レバクリ

更新日:2024年03月21日

バイアグラの個人輸入や輸入代行は違法?安全に入手する方法を詳しく解説

この記事のまとめ
  • バイアグラは、服用することで海綿体への血液流入を促し勃起を促す医薬品である
  • 個人輸入で購入したバイアグラは、偽造品や違法取引である可能性が高い
  • 有効成分量が25mg・50mg・100mg以外のバイアグラは偽物である
  • バイアグラの正しい購入方法は、クリニックで処方してもらうか、オンライン処方を受ける

EDの治療薬として有名なのがバイアグラです。EDはデリケートな悩みでもあるため、バイアグラを購入する際は個人輸入やインターネット通販を利用する人もいるようです。 ただ、「個人輸入やインターネット通販で入手したものは安全なのか?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、バイアグラの個人輸入のリスクや安全に入手する方法について解説するので、ぜひ参考にしてください。

バイアグラの個人輸入が危険な理由

結論からいうと、バイアグラを個人輸入で入手するのは危険です。その理由として、主に以下の3つが挙げられます。

  • 偽物の可能性がある
  • 健康被害を受ける可能性がある
  • 違法取引や詐欺の可能性がある

ここからは、それぞれの理由について詳しく解説します。

偽物の可能性がある

個人輸入したバイアグラは偽造品の可能性があります。最近はインターネット上で簡単に個人輸入できますが、2016年に行われた製薬会社の合同調査では、インターネットで入手したED治療薬の約4割が偽造品であるという結果となりました。

インターネット上の写真と情報だけで偽造品かどうかを判断することは難しく、また本物のようにみせかけた類似品も多く存在します。さらに、悪質なサイトだと注文したものとは別のものが届くということもあり得るでしょう。

バイアグラの偽造品は、厚生労働省が注意喚起するほど多く出回っています。特に個人輸入はリスクが高いので避けるべきと言えます。

バイアグラの偽物について詳しく知りたい方は、「バイアグラの偽物に多い特徴とは?偽物を服用するリスクについても解説」も参考にしてみてください。

参考: ファイザー株式会社ほか「インターネットで入手したED治療薬の約4割が偽造品」 厚生労働省「偽造医薬品問題の現状と対策について

健康被害を受ける可能性がある

個人輸入品のバイアグラを服用することで、健康被害を受けるおそれがあります。海外で製造された偽物のバイアグラは、不衛生な環境で製造されていたり、有害な物質が含まれていたりする可能性があるためです。

また、正規の医薬品を適正に使用し副作用などの健康被害が出た場合、医薬品副作用被害救済制度による救済措置を受けられる可能性があります。この制度が適用されると、医薬品の副作用により入院治療が必要になった場合に、医療費等が給付されるのです。一方で、個人輸入品を使用して健康被害が出た場合、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

非正規品のバイアグラには何が含まれているか分からず安全とは言えないため、個人輸入品を服用することは避けるべきでしょう。

違法取引や詐欺の可能性がある

個人輸入を行うと、違法取引に巻き込まれたり詐欺被害を受けたりするおそれがあります。

インターネット通販で購入できるバイアグラは、販売者が個人輸入を代行して販売している可能性があります。日本国内では、医師が治療・研究を目的とする場合や営業目的ではなく個人使用が目的の場合は、個人輸入をすることが認められています。

営業目的で医薬品を個人輸入し販売するには、厚生労働省の許可や承認等が必要であり、これを得ずに販売する行為は薬機法違反です。中には、必要な許可や承認等を得ずにバイアグラを販売する違法な通販サイトがあるため、十分注意する必要があるでしょう。

さらに悪質なものだと、バイアグラを販売すると見せかけてお金や個人情報をだまし取る詐欺サイトも存在するようです。

被害を受けないためにも、個人輸入やインターネット通販での購入は避けるべきでしょう。

参考:厚生労働省「医薬品等の個人輸入について

バイアグラの本物と偽物の違い

バイアグラの本物と偽物の違いは、大きさや色などの外観と有効成分です。

偽物の方がバイアグラのサイズが大きく、色の発色が良い場合があります。また、日本国内で認証されているバイアグラの有効成分量は25mgと50mgであり、欧米では100mgの規格ものも販売されてます。含まれる有効成分量が、25mg・50mg・100mg以外のものは偽造品と判断して問題ないでしょう。

ただし、精巧に作られた偽物もあるため、本物と偽物を見分けようとするのは避け、個人輸入で入手しないのがお勧めです。

そもそもバイアグラとは

バイアグラは、男性のED(勃起不全)の治療薬です。

バイアグラは、1998年にアメリカに本社を置くファイザー社によって製品化された、世界初のED治療薬です。日本国内でも1999年にED治療薬として厚生労働省の認可を得ており、代表的なED治療薬として販売されるようになりました。

ここからは、バイアグラの効果や服用時の注意点について詳しく解説します。

バイアグラの効果

バイアグラは、シルデナフィルという有効成分を含んでおり、男性器の勃起をサポートする効果があります。

服用することで勃起するのではなく、あくまで服用したあとに性的刺激を感じることで勃起しやすい状態にするものです。

バイアグラを服用すると1時間程度で効果が現れ、それから約3~5時間効果が継続します。個人差はありますが、性行為の1時間ほど前に服用することで高い効果を得られると考えられます。

バイアグラ服用時の注意点

バイアグラ服用時の注意点は、服用するタイミングと服用する間隔です。

まず第一に、バイアグラは空腹時に飲むことが重要です。バイアグラの成分は腸で吸収されるため、食後に服用すると、成分が腸で吸収されにくくなり効果が落ちるとされています。

また、第二の注意点として、バイアグラの服用は1日1回とされています。バイアグラを服用してから次に服用するまで24時間以上間隔を空ける必要があるので、注意しましょう。

バイアグラについて詳しく知りたい方は、「バイアグラの効果や特徴は?副作用の対処法や料金相場まで詳しく解説」も参考にしてみてください。

バイアグラの正しい購入方法

以下の2つの方法であれば、バイアグラを安全に入手することができます。

  • クリニックに行って処方してもらう
  • オンライン処方を利用する

それぞれの購入方法について詳しく解説します。

クリニックに行って処方してもらう

バイアグラの一般的な購入方法として、クリニックで診療を受けて処方してもらう方法が挙げられます。

クリニックで受診し服用して問題ないと判断されれば、その日に処方してもらえるため、安全かつすぐにバイアグラを入手できるのが大きなメリットでしょう。

一方で、ED治療薬のほかに診療代がかかってしまうといったデメリットもあります。

クリニックによってかかる費用が異なるので、事前にクリニックのWebサイトなどを確認し、いくらかかるのか調べておくと良いでしょう。

また、費用を抑えたい場合は、ジェネリック医薬品を利用するのもお勧めです。バイアグラジェネリックであれば、通常よりも安くバイアグラを購入することができます。

バイアグラジェネリックについて詳しく知りたい方は、「バイアグラジェネリック(シルデナフィル)とは?作用や服用方法などを解説」も参考にしてみてください。

オンライン処方を利用する

オンライン診療を利用してバイアグラを処方してもらう方法もあります。

来院せずとも、スマホやパソコンなどの端末と安定した通信環境があれば受診できるので、忙しい方や対面での診療に抵抗がある方にお勧めです。また、診察料は無料としているオンライン診療もあるため、クリニックに行く場合と比べて費用が抑えられる可能性もあります。

診療後にED治療薬が発送されるので即日入手はできませんが、自宅にいながらバイアグラを購入することができます。

まとめ

結論として、バイアグラの個人輸入は危険なのでお勧めできません。

偽造品により健康被害を受けたり、違法取引に巻き込まれたりするリスクがあります。効果や安全性に関する保証がないため、個人輸入は避けるべきでしょう。

安全に正規品のバイアグラを手に入れるためには、医師の処方が必要です。現在は、病院へ行かなくてもオンライン診療で安全に入手できるので、通院を躊躇している方は利用してみることをお勧めします。