更新日:2026年04月15日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
プロペシアは薄毛に効果があると聞き、「AGAに本当に効くのか」「副作用はあるのか」などの疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。プロペシアは、薄毛の進行を抑制する効果が期待できるAGA治療薬の一つです。本記事ではプロペシアの有効成分や期待される効果、副作用などを解説します。また、プロペシアの服用方法に加えて、入手方法と値段についても紹介するので、AGA治療について理解を深めるための参考にしてみてください。
プロペシアとは、日本国内で承認されているAGA(男性型脱毛症)治療の内服薬です。アメリカの製薬会社によって開発された医薬品で、日本では2005年に承認されました。
プロペシアの有効成分はフィナステリドで、もともとは前立腺肥大症の治療薬として開発されました。しかし、この治療薬を服用した患者に抜け毛の減少が見られたことから、AGA治療薬として再開発されたのがプロペシアです。
なお、有効成分のフィナステリドは、プロペシアのジェネリック医薬品の名称「フィナステリド錠」にも使われています。
プロペシアに期待される効果は、薄毛の進行抑制です。プロペシアの有効成分であるフィナステリドが乱れたヘアサイクルを正常化することで、薄毛の進行が抑制されます。
プロペシアは、乱れたヘアサイクルを正常化してAGAの進行を抑制します。髪の毛には、成長期・退行期・休止期というサイクルがありますが、AGAが発症するとこのヘアサイクルが乱れて成長期が短くなるのです。
ヘアサイクルが乱れる原因には、男性ホルモンのテストステロンがDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されることが関係します。テストステロンは5αリダクターゼという酵素と結合するとDHTに変換され、DHTが毛包のアンドロゲン受容体に作用すると、毛包のミニチュア化が進行し、結果として成長期が短縮してAGAが進行します。
プロペシアの有効成分であるフィナステリドは、5αリダクターゼII型という酵素の働きを阻害し、テストステロンがDHTへ変換されるのを抑制します。これにより、ヘアサイクルが正常化して髪が太く育つようになり、抜け毛の減少とAGAの進行抑制が期待できるのです。
フィナステリドについて詳しく知りたい方は、「フィナステリドの効果とは?副作用や服用時の注意点についても説明」をご一読ください。
フィナステリドによって乱れたヘアサイクルが正常化される過程で、一時的に「初期脱毛」と呼ばれる現象が起こることがあります。初期脱毛は、休止期の弱った髪の毛が抜け落ち、新しい健康な髪の毛に生え変わる過程で起こる現象です。
したがって、一時的に抜け毛が増えたように感じても、それは治療経過の中でみられる現象であるため、医師から指示がない限りは服用を継続しましょう。
なお、初期脱毛は必ず起こるわけではありません。また、初期脱毛があっても抜け毛の量が少なく、気づかない場合もあります。
初期脱毛について詳しく知りたい方は、「フィナステリドによる初期脱毛とは?期間の目安や対処法、注意点を解説」を参考にしてみてください。

初期脱毛は一時的な現象ですが、長引く場合はプロペシアの処方医に相談してください。自己判断で服用を中断するのは避け、脱毛の状態を診察してもらいましょう。
添付文書によると、プロペシアの用法・用量は「0.2mgを1日1回経口投与する」とされています。
また、必要に応じて増量は可能ですが、国内でAGA治療薬として承認されている用法・用量は1日1mgが上限です。なお、増量については自己判断ではなく、必ず医師に相談しましょう。
また、プロペシアは食事の有無に関わらず服用でき、服用する時間帯に決まりはありません。ただし、効果が確認できるまでに少なくとも6ヶ月の連日投与が必要とされているため、飲み忘れを防ぐために服用する時間帯を決めておくのがおすすめです。たとえば、朝の歯磨き後や、夜の入浴後など、日課となっている行動と結びつけると良いでしょう。
なお、薬を飲み忘れた場合は2回分をまとめて服用するのは避け、気づいた時点で1回分を服用します。ただし、次の服用時間が近い場合は、飲み忘れた分は服用せず、次の1回分を通常どおりに服用してください。
参考:オルガノン株式会社「プロペシア錠0.2mg・プロペシア錠1.0mg」
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AGA治療は、主に内服薬・外用薬で行われます。
| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド・デュタステリド | 内服薬 | 抜け毛の進行を食い止める |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
効果実感には個人差がありますが、ヘアサイクル改善のため3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
AGA治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1ヶ月数千円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。
プロペシアの服用によって、副作用が起こる場合があります。副作用が出た際に適切に対処するためにも、事前に把握しておきましょう。主な副作用は以下のとおりです。
| 1~5%未満 | 1%未満 | 頻度不明 | |
|---|---|---|---|
| 過敏症 | - | - | そう痒症、じん麻疹、発疹 |
| 生殖器 | リビドー減退 | 勃起機能不全、射精障害、精液量減少 | 睾丸痛、血精液症、 男性不妊症・精液の質低下 |
| 肝臓 | - | - | AST上昇 |
参考:オルガノン株式会社「プロペシア錠0.2mg・プロペシア錠1.0mg」
過敏症はプロペシアに限った副作用ではなく、ほかのさまざまな薬においても起こりうるものです。また、まれに肝機能検査値の上昇が報告されています。
なお、副作用はすべての人に発現するわけではありません。副作用の有無や発現した場合の症状などには個人差があります。
プロペシアの服用を始めてから体調の変化を感じた場合は、自己判断で服用をやめたり量を変更したりせず、処方医に相談しましょう。
症状が強い場合や生活に支障がある場合には、用量の調整や服用方法の変更、別の薬への切り替えなどを検討する可能性があります。
医師に相談する際は、「いつ、どのような症状が、どの程度出たか」といった記録があると具体的な症状が伝わりやすくなります。また、ほかの薬を併用している場合は、飲み合わせを確認するためお薬手帳を持参するのがおすすめです。
参考:オルガノン株式会社「プロペシア錠0.2mg・プロペシア錠1.0mg」
プロペシアの注意点として、女性には適応がなく、未成年に対する安全性および有効性は確率されていないことが挙げられます。また、前立腺がんの検査を受ける際は、プロペシアを服用していることを医師に必ず申告することも重要な注意点の一つです。
ここでは、主な注意点を3つ解説します。
プロペシアは女性に対する適応はなく、未成年についての安全性や有効性は確立されていません。
また、妊婦または妊娠している可能性のある女性、および授乳中の女性への投与は禁忌とされています。プロペシアの有効成分であるフィナステリドは、妊婦に投与すると男子胎児の生殖器官などの正常な発育に影響を及ぼす恐れがあると報告されています。
プロペシアの錠剤が割れたり粉砕されたりした場合には、妊婦や妊娠している可能性のある女性が触れないよう注意してください。
プロペシアに含まれるフィナステリドは前立腺がんのスクリーニング検査に用いられる数値である「血清前立腺特異抗原(PSA)」の値を低下させることが知られています。
そのため、前立腺がん診断の目的でPSAを測定する場合は、プロペシアを服用していることを必ず医師に伝えましょう。
プロペシアを継続服用するとヘアサイクルが正常化して弱くなった髪の毛が太く長くなり、髪が増えたように感じることがあるかもしれませんが、失われた髪が元どおりに生えるわけではありません。プロペシアの服用で期待できるのは、あくまで抜け毛の抑制効果です。
発毛を促進するAGA治療薬には、ミノキシジルがあります。ミノキシジルは、もともと高血圧の治療薬として開発された薬剤ですが、副作用として多毛症が認められたことから、AGA治療に応用されるようになりました。ミノキシジルの作用機序は完全には解明されていないものの、血管拡張作用に加えて毛包への直接作用などが関与すると考えられています。
フィナステリドとミノキシジルは併用が可能なので、フィナステリドによって薄毛の進行を抑制し、ミノキシジルで発毛を促進するといった異なるアプローチが可能です。
ただし、薄毛の進行度や体質などによって適切な治療法は異なります。自己判断で併用せず、まずは医師の診察を受けることが大切です。
プロペシアを入手するためには、皮膚科やAGAクリニックなどの医療機関で医師の診察と処方を受ける必要があります。プロペシアは医療用医薬品であるため、ドラッグストアや一般的な通販サイトでは購入できません。
なお、プロペシアの平均的な値段は、¥5,000〜¥8,000(28錠)です。プロペシアに限らず、AGAの治療に関しては現在(2026年2月時点)のところ保険診療の対象外になっているため、クリニックによって値段が異なります。
AGAは加齢や遺伝による症状ではあるものの、美容目的の治療と位置づけられているため、公的な健康保険の適用外とされています。

プロペシアのジェネリック医薬品「フィナステリド錠」であれば、値段を抑えて購入できます。フィナステリド錠の平均的な値段は、約¥3,000~¥5,000(およそ1ヶ月分)です。
プロペシアを個人輸入代行サービスや通販サイトを通じて、処方箋なしに入手することはやめましょう。厚生労働省の「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」によると、個人輸入には以下のようなリスクがあります。
また、個人輸入で入手した医薬品により重大な健康被害が生じた場合は、その救済を図る公的制度(医薬品副作用被害救済制度)の対象になりません。プロペシアを入手する場合は安全性を考え、医療機関を受診して必ず医師の診察を受けてから処方してもらいましょう。。
通院が難しい場合は、オンライン診療を利用するのも一つの手です。自宅などから受診でき、薬も配送で受け取れるため、手間をかけずに治療を続けられます。
個人輸入のリスクについて詳しく知りたい方は、「AGA治療薬の個人輸入とは?予め知っておくべき4つのリスク」もご覧ください。
参考:厚生労働省「医薬品・医療機器」

プロペシアに限らず、AGA治療薬は必ず医師の管理下で使用しましょう。AGAの治療は半年〜1年間を目安に継続することが大切です。医師と効果を確認しながら進めることで、自分にふさわしいケアを無理なく継続できます。
プロペシアはAGA治療の内服薬で、有効成分のフィナステリドが乱れたヘアサイクルを正常化し、薄毛の進行を抑制する効果が期待できます。プロペシアを入手するためには医療機関で医師の診察を受けたうえで薬を処方してもらう必要があります。通院が困難な方や対面での診察に抵抗を感じる方は、オンライン診療を行っているクリニックを選ぶのも選択肢の一つです。
また、希望のクリニックでプロペシアを扱っていない場合は、ジェネリック医薬品のフィナステリド錠を選ぶ方法もあります。ただし、AGAの治療方法については、医師の診察を受けたうえで判断することが大切です。自己判断で服用を始めたり中断したりせず、医師の指導のもとで治療を進めましょう。
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