更新日:2026年10月09日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
「マカを飲むと抜け毛が増える?」と不安に感じているかもしれません。結論からいうと、マカの副作用で抜け毛が増えるという説に、科学的根拠はありません。また、抜け毛の予防を期待されることがありますが、2026年10月時点で根拠となるものは報告されていません。 また、マカはサプリメントですが、薬でいう副作用のような事象にあたる健康被害が出ることもあります。薄毛の対策をしたい場合は、医療機関で医師に相談してください。
※マカはサプリメントであり医薬品ではないため、期待しない副次的な作用について医学的には「健康被害」「有害事象」と表現されます。本記事では一般的に使われる言葉に合わせて「副作用」と表記します。

マカを摂取することで抜け毛が増えるといった副作用は、不明です。現時点で、マカの摂取によって抜け毛が増えることを示す明確な臨床的根拠は確認されていません。 「マカは、薄毛の原因となる男性ホルモンを増やす?」と不安に思う方がいるかもしれませんが、健康成人男性を対象とした臨床試験では、マカ摂取後に血清テストステロン値やエストラジオール値の有意な変化は認められませんでした。
なお、ここで言う「有意な変化なし」とは、「変化がなかったことが完全に証明された」という意味ではなく、「変化があったと断定できるほどのデータが得られなかった」状態を指します。とはいえ、テストステロン値の上昇は確認されておらず、DHT増加を介したAGAへの影響を示す臨床データは、現時点で確認されていません。 インターネット上にはさまざまな推測が流れていますが、科学的根拠に基づいた情報かどうかが大切です。信頼できる情報源を確認し、不確かな情報に惑わされないようにしましょう。
参考:National Library of Medicine「Effect of Lepidium meyenii (MACA) on sexual desire and its absent relationship with serum testosterone levels in adult healthy men」
参考:National Library of Medicine「Beneficial effects of Lepidium meyenii (Maca) on psychological symptoms and measures of sexual dysfunction in postmenopausal women are not related to estrogen or androgen content」

マカはあくまで食品であり、医薬品のような脱毛抑制効果も、逆に脱毛を促進する明確な根拠も確認されていません。 情報を鵜呑みにしないことが大切です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 産地 | 南米ペルーのアンデス高原 |
| 分類 | アブラナ科の植物 |
| 主な成分 | タンパク質、必須アミノ酸、ミネラル、脂肪酸、グルコシノレート類 など |
| 位置づけ | 食品(医薬品ではない) |
| 主な形状 | 粉末、カプセル、錠剤などのサプリメント |
マカは、南米ペルーのアンデス高原で栽培されるアブラナ科の植物です。現地では何世紀もの間、滋養強壮に役立つ食材として大切にされてきました。マカの根は黄色、赤、白など多彩で、タンパク質、必須アミノ酸、ミネラル、脂肪酸、グルコシノレート類などを含むとされています。そのため、体力増進や健康維持をサポートする食材として利用されています。 マカは粉末やカプセル、錠剤などのサプリメントとして流通しており、活力アップや生活習慣の改善を目的として取り入れている方もいます。 ただし、マカはあくまで栄養豊富な食品であり、特定の病気を治す医薬品ではありません。
マカは健康食品として扱われています。厚生労働省の資料にも説明があるとおり、健康食品は医薬品ではありません。 副作用とは医薬品による目的外の作用のことを指すため、健康食品では厳密には副作用とはいえませんが、体質や体調によってはマカの摂取後に起こり得る症状があります。
また、マカを摂取する前に注意したい点は下記のとおりです。
肝機能障害や高血圧などの持病がある方、あるいは医師から薬を処方されている方は、サプリメントが薬の作用や体調に影響する可能性があるため、自己判断での摂取は避けましょう。 マカを飲んで体調に異変を感じた場合は、摂取を中止し、症状が強い場合や長引く場合は医療機関に相談しましょう。
参考:厚生労働省「食品安全関係のパンフレット」
マカはあくまで食品ですが、さまざまな効果が期待されることがあります。しかし、多くは限られた研究や伝承に基づいているところがあります。ここでは、マカに期待されている効果と科学的根拠について解説します。
| 期待される効果 | 科学的根拠のレベル(概要) |
|---|---|
| 抜け毛予防 | 直接的に防ぐ明確な科学的根拠は確認されていない |
| 疲労回復 | 動物実験で確認されているが、人体での確実な効果は明らかになっていない |
| 性欲向上 | 小規模な臨床試験で報告があるが、根拠としては限定的 |
| うつ症状の緩和 | 一部の小規模研究で報告があるが、緩和が報告された事例がある段階 |
マカは栄養素が豊富なため、抜け毛対策に良いのでは、と推測されることがあります。しかし、2026年10月時点において、マカが直接的に抜け毛を防ぐ明確な科学的根拠は確認されていません。 マカはあくまで食品であり、薬ではありません。薬のような即効性や劇的な効果を期待するのではなく、バランスの取れた食生活を支える一つの要素として捉えるのが現実的です。薄毛の悩みがある場合は、サプリメントに頼るのではなく、医療機関を受診したうえで医師による適切な診断と治療を受けることの検討を推奨します。
動物実験では、マカを摂取することで乳酸や血中尿素窒素(BUN)などの疲労物質が減少し、エネルギー源となる肝臓や筋肉のグリコーゲンが増えることが確認されています。ただし、これらの結果はあくまで動物実験によるものであり、人体での確実な効果については明らかになっていません。 マカを疲労回復目的で摂取する場合も、劇的な効果を期待するのではなく、休息やバランスの良い食事を基本としたうえで、補助的に取り入れるのが良いでしょう。疲労が慢性化している場合は、原因を特定するために医療機関への相談を検討することも大事です。
いくつかの臨床試験において、マカの摂取後に性欲が向上したという報告があります。プラセボ(偽薬)と比較して性欲や性機能の改善を示した小規模試験はありますが、まだサンプル数が少なく、根拠としては限定的です。より確かな結論を出すには、今後さらに大規模な試験が必要とされています。 性機能に悩みがある場合は、マカに頼るだけでなく、生活習慣の見直しや専門医への相談も検討することが望ましいでしょう。
参考:National Library of Medicine「Maca (L. meyenii) for improving sexual function: a systematic review」
参考:National Library of Medicine「A Double-Blind, Randomized, Pilot Dose-Finding Study of Maca Root (L. Meyenii) for the Management of SSRI-Induced Sexual Dysfunction」
一部の小規模研究では、閉経後の女性やSSRI関連の性機能障害を有する人で、気分や心理症状の改善が報告されています。 更年期特有の気分の落ち込みを和らげる効果を期待する声もありますが、あくまで「緩和が報告された事例がある」という段階です。気分の落ち込みが激しい場合は、サプリメントで解決しようとせず、専門の医師への相談や受診を優先してください。
マカは食品であるため、女性が摂取すること自体に大きな問題があるとはいえません。マカにはホルモンバランスに関わるとされる成分が含まれており、更年期特有の症状への関心から取り入れる女性もいます。 海外で行われた小規模な臨床試験では、閉経後の女性を対象にマカを摂取したグループで気分や心理面の変化が報告された例がありますが、いずれもサンプル数が限られた研究にとどまり、効果を保証するものではありません。妊娠中・授乳中の方や、持病がある方、他の薬を服用している方は、自己判断で摂取するのではなく、事前に医師へ相談したうえで検討しましょう。
参考:National Library of Medicine「Beneficial effects of Lepidium meyenii (Maca) on psychological symptoms and measures of sexual dysfunction in postmenopausal women are not related to estrogen or androgen content」
マカは国内ではパウダーや錠剤などのサプリメントとして販売されています。マカ摂取のポイントは、以下の通りです。
順に解説します。
マカを摂取する際は、製品パッケージに記載されている目安量を必ず守りましょう。多くの臨床試験では1日1,000〜3,000mg程度が用いられることがありますが、製品ごとに含有量が異なるため、パッケージの目安量を守ることが基本です。 多く飲めば効果が上がるわけではなく、かえって体調を崩すリスクが高まるため、適量の摂取に留めましょう。
マカを飲むタイミングに厳格なルールはありません。 マカは食事に混ぜて摂るパウダータイプと、サプリメントで摂る方法があります。サプリメントタイプであれば、朝食後や就寝前など、自分の生活リズムに合わせて飲みやすい時間を選びましょう。空腹時に胃の違和感がある場合は、食後に摂取すると続けやすいでしょう。 パウダータイプは、水やぬるま湯、飲み物や食事に混ぜて取り入れる方法があります。
マカは医薬品ではないため、摂取後すぐに明確な効果を実感できるとは限りません。 疲労回復や性欲向上などマカに期待される作用の多くは、体内の状態が緩やかに変化することで感じられるとされています。研究の中には、数か月にわたり継続して摂取したうえで変化が報告された例もありますが、効果の感じ方には個人差が大きく、発現時期を保証するものではありません。症状が収まらず気になる場合は、医師に相談してみることを推奨します。
抜け毛や薄毛が気になり始めたら、早めに専門の医師へ相談しましょう。AGAやそのほかの脱毛症も、医学的な根拠に基づいた診断と治療を受けることが、症状改善への一番の近道になるでしょう。
男性の生え際や頭頂部の薄毛は、AGA(男性型脱毛症)が原因であることが少なくありません。下記のチェックリストで、自身の症状を詳しく確認してみましょう。

AGAは日本人男性で比較的多くみられる進行性の脱毛症で、全年齢を通じると約3割が経験すると報告されています。放置すると徐々に薄毛が広がっていきますが、早期に適切な治療を開始すれば、進行の抑制が期待できる場合があります。 薄毛の症状が気になり、AGAかもしれないと感じたときは、皮膚科の受診を検討しましょう。医師による正確な診断と、個々の状態に合わせた治療法の提案を受けることができます。
医療機関を受診したいものの、仕事の都合や通院の負担を感じるという方には、オンライン診療という選択肢があります。オンライン診療は一般的に以下のような流れで行われます。

自宅からスマートフォンやパソコンで受診でき、移動時間や待ち時間を大幅に節約できます。通院の負担が減るため、治療を継続しやすいのも大きなメリットです。医師の判断により処方されたお薬も、自宅や指定の場所で受け取ることができます。 頭皮に赤み・かゆみ・フケ・湿疹などの症状がある場合については、正確な診断のために直接医師に診てもらう対面診療をおすすめします。
マカの副作用で抜け毛が増えるという説に、科学的根拠はありません。 複数の臨床試験において、マカはテストステロン値に影響を与えないことが示されています。DHT増加を介したAGAへの影響を示す臨床データも、現時点では確認されていません。 マカは、疲労回復や性欲向上などが期待されますが、あくまで食品であり医薬品ではありません。摂取する際は、製品に記載されている1日1,000〜3,500mg程度といった目安量を守りましょう。過剰摂取は胃腸の不快感やアレルギーを招く恐れがあります。薄毛の悩みがある場合は、まず専門医に相談してください。正確な診断と適切な治療が、改善への近道となるでしょう。
National Library of Medicine「Effect of Lepidium meyenii (MACA) on sexual desire and its absent relationship with serum testosterone levels in adult healthy men」
National Library of Medicine「Beneficial effects of Lepidium meyenii (Maca) on psychological symptoms and measures of sexual dysfunction in postmenopausal women are not related to estrogen or androgen content」
厚生労働省「健康食品の正しい利用法」
厚生労働省「食品安全関係のパンフレット」
National Library of Medicine「Maca (L. meyenii) for improving sexual function: a systematic review」
National Library of Medicine「A Double-Blind, Randomized, Pilot Dose-Finding Study of Maca Root (L. Meyenii) for the Management of SSRI-Induced Sexual Dysfunction」
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AGA治療は、主に内服薬・外用薬で行われます。
| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド・デュタステリド | 内服薬 | 抜け毛の進行を食い止める |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
効果実感には個人差がありますが、ヘアサイクル改善のため3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
AGA治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1ヶ月数千円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。時間や費用、人目などの通院の負担が、忙しい方にとって課題となる場合があります。
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参考:National Library of Medicine「A Double-Blind, Randomized, Pilot Dose-Finding Study of Maca Root (L. Meyenii) for the Management of SSRI-Induced Sexual Dysfunction」
参考:National Library of Medicine「Beneficial effects of Lepidium meyenii (Maca) on psychological symptoms and measures of sexual dysfunction in postmenopausal women are not related to estrogen or androgen content」