更新日:2026年02月03日
「鏡を見ると髪の分け目が目立ち、顔の輪郭がぼやけてきた」と悩みを抱えている方もいるでしょう。薄毛や顔のたるみが気になる場合は、頭皮マッサージがおすすめです。頭皮マッサージは髪の毛や頭皮の健康だけでなく、顔のたるみ改善や肩こりの緩和にも役立ちます。
本記事では、頭皮マッサージで得られる効果や悩み別のマッサージ方法、注意点などを紹介します。頭皮マッサージだけでは改善しない場合の対処法についても触れているので、ぜひご一読ください。
「鏡を見ると髪の分け目が目立ち、顔の輪郭もぼやけてきた気がする」と悩みを抱えている方もいるかもしれません。適切な頭皮マッサージを継続することで、髪の毛や頭皮だけでなく、顔のたるみや肩こりなど全身の不調改善にもつながります。ここでは、頭皮マッサージで得られる効果を3つ紹介します。
頭皮マッサージを行うと頭皮の血行が良くなり、髪の毛のハリやコシが向上します。マッサージによって頭皮の血管が拡張され、栄養素や酸素が毛根まで届きやすくなるためです。
また、頭皮マッサージには老廃物を排出する効果も期待できるため、汚れが溜まった状態よりも清潔な頭皮環境を維持しやすくなります。頭皮の血流が滞るとフケやかゆみの原因になったり、脂漏性皮膚炎などの頭皮トラブルを引き起こしたりする恐れがあります。マッサージによって頭皮の血流を促すことで、ふけやかゆみなどのトラブルを予防する効果が期待できるのです。
特に現代において、多くの人はデスクワークやスマートフォンの使用によって首や肩が緊張し、頭部への血流が阻害される傾向があります。そのため、意識的に頭皮をほぐすマッサージを取り入れることが大切です。
頭皮マッサージは顔全体の血色を良くし、明るい印象を与える効果があります。頭皮と顔の皮膚はつながっているため、頭皮の血行が促進されると顔の血行も良くなるのです。
頭皮マッサージによって頭部から顔にかけての血流が活性化されると、肌のターンオーバーが促進されてくすみの改善につながります。頭皮マッサージを続けることによって顔色が明るくなり、健康的な印象を与えられるでしょう。
また、頭皮マッサージにはリフトアップ効果も期待できます。頭皮マッサージによってリンパの流れが良くなり、顔のむくみが解消されるためです。
頭皮マッサージには頭や肩のこりを緩和する効果があります。前述のとおり、多くの人が長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用により、首や肩に強い緊張を抱えています。頭皮は首や肩の筋肉とつながっているため、頭皮をほぐすことが大切です。
頭皮マッサージによって筋肉の緊張が緩和され、首や肩のこりが和らぐのです。特にお風呂上りの身体が温かい状態で頭皮マッサージを行うと、より血行が促進されやすくなります。
頭皮マッサージの効果についてさらに詳しく知りたい場合は、「頭皮マッサージを続けた結果、得られる効果とデメリットとは?」の記事をぜひご一読ください。
悩みに合わせた頭皮マッサージを行うことで、より効果的にケアができます。ここでは、薄毛・たるみ・肩こりといった悩み別に頭皮マッサージの方法を紹介します。
薄毛や抜け毛の悩みに対しては、血行を促進しながら頭皮の緊張をほぐすマッサージが効果的です。頭皮の血行不良は髪の毛の成長サイクルに悪影響を与えるため、血流を改善することが重要です。
まず、指の腹を使って頭皮全体を優しく円を描くようにマッサージします。特に気になる部分は少し時間をかけてじっくりとほぐしましょう。力を入れ過ぎず、心地良い圧で行うことがポイントです。
次に、こめかみから頭頂部にかけての頭皮を引き上げるように指で軽くつまむようにして動かします。これにより頭皮の柔軟性が向上し、毛根に栄養が届きやすくなるのです。シャンプー時やお風呂に入った後、就寝前などに毎日5分程度行うと習慣化しやすいでしょう。
顔のたるみやほうれい線の改善には、側頭部から頭頂部にかけての頭皮マッサージがおすすめです。
特に二重あごや輪郭のもたつきが気になる場合は、耳の上にある側頭筋から頭頂部の帽状腱膜へ向かってマッサージすると良いでしょう。両手の指の腹で耳上から頭頂部へ向けて髪をかき分けるように動かし、頭頂部で指が重なったところを心地よい圧で押しほぐします。
また、年齢が出やすいほうれい線に対してはこめかみ周辺のマッサージがおすすめです。こめかみに親指を当て、残りの指で後頭部を支えながら、親指を斜め上に引き上げるように圧をかけます。その状態で口周りの筋肉を軽く動かすと、たるんだ口角が持ち上がりやすくなり、自然と若々しい表情に見えやすくなるのです。
デスクワークによる肩こりや眼精疲労には、頭の後ろから首にかけてのマッサージがおすすめです。長時間同じ姿勢でいることで凝り固まった後頭部の筋肉をほぐします。
まず、後頭部の付け根(首と頭の境目あたり)を両手の親指で軽く押します。後頭部には筋肉が集中しており、硬くなりやすい部位です。心地よいと感じる程度の力加減で、じっくりと押しましょう。
次に、耳の後ろから首筋にかけて指の腹でゆっくりとマッサージします。肩の力を抜いてリラックスした状態で行うことがポイントです。最後に、こめかみを軽く円を描くようにマッサージしましょう。
特に眼精疲労がひどい場合は、マッサージの前に温かいタオルで頭部を温めるとより効果的です。血行が促進されて筋肉がほぐれやすくなります。

この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
頭皮マッサージは正しく行わないと効果が半減するだけでなく、反対に頭皮環境を悪化させる可能性があります。ここでは、頭皮マッサージを行う際に注意するべきポイントを解説します。
頭皮マッサージを行う際は、爪を立てたり力を入れ過ぎたりして頭皮を傷つけないよう注意が必要です。頭皮は繊細なので、強い刺激を与えると傷ついてしまう恐れがあります。
頭皮マッサージは指の腹を使って行い、爪が頭皮に当たらないように注意しましょう。また、力加減は心地よいと感じる程度がおすすめです。
特に注意するべきなのは、シャンプー時のマッサージです。洗浄力の強いシャンプーを使用している場合、強くこすると頭皮の保護膜まで洗い流してしまう場合があります。泡立てた状態で優しくマッサージするよう心掛けましょう。
頭皮マッサージはやり過ぎると逆効果になる可能性があります。頭皮マッサージを一度に長時間行ったり、1日に何度も行ったりすると頭皮に過度な負担を掛けることになりかねません。
頭皮マッサージは1回あたり5分程度、頻度は1日1回を目安にしましょう。それ以上行うと頭皮が過敏になったり、かえって血行不良を引き起こしたりする可能性があります。
また、頭皮に炎症や傷がある場合は症状が落ち着くまでマッサージは控えるべきです。無理に頭皮マッサージを行うと症状を悪化させる恐れがあります。
「頭皮マッサージを続けていても効果を感じられない」と悩みを抱えている方もいるかもしれません。ここでは、頭皮マッサージの効果を妨げる可能性のある要因について解説します。
頭皮マッサージを続けても薄毛が改善しない場合、AGA(男性型脱毛症)が進行している可能性があります。国民生活センターの「AGA治療、植毛」によると、AGAとは思春期以降に生え際やつむじ付近など特定の範囲の軟毛化が進行する状態です。男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)が頭髪の成長を抑制するために起こります。
AGAは遺伝的な要素が強く、頭皮マッサージだけでは進行を止めることが難しいケースが多いです。特に「頭頂部の薄毛が目立つ」「髪の毛が細くなってきた」などの症状がある場合は、AGAを疑う必要があります。
AGAの場合、早期に専門医による適切な治療を受けることで進行を遅らせることが可能です。頭皮マッサージはあくまでサポート的な役割として取り入れることをおすすめします。
AGAについては、「AGAとは?抜け毛・薄毛が進行する男性型脱毛症について分かりやすく解説」の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
参考:国民生活センター「AGA治療、植毛」
頭皮マッサージの効果を実感できない理由の一つとして、睡眠不足やストレスなどの生活習慣の乱れが考えられます。
睡眠不足は成長ホルモンの分泌を妨げ、髪の毛の成長に悪影響を及ぼします。また、慢性的なストレスは血管を収縮させ、頭皮の血行を妨げる原因となりかねません。さらに、高カロリーな食事や脂っこい食事ばかりの場合は頭皮の皮脂が増えるため、頭皮環境の悪化につながります。
そのため、頭皮マッサージとあわせて7〜8時間ほどの十分な睡眠の確保やストレス管理、バランスの取れた食事などを心掛けましょう。
頭皮マッサージを続けても薄毛や抜け毛の症状が改善しない場合は、医師に相談することをおすすめします。特にシャンプー時の異常な抜け毛や急激に髪が薄くなったと感じる場合、頭皮に痛みやかゆみ、赤みなどがある場合は何らかの疾患が隠れている可能性があります。自己判断で放置せず、専門家に相談しましょう。早期に治療を開始することで症状の進行を遅らせたり、改善したりすることが可能です。
薄毛に悩んでいる場合は頭皮マッサージだけに頼らず、皮膚科や専門クリニックに相談することが大切です。手間や費用を節約したい場合は、オンライン診療も選択肢の一つです。適切な治療と日々のケアの組み合わせが、健やかな頭皮と髪の維持につながるでしょう。
頭皮マッサージは髪の毛や頭皮の健康だけでなく、顔のたるみや肩こりの改善など全身に効果をもたらします。正しく頭皮マッサージを行えば血行促進により髪のハリやコシが向上し、健やかな頭皮環境の維持につながります。また、顔全体の血色を良くして肌のターンオーバーを促進し、リフトアップ効果も期待できるのです。
ただし、頭皮は繊細なためマッサージを行う際は爪を立てず力加減に注意し、1回5分程度、1日1回を目安にしましょう。頭皮に炎症や傷がある場合のマッサージは避けるのが無難です。 頭皮マッサージを続けても薄毛や抜け毛が改善しない場合、専門医に相談することをおすすめします。適切な治療と日々のケアを組み合わせることが、健やかな頭皮と髪の維持につながるでしょう。