更新日:2024年07月11日
温泉旅行と生理が重なり、「どうしよう」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。アンケートによると、生理中に温泉に入ることに対して、多くの人は反対と回答しています。
本記事では、生理中の温泉利用に対するみんなの意見や起こりえるリスク、生理のときに温泉を楽しむ工夫や守るべきマナーなどを解説します。「生理だけど温泉旅行を楽しみたい」という人は、参考にしてください。
生理中の温泉利用については、さまざまな意見があります。「実際のところ、みんなはどう考えてるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。ここでは、生理中に温泉に入ることについてみんなの本音や実態について詳しくお伝えします。
生理中の温泉利用に対する賛成派と反対派の意見をご紹介します。
『お風呂メディア』のアンケートによると、生理中の温泉利用に対して、12%が賛成、64.5%が反対と回答しています。賛成派の意見は、次のとおりです。
賛成派からは、「量が少なかったりタンポンなどで対処していたりすれば問題ない」という意見が目立ちます。
生理中の温泉利用に対して、半数以上が反対と回答していますが、反対派の意見は次のとおりです。
「生理中の温泉」はほかの人に不快感を与えたり、浴室が不衛生になったりするという意見が多いようです。また、感染症や体調を崩す恐れがあるとの声もあり、体調を気にする方が一定数いることもわかります。
前述した調査によると、「生理中に温泉や銭湯などの公衆浴場を利用したことがありますか?」という質問に対して22%の人がYES、78%の人がNOと回答しています。やはり生理中は、公衆浴場の利用を控えている人が多いようです。
YESと答えた人の意見として、「生理の終わり頃だったから」や「湯船に入っている間はもれないから」という内容が多くありました。
一方、NOと答えた人からは「周りを不快にさせるから」や「マナーとしてNG」という意見が目立ちます。経血で浴槽を汚すのは不衛生であり、またマナー違反と考える人が多いのでしょう。
「どんな工夫をしてる?」という問いに対しては、以下のような回答がありました。
生理中に温泉に入る場合、「タンポンを利用している」という回答が最も多く、26.7%にのぼります。次に多いのが、「湯船に浸からない」です。ほかにも、人のいない時間帯を選んだり家族湯に入ったりと、なにかしらの工夫をしている様子が伺えます。
参考: お風呂メディア「生理中の温泉はOK?みんなの意見と専門家による解説」
生理中の温泉で起こりえるリスクとして、次の3つが挙げられます。
それぞれのリスクを説明します。
生理中に温泉に入る場合は、感染リスクに注意が必要です。生理中は子宮の入口が緩んでおり、雑菌が子宮に入りやすいとされます。またホルモンの影響により、普段よりも免疫力が低下していることにも注意が必要です。
温泉は不特定多数の人が利用するため、自宅の湯船よりも雑菌が多いのは否めません。温泉のお湯から腟炎になることはないとされていますが、体がデリケートな時期に雑菌の多いお湯に浸かるのは避けたほうが無難でしょう。
また、生理中は自身が感染症にかかるリスクだけでなく、経血を介してほかの人にうつす恐れもあります。温泉施設は泉質についてこまめにチェックしているため、普段の利用を過度に心配する必要はありません。しかし、生理のときは、感染リスクについてきちんと理解しておくことが大切です。
血液が排出される生理中は、普段よりも貧血の状態です。そのため、温泉に長く浸かると、立ちくらみやふらつきが起こる場合があります。とくに、もともと貧血の傾向がある人は、温泉での長風呂には十分気をつけましょう。
また、発汗によって脱水症状が引き起こされることもあり、こまめな水分補給は欠かせません。生理中に温泉に入る場合は、無理をしないことが大切です。体調がすぐれないと感じたときは、早めにあがるなど気をつけながら利用しましょう。
生理中に温泉を利用すると、経血で周りを汚してしまうリスクが高いです。最初の3日間は経血の量も多く、入浴中に周りを汚してしまう可能性が上がります。万が一湯船からあがったときに経血がもれてしまうと、周りの人たちに不快感を与えかねません。
生理中に温泉を利用する際は、ほかの利用者だけでなく施設側にも配慮することが大切です。
生理中に温泉を楽しむ工夫として、以下の4つが挙げられます。
以下で、ひとつずつ詳しく解説します。
生理中に温泉を楽しみたい場合、部屋風呂の利用がおすすめです。部屋風呂がない場合は、家族風呂のような貸切風呂がないかどうかを確認してみてください。
温泉旅行が生理と重なるとわかっている場合は、貸切風呂がある温泉を選びましょう。周りを気にせず、安心して温泉を楽しめます。
周りの目や感染リスクを避けるために、足湯を楽しむのはいかがでしょうか。足湯なら、生理を気にせず思う存分楽しめます。友達や家族と、周りの景色を楽しみながら足湯に入るのもよい思い出となります。
生理中に温泉に入る際には、タンポンを利用するのもひとつの方法です。タンポンを使えば、経血が漏れる心配はありません。ただし、温泉に入る前は、新しいタンポンに替えるなどの配慮が必要です。
月経カップを使うのも、ひとつの選択です。月経カップとは、医療用シリコンで作られたカップのことで、膣に挿入して利用します。月経カップを使っているときは、膣にふたをしている状態となるため、経血がもれることはありません。
月経カップは、ナプキンの3〜4個分の経血量を溜めておけます。最大8時間程度は替える必要がないため、アクティブに動きたいという人にぴったりです。
月経カップを使ったことがない場合は、事前に月経カップを使い、装着やお手入れの仕方を学んでおくと安心でしょう。
生理中にどうしても温泉に入りたい場合は、ほかの利用者のことを考えて、次の2つのマナーを守ることが大切です。
それぞれのマナーについて、具体的に解説します。
生理中に温泉に入る場合、混雑時間を避けるのは守るべきマナーのひとつです。ほかの利用者も温泉を楽しみたいです。お互いに気持ちよく利用できるような配慮は欠かせません。
清掃時間前の深夜や早朝であれば、利用者も少ないのでおすすめです。事前に施設側に利用者の少ない時間帯を聞いておくと確実です。
生理かどうかに関わらず、湯船につかる前に身体をきれいに流すのは当然のマナーです。生理中の場合、とくにデリケートゾーンをきれいに流してから湯船に入ります。
また、脱衣所でナプキンを人に見られることがないように、洋服を脱ぐ前にトイレで処理しておくことをおすすめします。ナプキンやタンポンの処理についても、周りへの配慮を忘れないようにしましょう。
最後に、温泉旅行前にできる対処法を2つお伝えします。「温泉旅行と生理がかぶりそう」と心配な方は、こちらの対処法を参考にしてください。
対処法のひとつは、ピルで生理をずらすことです。低用量や中用量のピルの服用で、生理日を遅らせたり早めたりすることが可能です。一般的に、生理を早めたい場合は中用量のピルを、生理を遅らせたい場合は低用量のピルを服用します。
ピルの服用が初めてという人のなかには、ピルの服用に抵抗を感じる人もいるかもしれません。その場合は、ピルを処方してもらえるクリニックで医師に悩みや不安を正直に打ち明けてみましょう。症状や体質にあったピルを選んでもらえるだけでなく、生活習慣についてのアドバイスも受けられます。
可能であれば、温泉旅行の日程自体を変更するのがおすすめです。友達や家族との日程調整が必要ですが、日程を変更することで生理を気にせず温泉を楽しめるでしょう。
生理中に温泉を利用することについては、賛成派と反対派のそれぞれの意見があるものの、半数以上の人が反対と回答しています。生理中に温泉に入る場合は、マナーを守り、周りの利用者が気持ちよく温泉に入れるように配慮することが大切です。
生理中に温泉に入るときは、染症や貧血などにも注意が必要です。普段よりも身体がデリケートなことを考慮し、長風呂など無理をしないように心がけましょう。
経血の量が多い時期であれば、部屋風呂や足湯の利用がおすすめです。周りの目を気にせず、温泉を楽しめます。事前に温泉旅行と生理が重なるのがわかっている場合は、貸切風呂がある温泉を選んだり日程を変更したりするのもよいでしょう。
日程変更が無理な場合は、ピルの服用を検討してみてはいかがでしょうか。医者の指導のもとであれば、安心して利用できます。
レバクリでは、ピルのオンライン処方を行っています。場所や時間にとらわれずにビデオチャットや電話で診察が受けられ、処方された薬は自宅など好きな場所に届きます。診察は無料なので、ぜひご予約ください。