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更新日:2026年05月15日

AGA治療の副作用にはどんなものがある?症状や起こる確率、対処法を解説

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この記事のまとめ
  • AGA治療薬の副作用として、性機能障害や肝機能障害が挙げられる
  • AGA治療薬を服用して副作用が現れた場合は速やかに医師に相談することが大切
  • 副作用が出た場合はAGA治療薬の種類変更や用量調整などが行われる
  • デリケートな副作用の相談にはプライバシーが守られるオンライン診療がおすすめ
牧野 潤

この記事の監修

牧野 潤医師

慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。

<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)

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「AGA治療を始めたいけど、副作用が怖い」とお悩みの方もいるかもしれません。AGA治療で起こりうる副作用として、勃起障害(ED)や性欲減退、肝機能障害、うつ症状が挙げられます。この記事では、AGA治療で起こりうる副作用について詳しく解説します。プロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)、ミノキシジルといった薬ごとの副作用の特徴も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次
  • AGA治療で起こりうる5つの副作用
    • 1.勃起障害(ED)や性欲減退
    • 2.倦怠感や食欲不振などの肝機能障害
    • 3.治療初期にみられる一時的な脱毛
    • 4.気分の落ち込みなどのうつ症状
    • 5.頭皮のかゆみやかぶれ
  • 【薬の種類別】AGA治療薬の副作用と注意点
    • プロペシア(フィナステリド)の副作用
    • ザガーロ(デュタステリド)の副作用
    • ミノキシジル(内服薬・外用薬)の副作用
  • AGA治療で副作用が起こる確率
  • AGA治療薬で副作用が現れた場合の対処法
    • 自己判断で中断せず医師に相談する
      • AGA治療薬の種類を変える
      • AGA治療薬の服用量や塗布量を調整する
      • AGA治療自体を別の方法に切り替える
  • AGA治療の副作用の不安はオンライン診療で相談するのがおすすめ
  • おすすめ記事
  • まとめ

AGA治療で起こりうる5つの副作用

AGA治療で使用される薬には、さまざまな副作用の可能性があります。ここでは代表的な5つの副作用について詳しく解説します。

1.勃起障害(ED)や性欲減退

AGA治療薬の中でも、プロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)といった5αリダクターゼ阻害薬では、ED(勃起障害)や性欲減退といった性機能への影響が報告されています。これらの症状が起こるのは、AGA治療薬によってAGAの原因となる男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成が抑制されるためです。

具体的な症状として、勃起障害(ED)では勃起が不十分であったり持続しなかったりといった副作用が考えられます。また、性的欲求の低下や射精量の減少などといった症状が見られることもあるようです。

これらの副作用は、薬の服用をやめると多くの場合は改善するといわれています。気になる症状があるときは、医師に相談しましょう。

ジヒドロテストステロンについては「ジヒドロテストステロンとは?抑制する3つの方法も紹介」の記事で解説しています。

2.倦怠感や食欲不振などの肝機能障害

AGA治療薬は肝臓で代謝されるため、肝機能に影響を与える可能性があります。主な症状は、倦怠感や食欲不振、吐き気、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)などです。

肝機能障害は比較的まれな副作用ですが、肝炎や肝硬変など肝臓の持病がある方はリスクが高い傾向があるため、肝疾患がある方はあらかじめその旨を医師に伝えておきましょう。必要に応じて、血液検査が行われることがあります。

3.治療初期にみられる一時的な脱毛

AGA治療を開始してから約10日〜2ヶ月の間に、かえって抜け毛が増えたように感じることがあります。これは、AGA治療薬によってヘアサイクルが正常に戻るために起こる初期脱毛と呼ばれる現象です。

「ヘアサイクル」の仕組みを図解。数年の期間をかけて毛球が太く長く成長する「成長期」、毛球が退縮し始める約2週間の「退行期」、毛球が完全に退化した約3〜4ヶ月の「休止期」を経て脱毛し、再び新しい毛が生え始めるまでの一連の流れを解説のイメージ

ヘアサイクルが整う過程で、休止期の毛髪が成長期の毛髪に押し出されることで、初期脱毛が起こります。抜け毛が増えると心配になってしまうかもしれませんが、通常3ヶ月程度で収まり、その後は新しい健康な髪が生えきます。ただし、脱毛が3ヶ月以上続く場合は、別の原因が考えられるため、医師に相談しましょう。

初期脱毛については「デュタステリドによる初期脱毛とは?抜け毛が起きる理由や効果が出る時期」の記事でも解説しています。

4.気分の落ち込みなどのうつ症状

AGA治療薬であるプロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)の副作用として、うつ症状や気分の落ち込みといった精神面への影響が報告されています。AGA治療薬はホルモンバランスに影響を与える可能性があるためです。

発生頻度は比較的低いものの、以下のような症状に注意する必要があります。

  • 持続的な気分の落ち込み
  • 何事にも興味や喜びを感じなくなる
  • 睡眠障害(不眠や過眠)
  • 集中力の低下
  • 希死念慮

うつ病の既往歴がある方は、治療開始前に医師に申告し、開始後も精神状態の変化に注意を払うことが大切です。これらの症状が現れた場合は、速やかに医師に相談しましょう。

5.頭皮のかゆみやかぶれ

特にミノキシジルなどの外用薬を使用する場合、塗布した箇所にかゆみやかぶれなどの接触性皮膚炎を起こすことがあります。これは薬剤自体や含まれる添加物に対する皮膚の反応によるものです。

主な症状としては頭皮のかゆみや赤み、湿疹などが挙げられます。これらの症状を放置したり掻いたりすると悪化する恐れがあるため注意が必要です。症状が現れた場合、使用を中止し、医師に相談しましょう。

【薬の種類別】AGA治療薬の副作用と注意点

AGA治療薬として一般的に処方されるのは、プロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)、ミノキシジルです。ここでは、AGA治療で用いられる代表的な3種類の薬について、それぞれの特徴と副作用を解説します。

プロペシア(フィナステリド)の副作用

プロペシア(一般名:フィナステリド)は、5αリダクターゼⅡ型という酵素を阻害し、テストステロンからDHTへの変換を抑制することでAGAの進行を防ぎます。

独立行政法人 医薬品医療機器総合機構の「5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬 ◎男性型脱毛症用薬◎ フィナステリド錠」によると、プロペシア(フィナステリド)の服用で起こり得る副作用の例は以下のとおりです。

  • 性欲減退
  • 勃起不全
  • 抑うつ症状
  • 肝機能障害

プロペシア(フィナステリド)が男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)の働きを抑制するため、体内のホルモンバランスが崩れ、上記のように性機能障害や抑うつ症状といった副作用が起こるかもしれません。

また、ごくまれにプロペシア(フィナステリド)を代謝する際に肝臓に負担がかかり、肝機能障害が起こるリスクもあります。

なお、PMDAの「医療用医薬品 詳細表示プロペシア錠0.2mg/プロペシア錠1mg」によると、プロペシア(フィナステリド)を妊娠中の女性が触れてしまうと、胎児(男児)の生殖器の形成に異常を起こすおそれがあるとされています。触るだけでも経皮吸収される可能性があるため、薬の管理には十分注意しましょう。

プロペシア(フィナステリド)については「フィナステリドの効果とは?副作用や服用時の注意点についても説明」の記事でも解説しています。

参考: 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬 ◎男性型脱毛症用薬◎ フィナステリド錠」 PMDA「医療用医薬品 詳細表示プロペシア錠0.2mg/プロペシア錠1mg」

ザガーロ(デュタステリド)の副作用

ザガーロ(一般名:デュタステリド)は、5αリダクターゼⅠ型とⅡ型の両方を阻害するため、プロペシア(フィナステリド)よりも強力にDHTの生成を抑制し、高い育毛効果が期待できます。また、前頭部や頭頂部の脱毛だけでなく、側頭部や後頭部の脱毛も予防できます。一方で、副作用の発生率もやや高い傾向があります。

独立行政法人 医薬品医療機器総合機構の「5α還元酵素1型/2型阻害薬 男性型脱毛症治療薬 デュタステリドカプセル」によると、ザガーロ(デュタステリド)の服用により起こりうる副作用の例は以下のとおりです。

  • 性機能不全(勃起不全、性欲減退、射精障害)
  • 抑うつ気分
  • 肝機能障害
  • 倦怠感

ごくまれにザガーロ(デュタステリド)を代謝する際に肝臓に負担がかかり、肝機能障害が起こる可能性があります。なお、肝機能障害はプロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)に限った副作用ではなく、肝臓で代謝されるほかの薬剤においても起こりうるものです。

デュタステリドについては「デュタステリドとは?フィナステリドとの主な違いを解説」の記事でも解説しています。

参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「5α還元酵素1型/2型阻害薬 男性型脱毛症治療薬 デュタステリドカプセル」

ミノキシジル(内服薬・外用薬)の副作用

ミノキシジルは血行を促進したり、髪の毛の元になる毛母細胞を活性化したりする作用があるAGA治療薬です。ミノキシジルには内服薬と頭皮に直接塗布する外用薬の2種類があり、国内では外用薬のみ認可されています。

ミノキシジル内服薬を服用した場合に起こりうる副作用として、多毛症や動悸、むくみなどが挙げられます。

また、独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「ミノキシジルローション5%『JG』」の添付文書によると、ミノキシジル外用薬を使用した際に起こり得る副作用の例は、以下のとおりです。

  • 頭皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれ
  • 頭痛やめまい
  • 胸の痛み
  • 手足のむくみ

もともと高血圧治療薬だったミノキシジルは、AGA治療薬として使用した場合に血圧が低下し、頭痛やめまいなどの症状を起こすことがあります。そのため、低血圧の方や心疾患のある方は注意が必要です。

ミノキシジルについては「ミノキシジルとは?主な効果や副作用、併用できるAGA治療薬を解説」の記事でも解説しています。

参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「ミノキシジルローション5%『JG』」

AGA治療で副作用が起こる確率

AGA治療薬の服用・使用によって副作用が起こる可能性は1〜5%程度といわれています。以下に、AGA治療薬として処方される3種類の薬のそれぞれの副作用の起こる確率をまとめました。

薬の種類副作用の起こる確率
プロペシア(フィナステリド)性欲減退:1~5%未満
勃起機能不全:1%未満
抑うつ症状や肝機能障害:頻度不明
ザガーロ(デュタステリド)勃起不全:1%以上
性欲減退:1%以上
抑うつ気分:1%未満
肝機能障害・倦怠感:頻度不明
ミノキシジル外用薬適用部位そう痒感:4.0%
適用部位発疹:1.4%
適用部位紅斑:1.01%
頭部粃糠疹:1.07%
接触性皮膚炎:1.04%

参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬 ◎男性型脱毛症用薬◎ フィナステリド錠」 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「5α還元酵素1型/2型阻害薬 男性型脱毛症治療薬 デュタステリドカプセル」 厚生労働省「再審査報告書」

ザガーロ(デュタステリド)はプロペシア(フィナステリド)と比較すると副作用の頻度はやや多いようです。

副作用が起こるかどうかは服用する人の体質による部分も大きく、「アレルギーがある」「肝臓や腎臓に疾患がある」といった場合は副作用を起こしやすい傾向にあります。もし副作用が現れたとしても薬の服用を中止すれば基本的に症状は改善されるため、過度に心配する必要はないでしょう。

参考: 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬 ◎男性型脱毛症用薬◎ フィナステリド錠」 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「5α還元酵素1型/2型阻害薬 男性型脱毛症治療薬 デュタステリドカプセル」 厚生労働省「薬事・食品衛生審議会 医薬品等安全対策部会 資料」

AGA治療薬で副作用が現れた場合の対処法

AGA治療薬で副作用が起こる可能性は低いとされているものの、体調に異変が起きた場合に備えて対処法を知っておくことが大切です。ここでは、実際に副作用が起きた場合の対処法について解説します。

自己判断で中断せず医師に相談する

AGA治療薬を服用・使用して副作用と思われる症状が出た場合は、速やかに医師に相談しましょう。

体調の異変を感じているにもかかわらず薬の服用・使用を続けてしまうと、症状が悪化してしまうおそれがあります。また、自己判断で服用・使用を中止するとAGAが進行する可能性があるため、まずは医師に相談することが大切です。

そのうえで、医師と一緒に対処法を決めましょう。対処法として考えられるのは以下の3つです。

  • AGA治療薬の種類を変える
  • AGA治療薬の服用量や塗布量を調整する
  • AGA治療自体を別の方法に切り替える

以下で、3つの対処法について、それぞれ詳しく解説します。

AGA治療薬の種類を変える

AGA治療薬にはいくつかの種類があり、人によっては体質に合わない薬があるかもしれません。AGA治療薬を服用・使用して副作用が生じた際は、医師に相談して別の薬を処方してもらう選択肢もあります。

また、成分が異なる薬を併用している場合はどちらかを中止するといった方法もあるため、医師と一緒に検討しましょう。

AGA治療薬の服用量や塗布量を調整する

AGA治療薬で副作用が出た場合、医師の判断で薬の量を減らして経過を見ることがあります。

ただし、減薬することでAGAへの効果を感じづらくなる可能性があるため、メリット・デメリットを医師と確認しながら検討しましょう。

AGA治療自体を別の方法に切り替える

薬物療法での副作用が強い場合、別のアプローチに切り替えることも検討可能です。たとえば、内服薬による副作用であれば外用薬の使用に切り替えたり、成長因子を直接頭皮に注入することで毛髪再生を促すHARG療法に切り替えたりといった方法が考えられます。

それぞれ、薬物療法と比べて即効性や効果の高さで劣ったり金銭的な負担が高かったりといったデメリットがある反面、副作用のリスクが低いというメリットがあります。メリット・デメリットを理解したうえで、症状や希望に合わせて、医師と相談しながら最適な治療法を選びましょう。

HARG療法については「HARG療法とは?治療期間と施術の流れ、メリットを解説します」の記事でも解説しています。

AGA治療の副作用の不安はオンライン診療で相談するのがおすすめ

AGA治療における副作用の不安を解消するには、専門医への相談が大切です。特に近年利用が増えているオンライン診療には、以下のようなメリットがあります。

  • デリケートな悩みも相談しやすい
  • クリニックへの通院の手間なく専門医の診察が受けられる
  • 通院の時間がなくてもすぐに相談できる

たとえば、EDや性欲減退といった対面では話しにくいデリケートな悩みも、自宅などお好きなプライベート空間から周囲の目を気にせず相談が可能です。さらに、通院の手間や時間をかけずに済むため、仕事や育児で忙しい方も確認したいことがあれば、次の通院日まで待つことなくスマートフォン一つで専門医にすぐ相談できます。

このように、オンライン診療を活用することで副作用の早期発見・早期対応がしやすくなるため、より安心して治療を続けやすくなるでしょう。

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まとめ

AGA治療薬の代表的な副作用には、ED(勃起障害)や性欲減退などの性機能への影響、肝機能障害による倦怠感や食欲不振、初期脱毛、うつ症状、そして頭皮のかゆみやかぶれなどがあります。

AGA治療薬として代表的なのはプロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)、ミノキシジルです。薬剤の種類によって副作用の症状やは発生する確率が異なります。

副作用が出た場合は、速やかに医師に相談しましょう。医師への相談の中で、薬の種類変更や服用量の調整、別の治療法への切り替えなど、あなたに合った対処法が行われます。

ネット上には不安をあおる情報がありますが、過度な心配をしなくて済むよう副作用について正しい知識をつけ、医師の指示のもと治療を進めていくことが大切です。

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