更新日:2026年06月15日

この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
「ダイエットを頑張っているのに体重が減らない」という悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。体重が減らない原因は人によりさまざまで、知らずに食べ過ぎていたり、運動が足りなかったりしていることが考えられます。
本記事では、ダイエットで体重が減らない理由や、食事・運動別の対処法をご紹介します。
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ダイエットを始めたのに、「体重が減らない」と悩む方もいるでしょう。食事制限や運動をしているのに結果が出ないと、不安や焦りを感じるものです。
体重が思うように減らない理由は人それぞれで、知らず知らずのうちに食べ過ぎていたり、運動量が不足していたりすることがあります。また、生活リズムの乱れや睡眠不足などが影響している場合もあるでしょう。
ここでは、ダイエット中に体重がなかなか減らないときに考えられる主な原因について解説します。
体重を減らすためには、基本的に「摂取カロリーが消費カロリーを上回らない」ことが大切です。食べ物から得たエネルギーが使いきれずに余ると、その分が脂肪として体内に蓄えられ、太ってしまいます。
体重が思うように減らない場合、自分では「食べていない」と感じていても、無意識に間食をしていたり、調味料や飲み物に含まれるカロリーを見落としていたりするケースもあります。まずは、日々の摂取と消費のバランスを客観的に見直すことが大切です。
食事制限で摂取カロリーを抑えていても、運動不足のままだと消費カロリーが少なく、思うように脂肪を燃焼できないことがあります。特に、有酸素運動や筋トレなどを定期的に行っていない場合、エネルギー消費が少なく、体重が落ちにくくなりがちです。
さらに、以下のような生活習慣も運動不足を招く要因です。
このような生活では筋肉量も減少しやすくなり、基礎代謝が低下して消費カロリーが減ってしまいます。ダイエットには意識的に身体を動かす習慣を取り入れることも大切です。
基礎代謝の低下も、体重が減りにくい原因のひとつです。基礎代謝とは、心臓の拍動や呼吸、体温の維持など、人が生きていくうえで必要最低限のエネルギー消費を指します。
基礎代謝量は年齢や筋肉量などによって異なり、一般的に年齢を重ねると筋肉量が減少しやすくなるため、基礎代謝も徐々に低下していきます。また、運動不足も筋肉量の減少を招き、代謝の低下につながるでしょう。
基礎代謝が下がると、同じ食事量でもエネルギーの消費量が少なくなるため、余ったエネルギーが体脂肪として蓄積されやすくなります。その結果、摂取カロリーを減らしても思うように体重が減らない、という状況が起こります。
食事制限をしているのに体重が減らない場合は、必要な栄養素が不足していることが原因かもしれません。無理なカロリー制限や特定の食品ばかりを食べる偏った食事を続けていると、ビタミンやミネラル、タンパク質など、身体にとって欠かせない栄養素が十分に摂れなくなる可能性があります。
栄養が不足すると、血液の流れが悪くなったり、身体の働きが鈍くなったりして、基礎代謝が下がってしまいます。代謝が落ちると脂肪の燃焼効率も悪くなり、摂取カロリーを抑えていても体重がなかなか減らないという事態に陥りやすくなるでしょう。
特に、タンパク質は筋肉の材料になる栄養素で、基礎代謝を維持するうえでも重要です。食事制限中こそ、栄養バランスの取れた食生活を意識し、必要な栄養素をしっかりと確保することが大切です。
体重が減らない原因として、「食べ方」に問題があることも考えられます。食べるスピードが早いと、脳が満腹感を感じる前に必要以上に食べてしまう傾向があります。無意識のうちに食べ過ぎてしまい、結果として摂取カロリーが増えてしまうでしょう。
また、食事の順番も重要です。ごはんやパン、麺類など糖質の多いものから先に食べると、血糖値が急激に上昇しやすくなり、それを下げるためにインスリンというホルモンが多く分泌されます。このインスリンは脂肪を蓄える働きがあるため、体重増加につながりやすくなるでしょう。
体重が思うように減少しない原因のひとつに、睡眠の質や時間の不足が挙げられます。睡眠が不足すると、食欲をコントロールするホルモンのバランスが乱れやすくなるためです。
たとえば、満腹感を促す「レプチン」は脂肪細胞から分泌されますが、睡眠不足になるとその分泌が減少します。反対に、食欲を高める「グレリン」というホルモンは胃から分泌され、睡眠不足によって増加しやすくなります。
このようなホルモンの変化により、空腹を感じやすくなったり、つい食べ過ぎたりする原因となり、結果的に体重が落ちにくくなることがあるでしょう。
生活習慣の乱れは、体重が思うように減らない一因です。特に不規則な睡眠や食事、運動不足などが続くと、心身にさまざまな悪影響を及ぼします。
その中でも重要なのが「自律神経」の乱れです。自律神経とは、意識せずに身体の働きを調整している神経で、「交感神経」と「副交感神経」の2つがあります。
生活リズムが乱れると交感神経が過剰に働き、副交感神経の働きが弱まりやすくなります。その結果、慢性的なストレス状態になり、睡眠の質が悪化したり、ホルモンの分泌が乱れたりして体重が増加する原因となります。
それまで順調に減っていた体重が減らなくなった場合、停滞期に入っている可能性があります。停滞期とは、ダイエットを続けているにもかかわらず、ある時点から体重が落ちにくくなり、変化が止まったように感じられる期間のことを指します。特別なことではなく、多くの人がダイエット中に経験する自然な現象です。
停滞期が起こるのは、身体がエネルギー不足を感じ、生命を維持するために消費エネルギーを節約する「ホメオスタシス(恒常性)」という機能が働くためです。通常、1ヶ月に体重の5%以上が減るとこの反応が強まるといわれています。
ダイエットが更年期の時期と重なる場合、その影響で体重が減りにくくなることがあります。更年期はホルモンバランスの変化が起こりやすい時期だからです。
特に女性ホルモンのひとつであるエストロゲンは、更年期になると分泌量が大きく減少します。エストロゲンには、脂肪の蓄積を防いだり、代謝をサポートしたりする働きがあるため、これが不足すると以下のような変化が現れやすくなります。
このように、更年期はダイエットの停滞が起こりやすい時期といえるでしょう。
ダイエット中に体重が減らないだけでなく身体の不調が伴う場合、以下のような病気の可能性があります。
甲状腺機能低下症とは、甲状腺ホルモンの分泌量が低下し、全身の代謝が低下する病気です。代謝が低下して脂肪が燃焼しにくくなり、体重が減らないほか、便秘やむくみなどの症状もあります。日本人は罹患率が高いことが特徴です。
また、腎機能が低下すると体内の水分や塩分を適切に排泄できなくなり、むくみや体重増加が起こることがあります。
クッシング症候群は、副腎で合成・分泌されるコルチゾールの作用が過剰になり、体重が増えたり血糖値や血圧が高くなったりする病気です。
体調不良があり病気が疑われる場合、自己判断せず早めに医師の診察を受けるようにしましょう。
ダイエットをしているのに体重が思うように減らない場合、食事と運動の両面で対策が必要です。
身体に必要な栄養をしっかり取りながら、無理なく継続できる食事管理がダイエット成功のカギとなります。
ここでは、体重が減らないときに見直したい、食事に関する対処法を解説します。
ダイエットではただ食事を減らすだけでなく、栄養バランスを考えましょう。タンパク質やビタミン・ミネラル、食物繊維をしっかり摂ることが大切です。
タンパク質は筋肉の材料となる栄養素で、筋肉量を増やし基礎代謝を高めるために欠かせません。
ビタミンやミネラルは、三大栄養素(炭水化物・脂質・タンパク質)の代謝をサポートし、エネルギーを効率よく活用するために重要です。
食物繊維は食事のはじめに摂ることで、血糖値の急上昇を抑える働きがあります。さらに、腸内環境を整え、便秘の解消にも効果が期待できます。
食事はできるだけ毎日同じ時間帯にするなど、規則正しいリズムを保つことがダイエット成功のポイントです。食事の時間が不規則になると、前回の食事から長時間空いて強い空腹感が生じやすくなり、その反動で一度に多く食べてしまうリスクがあります。
このような過食はカロリーオーバーにつながるだけでなく、血糖値が急激に上昇しやすくなり、脂肪が蓄積されやすくなる点にも注意が必要です。
さらに、空腹状態が長時間続くと身体が飢餓状態と認識し、栄養素を効率よく吸収・蓄積しようとするため、脂肪を溜め込みやすい体質になるおそれもあります。
そのため、毎日の食事はできるだけ時間を決めて摂るよう心がけましょう。
食事はゆっくりとよく噛んで食べることが、ダイエットの効果を高める秘訣です。よく噛むことで、食べ物が口の中で十分に砕かれて消化を助けるだけでなく、脳の満腹中枢が刺激され、「もう十分食べた」と感じやすくなります。
その結果、少ない量でも満足感を得られやすくなり、自然に食べ過ぎを防ぐことができます。この習慣を身につけるためには、ひと口ごとに箸を置くのが効果的です。
口に食べ物を入れたまま次を準備する癖を防ぎ、ひと口ずつ丁寧に味わう意識が高まります。早食いを防ぐことにもつながり、ダイエットにおいて有効な方法です。
ダイエットで体重が減らないときは、食事を減らすだけでなく適度な運動を取り入れることが大切です。摂取カロリーを抑えるだけでは、十分な消費カロリーを得られず、脂肪が燃焼しにくい状態になっている可能性があります。
特に普段あまり身体を動かさない方は、意識的に運動の機会を増やすことでダイエットの効果を高めやすくなるでしょう。
ここでは、脂肪燃焼や基礎代謝アップにつながる運動のポイント、日常に取り入れやすい方法について解説します。
体重を減らすためには、有酸素運動や筋トレが効果的です。
特に脂肪の燃焼を促進したいときには、有酸素運動がおすすめです。継続することで脂質代謝の効率が向上し、効率よく脂肪をエネルギーとして消費できる体質づくりを助けます。
筋肉量を増やして基礎代謝を高めたい場合には、筋トレを取り入れましょう。筋肉量を維持・増大させることで基礎代謝の低下を防ぎ、リバウンドしにくい身体づくりに寄与します。
それぞれ、詳しくみていきましょう。
有酸素運動とは、酸素を使って体内の糖や脂肪をエネルギーとして燃焼させる運動のことで、ランニングやウォーキング、サイクリング、水泳などが代表的です。比較的軽い負荷で長時間継続できるのが特徴で、脂肪燃焼や心肺機能の向上に効果が期待できます。
特にダイエットで体脂肪を減らすうえで、有酸素運動は非常に有効です。継続が大切であり、自分の体力や生活スタイルに合った運動を選ぶことがポイントです。
目安としては、1回30分程度の運動を週に2〜3回以上行うと、無理なく脂肪燃焼を促進できます。慣れてきたら、時間や頻度を少しずつ増やすのもよいでしょう。
ダイエットには、筋トレも取り入れましょう。筋トレによって筋肉量を維持・増大させることで基礎代謝の低下を防ぎ、リバウンドしにくい身体づくりをサポートできます。その結果、痩せやすく太りにくい体質になり、同時に引き締まった美しいボディラインも目指せるというメリットもあります。
筋トレの中でも特におすすめなのが、「スクワット」です。下半身には太ももやお尻などの大きな筋肉が集中しており、これらの大筋群を鍛えることで効率よく筋肉量を増やすことができます。
スクワットは自宅でも手軽に始められ、正しいフォームで行うことで下半身の筋肉をしっかりと鍛えられます。
手順は、次のとおりです。
1セット10回を目安に、1日3セット行うのがおすすめです。無理のない範囲で、週に3日程度行いましょう。
また、ダイエット目的で筋トレを行う際は、有酸素運動と組み合わせることで、より高い効果が期待できます。
筋トレをすると成長ホルモンが分泌され、体脂肪が分解されて、血液中に遊離脂肪酸(エネルギー源として利用される脂肪酸の一種)が放出されます。このタイミングで有酸素運動を行うと、脂肪が効率よくエネルギーとして消費され、脂肪燃焼効果がさらに高まるでしょう。
ダイエット効果を高めて体重を減らすためには、日常生活の動きを増やすことも大切です。日々のちょっとした動作を増やすことで、自然に消費カロリーを増やすことができます。
一例として、次のような工夫があげられます。
また、普段の家事も立派な運動になります。たとえば、掃除機がけや床掃除、洗濯物を干す・たたむ、料理中の立ち仕事なども、カロリーをしっかり消費できます。
こうした「日常の活動量」を意識的に増やすことで、ダイエットの効果をさらに高めることができるでしょう。
ダイエットでは、体重の増減だけにとらわれないことが大切です。たとえ体重があまり変化しなくても、体脂肪が減って筋肉が増えていれば、見た目は引き締まり健康的な身体に近づきます。
筋肉は脂肪よりも重いため、筋トレを取り入れると体重が減らないこともありますが、基礎代謝が上がり、太りにくい体質に変わっていきます。ダイエットは成功しているといえるでしょう。
また、体重の急激な減少はリバウンドや体調不良の原因にもなり、ダイエットの失敗につながります。健康的に痩せるには、無理な食事制限よりも、栄養のバランスや運動習慣、生活リズムを整えることが重要です。
目先の体重に一喜一憂せず、体調や見た目の変化にも目を向けながら、長期的な視点で取り組むことがダイエット成功のポイントです。
ダイエットで体重が減らない原因は、人によって異なります。基本的に、体重を減らすためには消費カロリーが摂取カロリーを上回ることが必要です。
しかし、食べ過ぎや運動不足、基礎代謝の低下などによって消費カロリーが少なくなると、余分なエネルギーが脂肪として蓄積され、体重が落ちにくくなります。まずは自身の生活習慣を見直し、原因を正しく見極めたうえで、適切な対策をとることが大切です。
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処方について
効果実感には個人差がありますが、無理なく体重を減らし、リバウンドしにくい体質を作るため、3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
美容目的のダイエット治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(月数千円〜数万円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
ダイエットの成功には「継続的なカロリーコントロール」が不可欠ですが、自力での食事制限はストレスが大きく、結果が出にくいこともあります。 また、クリニックへの定期的な通院は、時間や費用などの負担に加え、体型に関するデリケートな悩みゆえに人目が大きな心理的ハードルとなる場合も少なくありません。
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