レバクリ

更新日:2024年06月03日

骨盤底筋トレーニングをサポートするサービス「ペリノス™」

女性の中には、産後の体型変化や子宮脱に悩まれている方や、年齢を重ねるに連れて尿もれやぽっこりお腹が気になり出したという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 本記事では、骨盤底筋トレーニングをサポートするサービス「ペリノス™」についてご紹介します。 本サービスを開発しているアルプスアルパイン株式会社は、1948年創業、東京都大田区に本社を構える電子部品メーカーです。

筋肉の動きを可視化するセンサーとアプリで効果的なトレーニングを実現

「ペリノス™」は、お腹に装着するセンサーで筋肉の動きを可視化し、専用のスマートフォンアプリと組み合わせて骨盤底筋トレーニングをサポートするサービスです。

骨盤底筋トレーニングをサポートするサービス「ペリノス™」_1.jpg▲画像提供:アルプスアルパイン株式会社

女性は、妊娠・出産によって骨盤が開きます。開いた骨盤は、産後ゆっくりと元に戻ろうとしますが、自然に戻らずに腰や骨盤周囲のだるさ・痛みといった症状が起こることがあります。また、骨盤から腹部を支える筋肉の働きが十分でないと、ぽっこりお腹になったり、尿もれを起こしたりすることもあります。

そんな悩みに効果的なのが、骨盤底筋トレーニングです。 骨盤を正しい位置に整え、骨盤内にある膀胱、子宮、直腸などの臓器を支える筋肉として、ペリネ(骨盤底筋群)があります。トレーニングでこの筋肉を鍛えることで、骨盤を正常な位置に戻し、身体の不調や体型の悩みにアプローチすることが可能です。

骨盤底筋は見えない筋肉であるため、きちんと動かせているかわかりにくいという難点があります。これに対し、「ペリノス™」は同社が長年培ってきたセンサー技術を活かした筋電センサーにより、筋肉が活動した際に起こる電気信号を検知し、筋肉の動きをリアルタイムで可視化。さらに、トレーニングデータを蓄積したレポートにより、トレーニングの内容を客観的に振り返ることで自身の体の変化や成長を実感できます。 それによりトレーナーの指導を助け、自宅でも効果的にトレーニングが行えるようサポートする点が特徴です。 骨盤底筋トレーニングをサポートするサービス「ペリノス™」_2.png▲画像提供:アルプスアルパイン株式会社

サービスの立ち上げは、発案者自身の産後の体調変化がきっかけ

ペリノス立ち上げのきっかけは、同社の社員が2人目の子供を出産した際の経験にあります。

出産後にぎっくり腰になりやすくなったり、体型が戻りづらかったりといった身体の不調に悩まされていた同社員は、整体院で当時まだ日本での認知度が低かった骨盤底筋トレーニングに出会います。しかし、トレーニングが難しく、一人で続けることを断念。そんなときに、復帰後の職場で筋電センサーの研究開発が行われているという話を耳にします。

「この技術を骨盤底筋トレーニングに活用できるのではないか?」と考え、さっそく社内で女性の健康問題について調査を実施。すると、出産や老化による体型の崩れや尿もれなどに悩む女性が少なくないことがわかりました。

仕事や子育てで忙しい毎日を過ごす女性に、少しでも無理なく効果的なセルフケアを提供したい。そんな思いから、「ペリノス™」の開発プロジェクトがスタートしました。

「ペリノス™」で忙しい女性の健康増進をサポート

「ペリノス™」のプロジェクトは2020年にスタートして以来、クラウドファンディングの実施や自治体との連携による実証実験等を実施しながらブラッシュアップを重ねてきました。

2022年には、経済産業省の「令和4年度フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金における実証事業者」に採択。2023年には商用トライアルがスタートし、現在は30名ほどのユーザーに利用されています。

利用中のユーザーの年代は、出産後間もない20代の方から、50代の方までさまざま。継続率は90%以上(※2024年5月現在)と、高い満足度を獲得しています。

今後も、近年中の本格的な事業化を目指して製品・サービスの改善を勧めていく方針です。「ペリノス™」の普及を通じて、日々、身体の悩みと仕事で忙しい女性の健康増進をサポートします。

<お問い合わせ先はこちら> perinaos@alpsalpine.com instagram@perinaos.alpsalpine