更新日:2026年07月27日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
鏡で頭頂部を見て「つむじが薄くなったかも」と不安を感じる方もいるかもしれません。つむじはげの初期は、頭頂部に現れるO字型のAGAが原因であることが多く、進行性のため早めの治療開始が大切です。この記事では、初期症状の見分け方やセルフチェック方法、原因、治療方法や対策、オンライン診療の選択肢について紹介します。
つむじはげの初期症状は、頭頂部の地肌が透けて見えたり、髪が細くなったりすることから始まります。つむじ周辺は自分の目では確認しにくく、気づかないうちに進行していることもあります。ここでは、見逃しやすい初期のサインを3つ紹介します。
初期のつむじはげでは、知らず知らずのうちに髪のボリュームが減り、上から光が当たったときに頭頂部の地肌が透けて見えるようになります。室内の照明や日差しの下で頭頂部の写真を撮ったときに、以前より地肌が白く写る場合はつむじはげ初期のサインかもしれません。気になり始めたタイミングで、対策を始めるのがよいでしょう。
つむじはげの初期には、つむじ周辺の髪が細く短くなる軟毛化が起こります。軟毛化とは、髪が育ちきる前に抜けてしまい、産毛のような頼りない毛が増える症状です。側頭部や後頭部の髪と比べて、頭頂部だけハリやコシが弱いと感じたら、毛が十分に育っていない可能性があります。髪質の変化は、抜け毛が増える前に表れることもあるため注目しておくとよいでしょう。
抜け毛の量が増えたり、毛根の状態が変わったりするのも初期のサインです。髪に栄養が行き渡らないと、抜けた毛が細く、毛根が小さくなる傾向があります。枕やシャンプー後の排水口に残る抜け毛が以前より細く短いと感じたら、頭頂部のヘアサイクルが乱れ始めているのかもしれません。
つむじはげの初期は直接見えにくい頭頂部に症状が出るため、鏡やスマホを使ったセルフチェックがおすすめです。ここでは、自宅でできる3つのチェック方法を紹介します。
鏡やスマホのカメラで頭頂部を撮影し、地肌の見え方を確認しましょう。頭頂部は自分の視線では死角になりやすく、合わせ鏡で見たり撮影したりすることでつむじ周辺の地肌が広がっている状態を把握しやすくなります。定期的に同じ条件で撮影すると、変化に気づきやすくなります。
頭頂部の髪を、側頭部や後頭部の髪と比べてみましょう。AGAの影響を受けにくい側頭部・後頭部の髪を基準にすると、頭頂部の変化が分かりやすいためです。指で髪を少量つまみ、太さや本数の密度を左右で比べてみてください。頭頂部だけ明らかに細く量が少ないと感じる場合は、つむじはげが進み始めているサインの可能性があります。
抜け毛の本数と毛根の形を確認することも、初期の見分け方のひとつです。健康な髪の毛根はふくらみがありますが、栄養が不足すると毛根が細くやせて見えます。抜け毛の本数だけで判断しすぎないことも大切で、本数の増減に加えて毛の細さや毛根の状態も合わせて見ましょう。気になる変化が続くときは、医師への相談を検討してみてください。
つむじはげが初期から進行する主な原因は、頭頂部に現れるAGAです。AGAは男性ホルモンの働きでヘアサイクルが乱れ、髪が育ちきる前に抜けてしまう状態を指します。ここでは、つむじからはげが進むメカニズムを紹介します。
つむじはげの根本的な原因は、男性ホルモンから生じるDHT(ジヒドロテストステロン)の働きです。男性ホルモンのテストステロンが、頭皮に多い5αリダクターゼII型という酵素の作用でDHTに変換され、これが脱毛を促す因子を生み出します。その結果、髪が太く長く育つヘアサイクルの成長期が短くなり、髪が育ちきる前に抜けてしまいます。このDHTを調整するには、生活習慣の改善やセルフケアでは効果がなく、医療による治療が必要です。
つむじはげは、頭頂部から円状に薄くなる、O字型に分類されるAGAです。上から見たときに、つむじを中心に地肌がアルファベットの「O」のように透けて見えるのが特徴です。頭頂部や前頭部には、DHTを生み出す5αリダクターゼII型が多く分布しているため、つむじ周辺は薄毛が進みやすい部位といえます。自分では気づきにくく静かに進むため、セルフチェックでの早期発見が大切です。
つむじはげをはじめ、AGAのなりやすさには体質や遺伝的な要素が影響すると考えられています。一方で、ストレスや睡眠不足が直接AGAを発症・進行させるという明確な根拠は確認されていません。
生活習慣は頭皮環境を通じて間接的に影響する可能性はあるものの、つむじはげの根本にあるのはDHTというホルモンが原因です。
つむじはげの原因であるAGAは進行性で、放置すると薄毛の範囲が広がるため、初期のうちに治療を始めることが大切です。早期の治療が望ましい理由を詳しく解説します。
AGAは進行性です。DHTが作られ続ける限り、ヘアサイクルの乱れが続くため、AGAを治療せずに放置するとつむじ周辺のO字型から、前頭部まで含むU字型へと薄毛が広がっていきます。 初期のうちは頭頂部だけだった薄毛が、時間の経過とともに生え際とつながり、頭皮が広く目立つ状態になる可能性もあります。進行を抑えるためには、早い段階で原因を直接的に解決する治療の開始を推奨します。
つむじはげの治し方で大切なのは、早期治療開始です。初期のつむじはげであればあるほど毛根が残っているため、治療による変化を実感しやすい傾向があります。毛根の働きが保たれている段階なら、治療によってヘアサイクルが整えば、変化を実感しやすくなる可能性があるためです。 薄毛が進んで毛根の働きが弱まってからでは、対策に時間がかかることもあります。つむじの変化に気づいた初期の段階が、対策を始めるいい機会といえるでしょう。

つむじの薄毛が気になり始めると、市販品やセルフケアから試す方も少なくありません。AGAは進行性のため、自己流のケアだけで様子を見ているうちに症状が進んでしまう可能性があります。つむじはげが気になった時点で早めに医師へ相談し、状態に合った方法を一緒に考えていくことをおすすめします。

つむじはげの初期に用いられる治療薬は、抜け毛を防ぐ内服薬と発毛を促す薬の組み合わせが基本です。原因であるDHTの生成を抑えたり、発毛を促したりして、ヘアサイクルを整えます。ここでは、主な治療薬と費用の目安を紹介します。
フィナステリドとデュタステリドは、抜け毛を防ぐことを目的とした内服薬です。フィナステリドは5αリダクターゼII型を阻害し、DHTの生成を抑えてAGAの進行を防ぐ薬です。デュタステリドはI型とII型の両方を阻害し、より広い範囲でDHTの生成を抑え、発毛を促す効果も期待できます。
報告されている副作用には、肝機能障害や性機能障害(性欲減退・勃起機能障害・精子減少)、抑うつ症状などがあります。妊娠中・授乳中の女性や子どもの服用・接触は避ける必要があるため、保管にも注意しましょう。
参考:医薬品医療機器総合機構「プロペシア錠 添付文書」
参考:医薬品医療機器総合機構「ザガーロカプセル 添付文書」
ミノキシジルは、発毛を促すことを目的とした薬です。血管を広げて毛根周囲の血流を改善し、ヘアサイクルの成長期を延ばすと考えられています。国内では外用薬(塗り薬)が承認されており、報告されている副作用には頭皮のかゆみや発赤、ふけ、使用部位の熱感などがあります。
内服のミノキシジルは国内では未承認のため、希望する場合は医師に相談のうえ、処方の可否について確認する必要があります。
治療薬の費用は、薬の種類や先発薬・後発薬によって変わります。後発医薬品(ジェネリック)は有効成分が同じで価格を抑えやすく、長期の治療を続けやすい選択肢です。主な治療薬の費用相場(1ヶ月あたり、税込)は上記画像のとおりです。
費用は治療の組み合わせによって変わるため、続けやすさも踏まえて医師と相談するとよいでしょう。
つむじはげの初期に自分でできるセルフケアは、頭皮環境を整える土台づくりが中心です。セルフケアだけでAGAの進行を止めるのは難しいため、治療と並行して取り入れるのがおすすめです。無理なく続けられる3つのケアを紹介します。

シャンプーは、皮脂や汚れを取り除き頭皮環境を整える目的で、頭皮タイプに合わせて選びましょう。皮脂が多い脂性肌にはスカルプシャンプーや薬用シャンプー、乾燥肌にはアミノ酸系シャンプー、また敏感肌にはアミノ酸系や薬用シャンプーなどが向いています。
ただし、シャンプーに発毛やAGAの原因を抑える働きはなく、あくまで頭皮を清潔に保つためのケアと位置づけましょう。
頭皮マッサージは、頭皮の血行をサポートする補完的なケアです。指の腹で頭皮をやさしく動かすことで、こり固まった頭皮をほぐすことが期待できます。入浴時やシャンプー時に、爪を立てず円を描くようにマッサージするとよいでしょう。
ただし、マッサージそのものに発毛や育毛の直接的な効果はないため、AGA治療を補う習慣として無理のない範囲で続けてみましょう。
バランスのよい食事や十分な睡眠は、髪が育つ土台となる頭皮環境を整える助けになります。タンパク質やビタミン、ミネラルを意識した食事や、規則正しい睡眠を心掛けてみましょう。
ただし、生活習慣の改善だけでAGAの進行を止めるのは困難なため、治療薬による医学的なアプローチを基本に、並行して生活習慣の見直しをおすすめします。
つむじはげの初期について、読者から寄せられやすい疑問をまとめました。気になる点を解消し、対策の参考にしてみてください。
つむじはげは初期なら自力で治せますか?
AGAが原因の場合、セルフケアだけで進行を止めるのは困難です。シャンプーや生活習慣の見直しは頭皮環境を整える助けにはなりますが、根本にあるDHTの働きには作用しません。初期のうちに医療機関を受診して、治療薬による医学的なアプローチを開始するのがおすすめです。
つむじはげの初期症状が出てからどのくらいで進行しますか?
進行のスピードには個人差があり、一概にはいえません。ただし、AGAは進行性のため、放置すると徐々に薄毛の範囲が広がる傾向があります。気になる症状があれば、早めに医師へ相談することをおすすめします。
つむじはげと加齢による髪のボリュームダウンの違いは何ですか?
AGAは頭頂部や前頭部など特定の部位から髪が細くなり進行するのが特徴です。一方、加齢による変化は髪全体の密度がゆるやかに低下する傾向があります。自身で見分けるのは難しいため、医師の診察で状態を確認してもらうとよいでしょう。
初期のつむじはげでも病院やクリニックに行くべきですか?
AGAは進行性のため、初期での受診が望ましいといえます。早い段階のほうが毛根が残っており、治療による変化を実感しやすい傾向があります。通院がためらわれる場合は、自宅から相談できるオンライン診療も検討してみましょう。
つむじはげの初期は、頭頂部に現れるO字型のAGAが原因であることが多く、進行性のため早めの対処が大切です。地肌の透けや髪の軟毛化、抜け毛の変化といった初期症状は、鏡やスマホを使ったセルフチェックで早期に気づけます。 AGAは医師の診断による治療が不可欠で、フィナステリドなどの内服薬とミノキシジルを組み合わせて治療します。シャンプーや生活習慣の見直しは頭皮環境を整える補助として取り入れましょう。つむじの変化が気になる方は、自宅から相談できるレバクリを通じたオンライン診療を検討してみてください。
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「プロペシア錠 添付文書」
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「ザガーロカプセル 添付文書」
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AGA治療は、主に内服薬・外用薬で行われます。
| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド・デュタステリド | 内服薬 | 抜け毛の進行を食い止める |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
効果実感には個人差がありますが、ヘアサイクル改善のため3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
AGA治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1ヶ月数千円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。時間や費用、人目などの通院の負担が、忙しい方にとって課題となる場合があります。
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