更新日:2026年07月22日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
マカが精力や薄毛にいいと聞き、効果があるのか気になっているのではないでしょうか。マカは栄養豊富な食品として知られる一方、医薬品のような確実な治療効果が期待できるわけではありません。この記事では、マカに期待される効果や飲み方、摂取量、亜鉛との違い、注意点などを紹介します。
マカは、南米ペルーのアンデス山脈を原産とするアブラナ科の植物です。栄養が豊富で、古くから現地で食用とされてきました。日本では医薬品ではなく食品(サプリメント)として扱われています。
ここでは、マカに含まれる栄養素と、摂取方法を紹介します。
マカは特定の成分を多く含んでいるのではなく、複数の栄養素をバランスよく含む食品です。大根やキャベツと同じアブラナ科に分類され、以下のようにアミノ酸や必須アミノ酸、ミネラル類を含みます。
アルギニンなどのアミノ酸
鉄・亜鉛・カルシウムなどのミネラル
ビタミンB群をはじめとするビタミン類
食物繊維
このように、マカは体のコンディションを支える栄養素をまとめて摂取できる食品だといえます。ただし、これらの栄養素は通常の食事からも摂れるものが中心です。
マカは食品であり、日本では主にサプリメントやパウダーの形で販売されます。原産地が南米に限られ、乾燥・粉末化すると保存性や扱いやすさが高まるため、生鮮食品として流通することはほとんどありません。
サプリメントはカプセルや錠剤タイプが中心で、パウダータイプは飲み物や料理に混ぜて使われます。いずれも食品である以上、薬のような即効性や確実な効果を期待するものではありません。
マカには複数の栄養素が含まれており、滋養強壮や男性機能のサポートなどが期待されています。ただし、マカは食品であるため影響は穏やかで個人差が大きく、医薬品のような確実な効果が保証されるわけではありません。
ここでは、髪への影響を含め、マカに期待される主な働きを紹介します。
マカにはタンパク質やミネラルなどの栄養素が含まれており、栄養状態の維持に役立つ可能性があります。ただし、頭髪への直接的な効果を示す十分な科学的根拠はありません。 髪の毛はケラチンというタンパク質からできており、その再合成には必須ミネラルの一種である亜鉛が関わります。マカにはタンパク質や亜鉛が含まれるため、食事の偏りによる栄養不足を補う助けになると考えられます。
ただし、マカを摂れば髪が生えるというわけではありません。男性の生え際や頭頂部の薄毛はAGA(男性型脱毛症)が原因であることが多く、AGAはDHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンが関わって進行します。マカにはDHTの生成を抑える効果は確認されておらず、AGAを直接改善する科学的根拠はありません。
薄毛が気になる場合は、栄養補助とあわせて専門クリニックでの相談を検討しましょう。
マカは古くから滋養強壮を目的に利用されてきた食品です。マカに含まれるアルギニンはアミノ酸の一種で、体のコンディションを支える栄養素として知られています。
過酷な高地で育つマカは栄養価が高いとされ、現地では日常的な食材として親しまれてきました。日々の栄養バランスを補う食品の一つとして取り入れられています。
マカは、性欲のサポートが期待される食品として注目されています。海外では、21〜56歳の健康な男性を対象にしたプラセボ対照の試験が行われました。1,500mgまたは3,000mgのマカを摂取したところ、8週目から性欲の向上が示唆されたと報告されています。
ただし、この試験では血中のテストステロン値はマカ群とプラセボ群で差がなく、性欲への影響はホルモン値の変化によるものではないとされています。男性機能の悩みにマカが必ず効くとはいえないため、参考情報として捉えておきましょう。
参考:National Library of Medicine「Effect of Lepidium meyenii (MACA) on sexual desire and its absent relationship with serum testosterone levels in adult healthy men」
マカはホルモンバランスを意識する場面でも取り上げられます。加齢による男性ホルモンの低下は、意欲の低下や疲労感、性欲減退などを招く要因です。マカはこうした年齢に伴う変化を意識する人に利用されています。
ただし、マカはホルモンそのものを補充するものではありません。男性ホルモンの低下が疑われる場合は、医療機関での検査も検討しましょう。
マカは女性の健康を促進する目的でも利用されます。アミノ酸やミネラルなどの栄養素を含むため、食事内容を補うために取り入れられてきました。
一方で、女性の体調とマカの関係について言及した情報の多くは研究段階のものです。妊娠中・授乳中は安全性に関する十分なデータがそろっていないため、自己判断での摂取は避けてください。
マカは食品のため、基本的にどのタイミングで摂取しても問題ありません。ただし、摂取量の目安や続け方を知っておくと取り入れやすくなります。
1日の摂取量の目安、飲むタイミング、飲みすぎたときの注意点を押さえておきましょう。
マカの摂取量は、製品ごとの表示に従ってください。海外の試験では、1,500〜3,000mgの摂取で性欲の改善が認められたとの報告があります。
ただし、製品によって推奨量や濃度が異なります。摂取する前に、必ずパッケージの表示を確認してください。
マカは栄養補助食品のため、明確に決められた服用時間はありません。消化・吸収を考えると、食事と一緒に摂る方法がよいでしょう。
大切なのは、毎日続けやすい時間帯やタイミングを見つけることです。朝食後や就寝前など、生活リズムに合わせて習慣化すれば飲み忘れも防ぎやすくなります。マカは食品のため、短期間で判断せず一定期間続けて様子を見る考え方が一般的です。
マカは食品ですが、サプリメントとして摂取すると1日の摂取量が多くなりやすいため注意が必要です。過剰に摂取した場合、人によっては胃腸の不調やアレルギー症状などがみられることがあります。
また、マカはアブラナ科の植物のため、アブラナ科植物に対するアレルギー歴がある方は、摂取前に医師へ相談してください。多く摂れば効果が高まるわけではないので、表示された目安量を守りましょう。
マカを取り入れる前に、知っておきたい3つの注意点があります。食品とはいえ、体質や状況によっては合わない場合があるほか、妊娠・授乳中における安全性データが不十分なこと、持病や常用薬との相互作用が懸念されることなどが挙げられます。
マカは食品ですが、体質やその時の体調によって合わないと感じる場合があります。摂取後に違和感や体調の変化があれば、無理に続けず一度中止して様子を見ましょう。
特に初めて取り入れるときは、少量から試すなど自分の体調を確認しながら進めるとよいでしょう。
参考:厚生労働省「食品安全関係のパンフレット」
妊娠中・授乳中の方は、自己判断でマカを摂取しないようにしてください。この時期は体の状態やホルモンバランスが大きく変化するため、口にするものには注意が必要です。
マカについては、これらの時期の安全性に関する十分なデータがそろっていません。摂取を検討する場合は、事前に医師などの専門家へ相談しましょう。
服薬中の方や持病がある方は、マカを摂取する前に薬との併用や体調への影響を確認しておきましょう。明確な併用禁忌は報告されていませんが、不安な場合は医療機関や薬剤師に相談すると安心です。
サプリメントは成分が濃縮されているため、自己判断で量を増やさず、適量を守ることが大切です。
市販のマカサプリメントは種類が多く、どれを選べばよいか迷う方も少なくありません。自分の目的や体調に合った製品を選ぶには、いくつかの確認ポイントがあります。
製品を選ぶときは、原材料と原産地、マカの含有量や表示内容を確認しましょう。「マカ配合」と書かれていても使用量や加工方法は製品ごとに異なります。あわせて、添加物の有無や注意書きも確認するとよいでしょう。
品質管理の表記も、判断材料になります。国内で製造されているか、GMP認証工場で生産されているかなどを確認しましょう。
マカは食品であり短期間で効果が出るものではないため、価格や1日あたりのコスト、粒の大きさなど無理なく続けられるかも検討してください。
マカに関して読者が抱きやすい疑問を、Q&A形式でまとめました。
マカに副作用はありますか?
マカは栄養豊富な自然由来の食品であるため、医薬品のような重篤な副作用は少ないとされています。しかし、個人の体質や飲み方によっては、アレルギー症状や胃腸の不調などが起こる可能性があります。
マカと亜鉛はどちらを選べばよいですか?
目的によって異なります。栄養補助として活力を意識するならマカ、髪の材料となるミネラルを補いたいなら亜鉛が選ばれやすい傾向です。ただし、どちらも食品でありAGAの治療効果はありません。
マカを飲めばAGAは治りますか?
マカでAGAが治る根拠はありません。AGAは男性ホルモンが関わって進行するため、根本的な対策には薬剤による治療が必要です。気になる場合は医療機関で相談しましょう。
マカはペルー原産のアブラナ科の植物で、アミノ酸やミネラル、ビタミン類などを含む栄養豊富な食品です。滋養強壮や性欲のサポートが期待される一方、食品であるため医薬品のような確実な効果が保証されるわけではありません。
髪の材料となる亜鉛やタンパク質を含むため栄養補給の一助となる可能性がありますが、AGAを直接改善する根拠はない点に注意しましょう。摂取量の目安は1日1,500〜3,000mg程度で、過剰摂取や体質には気をつける必要があります。
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National Library of Medicine「Effect of Lepidium meyenii (MACA) on sexual desire and its absent relationship with serum testosterone levels in adult healthy men」
厚生労働省「日本人の食事摂取基準2025年版」
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AGA治療は、主に内服薬・外用薬で行われます。
| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド・デュタステリド | 内服薬 | 抜け毛の進行を食い止める |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
効果実感には個人差がありますが、ヘアサイクル改善のため3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
AGA治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1ヶ月数千円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。時間や費用、人目などの通院の負担が、忙しい方にとって課題となる場合があります。
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