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更新日:2026年02月05日

AGA治療薬の種類や効果は?副作用のリスクと自分に合った選び方を解説

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この記事のまとめ
  • AGA治療薬には、内服薬と外用薬の2種類がある
  • 薄毛進行を防止する「守り」のAGA治療薬には、プロペシアやザガーロがある
  • 発毛促進効果があるミノキシジルは、「攻め」のAGA治療薬として使用されている
  • AGA治療薬は薄毛の進行度や副作用のリスク、継続可能な費用を考慮したうえで選ぶ
  • 偽薬のリスクを避け効果を得るには、個人輸入ではなく医師に相談する方法がおすすめ

「AGA治療薬を使ってみたいけど、何を選べばいいのか分からない」「副作用が心配」という方も少なくありません。AGA治療薬には内服薬と外用薬があり、種類ごとに特徴は異なります。AGA治療は早期対策が重要なため、薄毛に悩む方は放置せず、医療機関へ相談しましょう。

本記事では、AGA治療薬について詳しく解説します。自分に合ったAGA治療薬を選ぶときのポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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監修医師

牧野 潤

JUN MAKINO

慶應義塾大学医学部卒 日本形成外科学会認定専門医 「レバクリ」監修

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目次
  • そもそもAGA(男性型脱毛症)とは?
    • 遺伝やホルモンが関係する進行性の脱毛症
    • AGAが引き起こされるメカニズム
    • 放置せず早期に対策することが重要な理由
  • 【一覧】抜け毛予防と発毛促進のAGA治療薬
    • 抜け毛の進行を抑える「守り」の治療薬と副作用
      • プロペシア(フィナステリド)
      • ザガーロ(デュタステリド)
    • 新たな髪を育てる「攻め」の治療薬と副作用
      • ミノキシジル
  • AGA治療薬を選ぶときのポイント
    • 自身の薄毛の進行度から判断する
    • 予防か発毛か、求める効果で選択する
    • 副作用のリスクを正しく理解する
    • 継続できる費用かどうかを確認する
  • AGA治療薬を入手する際の注意点
    • 市販薬と医師が処方する薬の違いを理解する
    • 個人輸入や通販に潜む危険性を知る
  • 安全で効果的なAGA治療薬を希望するなら医師に相談
  • おすすめ記事
  • まとめ

そもそもAGA(男性型脱毛症)とは?

AGA(男性型脱毛症)の正式名称は、Androgenetic Alopeciaといい、成人男性に多く見られる進行性の脱毛症です。

AGAを発症すると、前頭部の生え際や頭頂部から徐々に髪が薄くなっていきます。AGAのパターンとして、額の両サイドから後退してM字型になる「前頭部型」と頭のてっぺんから薄くなっていく「頭頂部型」、その両方が進行する「混合型」の3つに分けられます。

AGAが自然に治ることはなく、放置すると徐々に症状は進行していくため、早期の適切な治療が重要です。抜け毛や髪のボリュームについて気になり始めたら、AGAクリニックや皮膚科に相談することをおすすめします。以下でAGAの詳細や早期対策の必要性を解説するので、悩んでいる方は参考にしてください。

遺伝やホルモンが関係する進行性の脱毛症

AGAは、遺伝的要素と男性ホルモンの影響によって引き起こされる進行性の脱毛症です。AGAになりやすいかどうかは、遺伝による体質が関係すると考えられています。

一度薄くなった部分が自然に回復することはなく、何も対策を取らなければ薄毛が進行していくことがAGAの特徴です。両親が薄毛でなくてもAGAになる可能性はあるため、症状が気になり始めた場合は早めの対策が求められます。

AGAの原因について詳しくは、「AGAとは?抜け毛・薄毛が進行する男性型脱毛症について分かりやすく解説」で解説しているので、気になる方は参考にしてみてください。

AGAが引き起こされるメカニズム

AGAは、体内の男性ホルモンが酵素の働きで変化することによって引き起こされます。血液中を流れる男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼという酵素と結合し、より強力なホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されます。

このDHTが毛根を包み込む皮膚組織である毛包に作用すると、髪の毛の成長サイクルが乱れ、成長期が短くなってしまうのです。

髪の毛の成長期は通常2~6年ですが、AGAの進行によりヘアサイクルの成長期が短縮されることで十分に成長する前に抜け落ち、新しく生えてくる髪も細く短いものになります。このメカニズムが繰り返されていくと、徐々に薄毛が目立つようになるでしょう。

放置せず早期に対策することが重要な理由

AGAは進行性の脱毛症のため、放置すると薄毛の範囲は徐々に広がっていきます。症状をそのままにしておくと、AGAが進行して深刻化する可能性があるので、放置せず早期に対策しましょう。

薄毛が進行してから治療を始める場合、改善までに時間がかかる、治療のコストが増加するといった傾向があります。しかし、初期段階で治療を始めれば、進行を食い止めたり、髪の毛の状態を維持したりする効果が期待できます。

抜け毛の増加や髪のボリュームダウンなどの変化に気づいた時点で、AGAクリニックや皮膚科への相談がおすすめです。

【一覧】抜け毛予防と発毛促進のAGA治療薬

AGA治療薬には、大きく分けて「抜け毛の進行を抑える薬」と「発毛を促進する薬」の2種類があります。効果的な治療のためには、自分の症状や目的に合わせて適切な薬剤を選ぶことが重要です。

以下で、AGA治療薬の種類と効果、副作用について解説します。

抜け毛の進行を抑える「守り」の治療薬と副作用

AGA治療における「守り」の治療薬は、薄毛の進行を食い止め、現状の髪を維持することを目的としています。代表的な内服薬は、プロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)です。これらの薬はAGAの原因物質であるDHTの生成を抑制する作用を持ち、乱れたヘアサイクルを正常化させ、細く短い毛が増えるのを防ぎます。

一方で、副作用のリスクがあることも知っておきましょう。AGA治療を始める際は、医師から十分な説明を受け、体調の変化に注意しながら服用を続けることが大切です。

プロペシア(フィナステリド)

プロペシアは、5αリダクターゼを阻害するタイプのAGA治療薬で、有効成分はフィナステリドです。AGAによる抜け毛を防ぐことや、今生えている毛の維持を目的として使用されます。フィナステリドは5αリダクターゼII型という酵素に作用し、男性ホルモンであるテストステロンからDHTへの変換を抑制する働きがあるのが特徴です。

KEGG MEDICUSの「医療用医薬品 :プロペシア」によると、プロペシアには性欲減退や勃起不全といった性機能に関する副作用があると記載されています。また、頻度不明なものの、人によっては肝機能障害や抑うつ症状、乳房圧痛、めまいなどの副作用が生じる可能性もあります。プロペシアの服用後に副作用の症状が現れた場合は、速やかに医師に相談しましょう。

なお、プロペシアのジェネリック薬は「フィナステリド」の名称で販売されています。

参考:KEGG MEDICUS「医療用医薬品 :プロペシア」

この記事の監修:

牧野 潤医師

慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。

<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)

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ザガーロ(デュタステリド)

ザガーロの主成分であるデュタステリドは、プロペシアと同様にAGAの進行を抑制する「守り」の治療薬です。この薬は、薄毛の原因となるDHTの生成を阻害する点でプロペシアと共通していますが、作用する範囲が異なります。

プロペシアが5αリダクターゼII型にのみ作用するのに対し、ザガーロはI型とII型の両方に作用するのが特徴です。そのため、ザガーロはプロペシアよりも高い増毛効果があるといわれています。

KEGG MEDICUSの「医療用医薬品 :ザガーロ」によると、ザガーロの副作用は性機能不全や乳房障害、腹部不快感、脱毛症、多毛症などです。また、頻度は不明ですが、重大な副作用として肝機能障害や黄疸が生じる可能性もあります。

なお、ザガーロのジェネリック薬は「デュタステリド」の名称で販売されています。

ザガーロについては、「デュタステリド(ザガーロ)が効かないと感じる原因は?対処法も解説」でも詳しく解説しているので参考にしてみてください。

参考:KEGG MEDICUS「医療用医薬品 :ザガーロ」

新たな髪を育てる「攻め」の治療薬と副作用

AGA治療における「攻め」の治療薬は、積極的に発毛を促し、新たな髪を育てることを目的として使用されます。代表的なのは、内服薬や外用薬として使用されるミノキシジルです。

ミノキシジルには、血管を広げて血流を改善する作用があり、毛乳頭や毛母細胞に必要な栄養や酸素の供給を促進します。発毛を促す効果が期待される一方で、「守り」の治療薬と同様に副作用が現れる可能性もあると知っておきましょう。

ミノキシジル

ミノキシジルは、もともと血圧降下剤として開発された薬剤です。しかし、副作用として多毛症が確認されたことから、のちにAGAの治療薬として転用されました。ミノキシジルには、頭皮に直接塗布する外用薬と、経口で服用する内服薬があります。

ミノキシジルの主な作用機序は、血管を拡張して頭皮の血行を促進し、毛母細胞に栄養が行き渡りやすくすることです。また、毛周期のうち成長期を延長する効果もあるため、髪が太く長く育ち、新たな発毛を促す効果が期待できます。

KEGG MEDICUSの「一般用医薬品 :ミノキシジルローション5%『JG』」によると、外用薬の場合は頭皮の炎症や発疹、かゆみなどの副作用が生じる可能性があると記載されています。一方、内服薬で起こり得る副作用は、動悸やめまい、むくみ、息切れといった症状です。内服薬の使用にあたっては、一定のリスクがメリットを上回ると判断される場合には、処方をおすすめしないこともあります。

ミノキシジルの特徴については、「フィナステリドとミノキシジル併用の効果や注意点を説明」でも解説しているので参考にしてください。

参考:KEGG MEDICUS「一般用医薬品 :ミノキシジルローション5%『JG』」

AGA治療薬を選ぶときのポイント

AGA治療にはさまざまな選択肢があります。効果的に治療を進めるために、自分の状態や目標に合ったAGA治療薬を選びましょう。ここでは、薄毛の進行度や効果、副作用のリスク、治療にかかる費用などの観点から説明します。

自身の薄毛の進行度から判断する

AGA治療薬を選ぶ際は、まず自分の薄毛がどの程度進行しているかを把握することが重要です。薄毛の初期段階や、まだ抜け毛が増え始めたばかりで予防を重視したい場合には、抜け毛の進行を抑えるプロペシアやザガーロなどの薬が選択肢となります。

一方、薄毛がすでに進行している場合は、予防だけでなく積極的な発毛を促す治療が必要になります。ミノキシジルのように血行促進作用のある薬剤を併用することで、新たな毛髪の成長を促す効果が期待できるでしょう。

自分の状態を把握するためには、鏡で頭頂部や後頭部を確認したり、スマートフォンで撮影して確認したりすることをおすすめします。また、AGAクリニックや皮膚科で診断を受けることで、より正確な進行度と、状態に基づいた治療計画を立てられるでしょう。

予防か発毛か、求める効果で選択する

AGA治療薬は、「予防」と「発毛」の2種類の効果に分けられます。最適な薬を選ぶためには、自分が治療に何を求めているのかを明確にしましょう。

薄毛の進行が初期段階であれば、プロペシアなどの予防薬から始めるのが一般的です。一方、すでに目立つ薄毛があり、新たな髪を積極的に生やしたい場合は、予防薬と発毛薬の併用が効果的でしょう。

ただし、AGA治療の効果は個人差があり、すぐに結果が出るものではありません。効果が目に見えて現れるまでには、一般的に3〜6ヶ月程度かかるものと考えておきましょう。

副作用のリスクを正しく理解する

AGA治療薬を安全に服用するためには、副作用のリスクを正しく理解しておく必要があります。どのような薬にも副作用の可能性があり、AGA治療薬も例外ではありません。

たとえば、予防薬であるプロペシアやザガーロは、性機能に関する性欲減退や勃起機能の低下、肝機能障害などの副作用が起こる可能性があります。また、発毛薬であるミノキシジルは、血管拡張作用により動悸やむくみ、多毛症などの副作用が見られる場合があるでしょう。

いずれも発生頻度はまれであるものの、持病を持つ方や、体質によっては影響が出ることがあります。AGA治療薬の服用前に医師から説明を受け、万が一症状が現れた場合は速やかに相談できるように、リスクを理解したうえで治療を開始することが重要です。

AGA治療薬の副作用については、「AGA治療薬の種類・効果・副作用について、ガイドラインに基づいて解説」も参考にしてみてください。

継続できる費用かどうかを確認する

AGA治療は、効果を実感し維持するために長期的な継続が求められる治療です。治療薬を選ぶ際は、継続できる費用かどうかをあらかじめ確認しておきましょう。

AGA治療薬の費用は、クリニックや薬の種類、処方量によって異なります。AGA治療にかかる費用を抑えるためには、先発医薬品より価格が安いジェネリック医薬品を活用したり、交通費を抑えるためにオンラインクリニックを利用したりする方法があります。

費用面で無理をすると、途中で治療を中断せざるを得なくなり、それまでの努力が無駄になってしまう可能性もあります。自分の経済状況を考慮し、医師と相談しながら無理なく続けられる治療プランを選択しましょう。

AGA治療の費用について詳しく知りたい方は、「AGA治療の費用は月額いくら?相場や安く抑える5つの方法を解説」も参考にしてみてください。

AGA治療薬を入手する際の注意点

AGA治療薬は、医療機関を受診し処方してもらうほかに、市販薬や個人輸入で入手する方法があります。効果的かつ安全にAGA治療を進めるためには、各入手方法の違いやリスクを理解したうえで、適切な選択をすることが重要です。

ここでは、AGA治療薬を入手する際の注意点を解説するので、AGA治療を考えている方は参考にしてください。

市販薬と医師が処方する薬の違いを理解する

AGA治療薬には、薬局やドラッグストアで購入できる市販薬と、医療機関を受診し処方してもらう医療用医薬品があります。以下の表でそれぞれの違いをまとめたので、効果や費用を確認しましょう。

市販薬医療用医薬品
入手方法薬局やドラッグストアで購入可能医療機関の受診と処方が必要
主な薬剤・ミノキシジル外用薬(1%、5%)・フィナステリドデュタステリド
・ミノキシジル(内服薬)
・ミノキシジル外用薬(5%、15%)
効果軽度〜中等度中等度〜高度
費用月3,000円〜10,000円程度月6,000円〜30,000円程度
メリット・医療機関を受診する必要がなく、手軽に購入できる
・医療機関での診察料や検査料がかからないため、医療用医薬品と比べて費用を抑えれらる可能性がある
・高い効果が期待できる
・医師による診断のもと、個人に合わせた処方をしてもらえる
デメリット・内服薬の併用と比べると効果が限定的
・自己判断になりがち
・通院の手間がかかる
・市販薬だけの場合と比べて費用が高くなりやすい

市販薬は手軽に入手できる反面、フィナステリドやデュタステリドといった内服薬の購入はできません。外用薬しか購入できないことから、市販薬でのAGA治療の効果は限定的となります。一方、医療用医薬品による治療は受診の手間や費用がかかるものの、内服薬による治療法が選択肢に含まれるため高い効果が期待できます。

それぞれの特徴を正しく理解し、自分の症状や希望に合った選択をすることが重要です。

個人輸入や通販に潜む危険性を知る

AGA治療薬を個人輸入や海外通販サイトを通じて入手しようと考えている方は、偽薬のリスクがあることも知っておきましょう。

偽薬の場合、有効成分が含まれていなかったり、健康被害を引き起こす不純物が混入していたりする恐れがあります。偽薬を服用すると、治療効果が得られないだけでなく、身体に悪影響を及ぼす可能性があるため、十分な注意が必要です。

短期的には費用を節約できるように見えても、健康リスクを冒してまで安価な方法を選ぶのは得策ではありません。長期的な視点で見れば、医療機関で適切な治療を受けることが、結果的に最も費用対効果が高い選択となるでしょう。安全かつ効果的にAGA治療を行うために、医療機関の受診をおすすめします。

安全で効果的なAGA治療薬を希望するなら医師に相談

安全で効果的なAGA治療を進めるには、医師に相談し処方された薬を服用するのが賢明です。自己判断で市販薬を選んだり、個人輸入に頼ったりすることは、効果の不足や健康被害につながるリスクがあります。

医師に相談すれば、自身の薄毛が本当にAGAなのかどうかを正確に診断し、その進行度や健康状態を考慮したうえで、適切な治療薬を処方してもらえます。万が一副作用が発生した場合も、医師に相談できるので安心です。

また、医療機関のなかにはオンライン診療を提供するAGAクリニックもあります。忙しくて時間を作れない方や、通院が難しい方にとって選択肢の一つとなるでしょう。

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まとめ

AGA治療薬を選ぶ際は、安全性と効果を最優先に考え、医師の診断を受けて処方してもらうことが最も確実な方法です。市販の育毛剤では効果を感じられない場合は、プロペシアやザガーロなどの予防薬と、ミノキシジルなどの発毛薬を適切に組み合わせることで、より高い効果が期待できます。

AGAは進行性の脱毛症であるため、気になる症状があれば医師に相談し、自分に合った適切な治療計画を立てることが大切です。また、偽薬のリスクを避けるためにも個人輸入はせず、医療機関を受診してAGA治療薬を処方してもらいましょう。