更新日:2026年05月20日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
「薄毛が気になるけど、何科を受診するべきかわからない」と悩んでいる方も多いかもしれません。薄毛の原因は、頭皮トラブルやホルモンバランスの変化、AGAなど様々であり、症状によって適した相談先が異なります。
本記事では、薄毛の症状別に考えられる原因と相談先の目安、AGAクリニックを選ぶ際のポイントについて解説します。薄毛が気になり始めた方は、医療機関選びの参考にしてみてください。
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薄毛の原因によって適した相談先は異なります。症状や体調の変化によって考えられる原因もさまざまであるため、自分の状態に合った医療機関を選ぶことが大切です。
下記の表では、主な自覚症状ごとに考えられる原因と相談先をまとめています。なお、これはあくまで目安であり、正確な診断には医師による診察が必要です。
| 相談先 | 自覚症状 | 考えられる原因 |
|---|---|---|
| 皮膚科 | 頭皮のかゆみ・赤み・フケがある | 脂漏性皮膚炎に伴う脱毛、頭皮の炎症 |
| 皮膚科 | 円形に髪が抜ける | 円形脱毛症(自己免疫疾患) |
| 薄毛専門クリニック | 前頭部や頭頂部の抜け毛が急に増えた、 髪全体のボリュームが減った | AGA(男性型脱毛症)など |
| 薄毛専門クリニック | 分け目が目立つ、髪が細くなった | びまん性脱毛症、FAGA(女性型脱毛症)など |
| 内科 | 抜け毛とともに体調不良や疲れやすさがある | 甲状腺疾患、栄養不足など |
| 精神科・心療内科 | 抜け毛の増加に加えて、動悸・頭痛・食欲不振などの全身症状がある | 過度なストレス、環境の変化、仕事や人間関係などの悩み |
頭皮にフケやかゆみなどの症状がある場合、脂漏性皮膚炎に伴う脱毛が起きている可能性があります。脂漏性皮膚炎は、マラセチア菌や皮脂分泌の影響が関与して発症すると考えられています。こうした頭皮トラブルが気になる場合は、皮膚科で相談するとよいでしょう。
円形または楕円形の脱毛が生じた場合、円形脱毛症の可能性があります。円形脱毛症が発症する原因は、何らかのきっかけでリンパ球が毛包を攻撃してしまう自己免疫疾患と考えられています。重症化すると脱毛斑(円形や楕円形に髪が抜けた部分)が拡大し、全頭や全身に脱毛が及ぶケースもあるため注意が必要です。
また、円形脱毛にはストレスが関与する場合もあり、症状によっては必要に応じて心療内科でのサポートが検討されることもあります。気になる場合は早めに専門医へ相談しましょう。

前頭部や頭頂部の薄毛が気になり始めた成人男性では、進行性の脱毛症であるAGA(男性型脱毛症)の可能性があるため、皮膚科やAGA専門クリニックへ相談しましょう。
AGAは、主に遺伝的要因や男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)の影響によって発症する進行性の脱毛症で、放置すると徐々に薄毛が進行していくのが特徴です。
AGAによる薄毛かどうか気になる場合は、進行状況を確認する一つの目安としてセルフチェックも参考になりますが、最終的な判断は医師の診察が必要です。AGAは進行性の脱毛症のため、専門クリニックで早めの相談が大切です。

「年齢を重ねるにつれて分け目が目立つようになった」「髪が細くなった」と感じる場合は、びまん性脱毛症やFAGAの可能性があります。びまん性脱毛症は、加齢やFAGA(女性型脱毛症)などが関与していると考えられ、ゆっくりと時間をかけて進行するのが特徴です。
髪の変化が気になる場合は、皮膚科または薄毛専門のクリニックで相談してみましょう。

倦怠感や動悸などの全身症状があり、抜け毛が増えたと感じる場合は、内科の受診を検討しましょう。髪のトラブルは頭皮だけでなく、甲状腺機能の異常や鉄欠性貧血、自己免疫疾患(膠原病など)が関係している可能性があります。
診察を受ける際は、抜け毛以外の自覚症状やいつから症状が現れたのかを医師へ伝えることで、原因の特定につながりやすくなるでしょう。
強い精神的ストレスを感じており「抜け毛が増えた」「薄毛を自覚し始めた」という場合は、精神科や心療内科で相談することも選択肢の一つです。
こうした精神的ストレスは、抜毛症や休止脱毛症といった症状を引き起こす可能性があります。抜毛症は、髪の毛や眉毛を繰り返し引き抜いてしまう行動がみられる精神疾患で、過度な不安や葛藤が背景にあることが多いといわれています。また、休止期脱毛症では、通常より多くの髪が成長期から休止期へ移行する毛包が増えることで抜け毛が増加します。
これらの症状は、出産・手術・高熱・強いストレスなどがきっかけとなって発症する場合もあるため、気になったら専門医へ早めの相談が安心です。
一般的な皮膚科でもAGAの治療を受けることはできますが、AGA専門クリニックではAGA治療に特化した専門知識と経験に基づく治療を受けられるというメリットがあります。専門医師による診察では、薄毛の進行度や原因を踏まえたうえで、状況に応じた治療を提案してもらえます。さらに、ライフプランや治療にかけられる予算なども考慮した治療プランを相談できるのも特徴です。
市販薬では効果を感じられなかった方や、より効果的な治療を検討したい方にとって、専門クリニックの受診は検討する価値があるといえるでしょう。
AGA治療では、主にフィナステリドやデュタステリドなどの内服薬や、ミノキシジル外用薬による治療が一般的ですが、クリニックによっては自毛植毛や注入治療などを実施している場合もあります。希望する治療方法に合わせてクリニックを選ぶというのも一つの方法です。
また、AGA治療は保険適用外の自由診療となり、費用はクリニックごとに異なるため、事前に治療方法や料金の目安を確認しておくことが大切です。

クリニックに直接足を運び、対面で診療を希望する場合は、自宅や職場などから通院しやすいクリニックを選択しましょう。AGAの治療はヘアサイクルの関係上、最低でも6か月以上の継続が必要です。そのため、通院が負担になると治療の継続が難しくなることもあるため、無理なく通えるクリニックを選択することが大切です。
内服薬や外用薬によるAGA治療を検討しているものの「クリニックに行く時間がなかなか取れない」「通院していることを家族や知人に知られたくない」といった場合は、オンライン診療を利用するのも一つの選択肢です。
オンライン診療であれば、自分の好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けることができます。
薬の受け取りも現地に行く必要はなく、自宅に届けてくれるため、利便性が高いといえるでしょう。
薄毛の原因はさまざまであり、症状や体調に合わせたクリニック選びが大切です。自分の症状をある程度認識したうえでクリニックを選択すれば、適切な治療を受けやすくなります。
もし、AGAの疑いがある場合は、皮膚科やAGA専門クリニックへ相談しましょう。治療を始める前に、クリニックで行われている治療方法や費用の目安を確認しておくと治療を継続しやすくなります。
また、忙しく通院が難しい場合や通院していることを周囲に気づかれたくない場合などは、好きな場所から自由に受診できるオンライン診療という選択肢もあるので、必要に応じて利用することを検討しましょう。
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AGA治療は、主に内服薬・外用薬で行われます。
| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド・デュタステリド | 内服薬 | 抜け毛の進行を食い止める |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
効果実感には個人差がありますが、ヘアサイクル改善のため3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
AGA治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1ヶ月数千円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。時間や費用、人目などの通院の負担が、忙しい方にとって課題となる場合があります。
オンライン診療とは、スマホやPCを使い、ご自宅など好きな場所から医師の診察を受け、お薬を配送してもらえるサービスです。従来のAGA治療における「通院の負担」「待ち時間」「人目」といった課題を解決します。
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