更新日:2026年01月16日
初期脱毛とは、デュタステリドがDHTを抑制することで毛周期が変化し、弱っていた毛が一時的に抜け落ちる現象
デュタステリドによる初期脱毛は2週間〜1ヶ月で始まり、1~2ヶ月程度で収まるのが一般的
初期脱毛が起きても、自己判断でデュタステリドの服用を中断してはいけない
「デュタステリドを服用したら初期脱毛が始まった…このまま続けて大丈夫なの?」と不安に感じている方もいるかもしれません。初期脱毛は、AGA治療薬の作用に伴って起こることがある現象の一つであり、過度に心配しすぎる必要はないとされています。本記事では、デュタステリドによる初期脱毛のメカニズムや期間、乗り切るためのポイントを解説します。また、デュタステリドによる初期脱毛中の注意点にも触れているので、ぜひご一読ください。
デュタステリドによるAGA治療を始めると、一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」という現象が起きる場合があります。ここでは、初期脱毛の特徴やメカニズム、発生する期間を見ていきましょう。
デュタステリドの初期脱毛はAGA治療が順調に進行し、効果が現れ始めている兆候です。通常の抜け毛は1日50~100本ですが、初期脱毛の期間中は、一時的に抜け毛が増えたと自覚する方もいます。抜け毛が増えると、「治療がうまくいっていないのでは…」と不安を感じるかもしれませんが、初期脱毛はヘアサイクルが正常に戻ろうとしている過程で起こる一時的な現象です。
デュタステリドによる初期脱毛は、すべての人に必ず起こるわけではありません。人によってはほとんど気にならない程度の抜け毛で済む場合もあれば、見た目にもはっきりと分かるほど抜け毛が増える方もいるのです。髪の毛の状態や毛周期のタイミングによって初期脱毛の程度は異なるので、「症状が強く出たからAGA治療がうまくいっていない」と落ち込まないようにしましょう。
初期脱毛が起こる仕組みは、毛周期の変化と関係しています。健康な髪の毛には「成長期」「退行期」「休止期」があり、デュタステリドは毛周期に影響を与えるのが特徴です。デュタステリドは5α-リダクターゼという酵素の働きを阻害し、テストステロンがAGAの原因となる物質であるジヒドロテストステロン(DHT)に変換されるのを抑制します。DHTの量が減少すると、AGAによって弱っていた毛包が活性化し始めます。
デュタステリドが作用する過程で、休止期に入っていた髪の毛が成長期の髪の毛に押し出されて抜け落ち、初期脱毛として感じられるのです。
初期脱毛は治療開始後2週間~1ヶ月程度で抜け毛を実感し始め、1〜2ヶ月程度で落ち着く方が多いとされています。
ただし、初期脱毛には個人差があるので、まれに2ヶ月以上続くと感じる方もいます。初期脱毛が長引く場合は、すぐに治療を中断せず医師に相談しましょう。
デュタステリドの初期脱毛を乗り超えるためには、AGA治療を継続することや、健康的な生活を送ることが大切です。正しい知識と適切なケアで、初期脱毛を乗り切りましょう。
デュタステリドの服用による初期脱毛は治療効果の現れであり、長期的な発毛効果を得るためには治療の継続が重要とされています。
デュタステリドの治療効果には個人差があり、効果を実感するまでの期間も人それぞれです。AGA治療を成功させるためには、焦らず医師の指示に従って根気強く治療を継続することが求められます。長期的な視点を持って治療に取り組むことが大切です。
髪の健康は全身の健康状態と密接に関わっています。デュタステリド服用中に見られる初期脱毛の時期と向き合いながら、健やかな毛髪環境を整えるためにはバランスの取れた食事と規則正しい生活習慣が不可欠です。
髪の毛はケラチンというタンパク質で構成されています。そのため、頭皮や毛髪の健康には良質なタンパク質を十分に摂取することが必要です。亜鉛やビタミンなども、適切に取り入れましょう。
健康的な生活には十分な睡眠も重要です。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド 2023」によると、少なくとも1日に6時間以上の睡眠時間を確保することが推奨されています。栄養や睡眠が不足すると、髪の成長に悪影響を与える場合もあるので、バランスの良い食事と睡眠時間の確保を心掛けましょう。
参考:厚生労働省「睡眠対策 」
デュタステリドの服用による初期脱毛に不安を感じたら、自己判断せず医師に相談しましょう。医師は個々の状況や体質などに応じたサポートをしてくれます。
医師に相談することで、デュタステリドの効果が適切に出ているかどうかを専門的な視点から確認してもらうことが可能です。外用薬の併用や頭皮環境を整えるための具体的なアドバイスを受けられる場合もあるでしょう。
デュタステリドの効果が出始める時期には個人差があります。早い人では3ヶ月程度で変化を感じる場合もありますが、6ヶ月以上かかる場合もあります。また、AGAの進行度合によっても効果の現れ方は異なるでしょう。
デュタステリドの治療効果を正確に評価するためには、少なくとも6ヶ月程度の継続服用が必要とされています。短期間で効果を判断すると、本来得られるはずの効果を見逃してしまう可能性があります。デュタステリドの効果を詳しく知りたい方は、「」をご確認ください。

この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
初期脱毛の時期は「このままデュタステリドの服用を続けても良いの?」と不安になることもあるでしょう。しかし、自己判断で服用を中断したり、頭皮に強い刺激を与えたりすると、治療の妨げになる可能性があるため注意が必要です。ここでは、初期脱毛の期間を乗り切るための注意点をまとめました。
デュタステリドを服用して初期脱毛が現れたからといって、自己判断で中断するのは避けましょう。デュタステリドの服用を中断すると、毛周期に対する作用が十分に得られなくなり、効果を実感するまでに時間がかかったり、十分な効果が得られにくくなる可能性があります。
初期脱毛に対する不安やそのほかの副作用が気になる場合は、デュタステリドを処方した医師に相談しましょう。AGAの治療で効果を得るためには、専門家である医師と密に連携しながら治療を継続することが大切です。
デュタステリドを服用して初期脱毛が起きている期間は頭皮状態が不安定になっている可能性があるため、過度な摩擦や刺激を避けて頭皮を優しくケアすることが重要です。シャンプーを選ぶ際は洗浄力がマイルドなものを選び、頭皮の自然な皮脂膜を過度に取り除かないように注意しましょう。頭皮環境を良好に整えれば、治療薬の作用と相まって次に生えてくる新しい髪の毛の成長をサポートできます。
ここでは、デュタステリドに関するよくある質問をまとめました。以下で詳しくお答えします。
デュタステリドの服用による初期脱毛が一度収まっても、2回目の脱毛が起こる可能性もあります。2回目の脱毛が起きるメカニズムについては明確に確立されていませんが、毛周期の変化に伴って時間差で抜け毛が増える場合があると考えられています。また、毛周期のズレによって、1回目で抜け落ちなかった毛が時間差で抜ける場合があるのです。
ただし、2回目の脱毛はAGAの進行による抜け毛の場合もあるので、不安な場合は医師に相談し、適切なアドバイスを受けるのがおすすめです。
デュタステリドによる初期脱毛が半年以上長引く場合は、処方した医師またはAGA専門医に相談しましょう。抜け毛が長期化する場合、デュタステリドの作用だけでは十分に改善しにくい要因が関与している可能性も考えられます。AGA以外の脱毛症や、薬の効果が不十分である可能性も考えられます。
病院を受診すれば必要に応じて検査が行われ、脱毛の原因を評価してもらうことが可能です。長期間の抜け毛が心理的な負担になる場合もありますが、適切な診断と専門家によるサポートを受ければ脱毛の原因に応じた治療方針が立てられ、改善につながる可能性があるでしょう。
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デュタステリドによる初期脱毛は、治療開始後2週間〜1ヶ月ごろに現れ、一時的に抜け毛が増える現象です。初期脱毛は、AGA治療薬の作用に伴って起こることがある現象の一つで、毛周期の変化により一時的に抜け毛が増えると考えられています。初期脱毛は通常1〜2ヶ月程度続き、徐々に収まっていくのが一般的です。
初期脱毛を乗り切るポイントは、頭皮の環境が整うよう栄養バランスの良い食事をとり、健康的な生活を送ることです。また、初期脱毛中は頭皮に強い刺激を与えず、優しいケアを心掛けましょう。初期脱毛に関して心配な点がある場合は、早めに医師に相談することが大切です。