更新日:2026年08月03日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
「生え際が後退して、抜け毛も増えた。禿げる前兆?」と不安を感じている方がいるかもしれません。生え際の後退や抜け毛の増加、髪が細くなるといった変化は、禿げる前兆のことがあります。この記事では、禿げる前兆かもしれない6つの変化やセルフチェックの方法、AGAとそれ以外の禿げとの違い、AGAを放置した場合は進行してしまうことや適切な対処法を紹介します。
禿げる前兆には、生え際の後退や頭頂部の毛量の変化、抜け毛の増加、髪質の変化、頭皮トラブルなどがあります。一つの症状だけでなく、複数のサインが重なって現れることも少なくありません。当てはまる項目が複数ある場合は、薄毛が進行し始めている可能性があります。
ここでは、代表的な6つの前兆を解説します。
生え際の後退や頭頂部が薄くなる変化は、禿げる前兆として代表的なものです。額の左右が剃り込み状に後退したり、頭頂部の地肌が透けて見えたりするのが特徴です。
生え際は自分では気づきにくい部分のため、合わせ鏡で頭頂部を確認したり、以前の写真と見比べたりするとわかりやすいでしょう。少しずつ進む変化のため、定期的にチェックするなど早めに気づきたいところです。
抜け毛の増加も、禿げる前兆の一つです。髪は毎日生え変わっているため、健康な人でも1日に50〜100本程度は自然に抜け落ちます。ただし、シャンプー時や起床時の枕元で、以前より明らかに抜け毛が増えたと感じる場合は注意が必要です。特に、細く短い毛が多く抜けている場合は、ヘアサイクルが乱れており髪が健康な状態でなくなっている可能性があります。
髪が細くなり、ヘアセットがしづらくなるのも前兆の一つです。髪が細く弱くなると、これまで使っていたスタイリング剤の重みで髪が立ち上がりにくくなります。
セットが決まらなくなったり、ボリュームが出にくくなったりしている場合、髪が軟毛化という変化を起こしているサインかもしれません。
頭皮のかゆみや赤みは、頭皮環境が乱れているサインです。頭皮のかゆみや赤みの原因は、洗髪方法や乾燥、紫外線、皮脂の過剰分泌などが考えられます。
かゆみや赤みを放置すると頭皮環境がさらに悪化し、抜け毛が増えることもあります。症状が続く場合は、洗髪方法や生活習慣の見直しを並行しながら皮膚科を受診しましょう。
フケが増えるのも、頭皮環境の乱れを示すサインです。フケは、頭皮の皮脂バランスが崩れることで起こりやすくなります。頭皮が極度に乾燥したり、反対に皮脂が過剰に分泌されたりすると、フケが毛穴に詰まって抜け毛を招くことがあります。使っているシャンプーや洗い方が合っているか確認しましょう。
頭皮が硬くなるのは、血行不良のサインのことがあります。髪は血液から運ばれる栄養や酸素で育つため、血行が悪いと栄養が届きにくくなります。
頭皮の硬さは、両手で頭を包み、指で前後左右に動かして確認できます。頭皮がスムーズに動かないと感じる場合は、血行が滞っているかもしれません。
禿げる前兆を、自分で確認できる方法を紹介します。以下の項目で、当てはまるものがないかチェックしてみましょう。
当てはまる項目が多いほど、薄毛が進行し始めている可能性が高いといえます。特に、髪が細くなる・産毛が増えるといった髪質の変化は、AGAの初期に見られやすいサインです。あくまで目安ですが、気になった時点で医療機関を受診するのがおすすめです。
禿げる前兆に気づいても、まだ大丈夫と様子を見てしまう方もいるかもしれません。しかし、前兆の原因がAGAの場合、進行性のため放置すると薄毛は徐々に広がり、自然に改善することは難しいとされています。
AGAでは、DHT(ジヒドロテストステロン)の影響でヘアサイクルの成長期が短くなり続けます。髪が十分に育つ前に抜けることが繰り返されると、毛包が少しずつ小さくなるミニチュア化が進み、産毛のような細く短い毛が増えていきます。ミニチュア化が進んだ毛包は元に戻りにくいとされるため、薄毛が目立ってからでは治療が長期にわたったり、選択肢が限られてしまったりすることがあります。
一方で、AGAは早く対策を始めるほど選択肢が多く、進行の抑制や現状維持が期待しやすくなります。前兆に心当たりがある場合は、放置せず早めに対策を始めることが大切です。
禿げる兆候が確認できたら、できることから対策を始めましょう。主な対処法は、下記で紹介する4つです。
まずは、生活習慣を見直しましょう。睡眠不足が続くと、髪の成長や頭皮の修復に関わる成長ホルモンが十分に分泌されにくくなります。
また、喫煙はニコチンの作用で血管を収縮させ、頭皮への血流を妨げます。過度な飲酒も、髪に必要な栄養の消費や睡眠の質の低下につながります。睡眠・運動・喫煙・飲酒の習慣を整えることが、頭皮環境づくりの土台になります。
参考:厚生労働省「睡眠対策」
頭皮を清潔に保つため、正しい洗髪を心掛けましょう。38℃前後のぬるま湯で予洗いし、よく泡立てたシャンプーを指の腹でやさしく洗います。爪を立ててこすったり、シャンプーをすすぎ残したりすると、頭皮環境が悪化する原因になります。洗髪後は早めに乾かし、頭皮を清潔で健やかな状態に保ちましょう。
髪の健康を支えるため、栄養バランスの取れた食事を心掛けましょう。髪の主成分はタンパク質のため、肉や魚、卵、大豆製品などを取り入れることが基本です。
あわせて、タンパク質の合成を助ける亜鉛や、代謝に関わるビタミン類もバランスよく摂りましょう。
特定の食品だけで薄毛を改善できるわけではありませんが、食事は健康な髪を育てる土台づくりに役立ちます。
参考:厚生労働省「食事バランスガイド」
セルフケアは頭皮環境を整える土台になりますが、禿げる前兆の原因がAGAの場合、セルフケアだけで薄毛の進行を止めるのは困難です。気になるサインが続く場合は、早めに医療機関を受診し、原因を確認しましょう。
医療機関では、薄毛の原因がAGAによるものか、ほかの脱毛症によるものかを診断してもらえます。通院の時間が取りにくい場合は、自宅から医師の診察を受けられるオンライン診療という選択肢もあります。

AGAは進行性のため、早く対策するほど状態に応じた適切な治療がしやすくなります。受診を先延ばしにせず、気になるサインがあれば早めに医師へ相談することをおすすめします。
抜け毛が増えても、すべてが禿げ始める前兆とは限りません。AGA以外の原因による一時的な抜け毛もあります。
休止期脱毛といって、季節の変わり目に一時的に抜け毛が増えたり、強いストレスや睡眠不足、急激なダイエットなどがきっかけで一時的な抜け毛が起こったりすることがあります。原因が解消されると症状は落ち着くことが多いとされています。
また、髪の一部が円形・楕円形にごっそり抜ける場合は、円形脱毛症かもしれません。円形脱毛症は、一部の自然に落ち着くケースを除いて治療が必要ですが、AGAとは治療法が異なります。
AGA以外の抜け毛とAGAによる禿げの前兆は見分けが難しいため、抜け毛が長く続く場合や、生え際・頭頂部を中心に進む場合は、自己判断せず医療機関で相談しましょう。
禿げる前兆について、よくある疑問に回答します。
若いのに禿げる前兆が出るのはなぜですか?
AGAは年代を問わず発症することがあり、20代でも若ハゲの前兆が現れるケースがあります。遺伝や男性ホルモンの影響が背景にあり、生活習慣やストレスが重なることもあります。若くても進行することがあるため、気になるサインがあれば早めに医療機関で相談しましょう。
禿げる前兆は自分で止められますか?
生活習慣や頭皮ケアの見直しは頭皮環境を整える土台になりますが、前兆の原因がAGAの場合、セルフケアだけでは進行を止められません。AGAには5αリダクターゼを阻害する治療薬などによる医学的な対処が基本となるため、気になる場合は医師に相談しましょう。
禿げそうと感じても、抜け毛が普通の量なら大丈夫ですか?
抜け毛の本数だけでなく、髪質や禿げる部位の変化も判断基準のひとつです。1日50〜100本程度の抜け毛は自然な範囲ですが、本数が普通でも、細く短い毛が増えたり生え際・頭頂部が薄くなったりしている場合は、禿げの前兆のことがあります。気になる場合はセルフチェックや受診を検討しましょう。
禿げる前兆には、生え際の後退や頭頂部が透ける、抜け毛の増加、髪が細くなる、頭皮のかゆみやフケといった変化があります。特に髪が細くなったり産毛が増えたりするといった髪質の変化は、AGAによる軟毛化のサインであることが多いとされています。
AGAによる禿げの前兆は進行性のため、放置すると薄毛は徐々に広がり、自然には改善しません。一方で、早く対策を始めるほど治療の選択肢が多く、進行の抑制や現状維持を目指しやすくなります。
まずは生活習慣や頭皮ケアを整え、気になるサインが続く場合は早めに医療機関へ相談しましょう。通院の時間がとりにくい場合は、自宅から医師の診察を受けられるオンライン診療も選択肢の一つです。
厚生労働省「成人のためのGood Sleepガイド」
厚生労働省「食事バランスガイド」
記事を読んでAGAの治療に関心を持ったものの、こんな不安やお悩みはありませんか?
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AGA治療は、主に内服薬・外用薬で行われます。
| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド・デュタステリド | 内服薬 | 抜け毛の進行を食い止める |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
効果実感には個人差がありますが、ヘアサイクル改善のため3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
AGA治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1ヶ月数千円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。時間や費用、人目などの通院の負担が、忙しい方にとって課題となる場合があります。
オンライン診療とは、スマホやPCを使い、ご自宅など好きな場所から医師の診察を受け、お薬を配送してもらえるサービスです。従来のAGA治療における「通院の負担」「待ち時間」「人目」といった課題を解決します。
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