更新日:2024年07月11日
生理前に寒気を感じる原因とは?悪寒対策も紹介
- 生理前はホルモンバランスが崩れ、寒気や動悸を感じることがある
- 生理前の寒気の原因としてPMS(月経前症候群)や感染症、妊娠などが考えられる
- 生活習慣の改善や低用量ピルの服用により、生理前の寒さや不調を予防できることがある
- 生理前に寒さを感じたときは、衣類や飲み物で身体を温める
「生理前に寒気を感じてつらい」と、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。生理前は寒気や動悸、息切れなどの不調が発生しやすいです。
本記事では、寒気や動悸などの生理前不調の原因や予防方法を解説します。また、寒気を感じたときに試したい対処方法についてもまとめました。生理前を健康かつ快適に過ごしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
生理前に寒気がする主な原因
生理前はホルモンバランスが崩れ、自律神経が乱れやすくなる時期です。寒気や動悸、息切れなどを感じる方も少なくありません。また、ほかの原因で寒気を感じることもあります。
生理前に寒気を感じる主な原因としては、次のものが挙げられます。
- PMS(月経前症候群)
- 風邪やコロナなどの感染症
- 妊娠
それぞれの原因について見ていきましょう。
PMS(月経前症候群)
寒気や動悸などの生理前に起こるさまざまな不調を、まとめてPMS(月経前症候群)と呼びます。早い場合では生理の10日ほど前から不調を感じ、症状が重い場合は日常生活に大きな支障が生じることもあります。
PMSの症状
PMSの症状は個人差が大きく、また、状況によっても変わります。寒気や動悸、乳房や腹部の張りなどの身体的なものだけでなく、イライラや抑うつ気分などの精神的なものもあります。主な症状は以下をご覧ください。
PMSの症状 頭痛、関節痛、筋肉痛、乳房の痛みや張り、腹部の張り、手足のむくみ、イライラ、抑うつ気分、不安が強まる、怒りっぽくなる など
PMSの原因
黄体期(排卵から生理までの期間)が始まると黄体ホルモン(プロゲステロン)が大量に分泌されますが、妊娠しないときの分泌量は急激に減ります。この黄体ホルモンの増減が心身に作用し、寒気やイライラなどのPMSのさまざまな症状を引き起こしていると考えられています。
関連記事:PMSとは?症状や判断基準、改善のためのセルフケア、治療法について紹介
風邪やコロナなどの感染症
生理前に寒気を感じた場合でも、必ずしも生理が直接の原因になっているとは限りません。風邪やコロナなどの感染症にかかり、寒気を感じているケースも想定されます。発熱や咳などの症状も見られるときは、感染症の可能性が想定されるため、早めに医療機関を受診しましょう。
妊娠
妊娠初期には寒気を感じることがあります。また、個人差はありますが吐き気や嘔吐、めまいなどを感じることもあるようです。
妊娠初期の症状はPMSと似ているため、自己判断では間違うかもしれません。妊娠の可能性がある場合は、医療機関を受診してみてください。
生理前の寒気や不調の予防方法
PMSは個人差が大きく、人によっては社会生活や日常生活が困難になることもあります。また、長引く場合は、1か月の約1/3程度を寒気やイライラなどの不調を感じて過ごすことになってしまいます。
生理前を快適に過ごすためにも、予防対策を実施することが大切です。PMSに効果的とされる方法としては、次のものがあります。
- 生活習慣の改善
- 体調変化の把握と調整
- 薬物療法
それぞれの方法について解説します。
生活習慣の改善
生活習慣が乱れていると、PMSの症状が生じやすくなるといわれています。規則正しい生活を送り、適度な運動や栄養バランスのとれた食事を意識してみましょう。
また、喫煙習慣がある方なら、禁煙することでも生活習慣を改善できます。
体調変化の把握と調整
自身の体調がどのように変化しているのか、記録をつけて把握してみましょう。自身がどのようなときにつらさを感じるのかを理解すると、仕事や家事を調整しやすくなります。
たとえば、生理が始まる1週間前になると急激に眠くなったり、疲れやすくなったりする場合なら、その時期の仕事量を減らせるかもしれません。あらかじめ体調が悪くなる日を把握し、職場や家族に伝えておきましょう。
薬物療法
漢方薬や低用量ピルを服用することで、PMSの症状が緩和されることがあります。一度、婦人科を受診してみてはいかがでしょうか。
忙しい方や婦人科の受診に抵抗を感じる方は、オンライン診療サービスを検討してみましょう。オンライン診療サービスとは、医師による診療から薬の処方まですべてオンライン上で完結するサービスです。薬は自宅に配送されるため、医療機関に出向く必要がありません。
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生理前に寒気を感じたときの対処方法
生理前に寒気を感じたときは身体を温めることが必要です。次の方法で身体を温めてください。
- 身体を温める服装をする
- 温かい飲み物を飲む
- お風呂にゆっくりと入る
- 軽い運動をする
それぞれの方法を見ていきましょう。
身体を温める服装をする
寒気を感じたときは、まず手足を温めましょう。身体の末端部でもある手足は血行不良の影響を受けやすく、冷たくなりがちです。厚めの靴下や手袋を着用したり、カイロや湯たんぽを使ったりしてみてください。
また、寒気を感じるときには締め付ける服装は避けておきましょう。血行不良を促進させ、末端部が冷たくなることもあります。
温かい飲み物を飲む
温かい飲み物を飲んで、身体を内側から温めるのもおすすめです。身体を温める効果がある生姜が入った紅茶やスープ、血管拡張効果があるといわれるポリフェノールが入ったココアなどを飲んでみてはいかがでしょうか。
お風呂にゆっくりと入る
お風呂にゆっくりと入って、身体を温めるのもおすすめです。時間をかけて、身体の芯から暖まりましょう。
ただし、せっかくお風呂で温まっても、洗い場が寒いと身体が冷えてしまいます。入浴前に、お風呂場全体を適度に温めておきましょう。
軽い運動をする
体調が悪くないのであれば、ウォーキングやストレッチなどの軽い運動をしてみてはいかがでしょうか。血行が改善され、寒気を感じにくくなります。
また、軽い運動によりストレスが解消され、イライラや不安などの精神的な不調を改善できることもあります。
ただし、体調の悪さを伴う寒気の場合は運動は行わずに、暖かい服装と飲み物で対応するようにしましょう。
まとめ
生理前の寒気は、風邪やコロナなどの感染症や妊娠が原因のこともありますが、PMS(月経前症候群)が原因かもしれません。
PMSの場合は寒気だけでなく、頭痛や動悸などの身体的症状や、イライラや抑うつ気分などの精神的症状が生じることもあります。また、人によっては不調が長引くこともあるため、なんらかの対応が必要です。
PMSが疑われるときは、ピルでホルモンバランスを整えることで、不調を改善できるかもしれません。つらい症状を我慢するのではなく、まずは医療機関を受診し、医師に相談してみましょう。
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