更新日:2026年03月24日
「AGA治療をしたいけれど病院に行く時間がなく、オンライン診療に興味がある」という方もいるかもしれません。AGAオンライン診療は、夜間や休日も対応していたり、自宅や好きな場所から受診できたりするため、忙しい方や近くにAGAクリニックがない方におすすめの選択肢です。この記事では、AGAオンライン診療の仕組みや流れ、処方される治療薬の種類と効果、費用相場などを解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
AGAオンライン診療とは、インターネットを通じて自宅や好きな場所から男性型脱毛症(AGA)の治療を受けられるサービスのことです。
オンライン診療では、スマートフォンやパソコンを使ってビデオ通話で医師が画面越しに頭髪の状態を確認し、問診を行った上で適切な治療法を提案します。処方された薬は自宅や指定の場所へ郵送されるため、忙しい方も継続的な治療が可能です。
薬の服用方法の指示や経過観察もオンラインで行えるため、治療のハードルが下がっているといえるでしょう。
AGAオンライン診療には、通院の手間が省ける利便性のメリットがある反面、直接頭皮を触診できないため診断の精度に限界があるといったデメリットがあります。AGAオンライン診療の利用を検討するにあたって、メリット・デメリットを把握しておくことは大切です。ここで詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
AGAのオンライン診療には、「時間と費用を節約できる」「誰にも会わずに診察を受けられる」「住んでいる場所に縛られずにクリニックを選べる」といったメリットがあります。
AGAのオンライン診療では、夜間や休日も対応しているクリニックもあります。さらに、オンライン診療は予約時間になるとすぐに診察が始まり、基本的に待ち時間がないため、「忙しくてなかなか病院に行けない」という方も受診しやすいでしょう。
また、オンライン診療では場所に縛られずに治療を受けられ、オンライン診療を実施しているAGAクリニックであれば全国どこでも選べます。「自宅の近くにAGAクリニックがない」「行ってみたいクリニックが遠方で通院するのは大変」という方も、オンライン診療であれば受診しやすくなるでしょう。
AGAのオンライン診療にはメリットがある一方、以下のようなデメリットも存在します。
オンライン診療の場合、医師は患者の頭皮の状態をスマートフォンやパソコンの画面越しに確認することになります。「頭皮の状態を直接見て判断してもらいたい」という方は、初診のときだけクリニックに行くのも一つの方法です。
また、オンライン診療によるAGAの治療は、基本的にプロペシアやザガーロ、ミノキシジルなどによる投薬治療になります。植毛・増毛は手術・施術によって髪のボリュームアップを図る治療のため、オンライン診療では対応できません。
オンライン診療によるAGA治療の説明を聞いて投薬以外の治療法を選びたくなった方は、通院を検討しましょう。
AGA治療薬について詳しく知りたい方は、「AGA治療薬の種類や効果は?副作用のリスクと自分に合った選び方を解説」も参考にしてみてください。
AGAのオンライン診療を受ける際の主な流れは、下記のとおりです。
クリニックによっては、医師との診察の前に、カウンセラーから問診の内容や希望する薬について確認される場合もあるかもしれません。
問診票には、事前に薄毛の状態や生活習慣、既往歴などを入力しておきます。
予約した日時になったら、指定されたビデオ通話システムにアクセスして診察を受けます。カメラを通して医師に頭髪の状態を見せながら、詳しい症状や悩みを相談しましょう。頭髪の状態によって適切な治療法が提案されます。
医師による診察後、治療を進めることになった場合は、処方された薬が自宅や指定の場所に配送されます。

この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
AGAオンライン診療の費用は治療内容によって異なります。初診料は無料としているクリニックもあり、最大5,000円程度が相場です。再診料も無料としているクリニックもありますが、一般的には1,000〜3,000円ほどが多い傾向があります。
加えて、薬代もかかります。以下で内服薬と外用薬のそれぞれの費用を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
AGAオンライン診療における内服薬の価格相場は、使用する薬によって異なります。以下が種類別の価格相場です。
| 使用する内服薬 | 内服薬の1ヶ月あたりの費用相場(※) |
|---|---|
| プロペシア錠 | 7,000~10,000円 |
| フィナステリド錠(プロペシアのジェネリック医薬品) | 4,000~7,000円 |
| ザガーロ錠 | 8,000~11,000円 |
| デュタステリド錠(ザガーロのジェネリック医薬品) | 5,000~8,000円 |
※1ヶ月分をまとめて処方してもらった場合
クリニックのなかには、複数の薬を組み合わせたセットプランや定期購入で割引になるプランを設けているところもあるので、複数のサイトをチェックしてみると良いでしょう。AGAは長期的に薬を飲み続けることで進行を止める治療法が一般的なため、セットプランや定期購入割引などのプランを活用することで費用を抑えつつ治療を進められるでしょう。
外用薬による治療の場合、主にミノキシジル外用液が処方されます。濃度や量によって価格は変わりますが、一般的な費用相場は以下のとおりです。
| 使用する外用薬 | 外用薬の1ヶ月あたりの費用相場(※) |
|---|---|
| ミノキシジル液(クリニック処方) | 5,000~7,000円 |
| ミノキシジル液(市販薬) | 5,000~8,000円 |
※1ヶ月分を処方してもらった/購入した場合
外用薬は内服薬との併用による相乗効果が期待できるため、併用治療が提案されることもあるでしょう。併用治療の場合、内服薬と外用薬の合計が月額費用となります。
一部のクリニックでは「全額返金保証制度」を設けています。これは、治療開始直後、副作用が出て治療を継続できない場合、支払った治療費が返金される制度です。ただし、適用条件が厳しく設定されていることがあるため、利用を考える場合は事前に詳細を確認しておくことをおすすめします。
AGAオンライン診療で処方される治療薬には、大きく分けてフィナステリド・デュタステリド・ミノキシジルの3種類があります。これらは市販の育毛剤とは異なる特徴を持っています。
市販の育毛剤は主に頭皮環境を整える働きがありますが、AGAの原因となる男性ホルモンの作用を抑制したり、直接毛髪の成長を促進したりする効果は限定的です。一方、医療機関で処方される治療薬は、AGAの原因に直接アプローチする効果が科学的に証明されています。
それでは、AGAオンライン診療で処方される主な治療薬について詳しく見ていきましょう。
フィナステリドは、AGAの原因となる男性ホルモン「DHT(ジヒドロテストステロン)」の生成を抑える薬です。テストステロンからDHTへの変換を担う「II型5α-リダクターゼ」という酵素の働きを阻害することで、薄毛の改善を目指します。
フィナステリドの効果は服用開始から3〜6ヶ月程度で現れ始めることが多く、服用を続けることで薄毛の進行を抑制できます。ただし、服用をやめると効果が失われるため、継続的な服用が必要です。
副作用には、性機能の低下や抑うつ症状、肝機能障害があります。また、妊婦が触れるとフィナステリドの成分が体内に吸収され、お腹の男児の生殖器の形成に異常を起こす可能性が示唆されています。
フィナステリドについて詳しくは「フィナステリドの効果とは?副作用や服用時の注意点についても説明」の記事で解説しています。
デュタステリドは、フィナステリドと同様に5α-リダクターゼを阻害する薬です。フィナステリドII型の5α-リダクターゼのみを阻害するのに対し、デュタステリドはI型とII型の両方を阻害するため、デュタステリドのほうが脱毛を抑制する効果が高いです。また、前頭部や頭頂部の脱毛だけでなく、側頭部や後頭部の脱毛も予防できます。
ただし、効果が強い分、副作用のリスクもフィナステリドより高まる可能性があるため、医師の指導のもとで用法容量を守って使用しましょう。具体的には、性機能不全や抑うつ症状、肝機能障害などの副作用が出る可能性があります。
デュタステリドについて詳しくは「デュタステリドとは?フィナステリドとの主な違いを解説」の記事で解説しています。
ミノキシジルは、もともと高血圧治療薬として開発されたのち、副作用として毛髪の成長促進があることが分かり、発毛剤として使用され始めたAGA治療薬です。血管を拡張し、毛根への血流を改善することで、毛髪の成長を促進する効果があります。
ミノキシジルには外用タイプと内服タイプの2種類があり、国内では外用薬のみ認可されています。一方、内服薬は未認可のため、日本では製造は行われていません。ただし、医師の責任のもと、薬を海外輸入して処方することは可能なため、ミノキシジル内服薬を取り扱っているクリニックもあるのです。
ミノキシジル外用薬の副作用としては、頭皮の発疹や発赤、かゆみ、かぶれなどがあります。ミノキシジル内服薬の副作用は、多毛症や動悸、むくみなどです。ミノキシジルについて詳しくは「ミノキシジルとは?主な効果や副作用、併用できるAGA治療薬を解説」の記事で解説しています。
AGA治療薬は効果がある一方で、副作用も報告されています。独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)の「5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬◎男性型脱毛症用薬◎フィナステリド錠」や「5α還元酵素1型/2型阻害薬男性型脱毛症治療薬デュタステリドカプセル」、厚生労働省の「再審査報告書」を参考にして、AGA治療薬で起こりうる副作用を以下にまとめました。
| 薬の種類 | 副作用の起こる確率 |
|---|---|
| フィナステリド | リビドー減退(性欲減退):1~5%未満 勃起機能不全:1%未満 抑うつ症状や肝機能障害:頻度不明 |
| デュタステリド | 勃起不全:1%以上 リビドー減退(性欲減退):1%以上 抑うつ気分:1%未満 肝機能障害・倦怠感:頻度不明 |
| ミノキシジル | 適用部位そう痒感:4% 適用部位発疹:1.4% 適用部位紅斑:1.01% 頭部粃糠疹:1.07% 接触性皮膚炎:1.04% |
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬」 ◎男性型脱毛症用薬◎フィナステリド錠」独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「5α還元酵素1型/2型阻害薬男性型脱毛症治療薬デュタステリドカプセル」 厚生労働省「再審査報告書」
フィナステリドやデュタステリドは、性欲減退や勃起不全などの副作用が報告されています。
また、ミノキシジルは塗布した部位の発疹やかゆみなどの副作用が報告されています。気になる症状が表れた場合は、早めに医師に相談しましょう。
AGA治療薬の副作用については、「AGA治療の副作用とは?治療薬ごとの副作用や対処法を解説」の記事で詳しく解説しています。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬」 ◎男性型脱毛症用薬◎フィナステリド錠」 独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「5α還元酵素1型/2型阻害薬男性型脱毛症治療薬デュタステリドカプセル」 厚生労働省「薬事・食品衛生審議会 医薬品等安全対策部会 資料」
AGAオンライン診療で治療を始める前に、初期脱毛や効果を実感できるまでの期間を把握しておくことが大切です。以下で詳しく解説します。
初期脱毛は、一時的に抜け毛が増える症状のことです。これは治療の効果が出始めているサインのため、過度に心配する必要はありません。
初期脱毛が起こる理由は、治療薬の効果によって毛髪のサイクルが一斉に切り替わるためです。髪の毛には成長期・退行期・休止期というヘアサイクルがあり、弱っている休止期の毛髪が、成長期の新しい健康な毛髪に押し出されることで、一時的に抜け毛が増えます。

初期脱毛は通常、治療薬の服用を開始してから約10日~1ヶ月ほどで発生し、2~3ヶ月ほど続く傾向があります。初期脱毛があまりにも激しい場合や3ヶ月以上続く場合は、初期脱毛以外の原因も考えられるため、医師に相談しましょう。
初期脱毛については、「AGA治療の初期脱毛とは?抑制するための対策も紹介」の記事で詳しく解説しています。
AGA治療は即効性のあるものではなく、髪には成長期・退行期・休止期というヘアサイクルがあるため、AGA治療の効果を実感するには最低でも半年~1年間は治療を継続することが大切です。
なお、AGA治療の効果の出方には個人差があるものの、まず抜け毛が減り、次に産毛が生え、徐々に太い毛に成長していくというパターンが一般的です。
なお、薬の服用を中断すると徐々に効果が失われ、治療前の頭皮の状態に戻ってしまいます。効果が出ないからといって自己判断で薬の服用を中止せず、長期的に治療を進める必要があることを理解しておきましょう。また、AGA治療の効果が出たあとも、その効果を持続させるために服薬を継続する必要があります。
ヘアサイクルについては、「ヘアサイクル(髪の毛の周期)とは?オンライン診療でAGA対策を!」の記事で詳しく解説しています。
AGAオンライン診療のクリニック選びでは、費用・診療時間・口コミの3つの観点で比較検討することが重要です。ここでは、これらの3つの観点からオンライン診療のAGAクリニックの選び方を説明します。
診察料や検査費用、薬代はクリニックによって異なります。自分の予算に合ったクリニックを選ぶことが長期的な治療継続には欠かせません。初診料や再診料、薬代などの基本料金だけでなく、定期購入の割引や長期契約のメリットなども考慮すると良いでしょう。
クリニックのなかには治療薬や検査キットの送料、診察料を無料とするところもあるので、クリニックのWebサイトで確認したり無料カウンセリングの際に質問したりしましょう。
また、支払い方法や分割払いの可否なども確認しておくことをおすすめします。
AGA治療の費用相場については、「AGA治療の費用は月額いくら?相場や安く抑える5つの方法を解説」を参照してみてください。
診察時間の柔軟性も、クリニック選びの重要なポイントです。診察時間は午前10時から午後10時までとしているクリニックもあれば、24時間オンライン診療に対応しているクリニックもあります。
定休日を設けているクリニックもありますが、年中無休でオンライン診療を行っているところもあるので、自身のライフスタイルに合わせて受診できる医療機関を選びましょう。
継続的な治療になることを考えると、長期的に無理なく続けられる時間設定であることが理想的です。
オンライン診療のAGAクリニックを選ぶ際、医師の人柄や費用の目安などを知るために、口コミを参考にするのも一つの方法です。ただし、あくまで個人の感想になるため、うのみにし過ぎず、参考程度に留めましょう。
口コミにはポジティブなものとネガティブなものが混在しており、個人の主観が強く反映されている点に注意が必要です。特に治療効果に関しては個人差が大きいため、複数の情報源から総合的に判断しましょう。
口コミを見る際のポイントとしては、医師・スタッフの対応や説明の丁寧さ、予約の取りやすさ、アフターフォローの充実度など、サービス面に関する評価を重視するのがおすすめです。
また、クリニックの公式サイトで症例写真が公開されていれば、実際の治療効果の参考になります。ただし、掲載されている症例は比較的効果が出やすかったケースである可能性もあるため、過度な期待はしないよう心掛けましょう。
AGAオンライン診療とは、インターネットを通じて自宅や好きな場所からAGAの診察を受けられるサービスのことです。スマートフォンやパソコンを使って自宅から診察を受け、処方薬を配送してもらうことで、プライバシーを守りながら継続的に治療を進められます。
AGAオンライン診療で処方される主な薬は、主にフィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルの3種類です。費用は初診料の有無や、治療内容によって異なります。
AGA治療を始める際は、初期脱毛が起こる可能性や、効果を実感するまでに3〜6ヶ月ほどかかることを理解しておくことが大切です。また、クリニック選びでは費用や診察時間、口コミといった点を比較し、自分のライフスタイルに合った医療機関を選びましょう。