更新日:2026年07月03日

この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
これまでに何度かダイエットに挑戦したものの、続かず挫折した経験がある人もいるでしょう。ダイエットが続かない原因は、意思の弱さだけではありません。自分でも気づかないうちに、ダイエットが続かなくなる行動をとっている可能性があります。
本記事では、ダイエットが続かない人の特徴や原因とともに、正しいダイエットの条件や続けるポイントについて解説します。
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ダイエットがなかなか続かない人には「飽きっぽい・完璧主義」などの性格や、「ストレスが多い・人づきあいが多い」などの環境面に共通した特徴が見られます。これらの特徴に該当する場合、考え方や環境を変える必要があるかもしれません。ここでは、ダイエットが続かない人の特徴について解説します。
ダイエットは短期間で成果が出るものではありません。飽きっぽい性格の人は、成果が表れる前にダイエットをやめてしまう傾向があります。
興味の対象が次々と移りやすいため、同じ食事法や運動を毎日続けるのが苦手です。そのため、成果が表れる前に他の方法へ切り替えてしまい、どの方法も中途半端な結果に終わってしまうことがあります。
世の中には、さまざまなダイエット情報があふれています。テレビやSNSなどで新しい方法を見つけるたびに、すぐに試したくなる人もいるでしょう。しかし、ひとつの方法に集中せず、次々と新しいものに飛びつく行動は、ダイエットをすぐにやめてしまうことと同じです。
効果が出る前に別の方法へ移ってしまうため、なかなか結果につながりません。たとえ痩せられたとしても、どの方法で成功したのかわからず、自分に合うダイエット法が見つからないままになります。
完璧主義の人は、事前に細かくルールを決めて計画どおりにダイエットを進めようとします。この進め方は、一見成功しそうに思えるかもしれません。しかし、ダイエットに取り組むと、急な会食で食生活が乱れたり、忙しくて運動ができなかったりと、予定どおりに進まないことが多々あります。
完璧主義の人は、計画が崩れたときにモチベーションが下がりやすく、そのままダイエット自体をやめてしまうケースが少なくありません。
ダイエットを始めようとする人は、現在の自分の見た目に満足しておらず、自己評価が低いケースが少なくありません。自己評価が低いままダイエットに取り組んだ場合、どんなに努力をしても自分を認められない傾向があります。
他人と自分を比較して落ち込んだり、劣等感からくる不快な感情を紛らわせたりするために、過食行動に走ってしまうケースもあります。そのため、結果的にダイエットが続かず、やめてしまうことがあるでしょう。
人はストレスを感じると「コルチゾール」というホルモンが多く分泌されます。コルチゾールは脳内のセロトニン神経系に影響を与え、食欲抑制に関わるセロトニンの働きを低下させる一因となります。
ストレスが多いとホルモンバランスの影響で食欲が増しやすくなります。その結果、食欲のコントロールが難しくなり、食事の量が増え、ダイエットの断念につながります。
正しい知識がないままダイエットに取り組む人も、ダイエットが続かない傾向にあります。世の中にあふれているダイエット情報は、すべてが正しいわけではありません。人によって体質が異なるため、他の人と同じ方法を試しても結果が出ない場合もあるでしょう。
しかし、ダイエットに関する正しい知識がない場合、間違った方法や合わない方法を頑張るものの、思ったような結果が出せず、続かない原因になります。間違った方法を続けると、健康を害したり、かえって痩せにくい体になったりすることもあります。
仕事やプライベートで人付き合いが多いと、外食の機会が増えます。外食は、食生活のコントロールを難しくします。付き合いでアルコールを提供しているお店に行く機会が多い場合も、お酒や食事が進んでしまい、カロリーの管理が困難になるケースは珍しくありません。
人付き合いが多いために、運動する時間を確保するのが難しい場合もあるでしょう。そのような人は、ダイエットに取り組もうとしても時間的な余裕がなく、挫折につながりやすくなります。
ダイエットが続かない人の特徴に該当しないのにもかかわらず、ダイエットが続かない場合、目標設定や食事制限、負荷などのやり方に問題があるかもしれません。ここでは、やり方におけるダイエットが続かない原因を解説します。
「痩せる」といった漠然とした目標でダイエットを始めた場合、目指すべき状態が明確でなく、成果を感じにくいため挫折しやすくなります。目標が具体的ではないため、食べすぎていたり、カロリーを消費していなかったりすることも少なくありません。
定めた目標が高すぎる場合も、結果を出さなければというプレッシャーから失敗につながることがあります。「5kg減量する」「ウエストを5cm短くする」など「少し頑張れば達成できる」程度の目標を、具体的に立てることが大切です。摂取カロリーや消費カロリーを計算し、計画的に進めましょう。
「野菜しか食べない」「1日1食にする」など、厳しすぎる食事制限は、体調不良やストレスの原因になります。特に、主食を抜いて糖質を極端に減らす方法には注意が必要です。
糖質は脳や体にとって重要なエネルギー源です。糖質が極端に不足すると、体はエネルギーを補うために筋肉(たんぱく質)を分解して糖を作る「糖新生」を活発にします。その結果、筋肉量が減少し、基礎代謝の低下を招くリスクが高まります。食事量を制限しても、必要な栄養素は摂取しましょう。
「夏までに絞りたい」「旅行までに痩せたい」など、期間を決めた目標を設定することは大切です。しかし、短期間でのダイエットは、栄養不足で体調を崩したり、空腹のストレスで仕事に集中できなくなったりする可能性があります。
筋肉量が減って疲れやすくなる場合もあり、リスクが高い方法です。短期間で極端に痩せようとすることはおすすめできません。
健康的に体重を落とすには、運動が欠かせません。しかし、運動習慣がない人が急に激しいトレーニングを始めても、長くは続かないでしょう。無理のないレベルから始め、少しずつ強度を上げていくのが成功の秘訣です。
また、食事の量と運動の量のバランスも重要です。摂取量に対して運動量が足りない場合、ダイエットの効果は表れにくくなります。自分に合った強度や負荷の運動とともに、食べる量に適した運動を取り入れることも意識しましょう。
睡眠不足は、意欲や気力を低下させるだけではありません。睡眠不足は、満腹感を感じさせるホルモン「レプチン」を減少させ、反対に食欲を高めるホルモン「グレリン」を増加させます。このホルモンバランスの乱れが、日中の強力な食欲増進を招きます。
つまり、睡眠不足は体重を増加させやすい体質を作ってしまう行為といえるのです。また、睡眠不足は肥満をはじめとした生活習慣病のリスクも高めます。健康のためにも、十分な睡眠を心がけることが大切です。
自分に合わない、興味がもてないダイエットは、続けても苦しいものになってしまいます。以下のケースに該当する場合は、ダイエット方法が適していないかもしれません。
苦手なことや興味のないことを無理に続けても、長続きはしません。自分に合う方法を選ぶことが、ダイエット成功への近道です。
健康的に痩せるためには、体に負担をかけない基本的な条件を理解しておく必要があります。基本的な条件として挙げられるのは、以下のとおりです。
ここでは、それぞれの条件について解説します。
短期間での急激な減量は、健康に影響を及ぼす恐れがあります。医学的に減量が必要とされる人も、健康的な減量の目安は現在の体重の5%以内(または1ヶ月に1〜2kg)にとどめることが推奨されます。
急激に減量した場合、その達成感から減量前の生活に戻ってしまい、リバウンドしてしまうケースは珍しくありません。リバウンドを防ぐうえでも、地道に少しずつ減量を継続することが大切です。
極端な食事制限でカロリー不足に陥った場合、栄養不足に陥る恐れがあります。体に負担をかけずにダイエットを成功させるコツは、極端なカロリー制限をせず、ゆるやかに体重を落としていくことです。
適切な食事量は年齢や性別、活動レベルによって異なります。厚生労働省の日本人の食事摂取基準(2025年版によると、1日に必要なカロリーの目安は、活動量の少ない成人女性(30~49歳)で1,750kcal、活動量の少ない成人男性(30~49歳)で2,350kcalです。
同資料には年齢や性別、活動レベル別の推定エネルギー必要量が記載されているため、この数値を目安に必要なカロリーを摂取しましょう。
参考:厚生労働省「『日本人の食事摂取基準(2025年版)』策定検討会報告書」
たんぱく質・脂質・炭水化物(糖質)は、人間が生きていくうえで欠かせない三大栄養素です。これらをバランス良く摂り、食事全体の量や運動でカロリーを調整することが大切です。
厚生労働省は、生活習慣病の予防の観点から、エネルギー産生栄養素バランスの目標量を以下のように示しています。
摂取カロリーの目安をもとに、それぞれの栄養素の摂取量を計算しましょう。
参考:厚生労働省「『日本人の食事摂取基準(2025年版)』策定検討会報告書」
ダイエットを開始した当初は体重が順調に減りますが、ある時期から減りにくくなる「停滞期」が訪れます。これは、体重減少に伴い、体が飢餓状態に備えてエネルギー消費を抑えようとする「ホメオスタシス(恒常性)」という防御反応によるものです。
停滞期は、長ければ数ヶ月続くケースがあるものの、一般的に2週間から1ヶ月ほどです。この期間を過ぎれば、また体重は減り始めます。停滞期間があることを理解し、停滞期間がきても諦めずにダイエットを続けることが重要です。
ダイエットを続け、成功させるには、具体的な計画を立てたうえで継続するための工夫をすることが大切です。ここでは、ダイエットを続けるためのポイントを解説します。
ダイエットをする際は、目標を設定したうえで計画を立てることがポイントです。「半年で10kg落とす」「ウエストを10cm短くしてお気に入りの服を着る」などの具体的な目標を設定しましょう。
最終目標が決まったら「1週間で0.5kg」「1ヶ月に2kg」のように、短期的な目標も立てます。目標を細分化することにより達成感を得やすくなり、モチベーションを維持しやすくなります。
食事や運動の内容、体重などを毎日記録することをおすすめします。記録には、紙のノートやスマートフォンアプリを活用しましょう。記録によって体の変化が可視化されるため、食事量や運動量の調整がしやすくなります。
食事制限をしているつもりでも、高カロリーなものを無意識に摂取していたケースは珍しくありません。食事内容を記録することにより食生活における問題点や自分に適した食事を発見できます。食品に表示されている栄養表示を確認すれば、より具体的な食事記録になります。
一度に多くのことを試すとプレッシャーを感じやすくなり、長続きしません。「週に1度はカロリーを抑えた夕食にする」「1日10回スクワットする」など、簡単な目標をひとつ立てれば、継続しやすくなります。
「運動がてらいつもと違う道から歩いて帰る」「週1回だけおやつの時間を設ける」など、自分が楽しめることから始めるのも、長続きの秘訣です。
運動の時間確保が難しく、負担に感じる人もいるでしょう。そのような人は「エスカレーターを使わず階段にする」「通勤経路を変えて歩く時間を長くする」など、運動を生活に組み込むことによりダイエットを継続できます。
帰宅後の夕食までの時間や起床から朝食までの時間など、短時間でも生活リズムに組み込むことにより、運動が習慣化しやすくなります。
適したダイエット方法は人によって異なります。無理な運動や厳しい食事制限はストレスの原因になります。運動が苦手な方は軽いストレッチやウォーキングから、食事改善に集中したい方はヘルシーなレシピ作りを楽しむのもよいでしょう。
基礎代謝を上げるために無酸素運動を中心にする、体脂肪を減らすために有酸素運動を中心にするなど、目的に応じた方法を選ぶのもひとつです。自分のライフスタイルや好みに合った楽しめる方法を選ぶことにより、自然に続けやすくなります。
最終的な目標を達成するには、小さな成功体験を積み重ねることが大切です。「1日5,000歩歩く」「間食禁止日を設ける」など、実現可能な目標を設定しましょう。
日記やアプリで進捗を記録し、成果を可視化すれば小さな達成感を味わえます。成功体験が蓄積されれば自信が生まれ、次のステップへ進むモチベーションも上がります。自分のモチベーションを上げられるような成功体験を積める目標を設定しましょう。
食事のコントロールが難しい人や運動が苦手な人は、メディカルダイエットも選択肢のひとつです。メディカルダイエットは、薬剤治療で減量を目指す方法で、過度な食事制限やハードな運動は要りません。
ここでは、メディカルダイエットの仕組みについて解説します。
痩せやすい人の体質には、GLP-1というホルモンの分泌量が関係しています。GLP-1は、小腸から分泌される消化管ホルモンで、血糖値の調節に関与しています。GLP-1の主な作用は以下のとおりです。
GLP-1の分泌量には個人差があり、分泌量が多い人ほど太りにくく、少なければ食べすぎたり効果的なカロリーコントロールができなかったりするため、体重が増えやすくなります。
メディカルダイエットでは、GLP-1受容体作動薬により消化管ホルモンへの作用を調整することにより、痩せやすい身体の状態を作ります。
GLP-1受容体作動薬は、体内で作られるGLP-1と似た効果をもたらす薬剤です。GLP-1受容体作動薬が作用する器官や具体的な作用や効果は、以下のとおりです。
| 作用する器官 | 具体的な作用 | 効果 |
|---|---|---|
| 脳 | 摂食中枢に働きかけ、満腹感を促す | 食欲の抑制 |
| 消化管 | 胃の内容物を小腸へ送る速度を遅らせる | 食欲の抑制 食後の血糖値上昇の抑制 |
| 膵臓 | 膵臓からのインスリンの分泌を促す | 食後の血糖値上昇の抑制 |
食欲抑制作用により食事の摂取量を抑えられ、体重減少効果が期待できます。
血糖値が急激に上昇した場合、インスリンが過剰に分泌され、体に脂肪をため込みやすくなります。GLP-1受容体作動薬で血糖値の上昇を抑制することにより、脂肪の蓄積を抑え、肥満防止につながるでしょう。
メディカルダイエットは医薬品を用いるため、服用するには医療機関の受診が必要です。しかし、忙しくて病院に行く時間を確保できない方もいるでしょう。そのような方には、場所や時間にとらわれずに診察が受けられるオンライン診療がおすすめです。
メディカルダイエットは正しく薬を使えば、ほとんどの方が安全に治療できます。医師と薬の用量や投与のペースなどを相談しながら進めれば、副作用や薬との付き合い方の不安も軽減できます。医療機関まで行けない場合の選択肢として、オンライン診療の利用を検討してみましょう。
ダイエットが続かない原因は、意思の弱さだけではありません。性格や環境のほか、ダイエットの方法そのものに問題が隠れている可能性があります。ダイエットが続かない場合、まずはその原因を探ることが大切です。
ダイエットをする前に、ひと月に減量できる体重の目安や栄養バランス、停滞期間の存在など、基本的な条件を理解しておく必要があります。本記事で紹介したポイントを参考に、自身に合った目標や方法を見直してみましょう。
自分ひとりで続けるのが難しいと感じる場合は、医療の力を借りるメディカルダイエットも有効な選択肢です。メディカルダイエットは、医薬品を用いて減量を目指す肥満症治療で、過度な食事制限やハードな運動は必要ありません。
病院へ行くのが難しい場合は、場所や時間にとらわれず受診できるオンライン診療もおすすめです。
厚生労働省「『日本人の食事摂取基準(2025年版)』策定検討会報告書」
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メディカルダイエットとは、痩せホルモン「GLP-1」などの作用を薬剤で促進し、食欲を自然に抑えて痩せやすい身体を作る治療法です。 つらい食事制限や激しい運動を必要とせず、カロリー収支をマイナスに整えることで減量を目指します。
処方について
効果実感には個人差がありますが、無理なく体重を減らし、リバウンドしにくい体質を作るため、3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
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ダイエットの成功には「継続的なカロリーコントロール」が不可欠ですが、自力での食事制限はストレスが大きく、結果が出にくいこともあります。 また、クリニックへの定期的な通院は、時間や費用などの負担に加え、体型に関するデリケートな悩みゆえに人目が大きな心理的ハードルとなる場合も少なくありません。
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