更新日:2024年01月24日
朝シャンするとはげるは嘘!朝シャンがはげるといわれる原因を解説
- 朝シャンは薄毛の直接の原因にはならない
- 夜にシャンプーせずに寝ることや、雑なシャンプーやドライヤーの使用が薄毛の原因となる
- 朝シャンのメリットは、寝癖を直しやすくしたり、気分をスッキリさせたりすること
- 薄毛の原因の多くはAGA(男性型脱毛症)である
- 薄毛を予防する朝シャン方法は、頭皮に優しいシャンプーを使う、お湯だけで洗う、しっかり乾かすなどがある
「朝シャンするとはげる」という噂を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。実際には、朝シャンしたからといって必ず薄毛になるわけではなく、朝シャンに起因する頭皮トラブルが薄毛の原因となるのです。
この記事では、朝シャンするとはげるといわれている理由を詳しく解説します。また朝シャンをする場合の正しい方法も紹介するので、朝シャンを取り入れている人や、これから朝シャンを検討している人はぜひ参考にしてください。
朝シャンではげるといわれる4つの理由
朝シャン自体が直接薄毛を引き起こすわけではありません。ただし、シャンプーの仕方や夜にシャンプーを行わないことが薄毛の原因となることはあります。ここでは、朝シャンがはげにつながる理由について解説します。
洗い残しが起きやすい
朝シャンは洗い残しが起きやすいことから、薄毛の原因になる可能性があります。朝は時間に追われることも多いため、シャンプーが雑になりがちです。頭皮の汚れを洗い落とせていなかったり、シャンプーに含まれる洗浄成分や保湿成分を十分にすすぎ切れていなかったりすると、毛穴の詰まりや炎症を引き起こします。毛穴のつまりや炎症は、頭皮の環境を悪化させ、薄毛を引き起こす可能性があります。
朝にシャンプーする場合は、すすぎを丁寧に行うことを意識する必要があります。
シャンプー時の抜け毛については、「シャンプー時の抜け毛がひどい!抜け毛が起こる原因と対策について解説」でも詳しく解説しています。
皮脂が過剰に流出する
シャンプーのしすぎも薄毛の原因になることがあります。朝・夜の1日2回シャンプーしている人は、頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまっているかもしれません。皮脂の流出は頭皮の乾燥を引き起こし、バリア機能を低下させることがあります。バリア機能が低下すると、紫外線などの外部の刺激に敏感になってしまい、かゆみや赤みといったトラブルが起きやすくなります。
朝シャンが直接の原因ではありませんが、頻回なシャンプーによる皮脂の流出が、薄毛に繋がる可能性があるのです。
毛穴の詰まりが生じる
朝にのみシャンプーをして夜にシャンプーをしない場合、1日で溜まった皮脂や整髪料などの汚れが残ったまま寝ることになり、毛穴の詰まりを引き起こすことがあります。
毛穴が詰まると頭皮の血行が悪くなり、髪の成長に必要な酸素や栄養素が十分に行き渡らなくなります。また、髪の成長を促すホルモンは就寝中に多く分泌されるため、毛穴が詰まったままだと正常な髪の成長も阻害されてしまいます。
さらに、皮脂や汚れが長時間頭皮に残っていると毛穴が詰まり、かゆみや赤みを引き起こしやすくなります。
乾燥が不十分になりやすい
忙しい朝には、十分な時間を取れず、髪を乾かし切れないことも多いでしょう。濡れた毛髪はダメージを受けやすいため、切れ毛が発生する場合があります。また、頭皮が濡れていると菌の増殖が起こり、炎症やかゆみなどのトラブルを引き起こします。
切れ毛や頭皮トラブルは薄毛につながるため、朝シャンしたときは、ドライヤーで十分に乾かすことを徹底しましょう。
朝シャンのメリット
朝シャンは、薄毛の原因となる頭皮トラブルを引き起こすことがある一方で、以下のようなメリットもあります。
- 寝癖を直しヘアセットしやすくなる
- においやベタつきを解消できる
- 目が覚める
寝癖を直しヘアセットしやすくなる
寝癖がひどく、毎朝のスタイリングに苦戦している人にとっては、シャンプーすることで寝癖が直り、ヘアセットが決まりやすくなるというメリットがあります。ひどい寝癖は、少し濡らしたくらいでは直らないので、完全に髪を濡らすことのできるシャンプーは手っ取り早く寝癖を直せる方法といえるでしょう。
また、中途半端に濡らしながらヘアセットするより、完全に濡れた状態からブローするほうがヘアセットも決まりやすくなります。
においやベタつきを解消できる
朝シャンは、就寝中にかいた汗の汚れやにおい、ベタつきを洗い流し、さっぱりさせてくれるメリットがあります。就寝中は意外と汗をかくものです。
朝シャンでにおいやベタつきを洗い流しておくと、その日の体臭も予防できます。毎日の朝シャンは毛髪・頭皮への負担になることもあるので、夏場や人に会う前など、場合によって朝シャンするかどうか決めると良いでしょう。
目が覚める
朝の目覚めが悪く起床後にすっきりしない、なかなか活動的になれないという人には、朝シャンで目を覚ませることはメリットになるでしょう。温かいシャワーを浴びると全身の血行が良くなり、交感神経が刺激され目が覚めやすくなります。特に、寝不足や疲労で目覚めが悪いときには、朝シャンで目を覚まさせるのは有効です。
頭皮に負担をかけにくい朝シャンの方法
朝シャンのリスクを理解しつつも、どうしても朝にシャンプーしたい人は、頭皮に負担をかけにくい朝シャンの方法を取り入れてみるとよいでしょう。
お湯洗いする
髪や頭皮への負担をかけにくい朝シャンの方法の1つとして、お湯のみで洗髪する湯シャンがあります。湯シャンは、シャワーのお湯のみで洗うため、シャンプー時の摩擦や刺激を軽減できます。湯シャンをする前にはブラッシングを行うことがおすすめです。毛髪のもつれがとれ、シャンプー後も絡みにくくなります。
また、湯シャンでは、お湯の温度は38〜40℃程度に設定すると、必要な皮脂の流出を防いでくれ、頭皮のダメージを軽減できます。寝癖直しや眠気覚ましを目的としているのであれば、湯シャンで十分対応できるでしょう。
優しい洗浄成分を選ぶ
シャンプー剤を使う場合は、髪や頭皮に優しい洗浄成分を選びましょう。洗浄力の強いシャンプーを使うと、皮脂が必要以上に流れ落ちてしまい、頭皮の乾燥を引き起こします。頭皮が乾燥するとかゆみや赤みが出やすく、また紫外線などの刺激を受けやすくなります。
汚れを落としながらも刺激が少ない洗浄成分として、アミノ酸系のシャンプーがおすすめです。アミノ酸系のシャンプーには、洗浄成分として「ココイル〜」や「ラウロイル〜」という成分が使われています。成分を確認してシャンプーを選んでみてください。
しっかり乾かす
シャンプー後はドライヤーで確実に乾かすことが重要です。毛髪は、濡れたままの状態だと少し力が加わるだけで傷んでしまいます。また、頭皮を濡れたまま放置すると雑菌が増殖しトラブルが起きやすくなります。朝は忙しく時間がないことも多いですが、ドライヤーの時間を確実に確保できるよう準備しましょう。
早く髪を乾かすには、しっかりとタオルドライしてから乾かすと良いです。また、ドライヤーの熱や乾燥から毛髪を守るために、ヘアオイルを塗布してからドライヤーを使用するのもおすすめです。
紫外線対策をする
朝にシャンプーすると、保湿の役割を果たす皮脂までも洗い流されてしまい、頭皮が乾燥し紫外線のダメージを受けやすくなります。朝シャンした日は特に紫外線対策が必要です。日傘を差したり帽子を被ったり、できるだけ日陰を歩いたりするなど、紫外線対策をして外出しましょう。
最近では頭皮や毛髪に吹きかけられるスプレータイプの日焼け止めもあるので、ぜひ活用してみてください。
はげの原因はAGAである可能性がある
朝シャンで頭皮環境が悪化すると薄毛の原因となることがありますが、薄毛や抜け毛の原因として最も多いといわれているのがAGA(男性型脱毛症)です。
AGAとは、進行性の脱毛症で、男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)がヘアサイクルを乱すことで抜け毛や薄毛が起こります。発症するかどうかは、DHT量や遺伝が関係しているといわれています。
AGAは治療が可能で、飲み薬や塗り薬などいくつかの治療方法がありますが、治療せず放っておくと薄毛が進行してしまうこともあります。夜にシャンプーするように変えたり、正しい朝シャン方法を試したりしても薄毛が進行している場合、AGAが原因かもしれません。自分がAGAかどうか気になる人は、一度AGA専門のクリニックへ相談してみるとよいでしょう。
AGAについて詳しく知りたい方は、「AGAとは?抜け毛・薄毛が進行する男性型脱毛症について分かりやすく解説」も参考にしてみてください。
まとめ
朝シャンが必ずしも薄毛になるわけではありませんが、夜にシャンプーせず寝てしまったり、忙しい朝に雑なシャンプーをしたりすることは薄毛の原因になり得ます。1日の汚れはその日のうちに確実に洗い流し、しっかり乾燥させることが薄毛対策としては重要です。どうしても朝シャンをしたい場合には、お湯だけで洗ったり、頭皮に優しいシャンプーを選んだり、工夫してみてましょう。
朝シャンをやめても薄毛が進行してしまうようであれば、AGAを発症している可能性もあります。薄毛がどうしても気になる場合は、一度AGA専門クリニックに相談するのも1つの方法です。
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