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更新日:2024年05月31日

ピルの通販は危険!副作用や妊娠のリスクを知り安全な購入方法を選択しよう

この記事のまとめ
  • 通販で手に入れたピルは、偽造品や粗悪品の可能性がある
  • 通販で手に入れたピルは、妊娠や血栓症のリスクが高い可能性がある
  • 正規品のピルは医療機関に行くかオンラインクリニックで受診して処方してもらう
  • 忙しい方はオンラインクリニックでピルの処方を受けるのがおすすめ

ピルには避妊や生理痛の緩和など、女性にとってさまざまなメリットがあります。「医療機関にかからず手軽に始められる」「費用が安い」との理由で、通販でピルを購入することを検討している方もいるのではないでしょうか。しかし、通販のピルには副作用や偽造品の危険性など、知っておくべきリスクが潜んでいます。

この記事では、ピルを通販で購入する危険性や、安全な購入方法などについて解説します。この記事を読むことで、ピルを安全に購入するための知識を身につけられ、自分にあった購入方法を選択できるようになるでしょう。ピルを安全に服用するために、ぜひ参考にしてください。

ピルを通販で購入する危険性

インターネットの通販サイトでピルを購入する場合、以下の危険性が伴います。

  • 偽造品や粗悪品の可能性がある
  • 適切な医療指導を受けられない
  • 健康被害を受けても補償されない

それぞれの危険性について解説します。

偽造品や粗悪品の可能性がある

そもそもピルを含む医療用医薬品のインターネット販売は、薬事法によって禁止されています。通販で販売されている医療用医薬品の多くは、個人輸入で海外から入手したものと考えられます。海外製の医薬品は、日本の医薬品基準とは異なる基準で作られており、偽造品や粗悪品が混入している可能性があります。

偽造品や粗悪品は、有効成分が含まれていない場合があり、本来の効果を得られない可能性があります。また、不純物が含まれていたり、有効期限が切れていたりすると思わぬ副作用や健康被害を引き起こす恐れがあります。

適切な医療指導を受けられない

ピルは医師の診察と指導を受けながら服用する必要があります。通販で購入する場合、医師による医療指導を受けられないため、自分の体質や症状にあっていないピルを服用してしまう可能性があります。

また、ピルはほかの薬との飲み合わせによって、効果が減弱したり、副作用が現れたりする可能性もあるため、必ず医師の指示に従うようにしてください。

健康被害を受けても補償されない

通販で購入したピルを服用して健康被害が生じた場合、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。医薬品副作用被害救済制度とは、医薬品を医師の指導のもと適正に使用したにもかかわらず、副作用により重篤な健康被害を受けた場合に、医療費や障害年金などの給付を受けられる公的な制度です。

医薬品副作用被害救済制度は、病院・クリニック・薬局などで処方・販売された医薬品を対象としており、通販で購入したピルは対象外です。万が一、健康被害を起こしても補償されず自己責任となります。

通販で購入したピルを服用する際のリスク

通販で購入したピルは、本来の効果が得られないばかりか、副作用のリスクもあります。ここからは、通販で購入したピルが偽造品や粗悪品であった場合のリスクについて解説します。

妊娠のリスク

通販で購入したピルの中には、有効成分が不足していたり、全く含まれていなかったりする場合があり、避妊効果が得られない可能性があります。

避妊を目的とするピルには、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類の女性ホルモンが配合されており、排卵を抑制し妊娠を防ぐ効果があります。

しかし、偽薬や不純物混入のピルでは、女性ホルモンの含有量が適切でない可能性があります。その結果、避妊効果が得られず妊娠のリスクが高まります。

血栓症のリスク

通販のピルを医師の診察を受けずに服用すると、血栓症のリスクが高まる可能性があります。ピルにはもともと、血栓症のリスクをわずかに上げる副作用があります。血栓症とは、血液が固まって血管を詰まらせてしまう病気です。脳梗塞や心筋梗塞、肺塞栓症など、重篤な症状を引き起こす可能性があります。

血栓症のリスクを高める要因は、喫煙や肥満、高血圧などです。医療機関でピルを購入する場合は、医師は問診や検査などを通して、血栓症のリスク要因がないかを判断します。

しかし、医師の診察を受けることなくピルを服用すると、事前の検査ができないため、リスク度の高い方がピルを服用した場合、血栓症のリスクが高まります。

肝機能障害のリスク

ピルは肝臓で代謝されるため、ピルの服用は肝機能障害のリスクを高める可能性があります。

通販で購入したピルには、国内で認可されていない成分や不純物が含まれている場合があります。これらの成分は、肝臓により負担をかける可能性があります。

安全なピルを購入する方法

ピルは医療用医薬品のため、医療機関で医師の診察を受けて処方してもらう必要があります。医師の診察を受けてピルを購入する方法には、以下の2つがあります。

  • 医療機関で対面診療を受ける
  • オンラインクリニックで診察を受ける

ここからは、それぞれの特徴を解説するので、自分にはどちらが向いているのかを確認しましょう。

医療機関で対面診療を受ける

ピルは、医療機関の婦人科や産婦人科で対面診療を受けることで購入できます。対面診療でのピル購入は、医師と直接コミュニケーションが取れて安心感を得やすく、検査をその場で受けられるというメリットがあります。

一方、通院の手間や待ち時間がかかる点や、オンラインクリニックより高額となる傾向がある点がデメリットです。そのため、対面診療は、時間や費用よりも安心感を重視する方におすすめです。

オンラインクリニックで診察を受ける

オンラインクリニックは、近年注目を集めているピルの購入方法です。インターネットを通じて自宅で診察を受けられるため、通院の必要がなく、時間や場所に縛られずにピルを購入できます。仕事や家事などで忙しい方も、ピルの服用を始めやすいでしょう。

利便性を重視する方には、オンラインクリニックでのピル購入がおすすめです。

オンラインクリニックでピルを購入するメリット

オンラインクリニックは、忙しくて通院する時間がない方や、自宅で診察を受けたい方におすすめのピルの購入方法です。ここからは、オンラインクリニックでピルを購入するメリットを解説します。

ピルの安全性や品質が保証されている

オンラインクリニックは、厚生労働省に認可された医療機関です。取り扱っているピルは全て国内で製造販売承認を受けた正規品であるため、安全性や品質が保証されています。通販のピルのように偽造品や不正品の混入リスクを心配する必要はありません。

医師の診察により最適なピルが選択できる

オンライン診療で医師の診察を受けることで、体質や症状にあったピルが選択できます。たとえば、低用量ピルには避妊効果が得られる「OC(経口避妊薬)」と、月経困難症などの治療を目的とする「LEP」の2種類のタイプがあります。通販の場合、知識が不足していると適切なピルを自身で選択するのは難しいでしょう。

オンラインクリニックでは、医師に服用目的を伝えると、病歴や体質、ライフスタイルなどを考慮して最適なピルを提案してもらえます。また、服用方法についてもしっかり説明が受けられるため、不安なくピルを始められるでしょう。

副作用のリスクを抑えられる

オンラインクリニックで医師の診察を受けることで、副作用のリスクを抑えた服用が可能です。医師から服用方法を説明されるため、誤った服用方法による副作用を防げます。

また、オンラインクリニックでは、副作用が出た場合に医師への相談も可能です。通販で購入したピルの場合、血栓症の症状など重篤な副作用が出た場合の対応が遅れ、医療機関による検査・治療が適切に受けられない可能性があるでしょう。

オンラインクリニックでピルを購入するデメリット

オンラインクリニックは利便性の高いピルの購入方法ですが、いくつかのデメリットもあります。ここからは、オンラインクリニックのデメリットを解説します。

通販より料金がやや高い

通販でのピル購入とくらべると、オンラインクリニックは診察料や送料などが含まれるため、料金がやや高くなる場合があります。

しかし、オンラインクリニックは厚生労働省認可の医療機関が運営しているため、偽造品の心配がなく、安全性が高いという大きなメリットがあります。自身の健康は、お金にはかえられません。

ピルの種類が限られている場合がある

通販では、さまざまな種類のピルを取り扱っているサイトが多いですが、オンラインクリニックでは、取り扱っているピルの種類が限られている場合があります。

しかし、通販サイトで多くの種類の中から、自身に最適なピルを選択するのは困難でしょう。安いとの理由だけで、目的に合わないピルを選択してしまう恐れもあります。

オンラインクリニックは医師による診察を受けられるため、自分に最適なピルを選択してもらえるメリットがあります。

自由診療のため保険が適用されない

対面診療で月経困難症などの治療を目的としたピルの処方を受ける場合、保険適用となります。しかし、オンラインクリニックは基本的に自由診療になるため、保険は適用されません。

しかし、多くのオンラインクリニックでは、診察料が無料であったり、薬代が抑えられていたりします。そのため、結果的に対面診療の保険適用後の総額とほぼ変わらない料金となる場合も多いでしょう。

オンラインクリニックの選ぶ際のポイント

オンラインクリニックを選ぶ際は、以下のポイントをチェックしましょう。

  • ピルの料金が相場より安いか
  • 診察料や送料が明瞭か
  • 配送サービスが充実しているか

ここからは、それぞれのポイントについて解説します。

ピルの料金が相場より安いか

オンラインクリニックのピルの料金は、クリニックによって異なります。複数のクリニックを比較して、相場より安いか確認しましょう。

また、定期便を利用することで、割引が適用される場合もあります。ピルは継続した服用が必要なため、リーズナブルに続けられるオンラインクリニックを選びましょう。

診察料や送料が明瞭か

オンラインクリニックでは、基本的に薬代のほかに診察料や送料が発生します。診察料や送料などの料金体系が明瞭かどうかも確認しましょう。

中には、診察料が無料のクリニックもあります。薬代・診察料・送料のトータルコストを比較して、自分にあったクリニックを選びましょう。

配送サービスが充実しているか

オンラインクリニックでは、配送サービスが充実していることも重要です。オンラインクリニックでは、ピルを自宅に配送してもらえます。配送方法が複数用意されていたり、即日配送に対応していたりなど、サービスが充実しているクリニックを選ぶことで、より便利に利用できます。

オンラインクリニックでピルを購入する流れ

オンラインクリニックでピルを購入する場合の流れは、以下のとおりです。

  • オンライン診療を予約する
  • 医師の診察を受ける
  • 処方箋を発行してもらう
  • ピルを受け取る

ここではそれぞれの流れについて解説します。スムーズなピルの購入のために、全体の流れを把握しておきましょう。

オンライン診療を予約する

オンラインクリニックのWebサイトから、診察を予約します。多くのクリニックで夜間や土日も診察を受け付けているため、豊富な日時から選択できます。

医師の診察を受ける

スマートフォンやパソコンを使って、予約した時間に医師の診察を受けます。医師は、病歴や体質、ライフスタイルなどを問診し、適切なピルを提案します。

処方箋を発行してもらう

医師の診察後、問題がなければ処方箋が発行されます。処方箋をもとにピルが配送されます。

ピルを受け取る

オンラインクリニック指定の配送方法にてピルを受け取ります。中身がわからないように配慮して梱包されているため、周りにピルだとバレる心配はありません。

まとめ

この記事では、ピルの通販におけるリスクと安全な購入方法について解説しました。ピルの通販は、手軽に購入できるメリットがある一方、偽造品や副作用のリスクなど、いくつかの注意点があります。

安全にピルを購入するためには、必ず医師による診察を受け、正規の医療機関から処方を受けることが重要です。忙しい方には、オンラインクリニックという選択肢もあります。オンラインクリニックは、自宅で医師の診察が受けられ、時間や場所の制約なくピルが購入できます。

ピルの服用は、女性の健康と生活を豊かにするための選択肢の1つです。この記事を参考に、自分にあった購入方法を選択し、安全にピルの服用をはじめましょう。