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更新日:2024年07月11日

生理中でもプールに入れる?タンポンの使い方やピルの月経移動について解説

この記事のまとめ
  • 生理中にタンポンを使ってプールに入っても問題はない
  • 生理中にタンポンを使ってプールに入る際は、衛生面に注意が必要
  • 生理とプールに入る日が重なる場合は、ピルを使って月経移動する方法がある

生理中にプールを利用する場合は、タンポンを使うという選択肢があります。体内で経血が吸収されるため、正しく使用すれば漏れの心配がありません。ただし、使用時は、衛生面への配慮が必要です。 また、ピルを使えば生理日そのものをずらせます。

本記事では、生理中にタンポンを使ってプールに入る際の注意点、ピルを使った月経移動について解説します。「生理日とプールの予定が重なりそう」という方は、ぜひ参考にしてください。

生理中にタンポンを使ってプールに入っても大丈夫?

生理中は、タンポンを使ってプールに入っても問題ありません。タンポンは、体の中で経血を吸収する生理用品です。正しく装着すれば経血の漏れを防げます。不安であれば、月経血の量が減少したタイミングと合わせるとさらに安心でしょう。

ただし、施設によっては、生理中の利用を禁止している場合があります。利用する際は、あらかじめルールを確認しておきましょう。問題なければ、生理中でもタンポンを使ってプールや温泉を楽しめます。

生理中にタンポンを使ってプールに入る4つの注意点

生理中にタンポンを使ってプールに入る際は、以下の点に注意してください。

  • 泳ぐ前後はタンポンを取り替える
  • タンポンの紐は切らずに使う
  • 長時間の使用は控える
  • 経血量にあったサイズを使う

タンポンは医療機器に分類され、衛生的に使える生理用品です。ただし、泳ぐ前後はこまめに取り替えるなどの配慮が必要になります。ここでは、タンポン使用時の注意点について詳しく解説していきます。

泳ぐ前後はタンポンを取り替える

プールに入る前後は、タンポンを取り替えましょう。プールに入る前は、着替えのタイミングで新しいタンポンを装着するのがおすすめです。装着のタイミングが早すぎると吸収力に余裕がなくなり、漏れが生じる原因になります。

また、タンポンは経血だけでなく水分も吸収します。衛生面への配慮からも、プールの後は早いタイミングで新しいタンポンへと交換しましょう。交換を忘れ、プールの後も入れっぱなしにしないよう気を付けてください。

タンポンの紐は切らずに使う

タンポンには、取り出すための紐が付いています。プール利用時に限らず、紐は付けたまま装着しましょう。

紐を切ってしまうと、動いている間に膣の奥へとタンポンが入り込んでしまい取り出せなくなる恐れがあります。

万が一、紐が切れてしまった場合、無理に自分で取り出そうとするのは避けてください。膣内を傷つけてしまう恐れがあります。タンポンの紐が見当たらなかったり、切れてしまったりしたときは、早めに産婦人科を受診しましょう。

長時間の使用は控える

市販されているタンポンの多くは、8時間以上の使用は控えるようにとされています。「トキシックショック症候群(TSS)」の発症リスクが高まるためです。

トキシックショック症候群は、重篤な病態を引き起こす敗血症の一種です。発症は稀であるものの、性別や年齢問わず罹患する可能性があります。

原因は黄色ブドウ球菌の繁殖です。黄色ブドウ球菌は3人に1人の割合で生息する細菌ですが、稀にトキシックショック症候群を引き起こす毒素を生成します。高熱や嘔吐、下痢、意識の混濁などが主な症状です。

これらのリスクを避けるためにも、タンポンの長時間利用は避ける必要があります。交換時は、手を清潔にすることも心がけてください。プールの後はタンポンではなく、ナプキンを使うなどの方法も検討しましょう。

経血量にあったサイズを使う

ナプキンにさまざまなサイズがあるように、タンポンも経血量に応じたサイズが販売されています。プールサイドでの漏れを防ぐため、サイズは経血量にあったものを選びましょう。

特に、経血量の多い2日目は注意が必要です。サイズの小さなものを使っていると、交換が間に合わない可能性があります。経血量が多い日は吸収力の高いタイプを選び、プールに入る直前に新しいものを装着するよう心がけてください。

ピルで生理をずらす「月経移動」という選択肢

プールに入る日と生理が重なりそうなときは、ピルを使って生理をずらすのもひとつの方法です。正しくピルを服用することで、生理を早めたり、遅らせたりできます。

服用方法は、生理をずらすタイミングにより異なります。また、服用時は副作用への理解も必要です。ここからは、生理中もプールに入れるピルを使った月経移動について確認していきます。

ピルを使った月経移動の仕組み

ピルは、生理に影響する女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」が合成された錠剤です。服用により体内のホルモン量が調整され、生理を早めたり遅らせたりできます。

生理を早める際は、低用量ピルまたは中用量ピルが用いられます。生理を遅らせる際は、女性ホルモンの含有量が多い中用量ピルを用いるのが一般的です。

ピルの服用方法

ピルを服用するタイミングは、生理を早める場合、遅らせる場合で異なります。早める場合は服用のタイミングも早いため、ある程度のスケジューリングが必要です。遅らせる場合は、ずらしたい日にちも含めて中用量ピルを服用します。

ピルを服用する場合はそれぞれのパターンを参考に、自分のケースに応じた方法を医師と相談してください。

生理を早める場合

生理を早める場合は、ずらしたい生理のひとつ前の生理が始まってから、ピルを服用します。14日以上低用量ピルを服用し、服用を終えると2、3日後に生理が始まり、生理が早まる仕組みです。

ピルの服用は早めに終わるため、プール予定日に副作用が出る心配がありません。一方で、早めた生理が長引きプールの日にずれこんでしまう可能性があります。

14日以上服用できない場合は、ホルモン含有量の多い中用量ピルを10日間服用する方法もあります。

生理を遅らせる場合

生理を遅らせる場合は、ずらしたい生理予定日の5日前から中用量ピルを服用します。ピル服用中は生理が来ず、飲むのをやめると2、3日後に生理がくる仕組みです。

生理予定日がはっきりしていれば、ほぼ確実に生理をずらせます。服用期間が短いため、急に予定が入った際も利用しやすい方法です。

一方で、ホルモン含有量の多い中用量ピルを使用するため、副作用が出やすいリスクがあります。また、生理をずらしたい期間中は、忘れず服用を続ける必要がある点にも注意してください。

月経移動におけるピルの副作用

月経移動によるピルの副作用には、吐き気や頭痛、倦怠感などが挙げられます。特に、ホルモン含有量の多い中用量ピル使用時に出やすい症状です。

医療機関によっては、吐き気への対策として、吐き気止めが一緒に処方される場合もあります。ピルの種類によって副作用も異なるため、体にあわないと感じる場合は医師に相談してみてください。

関連記事:生理を遅らせる方法とは?ピルでできる月経移動

まとめ

生理中にプールに入る場合は、タンポンを装着するという選択肢があります。体内で経血を吸収でき、漏れの心配が少ない方法です。使用時はこまめに取り替え、長時間利用を避けることで衛生的な状態が保たれます。

生理とプールに入る日が重なる場合は、ピルで生理日をずらすのもひとつの方法です。飲み方により、生理を早めたり、遅らせたりできます。プールに入る日に生理が来ないため、経血が漏れる心配もありません。

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