更新日:2026年03月13日
「薄毛が気になり、手軽に買える市販のAGA治療薬で対策したい」と考えている人もいるかもしれません。AGA治療薬は市販で購入できるものもありますが、根本的な原因を抑えたい方には処方薬がおすすめです。
本記事では、ドラッグストアで購入できるAGA治療薬の種類や効果、処方薬との違いを解説します。個人輸入の危険性や生活習慣の改善ポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
AGAの治療薬は、薄毛の進行を抑えたり、髪の毛を生やしたりする効果が期待できる医薬品です。ここでは、「脱毛を抑制する薬」と「発毛を促す薬」に分けて解説します。
脱毛原因に作用する治療薬は、薄毛を進行させるDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を抑え、ヘアサイクルを正常化します。代表的な成分であるフィナステリドやデュタステリドは、5αリダクターゼの働きを妨げるのが特徴的です。5αリダクターゼとテストステロンが結びつくのを防ぎ、毛根の成長を阻害するDHTの生成を抑制します。
フィナステリドやデュタステリドを服用することで、髪の成長サイクルが正常に保たれ、抜け毛の減少や進行抑制が期待できるでしょう。ただし、フィナステリドやデュタステリドは医師による診察と処方が必要であり、市販はされていません。
発毛を促すミノキシジルは、髪の成長を助ける攻めの薬です。ミノキシジルは頭皮の血管を拡張させて血流を改善し、髪を作り出す毛母細胞への酸素や栄養の供給を高めることで、新しい髪の生成を促します。
ミノキシジルには頭皮に直接塗る外用薬と、口から飲む内服薬の2種類があります。外用薬は第1類医薬品として市販されています。また、ミノキシジルの内服薬は国内で未承認となっており、日本皮膚科学会のガイドライン上では「行うべきではない」とされています。
AGA治療薬について詳しく知りたい方は、「AGA治療薬の種類と各種効果・副作用を解説します」をご確認ください。
AGA治療薬は、市販されているものもあります。ここでは、市販されているAGA治療薬の種類を見ていきましょう。
AGA治療薬の中で、ミノキシジルを配合した第1類医薬品は、市販されています。ミノキシジルは、血管を拡張させて頭皮の血流を改善し、髪の成長に必要な栄養を届きやすくする働きがあります。そのため、薄毛の進行を食い止めるだけでなく、発毛効果を期待する場合の選択肢になるでしょう。
ミノキシジル配合の外用薬は、薬剤師のいる実店舗の薬局やドラッグストアで購入可能です。オンラインで購入する場合も、自身の体調や使用方法に関する質問に回答し、薬剤師による適切な情報提供を受けたうえで購入できます。
市販されている薄毛対策製品の多くは、医薬品である発毛剤ではなく、医薬部外品である育毛剤として販売されています。育毛剤は今ある髪の毛を健やかに保ち、抜け毛を予防することを主な目的としていますが、発毛剤は新しい髪の毛を生やす効果が認められたものです。
育毛剤は頭皮環境を整えたり、製品によってはフケやかゆみを抑えたりする役割を果たします。髪の土台を整えるのには適していますが、育毛剤にはAGAによる薄毛部分に新しく毛を生やす力はありません。一方、ミノキシジルを配合した発毛剤は医薬品として分類されており、毛包を活性化させて新たな髪の成長を促すことが可能です。
そのため、現状維持を目的とした育毛剤ではなく、積極的な発毛を目指すのであれば、医薬品としての発毛剤を選択することが推奨されます。
市販のAGA治療薬と病院で処方される薬の違いは、配合されている成分の種類と、医師による診断の有無にあります。市販薬として購入できるのは頭皮に直接塗布するミノキシジル外用薬のみですが、処方薬は患者一人ひとりの症状や体質に合わせて最適な薬が選ばれます。
ここでは、市販薬と処方薬のメリット・デメリットを解説します。
市販薬のメリットは手軽さにあります。医師の診察を受けることなく購入でき、忙しい日常の中でも対策を始められます。
| 市販薬のメリット | 市販薬のデメリット |
|---|---|
| ドラッグストアや薬局で手軽に買える | AGAの原因となるDHT生成を抑制する作用はない |
| 医師の診察が不要である | 進行した薄毛には効果が限定的である |
| すぐに対策を始められる |

この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
| 自己判断で使用するため、効果の見極めが難しい |
| 女性用の製品もあり選択肢が広い | 第1類医薬品は薬剤師から説明を受ける必要がある |
市販薬は診察が不要なため、「とりあえず試してみたい」という方に適しているでしょう。ただし、AGAの根本原因であるDHTの生成を抑制する成分が市販薬には含まれていないので、進行した薄毛への効果には限界がある点がデメリットです。診察を伴わないため、「現在の症状に薬が合っているか」という医学的な判断を自分で行わなければならない難しさもあります。
処方薬のメリットは、自分の症状に合った薬が処方されることです。以下に、処方薬のメリットとデメリットをまとめました。
| 処方薬のメリット | 処方薬のデメリット |
|---|---|
| 薄毛の根本原因を直接抑制できる | 自由診療(保険適用外)のため費用がかかる |
| 医師の診察により最適な治療が可能である | 性欲減退や肝臓障害などの全身に関わる副作用のリスクがある |
| 医師の診察を受けているので副作用への対応が迅速である | 女性が服用できない薬がある |
| 定期的な経過観察で効果を客観的に確認できる | 通院またはオンライン診療が必要である |
フィナステリドやデュタステリドといった内服薬は医師による処方でしか入手できません。医師の診察を受けることで、効果の確認や副作用の早期発見・対応が可能です。
処方薬のデメリットは、通院の手間と費用です。AGA治療は保険適用外のため、診察料と薬代を全額自己負担する必要があります。しかし、近年ではジェネリック医薬品の普及により、費用を抑えられる場合もあるでしょう。通院の手間についてもオンライン診療を活用すれば解消するので、費用面や利便性だけで判断せず、期待する効果とリスクのバランスで選ぶのがおすすめです。
個人輸入で入手できる海外製の安価な薬剤は手軽に見えますが、品質・有効性・安全性が日本の基準で確認されていません。個人輸入した薬の中には有効成分が全く含まれていない偽造品や、製品に有害な不純物が混入している可能性もあり、服用することで予期せぬ健康被害を招く恐れがあります。
厚生労働省の「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」によると、個人輸入した薬で副作用が起きた場合、医薬品副作用被害救済制度の対象外となり、公的な救済を受けられません。安全にAGAを改善するためには、医療機関で処方された正規品を使用するのがおすすめです。

個人輸入品は品質や安全性が保証されていないため注意が必要です。信頼できる販売元かどうかを見極めましょう。健康被害のリスクを避けるためにも、医師の診察を経て、治療薬を処方してもらうのがおすすめです。
参考:厚生労働省「医薬品・医療機器」
AGA治療において薬は効果的な選択肢ですが、それだけに頼るのではなく、生活習慣の改善もあわせて行いましょう。日々の習慣がホルモンバランスや血流、栄養状態などに影響し、髪の健康状態を間接的に左右します。ここでは、基本的な生活習慣の見直しポイントをまとめました。
髪の成長に必要な栄養素としてタンパク質や亜鉛、ビタミンB群、ビオチンなどが挙げられます。

髪の毛の主成分はタンパク質であるため、良質なタンパク質を摂取しましょう。タンパク質は肉類・魚・卵などから、亜鉛は牡蠣・赤身肉・ナッツ類からの摂取が推奨されます。ビタミンB群は、豚肉やレバーから摂るよう心掛けましょう。水分補給も忘れずに行い、アルコールやカフェインの過剰摂取は控えることが大切です。
髪の成長に必要な成長ホルモンは入眠直後の睡眠で最も多く分泌されるので、眠りの質を高めることが健やかな髪を育むポイントです。

質の良い睡眠を実現するためには、日々の生活習慣を整え、体内時計のリズムを整えることが大切です 。厚生労働省の「成人のためのGood Sleepガイド」によると、日中は積極的に体を動かし、夕食は就寝の数時間前までに済ませることで、スムーズな入眠を助けます。寝る直前のスマートフォン使用やゲームは脳を興奮させて睡眠を妨げるため、避けるのがおすすめです。また、夕方以降のカフェイン摂取や過度な飲酒・喫煙も眠りの質を悪化させるため、控えましょう。
参考:厚生労働省「睡眠対策」
過度なストレスが蓄積されると、自律神経のバランスが崩れて交感神経が優位な状態が続き、全身の血管が収縮しやすくなります。頭皮への血流が阻害され、髪の成長に必要な栄養や酸素が頭皮まで十分に行き渡らなくなると、間接的にAGAの進行を助長する可能性があるでしょう。
健やかな髪を育てるためには、日々の生活の中で自分なりのリラックス方法を見つけることが大切です。たとえば、読書や音楽鑑賞、深呼吸などが挙げられます。ストレス解消法によって副交感神経を優位に切り替えることは、血管を拡張させ、育毛に適した体内環境を整えることにつながります。

頭皮環境を整えるうえで生活習慣を見直すことは大切です。バランスの良い食事や質の高い睡眠は、髪が育つための土台を整え、治療薬の効果を引き出しやすくなります。
手軽に本格的なAGA治療を始めたい方には、オンライン診療がおすすめです。スマートフォン一つで予約から診察、薬の処方まで完結するので、仕事やプライベートで忙しい方も場所を選ばず隙間時間に受診できます。通院の手間や待ち時間を気にせず、プライバシーを守りながら治療を継続できる点は、オンラインならではの魅力です。
前述のとおり、市販薬は主に頭皮に塗る外用薬に限られますが、医療機関では薄毛の根本原因に内側からアプローチする内服薬を処方することが可能です。
AGA治療薬には、市販で購入できるものと、医師の処方が必要なものがあります。ミノキシジル配合の外用薬は第1類医薬品として市販で購入可能ですが、AGAの根本原因であるDHTを抑制する内服薬は処方箋がなければ入手できません。
市販で購入できるAGA治療薬のメリットは、手軽さにあります。医師の診察を受けずに購入でき、すぐに対策を始められるという点が魅力的です。一方、処方薬は医師の診断に基づいた適切な治療が可能です。
手軽に本格的なAGA治療を始めたい方には、レバクリのオンライン診療サービスを利用することで、通院の手間なく医師の診察と処方を受けられます。自分の症状や希望に合わせた最適な選択をすることで、効果的なAGA治療を進められるでしょう。