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更新日:2024年04月26日

低用量ピルは生理の腰痛に効果的!緩和する仕組みやセルフケアも解説

この記事のまとめ
  • 生理の腰痛の原因はプロスタグランジンの作用
  • 低用量ピルは生理の腰痛の緩和が期待できる
  • 腰痛改善にはセルフケアも効果的
  • 低用量ピルの購入はオンライン診療がおすすめ

生理になると、腰痛がひどくなる経験をした方もいるでしょう。生理による腰痛は、低用量ピルの服用により改善できる可能性があります。

この記事では、低用量ピルが生理の腰痛に効果的な理由や、緩和する仕組みについて解説します。また、セルフケアで腰痛を緩和する方法についても紹介します。生理の腰痛に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

生理に伴う腰痛の原因

生理の時期になると、腰痛が起こり仕事や家事などの日常生活に支障をきたしてしまう女性も少なくありません。生理に伴う腰痛の原因としては、主に以下の2つがあります。

  • プロスタグランジンの作用
  • 骨盤のゆがみ

ここからは、それぞれの原因について解説します。

プロスタグランジンの作用

生理に伴う腰痛の原因の一つは「プロスタグランジン」と呼ばれる物質です。

プロスタグランジンは、子宮の収縮を促すホルモンです。生理中は、プロスタグランジンの分泌量が増えるため、子宮の収縮が強くなり、腰痛が起こりやすくなります。

プロスタグランジンは、子宮だけでなく、血管を収縮させる作用もあります。血管が収縮すると、骨盤内の血流が悪くなり、腰痛を感じやすくなります。

プロスタグランジンの分泌量は、生活習慣や体質などの影響を受けます。プロスタグランジンの分泌量が多いほど、生理に伴う腰痛が強くなりやすいといえます。

骨盤のゆがみ

骨盤のゆがみは、子宮や卵巣などの内臓器官を圧迫し、腰痛を引き起こします。

骨盤がゆがんでいると、子宮や卵巣が引っ張られたり圧迫されたりすることで、血流やリンパの流れが悪くなることがあります。これにより、子宮や卵巣に大きな負担を与え、生理痛などの症状を引き起こすと考えられています。

また、骨盤にゆがみがあると、骨盤周りの筋肉や靭帯に負担がかかります。筋肉や靭帯の痛みやこわばりは、生理痛の症状を引き起こすとされています。

低用量ピルで生理の腰痛を緩和できる

低用量ピルの服用により、生理に伴う腰痛の緩和が期待できます。

低用量ピルには、黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)の2つのホルモンが含まれています。これらのホルモンは、腰痛の原因となるプロスタグランジンの分泌を抑制する作用があるため、子宮の収縮が弱まり痛みが緩和されます。

また、低用量ピルの服用は、腰痛だけではなく、下腹部の痛みや頭痛などの生理痛全般の緩和が期待できます。

低用量ピルの服用以外で生理の腰痛を緩和する方法

低用量ピルの服用以外にも、以下のように自分でできる腰痛の緩和方法があります。

  • 腰周りを温める
  • 軽い運動で血流を促す
  • 骨盤のゆがみを改善する
  • ストレスを溜めない

それぞれの方法に取り組むことで、腰痛の軽減が図れるでしょう。以下より、具体的な方法を解説します。

腰周りを温める

生理による腰痛の原因の一つとして、子宮の収縮によって血管が圧迫され、血行が悪くなることが挙げられます。腰周りを温めることで血行を促すことができ、腰痛の緩和につながります。腰周りを温める方法は、以下のとおりです。

  • 腰にカイロや湯たんぽを当てる
  • 湯船にゆっくりと浸かる
  • 腹巻きや腰巻きをする

湯たんぽやカイロを使用したり、温かいお風呂に入ったりすることで、腰周りをじっくりと温められるでしょう。温めることによって血行が促進されるため、痛みやこわばりが軽減されます。低温やけどに注意しながら、適度な温度で温めると良いでしょう。

軽い運動で血流を促す

軽いストレッチやウォーキング、ヨガなどの適度な運動は、血流促進に役立ちます。運動による温熱効果で筋肉がほぐれ、腰痛の緩和につながると考えられています。

ただし、激しい運動は逆効果になることもあるので、身体と相談しながら無理のない範囲で行いましょう。

骨盤のゆがみを改善する

骨盤のゆがみの改善は腰痛の緩和に効果的です。骨盤のゆがみは血流の悪化や筋肉の負担につながり、生理痛を悪化させます。

骨盤矯正のためのエクササイズやヨガ、専門家による骨盤矯正を受けることで、骨盤のバランスが改善されて腰痛の軽減が期待できます。

また、姿勢の悪さも、骨盤のゆがみの原因となります。猫背や反り腰、片足に重心をかける姿勢などを避け、骨盤のゆがみを予防しましょう。

ストレスを溜めない

ストレスは、生理痛を悪化させる原因の一つと考えられています。

ストレスにより交感神経が優位になると、血管が収縮して血行が悪くなります。また、筋肉が緊張し、生理の腰痛を引き起こしやすくなります。

ストレスを解消する方法としては、以下のようなものがあります。

  • 趣味など好きなことをする
  • リラックスできる時間を過ごす
  • 十分な睡眠を取る

リラクゼーションや趣味の時間を持つことで心身ともにリラックスし、ストレスを溜めないように心がけることが大切です。良質な睡眠を取ることも、ストレスを軽減するうえで重要となります。

低用量ピルの副作用で腰痛が起こることも

低用量ピルは腰痛をはじめとする生理痛の緩和に役立つ一方で、稀に副作用として腰痛が起こることがあります。低用量ピルの一般的な副作用は、吐き気や眠気、頭痛、乳房の張りなどです。

ただし、腰痛をはじめこれらの副作用は一時的なものであることが多く、低用量ピルを3ヶ月程度服用すると症状が治まる場合がほとんどです。

副作用が心配な方は、自身の体質や生活スタイルを考慮したうえで、医師の指導のもと適切に使用することが重要です。

低用量ピルの購入はオンライン診療がおすすめ

生理に伴う腰痛の改善には、低用量ピルの服用が有効です。低用量ピルを購入するには、病院・クリニックに行って受診する方法と、オンライン診療を受ける方法があります。

ここからは、利便性が高いオンライン診療の特徴について解説します。

通院の負担を軽減できる

オンライン診療は、病院やクリニックまで足を運ぶ必要がないため、通院する時間や交通費がかかることはありません。

ピルを処方しているクリニックが遠方で通院が難しい女性や、仕事や家事、育児などで忙しい女性にとって、時間を有効に使えるオンライン診療は大きな助けになります。

時間や場所を選ばずに診察を受けられる

オンライン診療は、夜間や土日祝など自分の都合の良い時間に診察が受けられます。

さらに、スマートフォンやパソコンを利用し、自宅や職場など好きな場所で診察が受けられるため、ちょっとした隙間時間を活用して低用量ピルを処方してもらうことが可能です。

ほとんどのオンラインクリニックが予約制で、基本的には予約時間になるとすぐに診察を受けられるため、待ち時間を短縮できます。

プライバシーが守られる

オンライン診療では、医師との診察の様子が人の目に触れる心配もありません。対面診療では、他の患者やスタッフに診察内容を知られてしまう可能性があり、プライバシーが守られないと感じる方もいるでしょう。

周りの目を気にすることなく診察が受けられるため、デリケートな悩みを打ち明けやすい点がメリットです。

費用を抑えられる

オンラインクリニックは、初診料や再診料が無料であったり、薬代が抑えられたりしているため、費用を抑えて低用量ピルの服用がはじめられます。

オンライン診療では、通院のための交通費もかかりません。そのため、トータルコストとして、通院よりも費用を抑えられる可能性があります。

まとめ

この記事では、生理で腰痛が起こる原因や、低用量ピルが生理の腰痛の改善に効果的である理由について解説しました。

低用量ピルは、子宮内膜を薄くする作用や、プロスタグランジンの分泌を抑制する作用があります。これらの作用により、子宮の収縮が弱まり、腰痛が軽減されると考えられています。

低用量ピルの購入を検討している方は、利便性の高いオンライン診療の利用がおすすめです。オンライン診療は、通院の手間がかからないほか、時間や場所を選ばずに診察が受けられるというメリットがあります。

レバクリでは、低用量ピルのオンライン診療サービスを提供しています。診察は無料なので、まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修:

牧野潤医師

慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会専門医。 医師免許取得後、株式会社ボストンコンサルティンググループにてヘルスケア・IT領域にて従事。 現在は慶應義塾大学医学部助教、美容医療を主としたJSKINクリニックを経営・監修、オンライン診療サービス「レバクリ」監修。

<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS) 日本乳癌学会

※この記事は産婦人科専門医と共同で監修を行いました