更新日:2026年07月10日

この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
「バイアグラの副作用が心配」と考えている方もいるかもしれません。副作用にはほてりや頭痛などが報告されていますが、薬の血流促進効果に伴うもので時間の経過とともに軽快することがほとんどです。本記事では、具体的な副作用の症状や症状が出た場合の対処法、勃起が収まらないなどの重篤な副作用を解説します。降圧剤などとの飲み合わせによるリスクや服用注意・服用禁忌の人の特徴、正しい飲み方も紹介します。
バイアグラを服用する際、あらかじめ把握しておきたいのが副作用の症状です。医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」によると、バイアグラの副作用として報告されている症状は以下の通りとなっています。
| 1%以上 | 0.1~1%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 | |
|---|---|---|---|---|
| 循環器 | 血管拡張(ほ てり、潮紅) | 胸痛、動悸、頻脈 | 高血圧、不整脈、不完全右脚ブロック、末梢性浮腫 | 心筋梗塞、低血圧、失神 |
| 精神・神経系 | 頭痛 | めまい、傾眠、昏迷 | 異常感覚、下肢痙攣、記憶力低下、興奮、緊張亢進、錯乱、思考異常、神経炎、神経過敏、神経症、不安、不眠症、無気力 | - |
| 肝臓 | - | AST増加 | ALT増加、LAP上昇、LDH増加、血中トリグリセリド増加、γ-GTP増加、血清リン脂質上昇、血中アミラーゼ増加、血中アルブミン減少、血中ビリルビン増加、総蛋白減少 | - |
| 消化器 | - | 悪心、胃腸障害、口渇、消化不良、腹痛 | おくび、胃炎、胃不快感、下痢、口唇乾燥、舌障害、白舌、腹部膨満、便秘、嘔吐、嚥下障害 | - |
| 泌尿・生殖器 | - | - | 陰茎痛、射精障害、朝立ちの延長、半勃起持続 | 勃起の延長、持続勃起、尿路感染、前立腺疾患 |
| 呼吸器 | - | 鼻炎 | 呼吸障害、鼻閉、咽頭炎、喘息 | 鼻出血、気道感染症、副鼻腔炎 |
| 筋・骨格系 | - | 関節痛、筋肉痛 | 骨痛、背部痛 | - |
| 皮膚 | - | 発疹 | そう痒症、眼瞼そう痒症、脱毛症、男性型多毛症、発汗、皮膚乾燥、皮膚障害、紅斑 | - |
| 血液 | - | - | ヘマトクリット減少、ヘマトクリット増加、ヘモグロビン減少、リンパ球減少症、リンパ球増加症、好酸球増加症、赤血球減少症、赤血球 増加症、白血球増加症 | - |
| 感覚器 | - | 眼充血、結膜炎、彩視症、視覚障害 | 眼乾燥、眼痛、屈折障害、光視症、味覚異常、味覚消失、流涙異常、羞明 | 霧視、視力低下、網膜出血、網膜静脈閉塞、突発性難聴 |
| その他 | - | CK増加、疼痛、熱感 | BUN増加、インフルエンザ症候群、リンパ節症、血中ナトリウム減少、血中リン増加、体重増加、血中尿酸増加、ウロビリノーゲン陽性、尿中ブドウ糖陽性、尿中赤血球陽性、尿中蛋白陽性、疲労、無力症 | 過敏性反応、感染症 |
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」
主な症状として、血管拡張による顔のほてりや頭痛などが報告されています。これは薬の作用によって血流が促進されるために起こる現象で、時間の経過とともに自然と軽快することが多いでしょう。
そのほかにも、めまいや消化不良、腹痛といった消化器症状が現れることもあります。さらに、目が充血したり景色が色づいて見えたりする視覚障害などの症状が生じる恐れもあります。
バイアグラの副作用には個人差があり、体調や体質によって異なるとされています。万が一、症状が重い場合や長時間にわたって回復しないときは、速やかに医師へ相談することが大切です。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」
バイアグラの服用後に副作用が現れた際は、まずは性行為をいったん中断し、症状が和らぐまで安静にして様子をみるようにしましょう。無理に行為を続けると、状態が悪化するリスクが高まります。
ほてりなどが気になるときは、室温を下げたり寝具を調節したりして体を冷やすとよいでしょう。また、安静にしていても頭痛などの症状が改善しない場合には、鎮痛剤などの市販薬を活用するのも選択肢の一つです。
なお、バイアグラの副作用としてめまいや視覚障害などが認められているため、服用後の車の運転や機械の操作には注意が必要です。万が一、体調が回復しないときや激しい痛みを感じる場合は、医療機関を受診してください。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」

副作用が出た場合は無理をせず、リラックスして過ごしましょう。副作用は一時的なものがほとんどです。症状が強い場合は無理をせず、鎮痛剤などを活用してゆっくり休むようにしましょう。
バイアグラの服用後に重篤な副作用が現れた場合は、すぐに使用を中止して医師の診察を受けることが必要です。重篤な副作用が起こる確率はまれですが、自己判断で放置すると、症状が悪化するリスクが生じることもあります。重篤な副作用が出た場合には速やかに医療機関に相談しましょう。
バイアグラの服用後、4時間以上にわたって勃起が延長したり、痛みを伴う持続勃起がみられたりする場合は、速やかに医師の診察を受けましょう。
医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」によると、外国の市販後調査において4時間以上の勃起の延長や持続勃起(6時間以上持続する痛みを伴う勃起)が、少数例報告されています。このような場合、適切な処置を速やかに行わないと陰茎組織の損傷や勃起機能の永続的な低下につながる可能性もあります。
持続勃起の副作用は非常にまれですが、もし勃起が4時間を超えて持続する症状がみられたときは、自己判断で様子を見ず、ただちに医療機関を受診しましょう。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」
バイアグラの服用後に急激な視力低下や視力喪失がみられた場合は、ただちに医療機関を受診してください。
医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」によると、バイアグラを含むED治療薬の投与中に、視力低下や視力喪失の原因となりうる非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)の発現がまれに報告されています。これらが原因となって急激な視力の異常を招く恐れがあるのです。
そのため、バイアグラ服用後に見え方に違和感を覚えたら、一時的なものと自己判断して放置せず、速やかに眼科専門医の診察を受けるようにしましょう。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」
医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」によると、バイアグラの服用にあたっては、安全性への配慮から使用が認められない禁忌の対象者が定められています。健康への重大な影響を避けるため、以下の条件に該当する方はバイアグラを服用できません。
上記に一つでも当てはまる場合は、服用中の薬との併用やバイアグラの服用によって血圧が危険なレベルまで低下するなど、深刻な事態を招く恐れが考えられます。持病や服用中の薬があるときは、必ず事前に医師へ相談することが大切です。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」
バイアグラを使用する際は、他の医薬品との飲み合わせに注意が必要です。併用する薬の種類によってはバイアグラの成分が効きすぎたり、血圧が下がりすぎたりする恐れがあります。特に血圧に影響を与える薬を服用している場合は、急激な体調変化を引き起こす可能性があるため、事前の確認が重要です。バイアグラと飲み合わせの悪い薬を飲むと、どのようなメカニズムで影響が現れるのか、具体的なリスクを確認していきましょう。
医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」によると、抗菌薬のエリスロマイシンや抗HIV薬のリトナビル、胃潰瘍などに投与されるシメチジンといったチトクロームP450 3A4阻害薬とバイアグラを併用すると、有効成分の血漿濃度が大幅に上昇する恐れがあります。これらの薬はバイアグラの代謝を妨げるため、同時に服用することでバイアグラの成分が体内に残りやすくなり、副作用のリスクを高める原因になるからです。
リトナビルと併用したケースでは、最高血漿中濃度が3.9倍に増加したというデータも確認されています。該当する医薬品を処方されている状況でバイアグラを使用する場合は、安全性を考慮して、通常よりも低い用量である25mgから開始するなどの慎重な対応が求められます。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」
医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」によると、バイアグラと高血圧の薬であるアムロジピンなどの降圧剤を併用すると、降圧作用を増強したとの報告があります。また、高血圧治療薬であるドキサゾシンをはじめとするα遮断剤との併用では、めまいなどの自覚症状を伴う血圧低下を招く恐れがあるため注意が欠かせません。
バイアグラ自体に血管拡張作用による降圧作用があるため、血圧をコントロールする薬と同時に服用すると作用が重なり、血圧が下がりすぎることがあります。したがって、これらの医薬品を使用している環境でバイアグラの服用を検討する際は、低用量にあたる25mgから投与を開始するなどの配慮が必要です。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」
バイアグラの副作用を抑えて安全に服用するためには、正しい飲み方の把握が重要です。適切な方法を守ることで、予期せぬ体調不良を回避できる可能性があります。特に持病がある場合や体質によっては、通常よりも慎重な判断が求められるケースがあるため注意が必要です。
医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」によると、バイアグラは通常、成人において性行為の約1時間前に1日1回25mgから50mgを服用するよう定められています。安全に使用するためには、この用法を守りましょう。また、体内に成分が残った状態で連続して使用すると副作用を招く恐れがあるため、次の服用までは24時間以上の間隔を空けなければなりません。
自己判断で一度に飲む量を増やしたり、前回の服用から十分な時間が経過していないうちに追加で飲んだりすると、副作用が強く出る危険性が高まります。また、個人輸入した薬では、成分の含有量が多く含まれていたり、本来バイアグラに含まれていない有害物質が含まれていたりするケースもあり、副作用が強く出たり有害事象が発生したりする恐れもあります。
バイアグラは医療機関で処方されたものを医師の指示にしたがって、正しく服用しましょう。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」
65歳以上の高齢者や肝機能障害、重度の腎障害のある人がバイアグラを安全に服用し副作用を抑えるためには、低用量の25mgから服用を開始することが、医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」にも定められています。
これらの方々は、バイアグラが体内で分解される速度が、通常より遅い特徴があります。そのため、バイアグラを服用すると有効成分の血中濃度が増加しすぎてしまい、個人差はありますが副作用が出現しやすくなったり臓器への負担が増えたりしてしまうのです。したがって、これらの方々がバイアグラを服用したい場合は、まず医師の診察を受けたうえで、通常よりも少ない25mgの低用量から服用を開始し、様子をみることが推奨されています。
なお、肝機能障害が重度な方は、バイアグラの服用が禁忌です。安全に医薬品を使用するためにも、専門医の診察のもと、バイアグラが服用可能か、低用量からスタートするのがよいのかを判断してもらうことが大切でしょう。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」
バイアグラの副作用に関するよくある質問にお答えしています。副作用に不安を感じている方や、安全にバイアグラを服用したいと考えている方は、ぜひご覧ください。
バイアグラのジェネリック「シルデナフィル」との副作用の違いはある?
バイアグラとそのジェネリック医薬品であるシルデナフィルには、副作用における基本的な違いはないと考えられています。これは、体内に入る薬の総量や血中濃度のピーク値を示すデータにおいて、両者の生物学的同等性が確認されているためです。
ただし、錠剤に含まれる添加剤に関しては、先発薬とジェネリック医薬品で異なる場合があります。医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」によると、本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方は服用禁忌と定められているため、過去に薬の添加物でアレルギー症状が出た経験をお持ちの場合は、自己判断をせず事前に医師へ相談することが望ましいでしょう。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」
バイアグラの副作用はいつまで続く?
バイアグラの副作用は、薬の成分が体内から抜けるにつれて徐々に治まる傾向があります。
医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」によると、バイアグラの血中濃度が半分になるまでの時間を示す消失半減期は3.23から3.31時間です。そのため、副作用として挙げられているほてりや頭痛といった一時的な症状は、薬の効果が切れるとともに数時間で落ち着くケースがほとんどだと考えられています。
しかし、時間が経過しても体調が戻らない場合や、症状が重いと感じる際には、無理をせず医師へ相談することが大切です。初めて服用する際は、あらかじめ予測される体調の変化を把握しておくことで、落ち着いて対処しやすくなるでしょう。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」
バイアグラの副作用を抑える方法は?
バイアグラの副作用を抑えるためには、正しい用法と用量を遵守することが最も重要です。
医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」によると、バイアグラの投与は1日1回とし、次の服用まで24時間以上の間隔を空ける必要があります。また、65歳以上の高齢者や肝障害、重度の腎障害がある方は、通常よりも少ない25mgの低用量から開始することとされています。なお、重度の肝機能障害がある方は服用が禁忌とされています。
また、バイアグラには併用禁忌の薬が複数存在するため、自己判断での服用は思わぬ体調不良を招く恐れがあります。安全に薬の効果を得るためにも、事前の診察で持病や薬の情報を正確に伝えることで、副作用が起きるリスクを抑えられるでしょう。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」
バイアグラの主な副作用には、血管拡張による顔のほてりや頭痛が挙げられます。副作用は薬の作用によって血流が促進されるために起こり、時間の経過とともに和らぐ傾向があります。しかし、症状が重い場合や4時間以上の勃起が続くときは、ただちに医療機関の受診が必要です。また、急激な視力低下がみられた場合もただちに服用を中止し、速やかに眼科専門医の診察を受けてください。
さらに、心血管系障害を有する方や特定の併用禁忌薬を使用している方は、バイアグラを服用できません。加えて、降圧剤や成分の代謝を妨げる薬とバイアグラとの飲み合わせによっては副作用が強まる恐れがあるため、バイアグラの服用を始める際には、事前に医師へ既往歴や服用中の薬を伝えて判断を仰ぐようにしましょう。
バイアグラの副作用を抑えて安全に使用するためには、1日の服用を1回とし、24時間以上の間隔を空けるなどの用法用量を守ることが大切です。65歳以上の高齢者や特定の持病がある方は、25mgの低用量から開始するなどの慎重な対応が求められます。
薬の飲み方や用量を守っていても薬が合わないと感じる場合は、バイアグラ以外のED治療薬に薬の種類を変更してみるという選択肢もあります。薬の増量や種類変更などを希望する場合も、まずは医師に相談して処方を変更してもらうようにしましょう。
独立行政法人医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」
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バイアグラが合わない場合はどうしたら良い?
バイアグラが合わないと感じる場合は、無理に服用を継続せず、医師へ相談して別の治療薬への変更などを検討することが選択肢となります。
ED治療薬はバイアグラ以外にもレビトラやシアリスなどの種類があります。正しい用法用量を守ってバイアグラを服用していても、効果が実感できなかったり、副作用が出やすかったりする場合は、専門医の診察を受けることで、個々の体質に適した別の治療法を提案してもらえるでしょう。
なお、体調に異変が生じた際には速やかに医師へ相談し、適切なアドバイスを受ける必要があります。一人ひとりの身体の状態にあわせた対応を行うことで、より安全に治療を進めやすくなるでしょう。