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更新日:2025年01月21日

生理が1週間遅れる原因は?生理周期を整える方法や受診の目安を解説

この記事のまとめ
  • 生理が1週間遅れる場合であっても、生理周期が25~38日であれば正常といえる
  • 生理が1週間以上遅れる原因には妊娠や生理不順・無月経、早期閉経、病気などがある
  • 妊娠や無月経、早期閉経、病気が考えられる場合は早めに受診する
  • 生理周期を整えるためには、過度なダイエットは避けて食事や生活リズムに気をつける

生理が1週間遅れると、「身体になにか起きているのでは」と心配になるかもしれません。しかし、生理が1週間遅れても、妊娠の可能性がなく正常な生理周期の範囲内であれば、過度に心配する必要はないと考えられます。

本記事では、生理が1週間遅れる原因を紹介します。生理周期を整える方法や生理が1週間遅れるときに受診する目安も紹介するため、ぜひ参考にしてください。

生理が1週間遅れるのはまずい?

生理が1週間遅れても、妊娠の可能性がなく、正常な生理周期の範囲内であれば、ただちに対処が必要とは限りません。

正常な生理周期は25~38日で、正常な生理期間は3~7日です。生理周期とは、前回の生理が始まった日からその次の生理が始まる前日までの日数を指します。

25~38日とあるように正常な生理周期の範囲は広く、人によって日数は異なります。同じ人であっても、毎回同じ日数で生理が来るとは限りません。生理が予定より1週間遅れて始まったとしても、25~38日の範囲内であれば問題ないと考えられます。

また、正常な生理周期の範囲内で生理が来ないことがあっても、2~3か月様子を見て徐々に正常な生理周期で生理が始まるのであれば、過度に心配する必要はありません。ただし、生理周期が長い状態が続く場合や長期間生理が来ない場合は、受診したほうがよいでしょう。

生理が遅れる原因によっても、受診の必要性は異なります。どのような原因で生理が遅れるのかを考えることで、すぐに受診すべきかを判断しやすくなるでしょう。

生理が遅れる原因

生理が遅れる場合に考えられる原因は、以下のとおりです。

  • 妊娠
  • 生理不順・無月経
  • 早期閉経
  • 病気

それぞれの原因について見ていきましょう。

妊娠

性交渉を行って生理が1週間遅れているのであれば、まずは妊娠検査薬で妊娠の有無を確認しましょう。妊娠検査薬は、ドラッグストアや薬局で購入できます。妊娠していることを示す「陽性」の反応が出た場合は、早めに産婦人科で受診しましょう。

妊娠の初期症状

生理の遅れではなく、妊娠の初期症状によって妊娠に気づく場合もあります。一般的な妊娠の初期症状として、以下の例が挙げられます。

  • 熱っぽい
  • 眠くなる、だるい
  • 胃がむかむかする
  • 臭いに敏感になる
  • 胸が張る

上記の症状があり、生理予定日から1週間以上経った場合は、妊娠検査薬で確認しましょう。

生理不順・無月経

生理不順とは、正常な生理周期・生理期間を外れている状態を指します。生理周期が25~38日、生理期間が3~7日の範囲でない場合は、その後の生理の様子を観察しましょう。3か月を超えて生理不順が続くようなら、受診することをおすすめします。

無月経とは、妊娠以外で3か月以上生理が来ないことです。原因としては、ホルモンの分泌異常や病気が考えられます。生理が来ない状態が続くときは放置せず、早めに受診することが大切です。

早期閉経

早期閉経とは、40歳未満で閉経することです。一般的に閉経するのは50歳前後で、早期閉経は通常よりも早く生理が来なくなることを意味します。

早期閉経が起こる原因は、遺伝子異常や疾患などさまざまです。早期閉経すると、ほてりやのぼせ、発汗など、更年期障害のような症状が出ることがあります。

病気

子宮・卵巣の病気や甲状腺の病気などによって、生理が遅れたり止まったりすることもあります。卵胞が成熟しない多嚢胞性卵巣症候群や、甲状腺ホルモンの異常によるバセドウ病・橋本病などが考えられます。

生理周期を整えるための対処法

生理不順による生理の遅れを改善するには、日々の生活を見直すことが大切です。女性の身体はデリケートであり、ささいなことで排卵の時期や生理周期が乱れることもあります。以下の点に気をつけて、ホルモンバランスと生理周期を整えましょう。

ストレスをためない

過度なストレスによってホルモンバランスが乱れ、生理不順につながる場合があります。リラックスできる時間を設け、適宜ストレス解消することを心掛けましょう。

運動や映画鑑賞、読書など、自分に合ったストレス解消法を見つけておくことも大切です。

過度なダイエットは避ける

生理周期を整えるために、極端なダイエットは避けましょう。食事を減らすダイエットによって栄養が不足すると、生命を維持するための臓器に優先的に栄養が送られてしまい、子宮への栄養供給が減って生理不順を招くおそれがあります。

栄養バランスの良い食事をとり、食事量を極端に減らすのはやめましょう。ダイエットをするなら、定期的に運動する・間食を控えるなどの方法で行うことをおすすめします。

生活リズムを整える

生活リズムを整えることも、生理の遅れを防ぐために大切です。生活リズムを整えるために、起床したら朝日を浴びて朝食をとる、夜はスマートフォン・パソコンを使用せず睡眠の質を確保するといったことを心掛けましょう。

生理が遅れる場合に受診する目安

「生理が1週間遅れて始まった」「正常な生理周期の範囲外で生理が来た」という場合、まずは2~3か月ほど様子を見ましょう。生理周期が徐々に正常な範囲に戻るようであれば、急いで受診する必要はありません。

ただし、生理が1週間以上遅れており、妊娠の可能性があるときは、早めに受診しましょう。また、3か月以上月経がない場合や、病気や早期閉経が考えられる場合も、受診することをおすすめします。治療が必要になった場合、早めの受診・治療がスムーズな回復につながるためです。

まとめ

正常とされる生理周期は25~38日で、この範囲内であれば正常の生理といえます。女性の身体はデリケートであるため、ささいなことが原因となって1週間生理が遅れるのは珍しいことではありません。

自然に生理周期が正常に戻る場合もあるため、ほかに気になる症状がない場合は、1週間遅れることがあっても2~3か月様子を見てもよいでしょう。ストレス解消や健康的な生活習慣を心掛けることも、生理周期を整えるために大切です。

妊娠の可能性がある場合や、ほかに気になる症状がある場合には、早めに婦人科や産婦人科を受診しましょう。無月経や病気の場合は、対処が早いほど回復も早くなる傾向があります。生理が遅れる原因が明確になれば、安心感にもつながるでしょう。

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この記事の監修:

牧野潤医師

慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会専門医。 医師免許取得後、株式会社ボストンコンサルティンググループにてヘルスケア・IT領域にて従事。 現在は慶應義塾大学医学部助教、美容医療を主としたJSKINクリニックを経営・監修、オンライン診療サービス「レバクリ」監修。

<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS) 日本乳癌学会

※この記事は産婦人科専門医と共同で監修を行いました