レバクリ

更新日:2024年01月24日

サプリメントは薄毛改善・AGAに効果がある?選び方や注意点を解説

この記事のまとめ
  • サプリメントだけで薄毛を改善するのは難しい
  • サプリメントは、あくまで不足している栄養を補って健康維持をサポートするもの
  • サプリメントは成分や価格、形状などに着目して選ぼう
  • サプリメントを安全に活用するために、1日の摂取目安量を守ることが大切

薄毛が気になり始めた方の中には、「サプリメントで改善できないか」「どんなサプリメントを選んだら良いのか」と考えている方がいるかもしれません。

当記事では、薄毛改善・育毛のためにサプリメントを購入しようと考えている方に、サプリメントによる薄毛改善・AGAへの効果や選び方、正しい摂取方法などを解説します。

サプリメントは薄毛・AGAに効く?

サプリメントはあくまで不足している栄養素を補うためのものであり、サプリメントだけで薄毛を改善するのは難しいでしょう。また、AGA(男性型脱毛症)を発症している場合、サプリメントだけで抜け毛を抑制することはできず、医療機関で受診して治療を行わないと薄毛の症状が悪化してしまいます。

ここではサプリメントの特徴を押さえるために、サプリメントの役割や薬との違いを解説します。

AGAについて詳しく知りたい方は、「AGAとは?抜け毛・薄毛が進行する男性型脱毛症について分かりやすく解説」も参考にしてみてください。

サプリメントの役割

サプリメントの役割は、普段の食事で摂り切れない栄養素を補い、健康をサポートすることです。サプリメント自体に薄毛改善・育毛の効果があるわけではないため、摂取しようと考えている方は、薄毛改善の補助的な役割として活用することを念頭に置きましょう。

また、栄養は普段の食事から摂ることが基本です。食べる料理や食材に偏りがある食生活の場合、サプリメントを摂取しても、効果を感じづらいと考えられます。まずはバランスの良い食事をとることを心掛け、そのうえでサプリメントを活用しましょう。

サプリメントと薬の違い

サプリメントはあくまでも食品で、薬は病気やけがの治療を目的として使用されます。「手軽に購入できるし食品だから」とサプリメントをやみくもに摂取すると、かえって体に支障をきたす可能性があるため注意が必要です。サプリメントの使用目的を明確にするとともに、配合成分をチェックしたうえで購入し、1日の摂取目安量を守って飲むようにしましょう。

なお、持病の治療などで普段から薬を服用している方は、サプリメントとの飲み合わせに注意しましょう。サプリメントによっては、薬との併用によって思わぬ副作用が出ることがあります。服用中の薬がありサプリメントの摂取を検討している方は、使用を開始する前にかかりつけ医に相談することが大切です。

薄毛が気になるときのサプリメントの選び方

サプリメントは薄毛を根本的に改善するわけではありませんが、髪に良いとされている栄養素をサプリメントで補うことで、薄毛対策に役立つ可能性があります。安全に使用し、効果を得やすくするためにも、目的意識を持って選びましょう。

成分で選ぶ

薄毛対策としてサプリメントを購入する際、髪の成長に必要な成分が配合されているかをチェックしましょう。髪の成長に必要とされている成分は、主に以下のとおりです。

  • ケラチン:タンパク質の一種で、髪の主成分
  • 亜鉛:ミネラルの一種で、ケラチンの生成を促進する
  • L-リジン:アミノ酸の一種で、タンパク質の合成に必要
  • ビタミンB群:髪の元となる毛母細胞を活性化することで、髪が成長しやすくなる
  • ビタミンC:血流を改善することで、頭皮に栄養が行き渡りやすくなる

なお、薄毛改善を目的としたサプリメントをインターネットなどで探すと、上記のほかに、ノコギリヤシ(ヤシ科の植物)エキスが主成分のサプリメントを目にすることがあるかもしれません。抜け毛予防を期待して使用されていますが、あくまでサプリメントのため、ノコギリヤシを摂取するだけで高い効果を得るのは難しいことを念頭に置きましょう。

安全性で選ぶ

サプリメントによる健康被害を防ぐとともに、薄毛改善に役立てるためにも、原材料や添加物などをチェックし、安全性にも着目して選ぶことが大切です。

安全性の面でサプリメントを選ぶ場合は、できる限り天然成分で作られているものを選ぶとよいでしょう。天然成分とは、野菜や果物、酵母などから抽出された成分を指します。 天然成分のサプリメントは高価な傾向がありますが、一般的に、合成原料(化学的な方法で合成した原料)に比べると、体への吸収率が高いとされています。

また、添加物が少ないサプリメントを選ぶのもポイントです。着色料や甘味料、香料、保存料といった添加物は、本来はサプリメントに使用せずとも作れるとされています。添加物の摂り過ぎは体に悪影響を及ぼす可能性があるため、できる限り着色料や甘味料などが含まれていないサプリメントを選びましょう。

飲みやすさで選ぶ

サプリメントの主な形状として、打錠(錠剤)やハードカプセル、ソフトカプセル、顆粒(粉末)が挙げられます。サプリメントを購入する際は、自身が飲みやすい形状であるか、外出先で飲む場合は持ち運びに便利かといったことに着目して選びましょう。

価格で選ぶ

サプリメントに即効性はなく、継続して飲むことで健康をサポートできます。費用面の負担から挫折しないよう、価格も考慮して選ぶと良いでしょう。

なお、高価なサプリメントが必ずしも安全で高い効果が期待できるとは限りません。先述した原料や添加物などを確認するとともに、主成分が同じサプリメントの価格を比較して、適切な値段かどうかを確認しましょう。

薄毛対策としてサプリメントを摂取する際の注意点

サプリメントは正しい方法で摂取しないと、効果を感じづらかったり体調が悪くなったりするおそれがあります。サプリメントの摂取を開始する前に、正しい摂取方法を把握しておきましょう。

水や白湯で飲む

飲料によっては、サプリメントの成分の吸収を妨げるものがあります。たとえばお茶や紅茶、コーヒーなどに含まれるタンニンは、鉄のうち非ヘム鉄の吸収を妨げるとされています。

サプリメントによる栄養補助を最大限行うために、水や白湯で飲みましょう。

1日の摂取目安量を守る

サプリメントは1日の摂取目安量を守って飲みましょう。「早く効果を感じたいから」とサプリメントを過剰摂取すると、体調不良を招くおそれがあります。摂取量が多いほど健康が増進するわけではないため、適切な量を継続的に摂取するようにしましょう。

また、複数のサプリメントを飲んでいる場合は、栄養素が重複して過剰摂取になっていないか確認することも大切です。

習慣化する

サプリメントは摂取し始めてから数日で効果を実感できるものではなく、継続的に摂取することで健康維持のサポートに役立つとされています。サプリメントの摂取を習慣化するために、「毎食後に飲む」と決めたりサプリメントを目立つ場所に置いたりして飲み忘れを防ぎましょう。

なお、サプリメントの効果の感じ方には個人差があり、摂取する期間も決まっているわけではありませんが、継続する期間は3ヶ月ほどが目安とされています。

また、サプリメントは薬と異なり、食前・食後といった摂取のタイミングはパッケージに明記されていないため自身が摂取しやすいタイミングで飲みましょう。

サプリメント以外の薄毛対策については、「はげたくない人は知っておくべき!薄毛の原因と自分できる対策について解説」を参照してください。

薄毛対策のサプリメントに関するよくある質問

Q.サプリメントで薄毛は治る?

サプリメントの摂取によって薄毛を根本的に治すことはできません。サプリメントは、あくまで食事で摂り切れない栄養素を補い、健康維持をサポートするものです。薄毛対策としてサプリメントを摂取する際は、補助的な役割として活用しましょう。

Q.サプリメントに副作用はある?

サプリメントは、過剰摂取したり体質に合わなかったりした際に副作用が出ることがあります。1日の摂取目安量を守るとともに、アレルギー体質の方は購入前に医師や薬剤師に相談しましょう。サプリメントを摂取して体調が悪くなった際は、使用を中止してください。

Q.価格が安いサプリメントでも薄毛の改善に効果はある?

価格が安いサプリメントであっても、髪の成長に必要な栄養素を摂取することで薄毛の改善に役立つ可能性があります。

ただし、価格が安いサプリメントの中には、摂取したい成分の含有量が少なかったり添加物が多かったりするものもあるため、価格だけに着目して選ぶのは避けたほうが良いでしょう。

まとめ

薄毛が気になる方に向けて、サプリメントで期待できる効果や選び方、摂取する際の注意点などについて解説しました。サプリメントはあくまで健康維持をサポートするものであり、摂取しても薄毛を根本的に治すことはできません。薄毛が気になり始めた方は、症状が悪化する前に皮膚科やAGA専門クリニックなどを受診し、薄毛の原因や対処法を教えてもらいましょう。

レバクリでは、AGAのオンライン診療サービスを提供しています。オンライン診療であれば通院の手間や交通費などをかけずに医師に相談することが可能です。診察は無料なので、ぜひお気軽にご相談ください。

この記事の監修:

牧野 潤医師

慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会専門医。 医師免許取得後、株式会社ボストンコンサルティンググループにてヘルスケア・IT領域にて従事。 現在は慶應義塾大学医学部助教、美容医療を主としたJSKINクリニックを経営・監修、オンライン診療サービス「レバクリ」監修。

<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS) 日本乳癌学会