更新日:2026年04月14日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
「ミノキシジルをやめるとどうなるのだろう」と疑問に思われている方もいるかもしれません。結論からいうと、ミノキシジルをやめるとAGAが再び進行する恐れがあります。
本記事では、ミノキシジルをやめるとどうなるのかを解説します。ミノキシジル以外の治療法もあわせて紹介するので、気になる方はぜひ参考にしてください。
AGA治療薬であるミノキシジルの使用をやめると、これまで得られていた発毛促進の作用を失い、再びAGAが進行する恐れがあります。そもそも、AGAは完全に治すことはできない疾患です。ミノキシジルで治療し、髪の毛が増えたとしても完治したわけではありません。
ミノキシジルの作用機序は完全には解明されていないものの、血管拡張作用により毛包周囲の血流を改善する作用があると考えられています。これにより毛根に酸素や栄養が届きやすくなり、発毛が促進されることが期待できます。この作用はあくまでミノキシジル使用中にみられるもので、使用をやめると、効果も失われるでしょう。その結果、AGAが再び進行し、元の状態に戻る可能性があります。
これらを理解したうえで、使用を中止するかを検討しましょう。また、副作用が気になる場合はひとつの選択肢として、有効成分の配合量を減らす方法も考えられます。たとえば、これまでミノキシジル外用薬の5%配合タイプを使用していた方が、1%配合タイプへと変更する方法が挙げられます。
このように、現在の状況にあわせて治療方針を検討することで、負担を減らしてAGA治療を続けられる可能性があるでしょう。

AGA治療の観点からみると、ミノキシジルは継続した使用がおすすめです。ただし、年齢や副作用の状況によっては治療方法の変更を検討するのも一つの選択肢です。自分に合った治療方法を検討するために、まずは医師に相談してみましょう。
ミノキシジルは継続使用が望ましい治療薬ですが、以下の状況の場合、使用中止を検討すると良いでしょう。
ここからは、ミノキシジルをやめるタイミングについて、それぞれ解説していきます。
ミノキシジルを6ヶ月から1年ほど継続して使用しても発毛効果が実感できない場合は、使用中止を検討しましょう。ただし、ミノキシジルの効果はすぐに現れるわけではないという点を理解しておく必要があります。髪の毛が伸びるには時間がかかるように、細く弱い髪の毛から太い髪の毛へと生え変わるには一定の期間が必要です。
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構の「ミノキシジルローション5%『JG』」において、少なくとも4ヶ月間の継続使用が必要だと記載されています。4ヶ月という期間にも個人差があるため、まずは目安とされる6ヶ月まで使い続けたうえで、その後の継続を判断することが大切です。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「ミノキシジルローション5%『JG』」
ミノキシジルの副作用が疑われる場合は、直ちに使用を中止し、医師へ相談することが大切です。ミノキシジルは、もともと高血圧を治療するための薬として開発されました。ミノキシジル外用薬の副作用は局所的な皮膚炎が中心となるものの、ミノキシジルには血管を拡張させる働きがあるため、動悸や息切れ、めまいなどの循環器系の副作用に注意しなければなりません。
特に、高齢の方や心臓に不安を抱えている方は、体に異変が起きていないか、より慎重に確認しましょう。

ミノキシジルを使用して6ヶ月経っても発毛効果が実感できない場合や副作用が強い場合は、すみやかに医師へ相談しましょう。ミノキシジルの使用を中止しても、ほかの治療法を検討できます。
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AGA治療は、主に内服薬・外用薬で行われます。
| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド・デュタステリド | 内服薬 | 抜け毛の進行を食い止める |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
効果実感には個人差がありますが、ヘアサイクル改善のため3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
AGA治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1ヶ月数千円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。
ミノキシジルの効果が実感できなかったり、使用により副作用が生じたりした方の中には、ミノキシジルによる治療をやめる方もいるでしょう。ミノキシジルをやめたとしても、ほかの方法でAGAを治療できる可能性があります。
ここからは、ミノキシジルをやめた後のAGA対策について解説します。
AGA治療薬には、発毛を促すミノキシジルのほかに、抜け毛を抑えるフィナステリドやデュタステリドという選択肢があります。ミノキシジルが髪の毛を増やす「攻めの薬」であるのに対し、後者2つは抜け毛を防ぐ「守りの薬」と呼ばれています。
AGAの原因物質は、男性ホルモンであるテストステロンと5αリダクターゼという酵素が結びついて変換されたDHT(ジヒドロテストステロン)です。フィナステリドやデュタステリドは5αリダクターゼの働きを阻害し、DHTの生成を抑制します。
フィナステリドは5αリダクターゼII型を、デュタステリドはI型とII型の両方を阻害するのが特徴です。これらの薬は、直接的な発毛作用はありませんが、抜け毛を抑制してAGAの進行を遅らせる効果が期待できるでしょう。
フィナステリドとデュタステリドについて、詳しくは「フィナステリドとデュタステリドの違いは?発毛効果や副作用を解説」でも解説していますので、気になる方はご覧ください。
自毛植毛とは、自身の健康な髪の毛をAGAによって薄くなった部位へ移植する手術のことです。たとえば、AGAの影響を受けにくいとされる後頭部や側頭部の髪の毛を、薄毛が進行した頭頂部などへ移植するケースがあります。自身の髪の毛を使用するため、アレルギー反応や拒絶反応が起こりにくいのが特徴です。
一方で、人工毛を植毛する人工毛植毛もあります。ただし、人工毛植毛は炎症や感染症を引き起こす恐れがあり、日本皮膚科学会のAGAの診療ガイドラインでは「行うべきではない」とされています。
LEDや特定の波長のレーザーを頭皮に照射し、髪の毛の成長に関係する毛母細胞を活性化させる治療法もあります。毛母細胞への刺激だけでなく、頭皮の血行を促進する作用も報告されています。また、フィナステリドやデュタステリドといった治療薬との併用も可能です。
副作用として、照射した部分の皮膚の乾燥やかゆみなどが報告されています。光治療を行う際は、肌の状態を観察しながら進めることが大切です。
アデノシンは、髪の毛を太くする効果が期待できる成分です。臨床試験では太い毛の割合の増加が報告されていますが、エビデンスの強さは限定的であり、ミノキシジルやフィナステリドほどのエビデンスは確立されていません。アデノシンは市販されている育毛剤などに配合されています。
毛乳頭細胞へ直接アプローチし、発毛促進因子と呼ばれる「FGF-7」の産生を増やすのが特徴です。これによって、発毛が促進されると考えられています。
AGA治療以外の選択肢として、かつらの使用が考えられます。かつらにはさまざまなデザインがあり、理想とする髪型に近いかつらを使用することで、生活の質向上が期待できます。見た目の変化から考えると、治療薬の服用と比較して即効性があるといえるでしょう。
また、かつらは薬と異なり、身体への副作用を心配する必要もありません。AGAだけでなく、円形脱毛症に悩む方などにも使用されています。
個人輸入で購入したミノキシジルを使用すると、健康被害を受ける恐れがあります。ミノキシジルは個人輸入サイトで安価で販売されていることがあるかもしれませんが、届いたものは偽造品や粗悪品の可能性があります。重篤な副作用などのトラブルが起きたとしても、医師はその製品の成分や作用に関する十分な情報を有しておらず、迅速に対応することが難しい場合があるでしょう。
一方、専門のクリニックで医師に処方された薬であれば、体調に異変を感じた際もすぐに相談することが可能です。安全に治療を継続するためには、医師の診断の下で薬を処方してもらうことが望ましいでしょう。
ミノキシジルの個人輸入について、詳しくは「ミノキシジルの個人輸入は危険?リスクや安全な入手方法を解説」でも解説していますので、気になる方はご覧ください。
ミノキシジルの使用を中止すると、それまで維持されていた発毛効果が失われ、AGAが再び進行する恐れがあります。そもそもAGAは完治が難しい疾患であり、薬による発毛促進の作用は使用中のみ期待できるからです。
6ヶ月以上続けても改善しない場合や、動悸などの副作用が強い場合には、医師へ相談のうえ、使用の中止を検討しましょう。
ミノキシジルによる治療をやめた後も、抜け毛を防ぐフィナステリドやデュタステリドなどの治療薬、自毛植毛、LED治療などのほかの方法でAGAの治療を行える可能性があります。自己判断での個人輸入は避け、医師のアドバイスを受けながら自分に合った無理のない治療方法を見つけましょう。
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