更新日:2026年03月18日
若はげに悩んでいる方もいるかもしれません。10~20代でもAGAを発症する可能性があるため、気になった際はそのまま放置せず早期対処をしましょう。この記事では、若はげの前兆や特徴、進行度のチェック方法などを解説します。AGAの具体的な治療方法や各AGA治療薬の特徴、生活習慣の改善方法についても紹介しているので、薄毛の悩みを抱える方はぜひ参考にしてみてください。
薄毛のお悩みは年齢を重ねるほどに増えるイメージがありますが、10~20代の若はげに悩む人は少なくありません。男性型脱毛症(AGA)の発症率は、確かに歳を重ねるほど増加する傾向があるのは事実です。しかし、10~20代でAGAを発症することもあるため、「まだはげる年齢ではないだろう」といった油断は禁物です。
若くしてはげの症状が現れる「若はげ」は、早期発見と適切な対処が重要になります。以下で若はげの前兆や特徴を解説するので、自分が当てはまっていないかチェックしてみましょう。
若はげの前兆・特徴として、以下のような症状が挙げられます。
| 若はげの前兆・特徴 | 具体的な症状 |
|---|---|
| 毛の質感が変わる | ・髪全体が柔らかく弱々しくなり、コシがなくなる ・指通りが変わったと感じる |
| 抜け毛の増加 | シャンプー時や朝起きた時に枕に残る髪の毛が明らかに増える |
| つむじや頭頂部の薄さ | 頭のてっぺんが薄くなってきたと感じる |
| 前髪の生え際のM字部分が後退する | 以前より額が広くなったと感じる |
| 髪型が決まらなくなる | これまで問題なくできていたヘアスタイルが、うまくセットできなくなる |
健康な人でも1日に50〜100本程度の抜け毛はありますが、目に見えて増加したと感じる場合、何らかの脱毛が進行している可能性があります。
つむじや頭頂部の髪の薄さは自分では気づきにくいため、上からの写真を撮影し、確認すると良いでしょう。
特に、前髪の生え際のM字部分が徐々に後退してくることが若はげの代表的な特徴です。ゆっくり進行するためなかなか気づきにくいかもしれませんが、過去の写真と比較すると違いが分かりやすくなります。
若はげは突然現れるものではなく、こうした前兆や特徴があります。早期発見・早期対策につなげるためにも、これらの症状がないか改めて確認してみましょう。
20代のAGAについて詳しく知りたい方は、「AGAは20代で発症する?薄毛の原因や対処法などを解説」の記事もチェックしてみてください。
若はげの進行度合いを客観的に判断するための指標として、ハミルトン・ノーウッドスケール(Hamilton–Norwood Scale)があります。これは男性型脱毛症(AGA)の進行度を段階的に示す国際的な基準で、どこまで薄毛が進行しているかを見た目で判断できる指標です。
このスケールでは、生え際(M字)と頭頂部の後退・薄毛の進み具合を7つの段階で分類しています。

| 段階 | 特徴 |
|---|---|
| Ⅰ型 | 生え際の後退がほぼ見られない正常な状態 |
| Ⅱ型 | こめかみや額など生え際の毛がわずかに後退し、額に軽いM字が現れ始めた状態 |
| Ⅲ型 |

この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
| こめかみや額など生え際の毛がさらに後退し、M字はげが目立つようになる状態 |
| Ⅳ型 | M字の中心部の毛と頭頂部の毛が薄くなり始めた状態 |
| Ⅴ型 | M字の中心部と頭頂部の薄毛がさらに広がる状態 |
| Ⅵ型 | 額が広がる形で脱毛が進行し、頭頂部の脱毛箇所と一体になるほど薄毛が進行する状態 |
| Ⅶ型 | 側頭部と後頭部の髪を残して、それ以外の箇所はほぼ脱毛してしまう状態 |
一般的に、Ⅰ型からⅡ型の段階では経過観察や予防的なケアが中心となりますが、Ⅲ型以上になるとAGAが進行している可能性があり、早期の医療的対応が推奨されます。薬物治療だけでは効果が限定的な場合は、植毛などの治療が選択肢となることもあります。
AGAは放置すればするほど進行するため、早期に対策を始めることが大切です。早い段階での介入ほど治療の効果が出やすい傾向があるため、少しでも若はげの疑いがあるのなら早めに医師に相談しましょう。

若はげに悩んで相談に来られる方は多いです。少しでも気になればぜひオンラインクリニックで診察してもらいましょう。
若はげの原因は主に遺伝要因と男性ホルモンの影響によって引き起こされるAGAと、生活習慣の乱れ・過剰なストレスの2つです。ここではそれぞれの原因について詳しく解説します。
若はげの主な原因の一つは、AGA(男性型脱毛症)です。AGAは遺伝的要因と男性ホルモンの影響が関与する進行性の脱毛症です。
AGAの直接的な原因となるのは「DHT(ジヒドロテストステロン)」という物質です。体内では男性ホルモンの一種である「テストステロン」が分泌され、これが「5αリダクターゼ」という酵素の働きによってDHTに変換されます。

このDHTが毛根にある毛母細胞の活動を抑制することで、髪の毛の成長期が短くなります。その結果、十分に成長する前に抜け落ちる毛が増え、次第に薄毛が目立つようになっていくのです。
AGAの原因について詳しく知りたい方は「AGAの原因とは?ほかの脱毛症との見分け方や対策方法を解説」の記事をチェックしてみてください。
AGAが直接的な原因である一方、以下のような生活習慣の乱れや過剰なストレスは間接的に若はげを促進する要因となります。
| 間接的に若はげを促進する要因 | 詳細 |
|---|---|
| 過度なストレス | ・ホルモンバランスが乱れ、脱毛が促進する可能性がある ・自律神経が乱れると頭皮の血行不良を引き起こし、毛根への栄養供給が滞る原因になる |
| 食生活の乱れ | 高カロリーや脂質が多い食事を続けると血流が悪化し、髪に必要な栄養が行き渡りにくなり髪の成長を妨げる |
| 短い睡眠や質の悪い睡眠 | 髪の成長に関わる成長ホルモンは深い眠りで分泌されるため、睡眠が不足したり不規則だったりすると、髪の成長に悪影響を与える可能性がある |
これらの生活習慣の乱れは、AGAのような脱毛症の症状を悪化させる引き金となり得ます。そのため、AGAの傾向がある方は、生活習慣の改善を心掛けましょう。
若はげの原因の一つであるAGAは進行性の脱毛症とされており、放置していると徐々に進行してしまいます。AGA治療は早期に開始するほど、現存毛の維持が期待しやすくなります。ここでは、AGAの主な治療法について説明します。
AGAは医療機関で診察してもらい、処方薬を使用する治療が一般的です。18歳以上であれば、保護者の同意なしで医療機関での薬物治療を受けられます。医療機関では、症状や進行度合い、既往歴、体質などを確認したうえ、医師に薬を処方してもらえるでしょう。
以下では、AGA治療に使用される主な薬を紹介します。
フィナステリドには、AGAの進行を抑制する効果があります。
AGAの原因となるジヒドロテストステロン(DHT)は、テストステロンという男性ホルモンが5αリダクターゼという酵素と結合することで生成されます。
フィナステリドは、この5αリダクターゼ(Ⅱ型)を阻害し、テストステロンがDHTに変換されるのを抑制します。フィナステリドを服用することで毛包の成長を阻害するとされるDHTの生成が抑制されるため、抜け毛や薄毛の進行を抑える効果があるとされているのです。
効果を実感するまでの期間には個人差がありますが、およそ6ヶ月程度の継続が必要とされています。
フィナステリドの効果について詳しくは、「フィナステリドの効果とは?副作用や服用時の注意点についても説明」記事をご覧ください。
デュタステリドは、フィナステリドと同様に5αリダクターゼを阻害することでDHT生成を抑制し、薄毛の進行を抑える薬です。デュタステリドはフィナステリドとは異なり、5αリダクターゼのⅠ型とⅡ型両方を阻害するのが特徴です。
デュタステリドもフィナステリドと同様に進行を抑制し、現状を維持することを主な目的とします。デュタステリドを服用してから効果を実感するまでの期間は、個人差はあるものの約6ヶ月かかることが多い傾向があります。
デュタステリドについては「デュタステリドとは?フィナステリドとの主な違いを解説」の記事で詳しく解説しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
ミノキシジルは、デュタステリドやフィナステリドとは異なり、発毛を促進する効果がある薬です。
ミノキシジルは血管拡張作用と毛包刺激作用により、毛母細胞の増殖を促進し、ヘアサイクルの成長期を延長させる効果が期待できます。ただし、デュタステリドやフィナステリドのように、AGAの原因であるDHT自体を抑制する働きはないため、ほかの薬と併用されることが一般的です。
効果を実感するまでの期間には個人差がありますが、4〜6ヶ月程度の継続が必要とされています。
ミノキシジルについて詳しくは、「ミノキシジルとは?主な効果や副作用、併用できるAGA治療薬を解説」の記事で解説しています。

一人ひとりの頭皮状態にあわせて、適切な薬を処方します。症状や進行度合いによって適切な成分の配合量などが異なりますので、まずはオンラインでも気軽にご相談ください。
薬物治療と並行して、生活習慣の改善も若はげ対策には欠かせません。特に以下の3つのポイントに注目しましょう。
これらの生活習慣改善は、薬物治療の効果を高めるだけでなく、全身の健康維持にもつながります。一朝一夕に結果が出るものではありませんが、治療と並行して継続することで治療の効果を実感しやすくなるでしょう。
脱毛の症状に効果がある栄養素については、「円形脱毛症の改善に役立つ食べ物とは?栄養素やセルフケアについても解説」の記事で詳しく解説しています。
健康な髪を育てるためには、髪の生える土台となる頭皮を清潔で健康な状態に保ちましょう。そのためには、正しい方法でシャンプーを行い、適切なケアをすることが大切です。

シャンプーの本来の目的は、汗や皮脂、古い角質、整髪料、ホコリなどの汚れを落とし、頭皮と髪を清潔に保つことです。入浴前にブラッシングをすることで、ホコリやフケを落とし、髪のもつれをときほぐしておきましょう。ブラッシングは軽い頭皮刺激で血行促進効果も期待できます。
適切な洗髪は頭皮環境を整え、健康な髪の成長を促進します。一方、洗い過ぎは必要な皮脂まで取り除いてしまい、かえって頭皮の乾燥やトラブルを招くこともあるため、1日1回程度の洗髪が目安となります。
正しいシャンプーの方法は「シャンプー時の抜け毛がひどい!抜け毛が起こる原因と対策について解説」の記事で解説しているので、こちらもあわせてチェックしてみてください。
若はげとなる主な原因は10~20代でも発症する男性型脱毛症(AGA)で、早期発見と適切な対処が大切です。若はげの前兆として、つむじや頭頂部の薄さ、髪質の変化、抜け毛の増加、M字部分の後退などが挙げられます。
AGAの主な原因は男性ホルモンと遺伝的要因です。また、ストレスや食生活の乱れ、睡眠不足などの生活習慣も間接的に症状を悪化させる要因となり得ます。治療法としては、医師の処方によるフィナステリドやデュタステリド(AGA進行抑制薬)、ミノキシジル(発毛促進薬)の使用されることが一般的です。
若はげは放置すると進行する可能性があるため、症状に気づいたらすぐに医師に相談しましょう。薬物治療と併せて、バランスの良い食事や十分な睡眠、ストレス管理、適切な頭皮ケアなどの生活習慣の改善も大切です。早い段階での介入ほど効果が出やすいため、少しでも気になるようであれば医療機関での相談をおすすめします。