更新日:2024年07月22日
オンラインでピルを処方してもらうメリットとは?注意点や流れなども解説
- ピルのオンライン処方とは、スマホやPCなどを使って、予約から処方までをインターネット上で行えるサービス
- ピルのオンライン処方のメリットは、通院の手間を省けることや知人に会わずに済むこと
- ピルのオンライン処方では、配送料がかかる点や血液検査などの検査を受けられない点に注意する
- ピルのオンライン処方は、サービスによってシステムや決済方法などが異なるので事前に確認する
- 1回のオンライン診療で1シートのピルの処方を受ける場合、大体4,500円~6,500円の費用がかかる
近年、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、オンライン診療の普及が高まっています。ピルもオンラインでの処方が可能なため、利用を検討されている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ピルのオンライン処方について解説します。オンラインで診療を受けるメリットや注意点、ピルを処方してもらうまでの流れ、費用について解説するのでぜひ参考にしてください。
ピルのオンライン処方とは
ピルのオンライン処方とは、タブレットやスマートフォン、パソコンなどの端末を使って、病院やクリニックの予約からピルの処方までをインターネット上で行うサービスです。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で定期的な通院が難しい方が増えたことや、情報通信技術が普及したことなどから、近年ニーズが高まっています。
オンラインでピルを処方してもらうメリット
オンラインでピルを処方してもらうメリットは、主に以下の2つです。
- 病院やクリニックへ行かなくて良い
- 他人と対面せずに診療を受けられる
ここからは、それぞれのメリットについて解説します。
病院やクリニックへ行かなくて良い
1つ目のメリットは、自宅で診療を受けられるため通院の手間が省ける点です。
タブレットやスマートフォン、パソコンなどの端末とインターネット環境があれば、自宅や外出先など場所を問わず診療を受けられます。病院やクリニックへ行く時間をなかなか確保できない場合に、空き時間を利用して診療を受けられるのがメリットです。
病院が遠方で、通院に電車やバス、タクシーなどの公共交通機関を使う必要がある方は、交通費の節約にもなるでしょう。
「ピルを始めるか先生に相談したいけど、病院へ行くのはハードルが高い」「ピルを飲んでいて不安に感じることがあるけど、わざわざ病院に行くのはちょっと…」という方であっても、オンライン診療であれば気軽に相談することができるでしょう。
病院に足を運ばなくて済むことで、時間を節約できたり、診療を受けるハードルが下がったりとたくさんのメリットがあります。
他人と対面せずに診療を受けられる
2つ目のメリットは、他人と対面することなくピルの処方を受けられる点です。
診察からピル処方までを全てインターネット上で行えるため、人と直接会うことはありません。
「ピル処方を受けていることを他人に知られたくない」「待合室でばったり知り合いに会ったらどうしよう」などの不安がある方にもおすすめです。
オンラインでピルを処方してもらう際の注意点
オンラインのピル処方にはさまざまなメリットがある一方、以下の3つに注意する必要があります。
- 送料がかかる
- 直接検査は受けられない
- 端末機器と通信環境が必要
ここからは、それぞれの注意点について解説します。
送料がかかる
オンラインで診療を受けた後、ピルは郵送されるため、送料がかかり料金が高くなる場合があります。
送料は、病院に行って処方してもらうのであれば、かからない費用です。オンライン処方を利用する際は、通院にかかる交通費などと比較して検討すると良いでしょう。
直接検査は受けられない
オンライン診療では血液検査などの検査を直接受けられません。そのため、定期健診の際は病院まで足を運ぶ必要があります。
仮に、生理が来ない、不正出血がある、生理痛が酷すぎるなどの症状がある場合は、病院やクリニックに行って診療・検査を受けましょう。また、ピルには血栓症の副作用が生じる可能性があるため、ピル服用後に激しい頭痛・手足のしびれなどを感じたら、すぐに医師に相談しましょう。
端末機器と通信環境が必要
オンライン診療を受けるには、タブレットやスマートフォン、パソコンなどの端末とインターネット環境が必要です。
自宅にWi-Fiなどが無い場合は通信費が高くなる恐れがあり、必要に応じて通信環境を整えたり場所を移動したりすることになります。
オンラインでピルを処方してもらうまでの流れ
実際に、オンラインでピルを処方してもらうにはどのような手順を踏めば良いのでしょうか。ここからはピルを処方してもらうまでの流れを説明します。
1.予約
まずは、オンライン診療の予約をとります。多くの場合は、利用するオンライン診療サービスのWebサイトにアクセスし、オンライン診療の希望日時を選択できるようになっています。また、基本的に24時間いつでもインターネットから予約可能です。
2.診察
予約時間になったらオンライン診療を受けます。
医療機関によってシステムが異なるため、インストールが必要なアプリやアカウント登録の要否などを確認しておくとよいでしょう。また、月経困難症などの治療目的の場合は、事前に保険証のコピーの提出が必要な場合があるので、そのあたりもよく確認しておきましょう。
3.決済
オンライン診療が終わったら、料金を支払います。
クレジットカード決済や銀行振込の場合が多いですが、医療機関によって異なるので事前に確認しておくと良いでしょう。代引きが使えるサービスもあります。
4.ピルの郵送
配送されたピルを自宅で受け取ります。 配送日時などはオンライン診療時に確認し、配達時に受け取れるようにしておきましょう。
居住地などによって異なりますが、通常便であれば最短翌日に配送されます。また、バイク便であれば当日中に配送されるので、急いでいる場合はバイク便を利用するとよいでしょう。
オンラインでピルを処方してもらうのにかかる費用
低用量ピルの値段は処方されるピルの種類によって異なりますが、1シートで大体2,500円~3,500円が相場です。
診察料金は、無料のサービスもある一方で、1,500円~2,500円程度かかるケースもあります。配送料は地域や配送方法によって異なりますが、500円程度となります。 そのため、1回のオンライン診療で1シートの処方を受ける場合、4,500円~6,500円程度かかると考えれば良いでしょう。
また、医療機関によっては、オンラインの初診料が無料となる場合があるため、さらに安くなる可能性があります。
まとめ
ピルのオンライン処方を利用すると、病院やクリニックに出向く必要がなくなるため、通院の手間が省けたり、プライバシーが守られたりと多くのメリットがあります。また、対面診療よりも気軽に相談しやすいこともメリットの1つです。一方で、直接検査を受けられなかったり、ピルの配送料がかかったりといったデメリットもあるので注意しましょう。
費用や決済方法などはオンライン診療サービスによって異なるため、事前に調べて選択するのがおすすめです。
レバクリでは、低用量・中用量ピルのオンライン診療サービスを提供しています。診察は無料なので、ぜひお気軽にご相談ください。
この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会専門医。 医師免許取得後、株式会社ボストンコンサルティンググループにてヘルスケア・IT領域にて従事。 現在は慶應義塾大学医学部助教、美容医療を主としたJSKINクリニックを経営・監修、オンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS) 日本乳癌学会
※この記事は産婦人科専門医と共同で監修を行いました