更新日:2026年01月16日
プロペシアはAGA治療薬で、DHTの生成を抑制し抜け毛を防止する効果が期待できる
プロペシアの効果は服用開始から3〜6ヶ月で実感しやすい
プロペシアは副作用として性機能障害や抑うつ、肝機能障害が起こる可能性がある
「プロペシアってどのような効果があるの?」と気になっていませんか?プロペシアは、DHTの産生を抑え、AGA(男性型脱毛症)の進行を遅らせる効果があります。 本記事では、プロペシアの作用や効果、効果が現れるまでの期間を解説します。プロペシアの正しい服用方法や副作用、注意点もまとめているので、ぜひご一読ください。
プロペシアは、AGA(男性型脱毛症)の治療薬です。ここでは、プロペシアの特徴を解説します。
プロペシアは、厚生労働省からAGA(男性型脱毛症)の治療薬として承認されている内服薬です。AGAの進行に関わるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制し、脱毛の進行を遅らせ、細く弱った毛の成長を改善する作用があります。そのため、早期から治療を始めると高い効果が期待できるでしょう。
プロペシアは医師の処方が必要な医療用医薬品であり、市販薬としての購入はできません。AGA専門のクリニックや皮膚科での診察と処方が必要となりますが、厚生労働省の「令和4年度診療報酬改定の概要個別改定事項II(p.4)」によると、2022年4月に制度改正がありました。制度改正により、適切な条件下で医師の判断に基づきオンライン診療での処方も恒久的に可能となり、以前よりも治療を受けやすくなっています。
参考:厚生労働省「令和4年度診療報酬改定説明資料等について」
プロペシアの有効成分はフィナステリドです。フィナステリドは、男性ホルモンであるテストステロンをDHT(ジヒドロテストステロン)に変換する5αリダクターゼ II 型を選択的に阻害し、AGAの進行を抑制する効果があります。DHTとは、毛包に作用して髪の成長サイクルを短くし、結果的に髪の毛を細く短くしてしまうAGAの主な原因物質です。フィナステリドは、DHTへの変換を抑えることで産生を減少させ、抜け毛を抑制します。フィナステリドの効果については、「フィナステリドの効果とは?副作用や服用時の注意点についても説明」で詳しく解説しているので、ぜひご確認ください。
プロペシアの効果は、AGAによる抜け毛の抑制です。前述のとおり、プロペシアを服用するとAGAの原因となるDHTの産生が抑えられ、髪の毛が抜けるペースが遅くなります。
また、毛髪の質の改善も見られるのが特徴です。フィナステリドの作用により、髪の毛一本一本が太く、強くなる、あるいは成長が改善することが期待できます。髪に触れた時の感触が変わったり、見た目のボリュームが増したりする効果があるでしょう。
プロペシアの効果が出るまでの期間には個人差がありますが、早ければ服用開始から3ヶ月程度で効果を実感できます。服用開始から6ヶ月ごろには髪の毛の質の変化が感じられることがあり、太さやハリが改善する場合があります。服用から1年程度経過すると、薄かった部分の密度が改善し、見た目の変化が分かるようになることがあります。
6ヶ月以上服用しても効果を実感しにくい場合は、医師に相談のうえ、ほかの治療方法を併用または切り替えることを検討してもよいでしょう。
プロペシアは1日1回服用します。水またはぬるま湯で錠剤を飲みましょう。通常の成人用量は1日1mgです。錠剤は割ったり砕いたりせず、そのまま服用します。服用のタイミングは特に決まっていないので、1日のうちいつ飲んでも構いませんが、毎日同じ時間に服用する習慣をつけると忘れにくいでしょう。
プロペシアは継続的に服用することで効果を発揮します。治療効果を維持するためには、医師の指示に従って用量を調整しながら服用を続けることが大切です。
プロペシアの効果をより高めるためには、継続して服用することや服用方法を守ることが大切です。ここでは、効果を最大化するための5つのポイントを紹介します。
プロペシアの効果を最大限に引き出すためには、継続的な服用が重要です。効果は服用を始めてから3〜6ヶ月後から現れ始め、継続するほど効果を実感しやすくなります。

この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
プロペシアの服用を途中で中断すると、得られていた効果が徐々に失われ、治療前の状態に戻り、再びAGAの進行が見られることがあります。
プロペシアは用法・用量を正確に守って服用すると、最適な血中濃度を維持でき、効果を最大化できます。医師の指示通りの用量を服用し、自己判断で増量や減量することは避けてください。自己判断で用量を増やしても効果が高まるわけではなく、副作用のリスクを高める可能性があります。
プロペシアの効果をさらに高めるためには、ミノキシジルという成分を含む外用薬との併用がおすすめです。プロペシアとミノキシジルは作用メカニズムが異なるため、両方を使えば、相乗効果が期待できます。
プロペシアがDHTの生成を抑えて抜け毛を防ぐのに対し、ミノキシジルは毛包に作用して成長期への移行を促し、発毛を促進するとされています。プロペシアとミノキシジル外用薬を併用し、2つの異なるアプローチで治療を行えば、より高い発毛効果が得られるでしょう。ただし、併用する場合は医師に相談し、適切な使用方法を確認することが重要です。
プロペシアによる治療効果を最大限に引き出すためには、薬の服用だけでなく、健康的な生活習慣を心掛けることも非常に大切です。バランスの取れた食事は、健康な髪の成長をサポートします。髪の主成分となるタンパク質や成長に欠かせない亜鉛、鉄分、ビタミンBなどのミネラル・ビタミンを意識的に摂取しましょう。
プロペシアの効果を引き出すには、十分な睡眠も髪の健康維持に役立ちます。睡眠不足は頭皮環境やホルモンバランスに影響する可能性があるため、できる限り質の良い睡眠を確保することが望ましいです。また、適度な運動は全身の血行を促進し、頭皮の隅々まで栄養が行きわたるのを助けます。
プロペシアを服用した際は副作用が現れる可能性もあるので、異常を感じた場合はすぐに相談しましょう。医師は治療の効果を評価し、必要に応じて他の治療法の併用や変更を提案します。プロペシアによる治療効果について気になることがある場合も、自己判断で用法・用量を変えるのではなく医師とコミュニケーションを取りながら治療を進めていくことが大切です。
プロペシアを服用すると、副作用のリスクがあります。副作用が出た際に適切に対処できるよう、服用前に起こりうる副作用を理解しておくことが大切です。
プロペシアの服用者は、性機能障害が発生する可能性があります。プロペシアに含まれるフィナステリドは男性ホルモンに作用するため、EDや性欲減退などの症状が報告されています。プロペシアの副作用で性機能障害になる可能性は低いですが、気になる症状がある場合は自己判断で服用を中止せず、必ず医師に相談してください。
プロペシアの服用に伴い、服用者の中には気分の変化や抑うつ症状が現れることがあります。プロペシアの有効成分であるフィナステリドが男性ホルモンに作用することによる影響や、個々の体質によって、気分変化や抑うつ症状が報告される場合があります。自身の精神状態に何らかの変化を感じた場合は、自己判断せずに、できるだけ早めに医師に相談することをおすすめします。
プロペシアは主に肝臓で代謝されるので、体質や肝機能の状態によっては肝機能障害を引き起こす場合があります。服用中は、黄疸や倦怠感、吐き気といった症状に注意が必要です。これらの症状が現れた場合は、プロペシアの副作用による肝機能障害の可能性があるので、すみやかに医師に相談してください。
プロペシアを長期間服用する場合は、定期的に健康診断の血液検査(肝機能検査)を受けることで、異常を早期に発見できます。
プロペシアの効果を安全に得るためには、してはいけないことや確認が必要なことがあります。ここでは、プロペシアの注意点を見ていきましょう。
プロペシアを服用している間、および最後の服用から1ヶ月間は献血をしてはいけません。フィナステリドの成分は血液中に残存するので、その血液が妊婦に輸血された場合、胎児に悪影響を及ぼす可能性があるためです。万が一、服用中に献血してしまった場合は、所轄の赤十字血液センターへの迅速な報告が不可欠です。
プロペシアに含まれる成分のフィナステリドは、前立腺がんの指標となるPSA(前立腺特異抗原)の値を低下させるので、前立腺がん検査の解釈が難しくなります。
検査を受ける際は、正確な評価のために必ず医師にプロペシアを服用している旨を伝えてください。医師は、フィナステリド服用中のPSA値を概ね実測値の約2倍として評価します。プロペシア服用中の前立腺がん検査は、医師と相談しながら適切な評価を受けましょう。
プロペシアは、併用が完全に禁止されている薬は基本的にありません。ただし、ほかの薬と併用すると、フィナステリドの効果が変化したり、予期せぬ副作用が出たりする可能性があります。
プロペシアの処方を受ける際や、病気で新しく薬をもらう際は、現在服用しているすべての薬の情報を担当医師や薬剤師に伝えましょう。安全かつ効果的に治療を進めるためには、医師や薬剤師による専門的な確認が必要です。
プロペシアは成人男性のみを対象とした薬剤のため、女性や子どもは服用できません。妊婦や妊娠の可能性がある女性は、割れたり、砕けたりしている錠剤に触れることも避けましょう。厚生労働省の「プロペシア(PROPECIA)(男性型脱毛症用薬)に関する注意喚起について 」によると、成分が皮膚から吸収され、男児の胎児の生殖器の発達に異常をきたす可能性があるためです。
授乳中の女性についても、母乳への移行が否定できないため、錠剤への接触を避ける必要があります。18歳未満の小児に関しては、安全性と有効性が確立されていないので服用してはいけません。家庭に女性や子どもがいる場合は、重大なリスクを避けるために、プロペシアの錠剤を厳重に管理することが求められます。
参考:厚生労働省「個人輸入において注意すべき医薬品等について」
プロペシアは、AGA治療のための医療用医薬品であり、有効成分フィナステリドがDHTの生成を抑制することで効果を発揮します。プロペシアの効果は、抜け毛の抑制と毛髪の質の改善です。効果が現れるまでには個人差がありますが、一般的に数ヶ月から6ヶ月前後で変化を感じ始め、1年程度で見た目の変化が現れることが期待されます。プロペシアの効果を最大限に引き出す方法として、継続的な服用や正しい服用方法の遵守、ミノキシジル外用薬との併用などがあります。
プロペシアを服用する際は、性機能障害や抑うつ症状、肝機能障害などの副作用が報告されていることも理解しておく必要があります。また、献血の制限や前立腺がん検査への影響、女性・子どもへの使用禁止など注意点も把握しておくことが大切になります。プロペシアによるAGA治療は、医師の適切な指導のもとで進めることで、安全かつ効果的な薄毛治療に役立つでしょう。