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更新日:2025年01月21日

生理前に起こる吐き気の原因と対処法!PMSの症状や有効な薬も解説

この記事のまとめ
  • 生理前に吐き気が起こる原因は月経前症候群(PMS)や妊娠が考えられる
  • PMSとは生理の3~10日前から続く精神的・身体的な症状のこと
  • PMSで吐き気が生じるのは、生理前に分泌量が増加する黄体ホルモンの影響とされている
  • 生理前の吐き気には、身体を温めたりカルシウムなどを摂取したりする方法が有効
  • 生理前の吐き気には吐き気止めや漢方薬、低用量ピルの服用が効果的

生理前の吐き気に悩んでいて、原因や対処法を知りたいと考えている方もいるでしょう。生理前の吐き気の原因として、月経前症候群(PMS)と妊娠が挙げられます。PMSが原因の場合、生理前に分泌量が増加する黄体ホルモンが影響している可能性があります。

この記事では、生理前の吐き気の原因や対処法、効果的な薬について解説します。PMSの症状や原因についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

生理前の吐き気の原因

生理前に吐き気が起こる原因として、月経前症候群(PMS)と妊娠が考えられます。それぞれについて確認しましょう。

PMS(月経前症候群)

生理前に吐き気が起こる場合、月経前症候群(以下、PMSと記載)が原因の可能性があります。

PMSとは生理の3~10日ほど前から続く精神的・身体的な症状のことで、生理が始まると症状が和らいだり、消失したりすることが特徴です。PMSの症状として、吐き気・イライラ・抑うつ・頭痛・集中力の低下・むくみなどが挙げられます。

妊娠

妊娠初期には、つわりと呼ばれる吐き気が生じることがあります。つわりとは、妊娠5週目頃から起こる吐き気・食欲不振・嘔吐などの消化器系の異常のことです。一般的に妊娠12週~16週目前後で症状が消えるといわれているものの、妊娠後期につわりが生じるケースもあるなど、個人差が大きいことが特徴です。

そもそもPMSとは

PMSとは「Premenstrual Syndrome」の略語であり、生理前に起こる心や身体の不調のことです。生理前のみ症状が出ている、毎月繰り返されている、症状によって日常生活に支障が出ているといった場合は、PMSである可能性が高いと考えられます。

PMSの症状

PMSの症状には、精神的な症状と身体的な症状があります。それぞれの具体的な症状は、以下のとおりです。

  • 精神的な症状:イライラ・抑うつ・情緒不安定・集中力の低下・不安・睡眠障害など
  • 身体的な症状:吐き気・腹痛・頭痛・むくみ・お腹の張り・乳房の張りなど

PMSの症状は人によって異なり、同じ人でも月によって違う症状が出る場合があります。

PMSの原因

PMSの原因は、はっきりとはわかっていませんが、女性ホルモンの変動が影響していると考えられています。

PMSの症状があらわれる生理の3〜10日前は、「黄体期」と呼ばれる期間です。黄体期には、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が多く分泌されます。しかし、黄体期の後半になるとエストロゲンとプロゲステロンの分泌が急激に低下し、これがPMSの原因と考えられています。

ただし、PMSは女性ホルモンだけの影響を受けて発症するわけではなく、ストレスや生活習慣なども関与するとされています。

PMSで生理前に吐き気が起こる理由

PMSで吐き気が生じる理由についても、明確には解明されていません。しかし、生理前に分泌量が増加する黄体ホルモンの影響が示唆されています。黄体ホルモンには胃腸の動きを鈍くする作用があるため、生理前に黄体ホルモンの分泌が増えることでお腹の張りや便秘が生じ、吐き気の症状が出ると考えられます。

PMSで吐き気が生じる原因は、それだけではありません。生理前の吐き気には、プロスタグランジンという子宮収縮作用のある物質も関係しています。プロスタグランジンは、生理中の経血を排出するために欠かせないものです。しかし、子宮以外に胃や腸も収縮させるため、胃や腸が締め付けられて吐き気が起こると考えられます。

そのほか、PMSのむくみの症状により、腸の壁に水分が溜まることが関係しているという説もあります。

年齢や出産経験の有無が症状に影響する

PMSの症状は、年齢や出産経験の有無が影響します。20代のPMSの精神的な症状としては、くよくよしたり、憂鬱になったりする傾向があります。30代になると、PMSによりイライラすることが増え、精神的な症状に加えて吐き気や頭痛などの身体的な症状も出やすくなるとされています。

出産経験の有無もPMSの症状に影響するといわれており、妊娠・出産経験のある女性のほうが「イライラする」「怒りやすい」「攻撃的になる」といった症状が出やすいようです。

初めての生理前の吐き気!PMSか妊娠かの判断方法

これまで生理前の吐き気がなかったにもかかわらず吐き気が生じる場合、PMS症状が悪化したか、妊娠初期であるかのどちらかが原因であると考えられます。PMSが悪化する原因としては、ストレスや加齢などによる影響が挙げられます。

生理前の吐き気の原因を考える方法は、以下の2つです。

  • 基礎体温を計測する
  • 妊娠検査薬を使う

それぞれ見ていきましょう。

基礎体温を計測する

基礎体温とは安静時の体温のことで、人間が最低限のエネルギーしか使用していない状態の体温を意味します。排卵が起きている場合、女性ホルモンの影響で体温の微妙な変化が周期的に起きているため、毎日基礎体温を計測することで、ホルモン分泌や身体の状態を把握できます。

ただし、女性ホルモンの影響による体温の変化は大体0.3~0.5度にとどまるため、一般的な体温計では計測できません。必ず、基礎体温計を使用しましょう。

朝、目覚めた際に布団に横になったまま、口の中に基礎体温計を入れて測ります。妊娠が成立すると、生理予定日を過ぎても体温は下がらず高温のまま継続するため、基礎体温を測ることで妊娠しているか否かを調べることが可能です。基礎体温の計測において重要なのは、低温期と高温期を繰り返すパターンを確認することです。基礎体温を計測して終わりではなく、記録しましょう。

妊娠検査薬を使う

生理前の吐き気の原因が妊娠であるか判断する方法としては、妊娠検査薬も有効です。妊娠検査薬は、尿中の妊娠特有のホルモン(hCG:ヒト絨毛性ゴナドトロピン)を検出し、妊娠の判定を行う試薬です。

妊娠検査薬は、生理予定日の1週間後に使用しましょう。生理予定日前に検査すると、hCGの値が上がっておらず、妊娠していても陰性になることがあります。妊娠検査薬の使用方法は以下のとおりです。

  • トイレに妊娠検査薬を持って入り、妊娠検査薬の所定の位置に尿をかける、もしくは尿に浸す
  • 妊娠検査薬を水平に置き、所定の時間待つ
  • 妊娠検査薬の判定を確認する

妊娠検査薬で陽性判定となった場合は、産婦人科で受診し、正確な診断を受けましょう。

PMSによる生理前の吐き気を抑える方法

PMSによる生理前の吐き気に対しては、身体を温めて血流を良くする方法と、カルシウムやマグネシウムを摂る方法が効果的です。それぞれの方法について、確認しましょう。

身体を温めて血流を良くする

吐き気を抑えるために、身体を温める方法を試してみましょう。身体を温めて血流を良くすることで、吐き気がおさまることがあります。身体の血流が良くなると、副交感神経の働きが活発になります。吐き気の原因が胃腸の動きの悪さである場合、活発になった副交感神経が胃腸の運動を促進することで、食べ物の消化や吸収がスムーズに進み、吐き気が緩和するでしょう。

湯たんぽなどでお腹を温めたり、温かいスープやドリンクを飲んだりすることで、身体を温めましょう。

カルシウムやマグネシウムを摂る

カルシウムやマグネシウムを摂ることも、生理前の吐き気を抑える有効な方法の1つです。カルシウムやマグネシウムには、交感神経の働きを抑え、胃腸機能を整える働きがあります。胃腸の働きが活発になることで、吐き気が緩和されるでしょう。

なお、カフェインにはカルシウムやマグネシウムなどのミネラルの吸収を妨げる作用があります。生理前の吐き気にお悩みの場合、この期間のカフェインの摂取は控えるとよいでしょう。

PMSによる生理前の吐き気を抑える薬

PMSによる生理前の吐き気を抑える薬として、以下の3種類が挙げられます。

  • 吐き気止め薬
  • 漢方薬
  • 低用量ピル

それぞれの特徴をみていきましょう。

吐き気止め薬

嘔吐してしまうほど強い吐き気の場合は、吐き気止めの服用を検討しましょう。生理前の吐き気止めには、ドンペリドンやメトクロプラミドという成分が使われるケースが多くみられます。ただし、これらの成分は市販薬には含まれていません。服用を希望する場合は、医療機関で受診して医師に相談しましょう。

漢方薬

生理前の吐き気には、漢方薬の服用も有効です。症状や体質に合わせて、以下のような漢方薬を活用するとよいでしょう。

  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
  • 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
  • 五苓散(ごれいさん)
  • 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
  • 抑肝散(よくかんさん)

漢方薬は市販されており、ドラックストアで購入できます。どれを選べばよいかわからないときは、店頭の薬剤師や登録販売者に相談するとよいでしょう。

低用量ピル

低用量ピルを使った治療では、生理前の吐き気の緩和効果を期待できます。低用量ピルとは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類の女性ホルモンが配合された薬のことです。

PMSは、黄体期に多く分泌された女性ホルモンが、黄体期後半に急激に減少することで起こると考えられています。低用量ピルを服用することで排卵を抑制し、女性ホルモンの分泌量の急激な変動を防ぐことで、吐き気をはじめとするPMSの症状緩和が期待できます。

低用量ピルは、避妊のための薬というイメージを持つ方もいるでしょう。しかし、PMSをはじめとして月経困難症や月経過多などの治療にも使われています。適切に服用すれば効果が期待できるため、PMSによる生理前の吐き気にお悩みの場合は、一度医師に相談してみることをおすすめします。

生理前の吐き気にお悩みならクリニックに相談を

生理前の吐き気にお悩みなら、思い切ってクリニックに相談してみるのも手です。吐き気の原因がPMSの場合、クリニックでピルを処方してもらうことも可能です。

通院時間がネックとなっている方には、オンライン診療の利用をおすすめします。オンライン診療なら、通院時間はもちろん、基本的に待ち時間もかかりません。院内処方であれば自宅に薬を配送してもらえるため、薬局に足を運ぶ必要もなく便利です。

まとめ

生理前の吐き気は、月経前症候群(PMS)と妊娠のいずれかが原因の可能性があります。PMSとは、生理の3~10日前から続く精神的あるいは身体的な症状のことです。生理が始まると症状が和らいだり、消失したりします。

PMSによる生理前の吐き気に対しては、身体を温めて血流を良くする方法と、カルシウムやマグネシウムを摂る方法が効果的です。また、吐き気止め薬や漢方薬、低用量ピルなどを服用する選択肢もあります。ピルの服用を検討しているなら、一度クリニックに相談してみましょう。

レバクリでは、オンライン診療によるピルの処方を行っています。場所や時間にとらわれずにビデオチャットや電話で診察が受けられ、処方された薬は自宅など好きな場所に届きます。診察料は無料なので、ぜひご予約ください。

この記事の監修:

牧野潤医師

慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。

<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)

※この記事は産婦人科専門医と共同で監修を行いました

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