更新日:2026年05月15日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
「フィナステリドを服用したいが、初期脱毛で髪が抜けるのが怖い」と不安に感じている方がいるかもしれません。フィナステリドによる初期脱毛は、古く弱った髪が新しい健康な髪と入れ替わることで起こる一時的な現象です。2〜4週間後に始まり、1〜3ヶ月程度で落ち着く傾向にあります。
本記事では、初期脱毛のメカニズムや対処法を解説します。そのほかの副作用についても触れていますので、ぜひご一読ください。
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フィナステリドは、AGAによる抜け毛の抑制が期待できる治療薬ですが、服用開始後に一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が起こることがあります。なぜ治療を始めたのに髪が抜けるのか、その仕組みを見ていきましょう。
フィナステリドは、AGAの進行を抑制するための内服薬です。抜け毛の原因物質である「DHT(ジヒドロテストステロン)」の生成を促す酵素「5αリダクターゼII型」の働きを阻害する効果があります。DHTを抑制することで、髪の毛を作り出す毛包が小さく萎縮するのを防ぎ、今ある髪の毛を維持するのが特徴です。
フィナステリドは、ヘアサイクルを正常な状態へ戻す役割を担っており、AGA治療の第一選択薬として用いられています。フィナステリドの効果については、「フィナステリドの効果とは?副作用や服用時の注意点についても説明」でも詳しく解説しているので、ぜひご一読ください。
初期脱毛は、薬が効き始めてヘアサイクルが正常化する過程で起こる現象です。

AGAを発症すると、ヘアサイクルの「成長期」が短縮し、「休止期」にとどまる毛包が増えます。フィナステリドを服用すれば、休止期にいた毛包が「成長期」へと移行するのが特徴です。
上記イラストのように、新しく生えてくる太く健康な髪と休止期に入っていた弱々しい髪が入れ替わります。このとき、弱々しい髪が一時的に抜け落ちるのが初期脱毛が起こる原因です。
フィナステリドの服用を始めると、2~4週間程度で初期脱毛が始まることがあり、1~3ヶ月程度で落ち着くとされています。ここでは、初期脱毛が起こる期間とメカニズムをまとめました。
初期脱毛が始まる時期は、フィナステリドの服用から2〜4週間後が目安です。ただし、初期脱毛は服用した人全員に起こるわけではありません。初期脱毛の現れ方には個人差があり、ほとんど気づかない程度のこともあれば、一時的に抜け毛が増えたと感じる場合もあります。
初期脱毛の有無や強さと治療効果の高さには直接的な関連性はないため、過度に不安になる必要はありません。
フィナステリドによる初期脱毛は、1〜3ヶ月程度で徐々に収まるのが一般的です。初期脱毛が落ち着いたあとは、新しい髪が成長し始めます。
髪の変化を実感するまでには時間がかかりますが、初期脱毛に驚いて自己判断で服用を止めてしまうのは避けましょう。途中でフィナステリドの服用を中止してしまうと、正常化し始めたヘアサイクルの流れが中断されてしまいます。医師の指示通り、継続して服用することが大切です。

フィナステリドによる初期脱毛は一時的な現象です。過度に心配する必要はありません。抜け毛が増えたからと自己判断で服用中止することは避けてください。
フィナステリドで起こる初期脱毛を止めることは難しいですが、頭皮環境や生活習慣を整えることで、新しい髪の成長をサポートできます。この期間を上手に乗り切る方法を考えてみましょう。
健康な頭皮環境を維持して髪を育てるには、髪の原料となる栄養をバランス良く摂取することが大切です。髪の毛の主成分となるタンパク質や細胞の再生に関わる亜鉛、代謝を促すビタミンなどを意識して取り入れましょう。
また、睡眠中には成長ホルモンが分泌され、髪の毛の成長をサポートします。睡眠不足やストレスは血行不良を招き、毛根へ栄養が届きにくくなる原因となるでしょう。質の高い睡眠を確保し、適度な運動やリラックスできる環境作りを意識してみてください。
薄毛を改善するための生活習慣は、「薄毛は生活習慣で改善できる?薄毛を予防・改善するための生活習慣とは?」でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
初期脱毛が起こっている最中は、頭皮を清潔に保ちましょう。洗髪時は爪を立てずに指の腹でやさしく洗い、すすぎ残しがないようによく洗い流します。洗浄力が強過ぎるシャンプーは頭皮に負担をかけるため、低刺激なものを選ぶのがおすすめです。
また、外出時は帽子や日傘で紫外線を防いだり、整髪料が頭皮に直接つかないようにするなど、日常的な工夫が健康な髪の成長を助けます。
服用開始から3ヶ月以上経っても抜け毛が減らない場合や、頭皮にかゆみや赤み、痛みなどの異常を感じた場合は、医師に相談することをおすすめします。医師に相談することで、現在の状態が正常な経過なのかどうかを判断してもらえます。医学的なアドバイスを得られるだけでなく、不安を軽減し、治療へのモチベーションを維持するうえでも役立つでしょう。
フィナステリドだけでなく、ほかのAGA治療薬でも初期脱毛が起こることがあります。初期脱毛が起きる可能性がある主な薬を以下で紹介しますので、治療薬を選ぶ際の参考にしてください。
デュタステリドは、フィナステリドと同様に初期脱毛が起こる可能性がある薬です。フィナステリドが5αリダクターゼII型のみを阻害するのに対し、デュタステリドはI型・II型両方を阻害する作用があります。デュタステリドによる初期脱毛もフィナステリドと同様にヘアサイクルが正常化することに伴って起こる現象です。
ミノキシジルは、発毛を促進するAGA治療薬です。外用薬と内服薬が存在します。ミノキシジルを使用した際も初期脱毛が起こる可能性があるでしょう。
ミノキシジルは血管を拡張させる作用があり、頭皮の血行を促進することで毛母細胞を活性化させます。この作用によって、新しい毛が生える力が強くなるため、発毛効果が期待できると同時に、初期脱毛が起きることがあるでしょう。
ミノキシジルはフィナステリドと併用されることもあり、その場合は両方の作用による初期脱毛が重なる可能性もあります。ただし、これも一時的なものなので、過度に心配する必要はありません。
AGAの治療で使用される薬については、 「AGA治療薬の種類や効果は?副作用のリスクと自分に合った選び方を解説」で詳しく解説しています。ぜひご一読ください。
フィナステリドは、初期脱毛以外にも性機能障害や肝機能障害などの副作用があります。治療を安全に続けるためには、副作用について理解しておくことが大切です。下記で主な副作用とその対処法を解説します。
独立行政法人医薬品医療機器総合機構の「プロペシア錠0.2mg/プロペシア錠1mg 添付文書」に記載されているとおり、フィナステリドの副作用として、リビドー(性欲)減退や勃起不全(ED)などの性機能障害が報告されています。性機能障害が起こる原因は、フィナステリドが男性ホルモンの一種であるDHTの生成を抑制することに関連していると考えられるでしょう。
もしフィナステリドを服用後に性機能障害が現れた場合は、一人で悩まず医師に相談してください。医師の指示のもと服用量を調整したり中止したりすることで、副作用による症状は改善される傾向にあります。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構 くすり情報「プロペシア錠0.2mg/プロペシア錠1mg」
フィナステリド服用中に、「気分が落ち込む」「意欲が低下する」などの精神的症状が現れることがあります。ほかの副作用やAGA治療のストレスにより二次的に抑うつ状態を招いている可能性もあり、状況に応じて治療方針の見直しが必要になる場合があるでしょう。
心の健康は全身の健康にも影響します。フィナステリドを服用開始後に気分の変化を感じた場合は、自己判断せず医師に相談しましょう。
フィナステリドは肝臓で代謝されるため、肝臓に負担がかかり、肝機能の数値が上昇することがあります。体の倦怠感や黄疸などの異常を感じた場合は速やかに医療機関を受診してください。
肝臓に疾患を持っている方は、治療開始前に必ず医師にその旨を伝えましょう。服薬が可能かの判断をはじめ、治療が始まったあとも定期的な血液検査で肝機能をチェックすることで、早期に異常を発見できます。
症状の出現頻度は不明とされていますが、フィナステリドに対するアレルギー反応として、蕁麻疹やかゆみ、血管浮腫などの過敏症状が出ることがあります。
フィナステリドの服用後に発疹などのアレルギー症状が出た場合は、服用を中止して医療機関を受診し、医師の指示を仰いでください。過去に薬剤でアレルギー反応を起こしたことがある方は、その旨を医師に前もって伝えておきましょう。
フィナステリドの服用で起こる初期脱毛について、よくある質問を以下で解説します。治療開始前や治療中の不安を解消するために、参考にしてください。
初期脱毛の程度には個人差がありますが、普段と比較すると2〜3倍程度の抜け毛に感じる可能性があります。通常、健康な人の抜け毛は1日100本程度です。初期脱毛時は抜け毛が1日150~300本ほどに増えることがあります。シャンプーをしているときや枕元の抜け毛が明らかに増えると感じる方もいるようです。
ただし、これは休止期に入っていて近いうちに抜ける予定だった毛が抜けているだけなので、抜け毛の本数をあまり気にし過ぎないようにしましょう。
ヘアサイクルの違いにより、初期脱毛が落ち着いたあとに抜け毛が増える場合もあります。髪には成長期・退行期・休止期というヘアサイクルがあり、毛根によってずれがあるでしょう。すべての髪が同じ段階にあるわけではありません。
フィナステリドの服用によってヘアサイクルが正常化に向かう際、休止期から成長期へと移行するタイミングにずれが生じると、抜け毛の増加が段階的に起こります。ただし、初期脱毛が2回起こったとしても、一時的な現象なので、焦らず治療を続けましょう。
初期脱毛の有無と、フィナステリドの効果による髪の毛の維持には明確な相関関係がないとされています。人によってヘアサイクルの乱れ方や薬への反応は異なるため、初期脱毛を経験しない方もいるでしょう。
初期脱毛の有無に一喜一憂せず、定期的に頭髪の状態をチェックし、長期的に全体のボリュームや髪の太さなどの変化を見ていくことが大切です。
フィナステリドによる初期脱毛で一時的に髪のボリュームが減ったように感じることはあり得ますが、その程度は人によって異なります。髪が細い人や全体的に密度が低い人は、初期脱毛中に隙間が気になることがあるかも知れません。
ただし、初期脱毛はあくまで一時的な状態です。薄毛が目立ちにくい髪型にしたり、帽子をかぶったりするなどの工夫をしながら、初期脱毛を乗り切りましょう。
フィナステリドによる初期脱毛は、治療途中で起こる可能性がある一時的な現象です。乱れたヘアサイクルが薬の効果によって正常に戻り、古い髪と健康な髪が入れ替わることで生じます。初期脱毛は服用開始から2~4週間程度で始まり、1~3ヶ月程度で収束するのが一般的です。初期脱毛が起きている期間は、健康的な生活習慣の維持や頭皮への過度な刺激を避けましょう。
また、初期脱毛はフィナステリド以外にもデュタステリドやミノキシジルなど、ほかのAGA治療薬でも起こる可能性があります。フィナステリドには初期脱毛のほかにも、性機能障害や抑うつ症状、肝機能障害などの副作用が起こる可能性があるでしょう。不安なことは医師と相談しながら治療を継続することが大切です。
フィナステリドの効果とは?副作用や服用時の注意点についても説明
独立行政法人医薬品医療機器総合機構 くすり情報「プロペシア錠0.2mg/プロペシア錠1mg」
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AGA治療は、主に内服薬・外用薬で行われます。
| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド・デュタステリド | 内服薬 | 抜け毛の進行を食い止める |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
効果実感には個人差がありますが、ヘアサイクル改善のため3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
AGA治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1ヶ月数千円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。時間や費用、人目などの通院の負担が、忙しい方にとって課題となる場合があります。
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