更新日:2024年02月07日
薄毛を自分で治すには?原因別にセルフケア方法を紹介
- 生活習慣の乱れが原因の薄毛は、自分で治せる可能性がある
- AGAや円形脱毛症が原因の薄毛は、自分で治すことが難しい
- 薄毛を自分で治すには、食事・睡眠・運動・喫煙・ストレスを見直すことが重要である
- 薄毛を自分で治すには、正しいやり方でシャンプーすることも大切
- 自分で治せない薄毛でも、AGAの専門クリニックで治療することができる
「抜け毛が増えてきた」「薄毛が目立つ」と悩まれている人の多くは、まずは自分でどうにかして治したいと思っていらっしゃるのではないでしょうか。しかし、薄毛を自分で直せるかどうかはその原因次第です。
本記事では、自分で治せる薄毛と治せない薄毛のそれぞれの原因と対処方法について紹介します。また、自分で治せない薄毛の対処法についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
薄毛を自分で治せるかは原因次第
薄毛が起こる原因はさまざまで、原因次第で自分で治すことも可能です。生活習慣が原因で薄毛となっている場合は自分で治せることもありますが、脱毛症が薄毛の原因の場合は自分で治すことは難しいといえます。
自分で治せる薄毛の原因
薄毛の原因の中でも生活習慣の乱れなどが原因の薄毛は自分で治せる可能性があります。薄毛の原因となる生活習慣としては、以下のものが挙げられます。
- 偏った食事
- 睡眠不足
- ストレス
- 頭皮環境の悪化
- 間違ったヘアケア
それぞれの原因と薄毛の関係について解説します。
偏った食事
毛髪は、主に食事から摂取する栄養によって作られるため、栄養が偏っていたり、暴飲暴食をしたりしていると、抜け毛や薄毛を引き起こすことがあります。また、食事制限によるダイエットをしている場合も、毛髪に必要な栄養素を十分に摂取できなくなってしまうため、薄毛の原因になります。
睡眠不足
睡眠不足によっても薄毛が起こることがあります。睡眠不足が原因の薄毛には、成長ホルモンの分泌不足と自律神経の乱れの2つが関係しています。
毛髪の成長や頭皮の代謝・修復には成長ホルモンが関係しています。睡眠中には成長ホルモンの分泌が活発になるため、睡眠時間が短かったり夜ふかしをしたりしていると、成長ホルモンの分泌量が減ってしまい、毛髪や頭皮の成長が妨げられ抜け毛や薄毛を引き起こす可能性があります。
また、睡眠不足は自律神経の乱れも引き起こします。自律神経の乱れは血行不良を引き起こし、毛髪の成長に必要な栄養素が頭皮へ届きにくくなるため、抜け毛や薄毛が起きやすくなります。
ストレス
過度なストレスは薄毛の原因になります。ストレスを受け続けると、ホルモンバランスや自律神経が乱れ、薄毛につながると考えられています。
ホルモンバランスにおいては、髪の成長に必要な成長ホルモン量が低下したり、薄毛を進行させる男性ホルモンが増加したりすることで、薄毛を助長する可能性があります。
また、自律神経の乱れは血行不良を引き起こし、毛髪の成長に必要な酸素や栄養素が正常に運ばれにくくなる可能性もあります。自律神経の乱れは睡眠の質の低下にもつながるため、髪の成長を阻害するおそれがあります。
頭皮環境の悪化
頭皮環境の悪化も、薄毛の原因となります。
汚れが落としきれていなかったり、皮脂の分泌が多かったりすると、頭皮の常在菌が繁殖し、かゆみや炎症を引き起こします。こうしたかゆみや炎症などのトラブルがあると、毛髪が健康に育たず、抜け毛や薄毛になってしまうのです。
間違ったヘアケアによる薄毛
次のような間違ったヘアケアは、毛髪や頭皮を傷つけ抜け毛や薄毛につながります。
- 爪を立ててシャンプーする
- 過度にシャンプーする
- リンス・トリートメントを頭皮に塗布する
- 自然乾燥で髪を乾かす
爪を立ててシャンプーをすると頭皮を傷つけてしまうほか、過度なシャンプーは頭皮の乾燥を引き起こします。また、頭皮にリンスやトリートメントが残っていたり、長時間頭皮が濡れた状態になっていたりすると、雑菌が繁殖しやすくなります。何気なく行っている間違ったヘアケアは、毛髪の傷みや頭皮トラブルにつながり、抜け毛や薄毛を引き起こしてしまうおそれがあります。
自分で治せない薄毛
AGA(男性型脱毛症)や円形脱毛症といった脱毛症が原因で抜け毛や薄毛が起きている場合は、自分で治すことは難しいです。ここでは、AGAと円形脱毛症について解説します。
AGA
AGAとは、男性型脱毛症という進行性の疾患で、男性の脱毛の主な原因とされています。AGAの原因は、DHT(ジヒドロテストステロン)というホルモンです。DHTには、毛髪の成長期間を短縮させる働きがあり、毛髪が成長しきる前に抜け落ちてしまうことで、抜け毛や薄毛が進行していきます。
DHTの量を自力で減らすことは難しいため、AGAが原因の薄毛は自分で治すことができません。AGAの進行を抑えるには、薬の服用が必要です。
AGAの原因について詳しく知りたい方は、「AGAの原因は?治療方法や進行を遅らせるための対策を解説」も参考にしてみてください。
円形脱毛症
円形脱毛症は、その名の通り円形や楕円形の脱毛斑が発生する疾患で、免疫機能の異常が原因と言われています。通常の免疫反応では、細菌やウイルスといった異物に対して体内の抗体が攻撃しますが、免疫機能に異常が起こると、体内に存在する正常な細胞に対しても攻撃してしまいます。円形脱毛症では、毛髪のメラニン色素の細胞に対して抗体が攻撃してしまい、脱毛が起こるとされています。
免疫の異常も自分で治療することは難しいため、円形脱毛症は自分で治すことが難しいです。ただし、小型の脱毛斑のみの単発型の場合、半年〜1年程度で自然治癒することもあります。
円形脱毛症の治療方法については、「円形脱毛症の治療方法とは?原因やセルフケアについて解説」を参照してください。
自分で薄毛を治す方法
自分で治せる薄毛の場合には、生活習慣を整えることで薄毛が改善する可能性があります。ここでは、生活習慣を改善させて薄毛を治す方法を紹介します。
髪の成長を促す栄養素を摂る
毛髪を成長させるには、毛髪の成分となるタンパク質をしっかり摂取することが大切です。毛髪の大部分を占めるのは、ケラチンというタンパク質です。ケラチンは体内で合成される成分なので、食事から直接摂取することはできません。
そのため、ケラチンの合成に必要な「シスチン」というアミノ酸を豊富に含む食品を摂取すると、薄毛の改善に繋がります。シスチンを豊富に含む食品には次のものがあります。
- 肉類:鶏肉、牛肉、豚肉
- 魚類:いわし、かつお、さけ
- 乳製品:牛乳、チーズ
- その他:卵、大豆製品、オートミール
また、ケラチンの合成を助ける栄養素として、亜鉛やビタミンB6があります。亜鉛やビタミンB6を豊富に含む食品も同時に摂取するとより薄毛対策に繋がります。亜鉛やビタミンB6を含む食材は下記のとおりです。
- 亜鉛:牡蠣、しらす、豚レバー、焼きのり、きな粉、アーモンド
- ビタミンB6:かつお、まぐろ、さんま、牛レバー、バナナ
食事からの摂取が難しい場合にはサプリメントを活用するのも1つの方法です。シスチン、亜鉛、ビタミンBといったサプリメントはドラッグストアなどで手軽に購入できます。
質の良い睡眠を確保する
睡眠中は、成長ホルモンの分泌が増加し、毛母細胞が活発に分裂し毛髪が成長します。また、薄毛を改善させるには、睡眠時間の確保だけではなく睡眠の質も上げることが大切です。質の良い睡眠を確保するポイントを紹介します。
- 毎日同じ時間に起床する
- 室温と照明を適度な環境に整える
- 就寝する1〜2時間前に入浴する
- 寝る前にスマホを見ない
長時間寝ていたとしても、眠りが浅かったり朝起きると怠さが残っていたりする場合、睡眠の質が良くない可能性があります。上記の睡眠の質を上げるポイントをぜひ実践してみてください。
適度な運動を取り入れる
運動も薄毛対策として有効です。日々の生活の中に適度な運動を取り入れると、体内の血行が促進されます。血行が促進されると、毛髪や頭皮の成長に必要な酸素や栄養素が送り届けられ健やかな毛髪の成長をサポートしてくれます。
運動はハードルが高いという人でも、一駅分ウォーキングをする、エレベーターを使わず階段を使う、日常の中でできることから始めてみることをおすすめします。
禁煙をする
喫煙が薄毛の原因となることがあるので、禁煙することで薄毛が改善する可能性があります。喫煙すると、毛細血管が収縮してしまい、頭皮の血行が悪化します。また、喫煙者のDHT量が、非喫煙者と比較して14%多いという報告もあります。
喫煙だけがAGAの発症の原因というわけではありませんが、自分で抜け毛や薄毛をどうにかしたいと思っている人は、少しでもリスクを減らすために禁煙を検討するのもおすすめします。
参照:National Library of Medicine「The relation of smoking, age, relative weight, and dietary intake to serum adrenal steroids, sex hormones, and sex hormone-binding globulin in middle-aged men」
ストレスを溜めない
ストレスを溜めずにゆったりとした気持ちで生活することも、薄毛対策につながります。ストレス発散の方法は人によって異なりますが、手軽にできるものとしては次のものがあります。
- ストレッチする
- 気心のしれた人と会う
- 好きなものを食べる
- ぐっすり眠る
- 趣味に没頭する
長引くストレスは睡眠の質の低下を招くこともあり、さらに薄毛のリスクを高めてしまう可能性があります。早めのストレスケアが大切です。
正しい方法でシャンプーを行う
ヘアケア方法が間違っていると、抜け毛や薄毛の原因になることがあります。ここでは、正しいシャンプーの方法について解説します。
髪を濡らす前にブラッシングをする
入浴前にブラッシングをすると、目に見えないホコリや汚れを落とせます。また髪の絡みを事前にとることで汚れが落ちやすくなり、頭皮や毛髪にかかる負担が軽減できます。
予洗いをする
シャンプー剤で洗う前にお湯で3分以上予洗いをすることで、シャンプー前に髪の毛の大半の汚れを落とすことができます。予洗いによりシャンプーの使用量を減らすことができるので、頭皮環境の改善につながります。予洗いする際は、お湯の温度が高すぎると頭皮を乾燥させてしまうため、38〜40度程度のぬるま湯で洗うと良いでしょう。
よく泡立てる
シャンプー剤は直接頭に乗せず、手のひらでしっかり泡立ててから頭皮につけましょう。頭皮を洗う際は、爪を立てず指の腹を使って優しく洗うのがポイントです。
しっかり洗い落とす
すすぎはしっかりと時間かけて行います。汚れやシャンプー剤が頭皮に残っていると、かゆみや炎症を引き起こしてしまいます。洗い残ししやすい耳の後ろや頭頂部は、重点的に洗い落とすと良いでしょう。
また、リンスやコンディショナーを使用する場合は、頭皮につかないように塗布し、しっかりと洗い落とすことを徹底してください。
しっかり乾かす
入浴後は、すぐにドライヤーで髪を乾かしましょう。濡れたまま長時間放置したり半乾きでドライヤーを終わらせたりすると、頭皮の常在菌が繁殖しニオイやかゆみといった頭皮トラブルを引き起こします。ドライヤーを使わず自然乾燥で済ませる人もいるかもしれませんが、薄毛対策にはドライヤーでしっかり乾かすことが重要です。
自分で治せない薄毛はクリニックで治療可能
AGAや円形脱毛症といった脱毛症の場合は自分で薄毛を治すことは困難ですが、クリニックで適切な治療を受けることで症状を改善することが可能です。ここでは、AGAの治療方法について紹介します。
AGAの治療方法
AGAは症状によって治療方法が異なります。主な治療法として、内服治療、外用治療、メソセラピーがあります。
内服治療
内服治療は、AGAの原因といわれるDHT(ジヒドロテストステロン)が生成されるのを抑える薬剤を服用し、抜け毛・薄毛を改善する治療法です。クリニックによって使う薬剤は異なりますが、主な薬剤には、フィナステリドやデュタステリドといった錠剤があります。薄毛への効果が感じられるまでには、3〜6ヵ月程度かかります。
外用治療
外用治療は、ミノキシジルと呼ばれる成分を含む外用薬を頭皮に直接塗布する治療方法です。ミノキシジルは毛髪を生成する毛母細胞に直接作用し、細胞分裂を活性化させることで発毛を促します。ミノキシジルは、ドラッグストアなどで市販薬としても販売されていますが、市販薬では濃度の低いものしか販売できません。クリニックでは濃度が濃い薬剤も処方でき、内服治療との併用も可能です。外用治療も、薄毛への効果が感じられるまでには、3〜6ヵ月程度かかるでしょう。
メソセラピー(注射薬による治療)
メソセラピーは、発毛効果があるミノキシジルや成長因子、保湿成分など複数の成分を配合した薬剤を、頭皮に直接注射する治療法です。細胞に直接薬剤が届くので、内服治療や外用治療に比べて早い効果発現が期待できます。
AGAは早期治療が重要
AGAは進行性の脱毛症のため、放っておくと抜け毛や薄毛が進行してしまい治療を行っても改善が難しいケースもあります。また、進行してから治療を開始すると治療が長引き、治療費が高額になることもあります。生活習慣を改善をしても薄毛が改善しない場合には、AGAを発症している可能性が高いため、早めの受診がおすすめです。
AGA治療のデメリットについては、「AGA治療のデメリットとは?後悔しないポイントも解説」を参照してください。
まとめ
偏った食事や睡眠不足などの生活習慣が原因の薄毛は、生活習慣を改善することで自分で治せる可能性があります。一方で、AGAなどの脱毛症を発症している場合、自分で治すことは難しく、放っておくと薄毛が進行し治療が困難になることもあります。
まずは自分の薄毛の原因が何なのか知るためにも、AGA専門クリニックを受診し、適切な治療方法を相談することをおすすめします。
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