。
スマートフォンやPCから自宅などの好きな場所で診察を受けられます。そのため通院不要、待ち時間なし、人目を気にせず相談できるのが最大のメリットです。忙しい方や周囲に知られずに治療したい方には非常に便利です。処方薬はプライバシーに配慮された梱包で自宅に届きます。PMSに悩む方にとって、オンラインクリニックは手軽で継続しやすい選択肢といえるでしょう。
ピルを処方してもらうには医師の診察を受ける必要があります。ここでは一例として、オンラインクリニックである「レバクリ」での処方の流れを解説します。
今回の記事ではPMSの症状からピルの効果、治療法について解説しました。
もしあなたが今PMSの改善を目的にピルの処方を検討しているなら、ぜひ一度レバクリへの相談を検討してください。レバクリであれば医師による丁寧なカウンセリングが何度でも無料で受けられるため、副作用に対する不安を解消したうえでピルの服用をスタートできます。また、レバクリは一部治療費負担によりピルを安価で提供しています。使用後に関しても、定期配送をご利用されると毎回の診察不要でお得・手軽に継続が可能です。

この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
※この記事は産婦人科専門医と共同で監修を行いました