更新日:2026年06月29日

この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
糖質制限やダイエットサプリなどの方法を試してもなかなか痩せず、悩んでいる方もいるかもしれません。ダイエットがうまくいかないときは、食事や運動習慣などを今一度見直すことが大切です。
本記事では、ダイエットしても痩せない原因や痩せない人が陥りやすいダイエットの落とし穴を解説します。ダイエットをする方が知っておきたい、食生活の見直しポイントや運動の習慣化のコツもお伝えします。
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ダイエットをしているのになかなか痩せない場合は、さまざまな要因が絡んでいる可能性があります。たとえば、食事の内容が偏っている・基礎代謝が落ちているといった状況の場合、思うように結果は出ません。また、ストレスが影響する場合もあるため、自分の状況を振り返って原因を探る必要があります。
栄養バランスの乱れは、痩せにくくなる原因の1つです。人間の体は、食事から取り入れた栄養素をもとにエネルギーを作り、生命活動を維持しています。しかし、痩せたいからといって糖質を極端に減らしたり、野菜だけの食事を続けていたりすると、必要な栄養素が不足し体がうまく機能しなくなります。
なかでも、タンパク質は筋肉量の維持や増加に必要な栄養素です。食事制限によってタンパク質が不足すると、筋肉量が減って代謝が悪くなり、結果的に痩せにくい体になる恐れがあります。カロリーを制限しても、栄養バランスが崩れていると逆効果になる場合もあるため、バランスのとれた食事を心がけることが大切です。
基礎代謝が低下していると、ダイエットをしてもなかなか痩せられません。基礎代謝とは、体温維持や呼吸などのために消費されるカロリーのことです。基礎代謝が高い体は、自然と多くのカロリーを消費する燃焼効率の良い状態です。反対に低いと、摂取したカロリーを消費しきれず、余剰分が脂肪として蓄積されやすくなります。
基礎代謝が低下する主な原因は、過度な食事制限や運動不足です。カロリーを極端に減らす食事制限を続けていると、体がエネルギーを温存しようとして消費を抑え、基礎代謝が低下します。運動不足で筋肉量が少なくなると、さらに落ちてしまいます。
ダイエットに取り組んでいるにもかかわらず、思うように痩せないのは、生活習慣の乱れが原因かもしれません。とくに睡眠不足や飲酒習慣は、ダイエットを妨げる大きな要因です。
睡眠時間が不足すると、満腹感を感じさせるホルモン「レプチン」が減少し、反対に食欲を高めるホルモン「グレリン」が増加します。このバランスの乱れにより、脳が飢餓状態にあると誤認し、強力な食欲増進を招きます。
さらに、飲酒習慣があると、アルコールの影響で判断力が鈍り過食になりがちです。お酒の場では、揚げ物や味の濃いおつまみを選ぶことが多くなり、摂取カロリーが増える原因にもなります。
なかなか痩せない場合には、ダイエットそのものがストレスになっているかもしれません。
無理な食事制限や激しい運動を続けていると、心身に負担がかかり、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が増えます。このホルモンは本来、エネルギーを全身に供給するために血糖値を上げる役割がありますが、コルチゾールの過剰な分泌が続くと、インスリンの働きを阻害し、特に内臓脂肪の蓄積を促進させる一因となります。ダイエットのストレスが続くと、食欲をうまくコントロールできなくなるでしょう。
ダイエットの成果を出すには、心身に負担をかけすぎない方法を選び、無理なく続ける必要があります。
ダイエットをしてもなかなか痩せないようなら、自己流のダイエット方法や思い込みによって、かえって痩せにくい状況を作っている可能性があります。ここからは、痩せない人が陥りがちなダイエットの落とし穴を解説します。
サプリを飲むだけで痩せられると期待していると、思うような結果は得られません。ダイエットサプリは不足しがちな栄養素の補給や、特定の機能性成分によってダイエットを補助することを目的とした食品です。いくらサプリを飲んでいても、運動をまったくせずに好きなものを食べ続けた場合、痩せるどころか、かえって太る可能性があるでしょう。
あくまで食事や運動といった基本をしっかり行ったうえで、不足しやすい栄養を補うサポートとして活用するのが、ダイエットサプリの正しい使い方です。
運動しているからといって、好きなだけ食べても大丈夫というわけではありません。痩せられるかどうかは、摂取カロリーと消費カロリーのバランスによって決まります。いくら運動でカロリーを消費しても、それを上回るカロリーを摂取すると体重は減らず、むしろ増えることもあるでしょう。
理想的なのは、運動によって消費するカロリーが、食事から得るカロリーを上回る状態を作ることです。適度な運動と食事のコントロールを組み合わせることで、初めてダイエット効果が期待できます。
ダイエット中は、つい毎朝の体重測定が日課になりがちです。しかし、数字ばかりを気にして一喜一憂することは、かえってダイエットの成功を妨げる落とし穴になります。
体重はその日の食事内容や水分量、ホルモンバランスなどによって、1kg程度なら容易に変動するものです。短期的な体重の変化を気にしていると、思うように減らないときにストレスを感じます。その結果、ストレスから過食に走ってしまったり、ダイエットを続ける意欲そのものを失ったりする原因になります。
大切なのは、体重というひとつの指標にとらわれず、自身の体の変化に目を向けることです。「鏡で見たときの体のラインが引き締まった」「以前は窮屈だった服が楽に着られるようになった」「階段を上っても息が切れにくくなった」など、見た目や体調の変化を実感しましょう。
体重が思うように減らないときは、食事のとり方に原因があるかもしれません。単に摂取カロリーを減らすだけでなく、栄養の偏りや食事の時間、食べ方の癖なども見直す必要があります。ここからは、見落としがちな食生活のポイントを解説します。
ダイエットの食事というと、カロリーの低い野菜を中心にしたり、糖質を制限したりする方法を想像するかもしれません。しかし、健康的に体重を落とすには、単にカロリーを抑えるのではなく、栄養のバランスを整える視点が不可欠です。
理想的なのは、主食(ごはんなど)、主菜(肉や魚)、副菜(野菜や海藻類)がそろったバランスの取れた食事です。品数を意識すると、体に必要な栄養素をバランス良く摂取できます。
ダイエット中にとくに意識したい栄養素が、筋肉の材料となるタンパク質です。筋肉は多くのエネルギーを消費するため、筋肉量を維持することは基礎代謝を高く保つうえで重要です。肉や魚、卵、大豆製品などタンパク質を豊富に含む食材を、1回の食事ごとに手のひら1枚分の量を目安に取り入れましょう。ただし、肉類は脂質を多く含む場合があるため、調理法を工夫するなどの配慮が必要です。
食事のカロリーを管理しているのに痩せない場合、見落としがちな間食や飲み物が原因かもしれません。お菓子やアイスクリームなどは少量でも糖質や脂質が多く、気づかないうちに摂取カロリーが増えてしまいがちです。また、甘いジュースや市販の野菜ジュースも、固形物と違って満腹感を得にくいため、知らず知らずのうちにカロリーを摂りすぎる原因となります。
ただし、間食そのものが悪いわけではありません。適切に取り入れれば、食事と食事の間の激しい空腹を抑え、次の食事でのドカ食いを防止できます。間食は1日200kcal程度を目安とし、ナッツやヨーグルトなど栄養価の高いものを選びましょう。普段の水分補給は水やお茶、無糖の炭酸水などを基本にして、飲み物からの余計なカロリー摂取をなくすことが大切です。
ダイエット中は、よく噛んで食べることも大切なポイントです。噛む回数を増やすことで脳の満腹中枢が刺激され、少ない量でも満足感を得やすくなります。また、しっかり噛むことで唾液の分泌が促され、唾液に含まれる酵素が食べ物の分解を助け、消化をスムーズにします。
目安としては、ひと口につき30回噛むことを意識しましょう。キャベツやごぼうのように歯ごたえのある食材を取り入れると自然と噛む回数が増え、食事に対する満足感も高まります。
夜遅い時間の食事は、太りやすくなる原因の1つです。夜間は脂肪合成を促進するタンパク質の働きが活発になるため、同じ摂取カロリーでも脂肪として蓄積されやすい時間帯といえます。とくに夜は代謝も下がりやすいため、同じ食事でも日中より太りやすい傾向があります。
理想的な夕食の時間は、朝食を食べてから12時間前後です。たとえば、朝7時に朝食を摂った場合、夕食は夜7時頃までに済ませることを目指しましょう。どうしても夕食が遅くなる場合は、食べ方を工夫することが大切です。消化の良いスープやサラダ、脂質の少ない豆腐や鶏ささみなどを中心とした献立にし、量をいつもより控えめにするよう心がけましょう。
ダイエットを成功させるには、食事の見直しだけでなく、運動を取り入れることも欠かせません。激しい運動を一時的に頑張るよりも、日常生活に無理なく続けられる工夫が大切です。ダイエット中に意識したい運動習慣のコツを見ていきましょう。
ダイエット目的で運動するなら、有酸素運動と筋トレの両方をバランス良く行うことが効果的です。
筋トレで筋肉量が増加すると、基礎代謝が向上し、脂肪が燃えやすい体質となります。この土台ができたうえで、ウォーキングや水泳などの有酸素運動を行うと、体内の脂肪を効率的に燃焼できます。筋トレは器具を使わなくとも、自宅でできるスクワットや腕立て伏せで十分です。筋トレで「燃えやすい体」を作り、有酸素運動で「脂肪を燃やす」という流れを意識しましょう。
運動の時間が取れない場合でも、日常生活の中で少しずつ活動量を増やすことは可能です。
特別なトレーニングをしなくても、次のような工夫で消費カロリーを増やせます。
1つひとつの活動は小さなものですが、これらの工夫を取り入れることで、結果的に大きな消費カロリーになります。運動と気負わずに、まずは体を動かす機会を増やすことから始めてみましょう。
ダイエットの成果を出すためには、運動を継続することが何より大切です。どんなに効果が高い運動でも、負担が大きすぎると長続きしません。準備に手間がかかるトレーニングやハードすぎる運動は続けられずに挫折してしまいがちです。
運動を無理なく続けるためには、自分の生活スタイルや体力に合った方法を選ぶことを意識しましょう。「テレビを見ながら足踏みをする」「歯磨きしながらつま先立ちをする」など、日常の動作に軽い運動を組み合わせる「ながら運動」がおすすめです。ながら運動は、運動のために外出する必要がないため、仕事や育児などで時間がない方でも簡単に取り入れられる方法です。
食事管理や運動を続けても、どうしても結果が出ずに悩んでいる場合、メディカルダイエットも選択肢の1つです。メディカルダイエットとは、痩せホルモンと呼ばれる「GLP-1」の働きを利用し、食欲を抑えることで無理のない減量を目指す方法です。とくに「運動が続かない」「食事制限が苦手」「何をしても体重が落ちない」といった悩みを持つ方に向いています。
近年、オンライン診療を利用して、通院せずに自宅で診察から薬の処方まで受けられるサービスも増えています。自己流のダイエットで行き詰まりを感じている方は、医師に相談してみるのもよいでしょう。
ダイエットをしてもなかなか痩せないのは、栄養バランスの乱れや基礎代謝の低下、生活習慣の乱れなど、さまざまな要因が絡んでいる可能性があります。糖質を極端に減らすなどの食事制限によって必要な栄養素が不足すると、代謝が悪くなり、痩せにくい体になる恐れがあります。
睡眠不足や飲酒習慣、ストレスもダイエットを妨げる大きな原因です。さらに「サプリを飲むだけで痩せられる」「運動すれば何を食べてもよい」といった思い込みも、よくあるダイエットの落とし穴です。
食生活では栄養バランスを意識し、間食や飲み物のカロリーにも注意を払いましょう。運動は有酸素運動と筋トレをバランス良く取り入れ、無理のない方法で続けることが大切です。
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メディカルダイエットとは、痩せホルモン「GLP-1」などの作用を薬剤で促進し、食欲を自然に抑えて痩せやすい身体を作る治療法です。 つらい食事制限や激しい運動を必要とせず、カロリー収支をマイナスに整えることで減量を目指します。
処方について
効果実感には個人差がありますが、無理なく体重を減らし、リバウンドしにくい体質を作るため、3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
美容目的のダイエット治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(月数千円〜数万円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
ダイエットの成功には「継続的なカロリーコントロール」が不可欠ですが、自力での食事制限はストレスが大きく、結果が出にくいこともあります。 また、クリニックへの定期的な通院は、時間や費用などの負担に加え、体型に関するデリケートな悩みゆえに人目が大きな心理的ハードルとなる場合も少なくありません。
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