更新日:2024年03月28日
AGAの治療費は医療費控除の対象?費用を抑える方法や相場を解説
- AGAの治療費は基本的に医療費控除の対象外
- AGA治療で医療費控除を受けられないのは、主に整容目的の治療とみなされるため
- AGA治療の費用を抑えるには、初期費用や治療プラン、受診方法に着目してクリニックを選ぶのも一つの手
AGA治療を検討している方の中には、「治療費は医療費控除の対象?」「できる限り費用を抑えたい」と考えている方もいるでしょう。
AGAの治療費は、基本的に医療費控除の対象外です。また、公的保険が適用されないため、全額自己負担で治療を行うことになります。AGAの治療費は高額なイメージがあるかもしれませんが、薄毛が悪化する前に受診し、症状や体質に合った治療を受けることで結果的に費用を抑えられるでしょう。
当記事では、AGAの治療費が医療費控除の対象外となる理由やAGA治療の費用相場、治療費を抑える方法を紹介します。
AGA治療で医療費控除は受けられる?
AGA治療では、基本的には医療費控除を受けられません。
AGAの治療費が医療費控除の対象外となるのは、主に整容目的の治療とみなされるからです。
一方で、円形脱毛症や脂漏性皮膚炎などの疾患が原因で薄毛の症状が出ている場合、治療費は基本的に医療費控除の対象となります。薄毛の原因はAGAだけではないため、薄毛・抜け毛が気になり始めた際はまずは病院で診察を受け、薄毛の原因を医師に判断してもらいましょう。
薄毛は何科を受診すればよいかについては、「薄毛になったら何科を受診すべき?原因ごとの受診科目について解説」を参照してください。
医療費控除とは
1年を通して支払った医療費が一定額を超えた場合、所得控除を受けられる制度が医療費控除です。医療費控除が適用されると、控除額に応じて税金の一部が還付されます。医療費控除によって、結果的に医療費の負担が軽減されます。
医療費控除の対象
医療費控除はその年の1月1日から12月31日までに支払った医療費の総額を基準に計算されます。医療費の総額は同一生計の家族の分を全て合計したものです。医療費控除の対象となる費用には、医療機関に支払った治療費や薬代、通院費、往診費用など多岐にわたる費用が含まれます。
医療費控除の計算方法
医療費控除額は、「1年間に支払った医療費-(保険金などで補てんされる金額)-(10万円または所得総額の5%のうち少ない方)=医療費控除額(上限200万円)」で計算できます。たとえば、生命保険の入院費給付金や健康保険の高額療養費などは、1年間に支払った医療費から差し引かなければなりません。
参考:国税庁「No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)」
AGA治療の費用相場
AGA治療の費用相場は、治療方法によって異なります。AGAの治療方法別の費用相場は、以下のとおりです。
AGAの治療方法 | 費用相場 |
---|---|
内服薬のみ服用 | 1ヶ月あたり3000円〜1万5000円 |
内服薬と外用薬を併用 | 1ヶ月あたり1万円〜3万円 |
メソセラピー(頭皮注射) | 1回あたり2万円〜5万円 |
植毛・増毛 | 総額30万円〜200万円 |
それぞれの治療方法の特徴を確認しましょう。
内服薬のみ服用
処方される薬の種類やクリニックによって費用は異なりますが、内服薬を服用してAGA治療を行う場合、治療費の相場は1ヶ月あたり3000円〜1万5000円程度です。AGAの内服薬にはプロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)などがあり、毎日1錠服用します。
ジェネリック医薬品(後発医薬品)を服用する場合、先発医薬品を服用する場合よりも費用を抑えて治療を行えるでしょう。ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同じ有効成分を含み、同等の効果を得られる薬です。先発医薬品の特許が切れたあとに製造・販売が許可され、研究開発費が抑えられることから、先発医薬品よりも価格が安くなっています。
内服薬と外用薬を併用
内服薬と外用薬を併用した場合は、1ヶ月あたり1万円〜3万円程度の費用がかかります。AGA治療における外用薬として挙げられるのは、ミノキシジルです。薄毛の進行を抑える内服薬と発毛効果が期待できる外用薬を併用することで、より高い治療効果を得られる可能性があります。
メソセラピー(頭皮注射)
メソセラピー(頭皮注射)では、頭皮に薬剤を注入することで、薄毛の改善を図ります。メソセラピーにかかる費用は、1回あたり2万円〜5万円程度です。2~4週間に1回の頻度で施術を行い、半年ほどで効果を実感できるようになるとされています。クリニックによって「3回コース」「6回コース」「12回コース」といったプランを用意しており、回数の多いコースになると1回あたりの金額が安くなります。
植毛・増毛
植毛・増毛の治療を受けた場合の費用相場は30万円〜200万円です。植毛・増毛する毛の数や範囲、種類などにより費用は大きく異なります。植毛・増毛は施術によってすぐに髪の毛の量を増やせますが、薄毛の範囲が広い場合は費用が高額になるでしょう。
なお、AGA治療では上記のほかに診察料や検査料などもかかります。クリニックに通院して診察を受ける場合には交通費もかかるでしょう。また、AGA治療の一環として育毛シャンプーやサプリメントなどを活用する場合は、さらに費用がかかることを念頭に置きましょう。
AGA治療の費用相場については、「AGA治療は保険適用になる?月々の費用相場を解説」でも詳しく解説しています。
AGA治療で保険は適用される?
基本的にAGA治療で保険は適用されず、自由診療として扱われます。AGAが自由診療になるのは、主に整容面における治療適用となるからです。
自由診療とは、公的な医療保険が適用されない治療のことです。公的保険が適用されると医療費の自己負担は原則として3割ですが、自由診療の医療費は全額自己負担です。
AGA治療の費用を安く抑える方法
AGA治療の費用を安く抑える方法は、以下のとおりです。
- 初期費用が安いクリニックを選ぶ
- 費用を抑えられる治療プランを選ぶ
- オンライン診療を利用する
それぞれの方法を確認しましょう。
初期費用が安いクリニックを選ぶ
AGA治療を受ける際、初診料や検査料が安いクリニックを選ぶことで初期費用を抑えることができます。クリニックによって、初診料や検査料が無料のところもあれば、それぞれ5000円程度かかる場合もあります。
ただし、初診料や検査料が無料でも治療費が高いケースがあるため、クリニックを選ぶ際は初期費用だけでなくトータルの医療費を確認することが重要です。
費用を抑えられる治療プランを選ぶ
AGA治療では、予防プランや発毛プランといった目的別のプランを用意しているクリニックがあります。基本的に発毛プランよりも予防プランのほうが費用を抑えられるため、AGAの症状が軽度であれば、医師と相談したうえで予防プランを選ぶのも一つの方法です。
オンライン診療を利用する
クリニックによっては、AGAの診療をオンラインで受けられます。オンライン診療とは、問診から薬の処方までをインターネット上で完結できる診療方法です。パソコンやスマートフォンなどでインターネットに接続できる環境があれば、オンライン診療を受けられます。
オンライン診療であれば通院は不要で、交通費がかかりません。また、初診料・診察料を無料とするクリニックもあるため、AGA治療にかかる費用を抑えることが可能です。
ただし、オンライン診療ではカメラ越しに頭皮の状態を確認してもらうため、「直接診てもらいたい」という方は通院するのが無難でしょう。また、オンライン診療ではAGA治療薬が自宅や薬局に届いて便利ですが、基本的に送料がかかる点も留意しましょう。
AGAのオンライン診療について詳しく知りたい方は、「AGAのオンライン診療のメリット・デメリットは?選び方も解説」も参考にしてみてください。
まとめ
AGAの治療にかかる費用は、原則として医療費控除の対象外です。また、公的保険が適用されないため、治療費は全額自己負担となります。AGAの治療費が医療費控除や公的保険の対象外となるのは、主に整容目的の治療とみなされるからです。
AGA治療の費用を抑えるには、初期費用や治療プランに着目してクリニックを選ぶと良いでしょう。また、オンライン診療に対応しているクリニックであれば、通院費用がかからず、治療費も安価な傾向があるため、おすすめです。
レバクリでは、AGA治療薬のオンライン処方を行っています。場所や時間にとらわれずにビデオチャットや電話で診察が受けられ、処方された薬は自宅など好きな場所に届きます。
診察は無料なので、ぜひご予約ください。