レバクリ

更新日:2023年12月22日

フケの原因は頭皮の乾燥?フケの原因と対策について解説

この記事のまとめ
  • フケの原因の1つに頭皮の乾燥があり、過度な洗髪、紫外線、乾燥肌によって引き起こされる
  • 乾燥によるフケは、放置すると乾燥性湿疹や薄毛になるリスクがある
  • 乾燥によるフケの対策には、洗髪方法の見直しや日焼け対策、保湿などが有効
  • フケの原因は乾燥以外にも、日常生活の乱れなどが考えられる
  • フケの対策をしても改善しなければ医療機関へ相談して対策するのがおすすめ

頭皮が乾燥するとフケが出てくることがあります。フケは不衛生な印象を与えてしまうので、気になるという方も多いかもしれません。

本記事では、乾燥によってフケが起こる理由や、乾燥によるフケの解決法について詳しく解説します。頭皮が乾燥していてフケも気になっているという方はぜひ参考にしてみてください。

フケとは

フケは頭皮から出る老廃物のことです。人の皮膚は頭皮も含め約4~6週で新しい細胞が生まれ古い細胞が剥がれ落ちる、ターンオーバーが起こります。古くなった頭皮の角質が皮膚から剥がれ落ちたものが、フケとなります。

乾燥によるフケの原因

フケの原因の1つとして、頭皮の乾燥が挙げられます。頭皮が乾燥する原因は次のものがあります。

過度な洗髪

乾燥によるフケの原因として最も考えられるのが、過度な洗髪です。フケが出るからと何度もシャンプーをしたり、洗浄力の強いシャンプー剤を使ったりするのは逆効果となります。過度な洗髪や洗浄力の強いシャンプー剤によって、皮脂が必要以上に落とされてしまうと、頭皮が乾燥しフケが発生する原因となってしまいます。

乾燥肌

もともと皮膚が乾燥しやすい方は、頭皮も乾燥しやすく、フケが増えやすい傾向にあります。そのため、乾燥肌の人やアトピー性皮膚炎の方は、そうでない人よりもフケが多くなりやすいです。

また、冬になると空気が乾燥することによって、皮膚も乾燥しやすくなります。夏場よりも冬場の方が頭皮も乾燥しやすくなるため、フケが発生しやすくなります。

紫外線

紫外線も、頭皮が乾燥しやすくなる原因の1つです。頭皮が紫外線を浴びると、頭皮の水分が失われ乾燥につながります。特に夏は紫外線が強くなるため、乾燥と同時に頭皮への刺激も発生し、結果としてフケが増えやすくなることも考えられます。

頭皮が乾燥する原因については、「頭皮が乾燥するとどうなる?原因とおすすめのケア方法を解説」でも詳しく解説しています。

フケは病気のサイン?

フケは一般的に生理現象であり、病気ではないとされています。ただし、フケとともに炎症が起こっていたり、皮膚の赤みやかゆみが起こっていたりすると、特定の疾患に発展する可能性も指摘されています。

ここでは、フケが多い場合に罹患している可能性のある病気について、解説していきます。

乾燥性湿疹の可能性がある

乾燥によるフケで見られる病気の1つが、乾燥性湿疹です。乾燥性湿疹とは、乾燥肌に炎症が加わって赤みや湿疹が生じる疾患のことです。

もともと乾燥肌である人だけでなく、加齢に伴い皮脂の分泌量が減った40歳以上の方もかかりやすいとされています。ほかにも、汗をかきにくい人も頭皮が乾燥しやすく、乾燥性湿疹になりやすいです。

皮膚が乾燥して粉を吹いたような状態となり、フケも出やすくなります。かゆみも伴うため、かくことでさらにフケを助長する可能性があります。

フケが薄毛につながる

フケは、放っておくことで薄毛につながる可能性もあります。

乾燥によって細かいフケが大量に発生すると、そのフケが毛穴をふさいでしまうことがあります。毛穴がふさがれると毛穴にいるマラセチア菌が増殖して炎症を引き起こします。毛穴の炎症が起こることで、髪の成長が阻害されて髪が抜け落ち、薄毛につながると考えられるのです。

また、頭皮が乾燥している状態は、頭皮の環境が悪くなっている状態でもあるといえるので髪が育ちにくくなり抜け毛や薄毛につながる可能性があります。

薄毛の対策については、「はげたくない人は知っておくべき!薄毛の原因と自分できる対策について解説」を参照してください。

頭皮の乾燥とフケの対策

ここでは、頭皮の乾燥を予防してフケを改善する対策について解説します。

シャンプーと洗い方を見直す

乾燥によるフケが気になるという方は、シャンプー剤と髪の毛の洗い方を見直してみましょう。

洗浄力の強いシャンプーは頭皮を乾燥から守るための皮脂まで洗い流してしまうので、頭皮の乾燥の原因となります。そのため、フケが多い人は頭皮に優しいマイルドな洗浄力のシャンプーを使うと良いでしょう。アミノ酸系のシャンプーが、洗浄力と頭皮を守るバランスが保たれているのでおすすめです。

また、シャンプーとともに見直したいのが洗い方です。ごしごしと力を入れて洗うのではなく、優しく指の腹で洗いましょう。また、シャンプーの量も短髪の方であれば1プッシュ程度で十分なので、シャンプーを使い過ぎないように注意しましょう。シャンプーは1日1回行えば十分ですが、乾燥肌の方にとっては1日1回のシャンプーも皮膚のバリア機能を壊す原因となることがあるため、ぬるめのシャワーで洗い流すだけの日を作っても良いかもしれません。

髪を乾かすためにドライヤーを当てる際は、乾燥を防ぐために頭皮から最低でも10cm以上は離して使いましょう。

日焼け対策をする

頭皮が紫外線によって乾燥しないように、日焼け対策も行いましょう。外出時には帽子や日傘を使って紫外線から頭皮を守ると良いです。

ただし、帽子をかぶり続けると、通気性が悪くなることで皮脂が過剰分泌され、頭皮環境の悪化を招き抜け毛の原因になってしまいます。室内では帽子をとって頭皮を空気に晒したり、頭皮にかいた汗をこまめに拭き取ったりしましょう。

頭皮を保湿する

乾燥肌で頭皮の乾燥が気になるという方は、頭皮を保湿するのも有効です。頭皮の保湿ローションを使って頭皮を保湿することで、乾燥を防げます。

自分に合った成分の保湿ローションを活用してみましょう。

日常生活を見直す

日常生活の乱れが頭皮の乾燥を招き、フケの原因となっている可能性があります。そのため、日常生活の見直しもフケの改善につながるでしょう。

睡眠不足や食生活の乱れによって皮脂の分泌が過剰になると、皮脂を餌とするマラセチア菌や細菌も必要以上に増殖してしまいます。皮脂を分解したときにできる物質によって地肌が刺激を受けた結果、ターンオーバーの周期が早まりフケが出てくると考えられているからです。頭皮のターンオーバーを正常に保つよう、栄養バランスのとれた食事を摂るほか、睡眠も十分にとることが大切です。

また、強いストレスも自律神経のバランスを崩し血流に影響して代謝がスムーズに行えなくなります。代謝がスムーズに行えないと、頭皮の乾燥を引き起こしたり、フケを誘発したりといったリスクがあります。運動や入浴、音楽や趣味に没頭するなど自分に合った方法でストレスを解消していきましょう。

乾燥以外のフケの原因

乾燥以外にフケの原因として多くみられるのが、脂漏性皮膚炎という疾患です。脂漏性皮膚炎とは、皮脂の分泌が活発な部位に起こる炎症で、頭皮に起きた場合フケとかゆみが症状として現れます。脂漏性皮膚炎は、頭皮や髪の生え際、顔面など、皮脂の分泌が盛んな部位に起こりやすいです。

特に夏場の皮脂分泌が盛んな時期には、脂漏性皮膚炎を発症するリスクが高まります。乾燥によるフケは空気が乾燥する冬に起こりやすいため、もしも夏にフケの量が異常に増えるという場合は、脂漏性皮膚炎によってフケが出ている可能性があります。

フケを確実に改善させたい場合は、医療機関への相談がおすすめ

対策をしてもフケが改善しないのであれば一度皮膚科の病院・クリニックに相談するのも良いでしょう。フケは生理現象とはいえ、何かしらの病気が原因となっていることもあります。

放置すれば炎症反応を引き起こすだけでなく薄毛の原因にもなり得るので、自己判断で放置せずに医療機関へ相談しましょう。

まとめ

フケの原因の1つとして、頭皮の乾燥が挙げられます。頭皮が乾燥する原因は、過度な洗髪や紫外線、もともとの肌質などが考えられます。フケを放置すると、炎症や抜け毛を引き起こす可能性があるため、対策することをおすすめします。

対策方法としては、洗髪の方法や使用するシャンプーを見直したり、頭皮の保湿ケアを行ったりすることが良いでしょう。もしも、対策をしていてもフケが改善しない場合には、乾燥以外がフケの原因となっていたり、病気によってフケが発生したりしている可能性もあります。そのため、自己判断でフケを放置せず、医療機関で相談してみるのが良いでしょう。