更新日:2024年02月07日
30代のEDの原因とは?EDの種類や原因、改善方法を詳しく解説
- 30代でもEDを発症する可能性は十分にある
- 30代のEDの原因は、心理的影響・加齢・生活習慣の乱れ・精神疾患などである
- 30代のEDは、治療薬を飲んだり生活習慣を見直しすることで改善する可能性がある
EDとは勃起不全のことであり、性機能障害の1つです。30代になってから、若いころと比べてなかなか勃起しなくなった、勃起しても硬さが足りないなどと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、30代のEDについて解説します。30代でEDを発症する原因や、その改善方法についても詳しく説明するのでぜひ参考にしてください。
30代のEDについて
人によってEDの症状はさまざまですが、全く勃起しない、勃起するまでに時間がかかる、硬さが足りない、などがEDの主な特徴です。
また、自慰行為は可能だけど性行為になると勃起しない、特定の相手(パートナーなど)との性行為だけ勃起しないといった場合もEDと診断されます。
EDは40〜50代に多く見られますが、30代でもEDになる可能性は十分にあります。30代になると、加齢により男性ホルモンの量が低下します。さらに、仕事などにおいても責任が増え、強いストレスを感じやすくなります。その影響からEDを発症する可能性が高くなるのです。
30代でEDになる原因
30代でEDになる原因としては、主に以下の5つが挙げられます。
- 心理的影響
- 加齢
- 生活習の乱れ
- 過度な飲酒や喫煙
ここからは、それぞれの原因について詳しく解説します。
心理的要因
心理的要因はED発症に大きく関わります。
たとえば、仕事で疲労が溜まったり、精神的なストレスを抱えたりする場合です。疲労やストレスを感じると、脳の情報を伝達する物質が減少し性的興奮が男性器に伝わりにくくなるのです。
そのほかにも、過去に性行為が上手くいかなかったトラウマや性行為に対するプレッシャー、性行為への嫌悪感などによってEDになるケースもあります。
また、うつ病や不安神経症、統合失調症などの精神疾患が原因でEDを発症することがあります。 抑うつ状態は性欲減退を引き起こします。また、抗うつ薬や精神安定剤、睡眠薬などの医薬品が脳の神経伝達に影響を及ぼすため、服用することによってEDの症状が現れることがあるのです。
30代は、仕事や家庭においてプレッシャーやストレスを感じやすい年代であるため、心理的な原因でEDになりやすいでしょう。
加齢
歳を重ねるにつれてEDの発症リスクは高くなり、早い方だと、30代でLOH症候群と呼ばれる男性更年期障害を発症することがあります。
男性更年期障害とは、加齢による男性ホルモン(テストステロン)の量の低下によって引き起こされる疾患で、主な症状としてEDがあります。
EDの他にも、性欲低下や倦怠感や疲労感、めまいなどの症状がある場合は、男性更年期障害の可能性が疑われます。
生活習慣の乱れ
食生活や運動不足などの不健康な生活習慣は、ED発症のリスクを高めます。
特に食生活の乱れや暴飲暴食、運動不足は、高血圧や肥満、動脈硬化などを引き起こしやすくします。これらの疾患を発症すると、陰茎への血流が悪くなりEDを発症するリスクが高くなるのです。 さらに海外の研究では、肥満体型の人は普通体型の人よりも1.9倍もEDになりやすいと言われています。
30代になると、仕事の忙しさなどから生活習慣が乱れることが多くなります。これも30代でEDを発症しやすい原因の1つでしょう。
参考:National Library of Medicine「A prospective study of risk factors for erectile dysfunction」
過度な飲酒や喫煙
過度な飲酒や喫煙は、EDのリスクを高めます。
アルコールには神経を抑制する作用があるため、過度に摂取すると勃起に必要な神経伝達が抑制されます。さらに、過度な飲酒を続けることによりテストステロンの量が低下し、EDを発症する可能性があるのです。
喫煙については、煙草に含まれるニコチンが血管を収縮させるため血液循環を悪化させます。これによって陰茎への血流が悪くなり、EDになりやすくなるのです。
30代になると、付き合いやストレス発散などで飲酒や喫煙する機会が増える人も多いでしょう。これが、30代がEDになる原因の1つと考えられます。
30代のEDを改善する方法
30代でEDになる原因はさまざまであり、改善するには原因に合わせた対処が必要です。ED改善に効果的な方法は、主に以下の4つです。
- 治療薬の服用
- 禁酒・禁煙
- 食生活の改善
- 適度な運動
ここからは、それぞれの改善方法について詳しく解説します。
治療薬の服用
ED治療薬を服用することで、EDを改善できる可能性があります。
ED治療薬は、血管を拡張させ、男性器の海綿体への血流を増やすことで勃起力をサポートする医薬品です。中でも、バイアグラやレビトラ、シアリスは、日本国内でも有効性・安全性のある治療薬として認証されています。ちなみに、レビトラは2024年1月現在販売中止となっており、後発薬であるバルデナフィルが使用されます。
最近はインターネット通販や個人輸入でもED治療薬を入手できますが、偽造品や健康被害などのリスクがあるので、十分に注意が必要です。 確実に正規品を入手するには、クリニックで処方してもらうか、オンライン処方を利用することをお勧めします。
ED治療薬について詳しく知りたい方は、「ED治療薬の特徴は?3種類の薬の勃起力や即効性、持続時間・副作用を解説」も参考にしてみてください。
禁酒・禁煙
過度な飲酒を控えることと禁煙は、EDの改善・予防に効果的です。
先述したとおり、過度な飲酒は、神経伝達を抑制しテストステロンの量を低下させるため、ED発症のリスクを高めます。
ただ、適量のお酒であれば、リラックス作用があるため、性行為の緊張を和らげる効果があります。性行為時に緊張して勃起しないという方には、適度な飲酒は効果的でしょう。
また、禁煙することで血管の機能が改善されるため、EDを改善できる可能性が高まります。ED診療ガイドラインでも、喫煙はEDリスクが高いとされており、禁煙することが強く推奨されています。
EDを改善・予防するのであれば禁煙に取り組むべきといえるでしょう。自身の意思で禁煙することが難しければ、禁煙外来などを利用するのもおすすめです。
参考:日本性機能学会/日本泌尿器科学会「ED診療ガイドライン【第3版】」
食生活の改善
食生活を改善し、栄養バランスの良い食事を心がけることでEDの改善を期待できます。
特に、レバーなどに含まれる亜鉛には男性ホルモンの分泌量を増加させる効果があり、秋刀魚やサバに含まれるDHA・EPAには血液をサラサラにする効果があります。
これらの栄養素を積極的に取り入れ、高カロリーかつ塩分の多いスナック菓子やファストフードなどは控えましょう。
健康的な食生活を意識することで、EDの改善・予防のためにとても重要です。
適度な運動
適度な運動も、EDの改善・予防に効果的です。
体を動かすことで、血流の改善やテストステロンの分泌促進が期待できるためです。また、運動にはストレス解消や心の安定、うつ病予防などの効果があり、心理的影響によるEDにも効果的といえます。
ED診療ガイドラインでも、ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動がED改善に効果的であると推奨されています。
30代になると、なかなか運動する時間をとるのが難しいかもしれません。休日や仕事終わりに数十分だけジョギングしたり、ウォーキングがてら徒歩通勤したりして、生活に運動習慣を取り入れてみましょう。
参考:日本性機能学会/日本泌尿器科学会「ED診療ガイドライン【第3版】」
まとめ
EDになる原因は、心理的なものや生活習慣など人によってさまざまです。特に30代は、仕事や結婚などで生活が大きく変化し、ストレスやプレッシャーを感じやすい年代でもあります。そのため、EDを発症することがあります。
EDの症状があり不安を感じている方は、まずは医師の診療を受けてみることをおすすめします。 最近は対面だけでなくオンライン診療もあるので、利用するのもよいでしょう。
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