更新日:2026年06月15日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
「男性ホルモンが多いとはげやすい」といわれており、AGAと男性ホルモンの関係性が気になる方もいるかもしれません。AGAは、男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)が髪の成長を阻害することで発症します。
本記事では、AGAと男性ホルモンの関係性や原因となるDHTの生成を抑える方法について解説します。忙しい方がAGA治療薬を安全に購入するおすすめの方法も紹介しますので、ぜひご覧ください。
AGA(男性型脱毛症)の仕組みを理解するには、テストステロンとDHT(ジヒドロテストステロン)の役割を知ることが大切です。ここでは、テストステロンとDHT(ジヒドロテストステロン)についてみていきましょう。
テストステロンは、男性らしい骨格や筋肉の発達に影響を与え、精神面や性機能の維持にも関与する、健康的な心身を保つために欠かせないホルモンです。
とはいえ、ホルモンバランスが重要です。ホルモンバランスが乱れると、ニキビや皮脂分泌の増加などにつながることがあります。逆に、少なすぎると集中力や意欲が低下したり、疲労感につながったりすることがあります。
テストステロンは男性にとって重要なホルモンですが、分泌量には個人差があることを理解しておきましょう。
DHT(ジヒドロテストステロン)は、体毛やひげの発達、前立腺機能などに関与する男性ホルモンです。テストステロンが、体内で作られる5αリダクターゼと結合することで生成されます。テストステロンよりも強力な男性ホルモンという位置づけです。
DHTは、AGAの発症に関与している男性ホルモンです。そのため、AGA治療においては、DHTの生成を抑えてAGAの進行を抑制することが重要視されています。治療の例としては、後述するフィナステリドやデュタステリドといった内服薬を服用することで、DHT生成を抑えるアプローチが考えられるでしょう。
AGAの発症には、男性ホルモンだけではなく、毛髪の成長サイクルが関係しています。そのメカニズムや関係する男性ホルモンについて、詳しく解説します。
AGAが発症するメカニズムについてみていきましょう。
テストステロンが5αリダクターゼと結合して、より強い作用を持つDHTが生成されます。このDHTが毛乳頭細胞にある「アンドロゲンレセプター」と結合すると、脱毛に関与する因子が産生され、毛髪の成長が抑制されます。

髪の毛にはヘアサイクル(毛周期)があります。一般的なヘアサイクルの期間は、成長期が2~6年、退行期が2週間、休止期が3~4ヶ月ほどです。しかし、脱毛因子が生成されると髪の毛の成長期が極端に短くなり、十分に成長していない細い毛のまま休止期を迎えてしまいます。その結果、薄毛が目立つようになるという仕組みです。
テストステロンの分泌量が多いからといって、必ずAGAを発症するわけではありません。
AGAの発症に男性ホルモンが関わっていると聞いたことがある方は「テストステロンが増えるとAGAになるのでは?」と不安に感じるかもしれません。しかし、AGA発症の直接的な原因となるのはテストステロンではなく、そこから変換されたDHTです。
AGAが進行するかどうかは、テストステロンの量よりも5αリダクターゼの活性度や、アンドロゲンレセプターの感受性の高さが関係しているといわれています。たとえば、テストステロンが多くても酵素の働きが弱かったり受容体の感度が低かったりすると、薄毛が進行しにくい場合があります。
AGAの原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑えるためには、フィナステリドやデュタステリドといった内服薬による治療が行われます。

フィナステリドやデュタステリドは、ドラッグストアなどでは販売されていません。そのため、専門のクリニックを受診して医師に処方してもらう必要があります。以下では、フィナステリドやデュタステリドについて詳しくみていきましょう。
フィナステリドは、DHTの生成に関与する5αリダクターゼII型の働きを阻害する内服薬で、AGAの進行を抑制する効果が期待できます。
医薬品医療機器総合機構の「フィナステリド錠 添付文書」によると、治療効果を評価するためには通常6ヶ月の連日投与が必要であるとされています。数日〜数週間程度では変化を実感しにくいため、焦らず服用を継続することが大切です。
服用を途中で中止すると、再び5αリダクターゼの働きが活発になり、DHTが増えて薄毛が再び進行する可能性があります。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「5α-還元酵素ll型阻害薬 男性型脱毛症用薬 フィナステリド錠」
デュタステリドは、DHTの生成に関与する5αリダクターゼI型・II型の働きを阻害する内服薬です。そのため、フィナステリドよりもDHTの生成を抑える効果が高いとされています。
医薬品医療機器総合機構の「デュタステリド錠 添付文書」によると、フィナステリドと同様に、治療効果を判断するためには通常6ヶ月の連日投与が必要であると明記されています。効果を維持するためには、毎日決まった時間に服用することが推奨されています。服用を中止すると、再び5αリダクターゼの働きが活発になり、DHTが増えて薄毛が進行する可能性があるため、自己判断での中止は避けましょう。
フィナステリドとデュタステリドは作用範囲が異なるため、どちらの薬が自身に適しているかは個人の体質や薄毛の進行具合によって変わります。自身に合った薬を選ぶためにも、医療機関で適切な診断を受けることが大切です。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「5α還元酵素1型/2型阻害薬 男性型脱毛症治療薬 デュタステリド錠」

AGA治療薬であるフィナステリドやデュタステリドは個人輸入サイトで販売される場合がありますが、健康被害のリスクが考えられます。個人輸入での入手が手軽で安いと感じたとしても、偽装品や粗悪品が送られてくる可能性があるため、クリニックで処方を受けるようにしましょう。
AGA治療を検討しているものの、通院するのが難しい方や周囲の目が気になる方は、オンライン診療を受けるのも一つの選択肢です。

オンライン診療とは、スマートフォンやパソコンのビデオ通話を利用して医師の診察を受ける仕組みです。自宅や好きな場所で受診できるため、クリニックへの移動時間や交通費を削減できるメリットがあります。日曜・祝日や夜間帯に対応している場合もあり、仕事で忙しい方でもスケジュールを合わせやすいでしょう。対面診療と同様に、医師が診察した結果、抜け毛の原因がAGAではないと判断された場合や、健康状態によっては薬が処方されないケースもあります。
ここでは、AGAや男性ホルモンに関するよくある質問をまとめました。疑問を解消して、自身に合ったAGA治療を始めましょう。
テストステロン値を測定する方法はある?
テストステロン値は、医療機関での血液検査によって測定できます。一般的には、更年期障害といった症状の確認や、性機能の低下、活力の減少などの原因を調べるために行われるケースが考えられます。
テストステロン値の検査を受けられる診療科は、以下のとおりです。
・泌尿器科
・男性専門の外来(ED・AGAクリニックなど)
・内科
・内分泌内科
検査結果をもとに医師から適切なアドバイスを受けられるでしょう。医療機関によってはAGAクリニックでも検査を受けられ、専門医の判断のもと、必要に応じてAGA治療をすぐに始められるのがメリットです。自身のテストステロン値が気になる場合は、医療機関で相談してみるのも良いでしょう。
AGA治療薬に男性機能が低下する副作用はある?
フィナステリドやデュタステリドの服用において、性欲減退や勃起不全といった性機能に関する副作用が報告されています。これらの薬は男性ホルモンに働きかけるため、性機能に影響を及ぼす可能性があります。しかし、副作用の有無や程度には個人差があり、すべての服用者に必ず起こるわけではありません。
フィナステリドやデュタステリドの服用を開始した後に気になる症状が出たときは、すぐに処方医に相談してください。処方医が体調を確認し、症状に応じて薬の変更を検討します。副作用の不安を医師に相談して適切なアドバイスを受けることで、不安を軽減しながら治療を続けられるでしょう。
AGAと男性ホルモンには関連があり、AGAの原因はテストステロンが変換されて生成されるジヒドロテストステロン(DHT)です。このDHTが毛乳頭細胞にある受容体と結合することで、ヘアサイクルを短縮させ、抜け毛が進行する仕組みです。
AGA治療において重要とされるのは、DHTの生成を抑制することです。クリニックで処方されるフィナステリドやデュタステリドといった内服薬は、5αリダクターゼの働きを阻害してDHTを抑える効果が期待できます。治療の効果を判断するためには通常6ヶ月の連日投与が必要となるため、継続的な服用が大切です。
また、フィナステリドやデュタステリドは男性ホルモンに影響を与える治療薬であるため、性欲減退などの副作用が生じるケースもあります。副作用の有無や程度には個人差があるため、頭皮の状態や体調に不安を感じた場合は、処方を受けた医師に相談するのが良いでしょう。近年は、仕事で忙しい方でも受診しやすいオンライン診療を導入しているクリニックもあるため、うまく活用して医師に相談してみましょう。
独立行政法人医薬品医療機器総合機構「5α-還元酵素ll型阻害薬 男性型脱毛症用薬 フィナステリド錠」
独立行政法人医薬品医療機器総合機構「5α還元酵素1型/2型阻害薬 男性型脱毛症治療薬 デュタステリド錠」
記事を読んでAGAの治療に関心を持ったものの、こんな不安やお悩みはありませんか?
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AGA治療は、主に内服薬・外用薬で行われます。
| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド・デュタステリド | 内服薬 | 抜け毛の進行を食い止める |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
効果実感には個人差がありますが、ヘアサイクル改善のため3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
AGA治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1ヶ月数千円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。時間や費用、人目などの通院の負担が、忙しい方にとって課題となる場合があります。
オンライン診療とは、スマホやPCを使い、ご自宅など好きな場所から医師の診察を受け、お薬を配送してもらえるサービスです。従来のAGA治療における「通院の負担」「待ち時間」「人目」といった課題を解決します。
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