更新日:2026年04月03日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
「コロナに感染したあとに抜け毛が酷くなったけど、これっていつまで続くの?」「自然に治るの?」と不安な方もいるかも知れません。コロナ後遺症の抜け毛は多くの場合、約3ヶ月程度で自然に治まります。この症状は、コロナ感染による全身のストレスが原因で起こる「休止期脱毛」と考えられています。本記事では、抜け毛が治るまでの期間や、治らない場合に考えられるAGAなど、別の原因や見分け方についても解説します。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、発熱や咳などの呼吸器症状を引き起こすだけではなく、倦怠感や頭痛などさまざまな後遺症が現れることもあり、「抜け毛」もその一つです。
感染後の抜け毛については、感染者のうち約4人に1人に相当するというデータも報告されているようです。また、抜け毛症状はウイルス感染の重症度とは必ずしも関連しておらず、軽症で済んだ方も発症する可能性があります。
抜け毛の原因はさまざまですが、直近でコロナに感染したならば、コロナ後遺症の可能性があるかも知れません。
コロナ後の抜け毛が起こる主な原因は、「休止期脱毛」という毛髪成長サイクルの乱れによるものと考えられています。まず、健康な髪の毛が持つ毛髪サイクルについてを確認しましょう。健康な状態では、髪の毛は以下のような周期で成長と脱落を繰り返しています。
| 周期の段階 | 期間 | 特徴 |
|---|---|---|
| 成長期 | 2~6年 | 髪の毛が活発に成長する |
| 退行期 | 2~3週間 | 成長が止まり、毛乳頭から毛根が離れ始める |
| 休止期 | 3~4ヶ月 | 成長が完全に止まり、やがて抜け落ちる |
毛髪は通常、「成長期」「退行期」「休止期」を繰り返しており、1日に約100本程度の髪が自然に抜けます。

しかし、コロナウイルス感染による全身性のストレス反応によって、毛髪の成長サイクルが乱れ、通常よりも多くの毛髪が一斉に休止期に入ることで、著しい抜け毛が起こると考えられています。
この脱毛は「びまん性」と呼ばれ、頭部の特定の部分ではなく広範囲にわたって発生することが特徴で、発症から約3ヶ月程度続くことが多いようです。
コロナ後の抜け毛に対しては、基本的に時間の経過とともに自然に良くなる傾向があります。薬を使ったり、外科的な処置をしたりするといった直接的な治療は一般的には行われず、多くの場合、症状は約3ヶ月程度で自然に治まり、新しい髪の毛が生え始めて徐々に元の状態に戻ります。ただし、症状が収まるスピードには個人差があります。
症状が改善されるまでは、以下のような点に注意すると良いでしょう。
これらの対策は直接的な治療効果はありませんが、髪の毛の健康を保ち、自然な回復を助けると考えられています。
コロナ感染から3~4ヶ月以上経過しても抜け毛が改善しない場合、男性型脱毛症(AGA:Androgenetic Alopecia)の可能性も考えられます。
AGAの場合は、抜け毛と併せて以下のような兆候が見られることがあります。
AGAは主に、男性ホルモンの一種「DHT(ジヒドロテストステロン)」の影響と遺伝的要因が関係している脱毛症です。コロナ後遺症の脱毛とは異なり、AGAは進行性で、放置すると症状が悪化する可能性があります。
| 特徴 | コロナによる休止期脱毛 | AGA |
|---|---|---|
| 原因 | ウイルス感染によるストレス | 男性ホルモンと遺伝的要因 |
| 経過 | 自然治癒する | 治療しないと悪化する |
| 脱毛パターン | 全体的 | 前頭部・頭頂部など特定の部位 |
| 治療薬 | 特になし | あり(フィナステリド、ミノキシジルなど) |
AGAの疑いがある場合は、皮膚科や専門クリニックへの受診がおすすめです。AGAには治療薬があり、早期の治療開始で進行を抑制できる可能性が高まります。

自己判断は難しいため、気軽なご相談をおすすめします。早めに医師の指導を受けることで治療の見通しが明確になり、最適な対策ができます。
コロナ感染後の抜け毛は新型コロナウイルスの後遺症の一つで、毛髪サイクルの「休止期脱毛」が原因と考えられています。感染によるストレスが原因で起こると推測されており、多くの場合、特別な治療は不要で、約3ヶ月程度で自然に改善していきます。回復をサポートするためにも、頭皮に優しいケアを心掛け、バランスの取れた食事と十分な休息を取ることを心掛けましょう。
ただし、3ヶ月以上抜け毛が続く場合や、髪の毛が細くなる、生え際の後退などが見られるなどの場合は、AGAなど別の原因が考えられます。自己判断は難しいため、専門医への相談がおすすめです。早期の適切な診断と対応で、髪の健康を守りましょう。
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AGA治療は、主に内服薬・外用薬で行われます。
| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド・デュタステリド | 内服薬 | 抜け毛の進行を食い止める |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
効果実感には個人差がありますが、ヘアサイクル改善のため3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
AGA治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1ヶ月数千円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。時間や費用、人目などの通院の負担が、忙しい方にとって課題となる場合があります。
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